うおやま先生が描く『ヤンキー君と白杖ガール』は、ラブコメ4コマ漫画です。
2021年10月から杉咲花さんと杉野遥亮さんの主演でドラマの放送も始まっているので、すでに作品にハマっている方も多いかもしれませんね。
引用:Amazon
著者 | うおやま(児玉潤) |
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出版社 | KADOKAWA |
発表期間 | 2018年6月24日〜 |
巻数 | 6巻(2021年10月現在) |
掲載サイト | ニコニコ静画 pixiv マンガハック |
その他 | 音声ガイド付きボイスコミック デイジー図書(5巻まで) 点字図書(3巻まで) |
もともとは児玉潤先生が、素早く作品を届けたいという思いで漫画投稿サイトにうおやま名義で自主掲載したWeb漫画でした。
2019年1月にコミックス1巻が発売され、6巻が発売された2021年7月時点で電子版も含めた累計発行部数は18万部を突破しています。
2021年12月23日に7巻が発売される予定です。
『ヤンキー君と白杖ガール』は視覚障害というテーマを扱っていますが、4コマ漫画なのでギャグ要素もあり、テンポよく読めるのに感動もしてしまうステキな作品なんですよ。
ここでは、ドラマの原作となった漫画『ヤンキー君と白杖ガール』のネタバレとおすすめポイントをご紹介します。
目次
登場人物とあらすじ
『ヤンキー君と白杖ガール』のあらすじと登場人物をご紹介します。
あらすじ
視覚障害を持つユキコが、点字ブロックを塞いでいるヤンキーの森生のお尻に白杖を刺してしまうところから2人の物語が始まります。
ユキコの目がぼんやりとしか見えないと聞いた森生は、「顔のピアス200個、顔に傷がある」と言ってユキコを怖がらせようとします。
ところがユキコは、怪我をさせてしまったのではと心配になり、森生の顔をよく見ようと自分の顔を近づけ手で顔を触ります。
森生はユキコに優しくされたうえ突然顔を近づけられ、一瞬で恋に落ちてしまうのです。
それから森生はユキコの力になりたい一心で、隣町のボスヤンキーとの喧嘩も忘れてユキコにつきまとうようになります。
ユキコは、自分とではふつうのデートはできないと森生にわからせるためにデートの約束をしますが……
登場人物
引用:Amazon
赤座ユキコ(あかざゆきこ)
盲学校高等部に通う2年生、16歳
光を感じることができ、色がぼんやりと見える程度の弱視
見えないこともあり、人を外見で判断しない
口が悪いところもあるが、根は優しい
引用:Amazon
黒川森生(くろかわもりお)
高校中退の18歳、無職
隣町のボスヤンキーとの喧嘩のときに刃物で切られ、左目の下に傷を負う
「黒豹のモリ」と恐れられる、街を牛耳るヤンキー
自分と境遇の違う人達を受け入れられる素直さがある
赤座イズミ(あかざいずみ)
ユキコの姉で20歳の大学生
大学とユキコの通う盲学校が近いこともあり、自らユキコと2人で暮らすことを提案する
超がつくほどの心配性で、自分の時間を犠牲にして献身的にユキコの世話を焼くが、ユキコが傷つくのを感じ、そのことで切なさに襲われることが受け止めきれなくなっている
橙野ハチ子(とうのはちこ)
森生の取り巻きの女子高生
小学生のときにテレビCMやドラマに出たことから、周りの友達との関係がうまくいかなくなった
中学時代、いじめられているところを助けてもらってから、森生をアニキと慕っている
森生にもらったヘッドフォンを大切にしている
緑川花男(みどりかわはなお)
森生の取り巻きの1人
スキンヘッドにサングラスの太った男子
金沢獅子王(かなざわししお)
26歳、隣町のボスヤンキーで森生のライバル
森生の顔に傷をつけたことを気にしている
ゲイで趣味は筋トレ
ユキコの盲学校のクラスメイト
柴村空(しむらそら)視野が狭く、端の方で物を認識できる
青野陽太(あおのようた)生まれつきの全盲
漫画『ヤンキー君と白杖ガール』おすすめポイント4つ
この漫画の見どころであるユキコと森生の恋模様と、その他のおすすめのポイントもご紹介します。
テンポのよいラブコメにキュン!
視覚障害があることで恋愛することに臆病になっていたユキコと、ピュアで真っ直ぐな森生。
2人が出会い、惹かれ合う様子がテンポのよいラブコメディーとして描かれています。
キュンとしたり、思わずクスっと笑ってしまったり、2人を応援したくなりますよ。
視覚障害について理解が深まる
ユキコの日常や森生との関わりを通して視覚障害についても学ぶことができます。
例えば、
- 白杖を使っているのは全盲の人だけではない
- 視覚障害者も楽しめる、音声ガイド付きの映画がある(専用アプリが必要)
- 視覚障害者にとって、ホームドアのない駅のホームは「欄干のない橋」と言われるほど危険
など、今まで知らなかったことを知ることができて、みんなに知ってもらいたいと思えるステキな作品なんですよ。
みんな生きづらさを抱えている
視覚障害者であるユキコの苦労はもちろん、ユキコを支える姉イズミの苦しさ、顔に傷があることで誤解されてばかりの森生。
自分も生きづらさを抱えているのに報われない思いに悩むハチ子、LGBTの獅子王の思いなど、それぞれに生きづらさを抱えている登場人物がどう乗り越えていくのか気になります。
共感できるところがたくさんあり、ほろっと泣けて優しい気持ちになりますよ。
音声ガイド付きボイスコミックがすごい
通常のボイスコミックの他に、視覚障害者でもコミックを楽しめる音声ガイドが付いたボイスコミックをYouTubeで見ることができます。
音声ガイドとは、登場人物の声だけでなく、見えづらい人でもわかるようにナレーションが入っています。
目をつぶって聞いてみることで新しい発見があったり、視覚障害者に寄り添えるようになったりするかもしれませんね。
さらにすごいのがキャストで、ユキコの声を鬼頭明里さん、森生の声を下野紘さんが演じているのです。
『ヤンキー君と白杖ガール』の評判は?
『ヤンキー君と白杖ガール』の漫画を読んだ方の感想もご紹介しますね。
ひさしぶりに素敵なマンガと出会えました。
何故か毎巻涙が溢れてしまいます。
素敵なマンガを世に生み出してくれて、ありがとうございます。
次巻も楽しみにしています!
ねぇ!#ヤンキー君と白杖ガール 5巻めちゃくちゃよかった😭店長めっちゃいい人!!!!!!4巻のラストもめちゃくちゃよかった。これは素晴らしいものだ。素晴らしいものだよ!
— 具(nap) (@KanatyoroFutaba) June 8, 2021
こちらこそ素敵な作品をありがとうございます。読むたびに新しい気付きがありとても考えさせられます。
— ちょこれ@すべてにおいてクソだりぃ (@717chocolate) June 24, 2021
「素敵」とか「素晴らしい」という声がとても多い印象でした。
ラブコメ要素に加えて障害者や社会的弱者についてわかりやすく描かれていて、それでいて重たくないので楽しいのに感動もしてしまうのでしょうね。
『ヤンキー君と白杖ガール』はみんなに読んでもらいたい作品
『ヤンキー君と白杖ガール』の魅力をご紹介しました。
- テンポのよいラブコメにキュン
- 視覚障害について理解が深まる
- みんな生きづらさを抱えている
- 音声ガイド付きボイスコミックがすごい
登場人物がみんな優しくて、読んだあとに優しい気持ちになれる作品なので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
こちらで一部ですが、無料で読むことができますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。