
もうすぐ節分だけど、今年はどんな鬼のお面を作ろう・・・
作り方も素材も調べる暇がないよ~
行事には製作がつきものとは言え、季節の行事が多すぎて準備が全然追いつかない・・・
去年と全く同じというのも気が引けるし、この子たちに合う製作ってなんだろう?
そんな風に嘆いた覚えのある保育士さんも多いのではないでしょうか?
毎年やってくることではあるものの、早め早めに準備をしておくのはなかなか大変ですよね。
もう時間がないから、手っ取り早く作り方を知りたい!
できれば新しく素材を発注せずに、保育室にあるもので作りたい!
そんな声にお応えして、今回は児童学科出身・児童文化領域専攻の筆者が
節分製作での鬼のお面の作り方を素材別に3つご紹介します。
- これぞ定番! 紙袋 × クレヨン
- 自由に描く! 紙皿 × 絵の具
- 楽しく製作! 画用紙 × ちぎり絵
この記事を読めば、今からでも準備できる節分製作の鬼のお面の作り方がすぐに分かりますよ☆



素材と画材の組み合わせ方によるアレンジの方法もご紹介しているので、
ぜひ最後までご覧くださいね♪
節分お面の作り方①これぞ定番! 紙袋 × クレヨン


はじめにご紹介するのは、紙袋で作る定番のお面の作り方です。
紙袋のお面って、頭から被るから顔が隠れてしまいがちじゃない?
いえいえ、そんなことはありません!
今回ご紹介するお面は、顔の部分を丸く切り抜くため
- 子どもの顔がそのまま鬼の表情に変身♪
- 写真が撮りやすい♪
- 窒息事故の危険もなし♪
と、いいことづくめなんですよ♪
簡単に作れますので、ぜひ一緒に作ってみてください。
用意するもの
素材
- 紙袋
画材
- クレヨン
道具
- はさみ
作り方
- 紙袋の片面を、はさみで顔のサイズに丸く切り抜く
- 紙袋の底を上にして、クレヨンで角や髪を描く



たったこれだけで、頭からすっぽりと被るタイプのお面の完成です♪
ポイント
- 顔が見えるので安心安全
紙袋で作るお面は定番ですが、目の部分だけを切り抜く作り方が多いですよね。
ありふれた作り方ではありますが、切り抜くのが大変だったり、表情や口元が見えにくくて危険に気付きにくかったりと、デメリットも多いんです。
顔の部分をまるごと切り抜いてしまうことで、切り抜きも簡単になり、子どもの顔も見えて安心につながります。
ただし、首元がしまらないよう、着ける際には本人や周りへの注意喚起は必要です。
子どもの口元より下にくる部分については、あまり細くならないよう、切りすぎには注意しましょう。
- クレヨン以外の画材も使い放題
素材が紙なので、クレヨンだけでなく、画用紙や毛糸を貼り付けることも容易です。
髪は毛糸を貼り付ける、角は画用紙を切って貼り付ける、など
発達段階や子どもの興味に応じて、素材を工夫してみるのもよいですよ♪
節分お面の作り方②自由に描く! 紙皿 × 絵の具


次にご紹介するのは、紙皿に鬼の顔を描いて作るお面の作り方です。
鬼の顔なんて難しくて描けないんじゃない?
いえいえ、そんなことはありません!
このお面は、上手に描くことよりも、自由にイメージを膨らませて描くことを重視しています。
- 鬼の顔に見えなくても大丈夫♪
- 子どもの描いたものがそのまま正解♪
- 十人十色の出来上がりになること間違いなし♪
紙袋のお面に比べると、一見、用意するものが多いように感じるかもしれませんが、
頭に着ける輪っかの素材・道具が増えているだけですのでご安心ください♪
用意するもの
素材
- 紙皿
- 画用紙 ※または工作用紙など
- 輪ゴム
画材
- 絵の具
道具
- スポンジ
- ステープラー
- のり
作り方
- スポンジやフィンガーペイントで、紙皿全体に鬼の顔を描く
- 画用紙を帯状に折りたたみ、輪っかになるよう丸め、ステープラーなどで輪ゴムを留める
- 顔が隠れない位置に、紙皿と輪っかを貼り合わせる



