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病棟看護師が訪問看護に転職するのはあり?働き方の違いとメリット・デメリットを紹介!

読者様

病棟勤務はやりがいがあるけど、夜勤も辛いし家族とすれ違ってしまう。訪問看護への転職はどうかな?

訪問看護への転職を考えていても、未経験の分野に飛び込むことに不安を感じる方は多いです。

結論からいうと、病棟看護師の経験は訪問看護でも大きな強みです。

ただし、働き方や必要なスキルなど病棟勤務とは異なる点もあるため、自分に合った転職先を選ぶ必要があります。

この記事では、病棟看護師と訪問看護師の違いを整理し、転職するメリットやデメリットについて詳しく解説します。

転職を成功させるコツも紹介しているので、訪問看護が自分に合っているか知りたい方はぜひ参考にしてください。

目次

病棟看護師と訪問看護の違い3つ

病棟看護師と訪問看護師では、働く場所だけでなく、看護の目的や必要なスキルにも違いがあります。

転職前に知っておきたい違いを3つの視点から解説します。

仕事内容の違い

訪問看護では、自宅において利用者さんがその人らしい生活を続けるための支援が中心です。

仕事内容にも次の違いがあります。

  • 病棟ではチームで24時間対応、訪問看護は1対1の個別対応が中心
  • 医療処置だけでなく、生活支援や家族支援も重要
  • ケアマネージャーやヘルパーなど、多職種連携が必要
  • 訪問記録や計画書の他、毎月の主治医報告書の作成が必要
  • 自転車、自動車などを利用した訪問先への移動が必要

利用者さんの望む生活を支えるためには、生活環境や家族も含めて支援する必要があります。

書類作成作業も意外に多い業務です。

日々の記録や計画書、看護サマリー作成のほか、毎月主治医報告書を作成します。

訪問看護では、1回につき30~60分程度の訪問を、1日に5件前後行うのが一般的です。

訪問先への移動が発生するのも、病棟勤務との大きな違いです。

筆者

筆者の場合、20件/月程度の報告書を作成しています。
車を使用しており、1日の移動距離は20~30kmほどです。

働き方・勤務時間の違い

訪問看護ステーションに夜勤はありませんが、多くの場合緊急時の24時間対応をとっています。

オンコール当番は職員が交代で行います。

通常勤務終了後にそのままオンコール当番に入ることが多いです。

時には緊急訪問が重なりあまり休めないこともあります。

オンコール当番を2人体制で行っているところもあり、当番回数や実際の緊急訪問回数は、職員の人数や利用者層によってさまざまです。

休日についても、土日休みかシフト制かは訪問看護ステーションによります。

訪問件数によって手当が増えるインセンティブ制度をとっているところもあります。

筆者

一例として、筆者の職場はオンコール2人体制、月の当番は10回前後です。緊急訪問は月2~3回程度です。

求められるスキルの違い

訪問看護では、利用者さんの状態によって週の訪問日数や時間が決まります。

病棟とは異なり、週に数日の限られた訪問時間の中で必要な支援を行うため、以下のスキルが重要です。

  • ちょっとした変化に気が付く観察力
  • 体調変化やトラブル時の判断力
  • 利用者さんや家族と信頼関係を築くコミュニケーション力

訪問看護は1人で訪問することが多く、その場で判断しなければならない場面もあります。

利用者さんや家族との信頼関係がないと、訪問を断られることもあります。

これまでの病棟経験で培った観察力や判断力、コミュニケーション力は、訪問看護ではさらに重要です。

訪問看護ではカテーテルやストマ管理、点滴などの医療処置は病棟より少なく、習得機会も限られています。

病棟経験で得た医療処置スキルも、訪問看護へ転職する際に大きな武器になるのです。

筆者

筆者も病棟看護師から転職してきたスタッフに、最新の医療処置スキルを教えてもらうこともあります。

病棟看護師から訪問看護へ転職するメリット・デメリット

ここでは病棟看護師から訪問看護へ転職すると、どんなメリット・デメリットがあるのかお伝えします。

転職するメリット

一般的にいわれるメリットがそのまま自分に当てはまるかはわかりません。

転職するメリットを理解し、自分にとっても価値があると思えるか考える必要があります。

訪問看護へ転職するメリットは次の通りです。

  • 利用者さん一人ひとりとじっくり向き合える
  • 日勤中心で生活リズムを整えやすい
  • 地域看護や在宅医療の経験が積める

病棟勤務は処置や記録など時間に追われがちです。

一人ひとりともっと丁寧に関わりたいと感じているなら、訪問看護はやりがいを感じやすい働き方といえます。

オンコール当番はありますが、基本は日勤中心です。

夜勤がないことで生活リズムが整い、家族と過ごす時間を確保しやすくなる方もいます。

将来的に訪問看護から別の分野に移るとしても、在宅療養の実際の現場を経験していれば、その後のキャリア選択にも役立ちます。

筆者

「訪問看護のおかげで今の生活が続けられている」
こんな言葉をいただけるのも訪問看護のやりがいです。

転職するデメリット

入職後のミスマッチを減らすためには、転職するデメリットを理解し、許容範囲であるか考えることが大切です。

訪問看護へ転職する主なデメリットは以下の通りです。

  • 1人で判断する場面が増える
  • オンコール対応が負担になることがある
  • 道路事情や天候の影響を受ける
  • ステーションごとに教育体制の差が大きい