輪っか部分を頭に被るタイプのお面の完成です♪
ポイント
- とにかく自由に描くことが一番
クラスの雰囲気や子どもの個性にもよるため一概には言えませんが、
自由に描くとなると困ってしまう子や、上手く描けなくて嫌になってしまう子も少なからず出てくることと思います。
そのため、事前準備として
- 子どもが真似をして描けるような、鬼の顔に見える見本
- どこまでも自由にしてよいのだと安心させるための、全く顔にすら見えない見本
の2つを用意しておくとよりよいでしょう。
絵の具だけで描くのが難しい場合は、目をクレヨンで描いたり、シールで貼ったりするだけで
顔に見えるのでおすすめです。
- 輪っか部分の作り方
発表会やごっこ遊びなど作る機会の多いお面の輪っかですが、
中にはまだ作ったことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
輪っか部分は、長さ55cm×幅4cm×輪ゴム2つくらいで作っておくと、
どの年齢でも微調整をするだけで被れることが多いです。
画用紙は三つ折りくらいに分厚く折りたたんであると破れにくくて安心ですね♪
輪っかの後ろ側は、輪ゴムを挟むように折り、ステープラーで留めます。
ステープラーを使うときは、外側に芯の端がくるように留め、テープでカバーしましょう。
ステープラーを使わず、折り返し部分をのりやテープで留めて作ることもできますが、
のりが乾くまで時間がかかることや、テープの留め方によってはすぐにはがれてしまうことに気を付けてくださいね。
節分お面の作り方③楽しく製作! 画用紙 × ちぎり絵


最後にご紹介するのは、ちぎり絵を使ったお面の作り方です。
ちぎり絵ってお面作りには向いてないんじゃない?
いえいえ、そんなことはありません!
お面全体をちぎり絵で作るのは難しいかもしれませんが、ワンポイントとして使うととても華やかに仕上がります。
- ちぎり絵で指先の訓練も可能♪
- はさみやカッターを使わないのでどの年齢でも作れる♪
- 楽しみながら色彩感覚が身に付く♪
2歳児であればちぎり絵部分以外は保育者が、5歳児であれば材料の用意のみ保育者が行うなど
発達段階に合わせた環境設定をすることで、どの年齢であっても楽しみながら製作できます♪
用意するもの
素材
- 型紙
- 画用紙
- 折り紙
画材
- クレヨン
道具
- のり
- はさみ
作り方
- 鬼のお面のかたちをした型紙をなぞり、画用紙にお面のシルエットを写し取る
- 角や顔をクレヨンで描く
- 折り紙をちぎって髪の部分に貼り、シルエットに沿って切る



顔の前にかざして遊ぶタイプのお面の完成です♪
ポイント
- 使い慣れた道具以外は不要
普段から使っている道具だけで作れるので、型紙さえ準備しておけば
子どもが一人で作ることも可能です♪
もちろん、クレヨンを使わずにちぎり絵だけで完成させることもできます。
前項のように輪っかを付ければ頭に被ることもできますね。
- 五感を育むちぎり絵
ちぎり絵は、五感や手先の器用さを育てるのにとてもよいと言われています。
- 視覚:いろいろな色彩の折り紙を配置し、その鮮やかさを楽しむ
- 聴覚:折り紙を破る音を聞き、その違いに気付く
- 触覚:紙をちぎる感覚やのりの感触を味わう
他にも、指先の動かし方を知る、自然と微細運動を行うなど、メリットが多い活動です。
鬼のお面作りに限らず、積極的に取り入れられるとよいですね♪
アレンジパターンは無限大☆





身近な素材で簡単に作れるお面がこんなにあるなんてびっくりです!
これで節分製作は何とかなりそう~♪
これまで「身近な素材で」「簡単に作れる」ことをテーマに、3パターンの組み合わせをご紹介してきました。
- これぞ定番! 紙袋 × クレヨン
- 自由に描く! 紙皿 × 絵の具
- 楽しく製作! 画用紙 × ちぎり絵
皆様お気づきかもしれませんが・・・
今回ご紹介した組み合わせは一例でしかなく、
どのように組み合わせても、節分製作の鬼のお面は作ることができるのです。
つまり、組み合わせ次第でアレンジパターンは無限大になります!
では、どのような組み合わせが考えられるのでしょうか?
今回ご紹介したお面の作り方を要素ごとに分解すると、以下のようになります。
どの要素とどの要素を組み合わせても、「身近な素材で」「簡単に」お面を作ることができますよ♪
お面の土台 | × | アレンジ箇所 | × | アレンジ方法 | × | お面のかたち |
紙袋 | 角 | 子どもの顔を見せる | 頭からすっぽりと被る | |||
紙皿 | 髪 | 絵の具で描く | 輪っか部分を被る | |||
画用紙 | 顔(目・鼻・口) | クレヨンで描く | 顔の前にかざす | |||
ちぎり絵にする | ||||||
画用紙で作って貼る | ||||||
毛糸を貼る | ||||||
シールを貼る |
アレンジパターンの具体例
- 画用紙に鬼の顔の塗り絵(線画)を印刷する
- 角や髪、目などを、クレヨンで塗る
- 画用紙に輪っかを貼り合わせ、頭に被る
- 紙袋の片面を、はさみで顔のサイズに丸く切り抜く
- 紙袋の底を上にして、髪の部分にちぎり絵を貼る
- 画用紙で角を作り、紙袋の底の部分に貼る
- 紙皿に、目や鼻、口をクレヨンで描く
- 紙皿全体に、筆を使って絵の具で色を付ける
- 髪の部分に毛糸を貼り、画用紙で作った角を付ける
いかがでしょうか?
まだまだいろいろな組み合わせが考えられそうですよね♪
これまでの製作や、今保育室にある素材などもアレンジのヒントになると思います。
いろいろな要素を上手に組み合わせて、年齢やねらいに合ったお面づくりができるよう願っています。



素材が用意できそうであれば、
子どもが自分で組み合わせを選べるように
環境を整えてあげるのもよいですよ♪
おまけ│お面を応用した変わり種!紙皿サンバイザーの作り方


最後にちょっとした変わり種のお面製作をご紹介します。
のりしろなど扱いの難しい箇所もあるため、5歳児クラスさんにおすすめのお面です。
お面・・・と言いつつ、かたちはサンバイザーになります。
「お面製作」というカテゴリーではパッと思い浮かばないため、珍しい・面白いと評判です。
ツバがある分、かっこいいと思ってくれる子もいるのではないでしょうか?
ぜひ子どもたちと一緒に作って、被ってみてくださいね♪
用意するもの
素材
- 紙皿
- 画用紙・輪ゴム
※ 子どもの帽子を借りる
画材
- クレヨン
道具
- はさみ
- テープ・ステープラー
- のり・ボンド
作り方
- 画用紙を帯状に折りたたみ、輪っかになるよう丸め、ステープラーなどで輪ゴムを留める
- 子どもの帽子を型にして、紙皿が帽子のツバになるように丸く切る
※ のりしろとなる部分は切らずに残し、丸くできるように縦に切り込みを入れる - 輪っかに髪や目、角を貼り付け、紙皿に口を描く
- 紙皿ののりしろ部分を、輪っかの内側に貼り付ける



紙皿のお面の応用で、サンバイザーの完成です♪
ポイント
- のりしろ部分の扱いに注意
一番失敗しやすいポイントは、型取りの際にのりしろ部分を切り落としてしまうことです。
帽子に合わせて折り目を付けてから、折り目の3cm程度上の辺りに印を付け、
その印に沿って切るようにするとよいでしょう。
間違えて切り落としてしまった場合は、輪っかの内側からテープで貼り付けるか、
輪っかとツバ部分を繋ぐように内側に紙を貼るようにしましょう。
節分お面の作り方|素材やアレンジで楽しさ無限大


いかがでしたか?
節分の鬼のお面の作り方とアレンジパターンについてご紹介しました。
- これぞ定番! 紙袋 × クレヨン
- 自由に描く! 紙皿 × 絵の具
- 楽しく製作! 画用紙 × ちぎり絵
どのお面も、素材やアレンジ次第で何通りもの作り方で楽しむことができます。
まずは一度作ってみませんか?
作っていく中で、あなたの目の前にいる子どもたちに合わせたアレンジパターンが
きっと見つかることと思います。



よい節分製作となりますよう、応援しております♪
最後までご覧いただきありがとうございました。
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