訪問は1人で行くことが多いため、利用者さんの体調不良時など対応に悩む場面もあります。

オンコール当番も、いつ連絡がくるかわからない緊張感や、緊急訪問の負担を辛く感じる人もいます。

移動の負担も無視できません。

道路事情や天候の影響で、予定どおりに動けないこともあります。

筆者は事故渋滞に巻き込まれ、1時間動けなかった経験があります。

特に重要なのは、ステーションごとの教育体制の差が大きい点です。

小規模な訪問看護ステーションは多く、教育に十分な時間をかけられる職場ばかりではありません。

1人立ちまでにどんな教育をして、どのくらいの期間をかけるかは、ステーションの方針によってかなり違います。

メリットを活かしデメリットを減らす考え方

訪問看護への転職を成功させるには、どの訪問看護ステーションを選ぶかがとても重要です。

同じ訪問看護でも、職場によって負担感や働きやすさは大きく変わります。

チェックポイントは次の通りです。

転職先のチェックポイント
  • 研修制度の有無
  • オンコール体制、月のオンコール当番の回数や実際の出動回数
  • 同行訪問期間や相談体制
  • 対応エリア
  • 利用者さんに多い疾患や医療依存度の高さ

訪問看護は介護保険と医療保険の制度が関係するため、制度も複雑です。

未経験者にとっては、入職時に制度面も含めた基礎研修があると安心してスタートできます。

利用者さんごとに生活環境や関わり方が異なるため、訪問は想像以上に気をつかいます。

1人で訪問する自信がつくまで、複数回の同行訪問も可能な環境だとより安心です。

対応エリアが広すぎると移動の負担が大きくなり、自宅からの緊急訪問の際は、到着時間にも影響します。

訪問看護ステーションには、小児科や精神科疾患、ターミナルケアなど特定分野に強みを持つところもあります。

転職後のミスマッチを減らすには、自分がどのような看護をしたいかを考えて職場を選ぶことが重要です。

病棟看護師が訪問看護への転職を成功させるコツ

訪問看護への転職を成功させるコツは、自分に向いているか考え、転職の条件に優先順位をつけることです。

自分が訪問看護に向いているか整理する

これまでの看護師経験を振り返り、次の点について考えてみてください。

  • 1人で考えて動くのが苦にならないか
  • 利用者さんや家族との会話は好きか
  • 変化に気づく観察力があるか
  • 利用者さんの状況を把握し柔軟に対応できるか

訪問看護は限られた時間の中で、体調確認や各処置、体調不良時の対応まで、基本的に1人で行う仕事です。

「すぐ助けを呼べない状況」に大きな負担を感じるかもしれません。

一方で、利用者さんや家族と丁寧に関わりながら、その人らしい生活を支えたいと考えている方には向いています。

なにげない会話の中で「ふだんの様子と違う」と気付くことが、体調悪化の早期発見につながることもあります。

利用者さんの価値観や生活習慣を尊重する姿勢も大切です。

病棟のような管理は難しいため、理想どおりにいかない現実も受け止めながら、柔軟に対応する必要があります。

生活環境が整っていない家庭への訪問もあり、中にはどうしても耐えられないと辞めた人もいます。

筆者

自分の性格や働き方の希望と合っているか、転職前に一度立ち止まって整理することが大切です。

転職条件に優先順位をつける

全てが希望通りの理想的な職場は、現実にはなかなかありません。

次のような条件に優先順位をつけ、客観的に判断してください。

  • 希望する給与水準
  • 休日や有給休暇の取りやすさ
  • オンコール体制
  • 通勤時間

夜勤がない分、訪問看護の給与は病棟勤務より下がることが多いです。

インセンティブ制度を導入している訪問看護ステーションでは、訪問件数に応じて収入を増やせる場合もあります。

その分忙しくなるため、収入と負担のバランスはよく考えることが必要です。

転職の目的によって選ぶべき職場は変わります。

例えば家庭との両立が目的であるなら、オンコール回数が少ない職場を選ぶと、転職後にギャップを感じることを減らせます。

条件を重視するあまり、転職の目的を見失わないように気をつけてください。

病棟看護師経験は訪問看護でも大きな強みになる

訪問看護と病棟勤務では、看護の目的や働き方に違いがあります。

夜勤はないものの、オンコール当番はあり、1人で対応する場面が多いことは理解しておきたいポイントです。

これまでの病棟経験で培った次のスキルは大きな強みになります。

  • 観察力
  • 判断力
  • コミュニケーション力
  • 医療処置スキル

つまり、病棟看護師から訪問看護への転職は十分に「あり」です。

未経験での訪問やオンコール当番の負担への不安が強い方は、教育体制や相談体制が整った訪問看護ステーションをおすすめします。

転職の目的を明確にして、重視する条件を整理したうえで、訪問看護ステーションごとの特徴を比較することが大切です。

病棟経験を大きな強みに、自分らしく、笑顔で働き続けられる転職先を見つけてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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