読者さま日中の訪問はやりがいがあるけど、オンコール当番の日は眠れなくてきついし、落ち着いて過ごせない
夜間は、体調不良の相談や緊急の訪問などに備えて、24時間対応している訪問看護ステーションが多いです。
夜間の対応は、いつ呼び出されるのか分からない状態と、責任感を伴います。
人によっては、心身にストレスを感じ、離職につながるケースもあります。
訪問看護オンコール当番のきつさは、対応の仕組み化と日頃のケアが重要です。
この記事では、オンコール当番が「きつい」と感じる理由やオンコール対策を具体的にお伝えします。
普段の訪問から、起こりえるトラブルを見越した指導を行い、オンコールに備えることで、夜間の電話や緊急訪問が少なくなります。
オンコール当番の日でも落ち着いて過ごせるようになりますよ。
ぜひ最後までお読みください。
訪問看護オンコールがきつい理由


訪問看護のオンコールをきつく感じる理由には、オンコールへの不安感や生活リズムの変化、身体的な負担などがあります。
訪問看護のオンコール背景を知り、理解することが対策につながります。
眠れない・生活リズムが乱れる
オンコールの日はいつ連絡がくるか心配で、なかなか寝付けない方がいます。
眠りも浅く、夜中に目がさめてスマホを確認することも珍しくありません。



食事の準備中に電話がかかってきてそのまま訪問となった経験があります。
食事準備を中断し、訪問を終わらせ帰宅後の食事は2時間後でした。
家族には、仕事の影響で待たせたり、子どもに泣かれたり、苦労をさせて申し訳ない気持ちを感じたことも。
連絡のタイミングが予測できない緊張感があるため、家庭でも落ち着いて過ごせないときもあります。
電話トリアージの責任感が重い
電話が来たら、基本的には自分ひとりで対応しなければなりません。
ときには、自分が訪問したことのない利用者さんから、電話が来ることもあります。
電話では、主に以下の内容を考えながら情報収集します。
- 電話による口頭指示だけで済む相談か
- 訪問の必要性
- 医師への報告や救急搬送の必要性
カルテ情報と電話での情報収集を照らし合わせて判断しなければなりません。
電話指示で解決した場合でも、後日、状態変化で入院になるケースはあります。
夜間の対応が適切だったのか、悩むことも少なくありません。
緊急出動が重なり翌日の通常業務がつらい
夜中に緊急出動があり、あまり眠れなくても、多くの場合、翌日の業務は通常通りです。
睡眠不足での車の運転は、注意力が低下し危険を伴います。



過去に、1回の当番で2件の出動対応をした経験があります。
睡眠を十分に確保できませんでしたが、翌日の訪問スケジュールの都合上、出勤は避けられませんでした。
夜間の緊急出動が重なった翌日の勤務は、心身ともに疲弊しているスタッフも少なくありません。
訪問看護オンコールのきつさを軽くする予防ケア


オンコールのきつさを軽くするには、オンコール対応時のルール化、普段の訪問での関わり、当番日の過ごし方の工夫が重要です。
4つの対策方法についてお伝えします。
電話連絡のルールを決める
電話が来た時に確認するポイントや判断基準を、あらかじめマニュアルやフローチャート化しておくと、落ち着いて対応できます。
電話対応時の主な確認ポイントは以下のとおりです。
- 現在の状況、症状
- バイタルサインや症状の経時的変化
- 家族など、そばで付き添える介護者の有無
- 電話での口頭指示で対応可能
- 緊急訪問の必要性
- 主治医への連絡や救急要請の必要性
同じ症状でも、基礎疾患や同居家族の有無などにより、電話での指示で済む場合もあれば、訪問して状態確認が必要なケースもあります。
訪問して状況確認したうえでも、判断に迷う場合には、他のスタッフや管理者へ相談しましょう。
家族の不安をケアする関わり方
利用者さんに変化があると、「このまま様子をみていいのだろうか」と家族が不安を感じ、相談の連絡が多くなりがちです。
普段の訪問時に、現在の状況や今後起こりえる変化について、あらかじめ説明しておきましょう。
訪問看護への連絡が必要なタイミングも伝えておくと、様子をみて大丈夫な状態か、家族が判断しやすくなります。
日頃の訪問看護で、状況を説明し家族の不安を減らす関わりが重要です。
特に体調面で気になる方には、夕方に体調確認の連絡をするのも一つの手段です。
本人、家族の安心だけでなく、直近の情報を共有することは、オンコール当番の心の準備にもつながります。
詰まりやすいトラブルを先回り
訪問看護のオンコールは、トラブルの対応依頼や確認の連絡も少なくありません。
利用者や家族から相談される主なトラブルは、以下の内容が多くみられます。
- カテーテルの抜去、閉塞
- 便秘、下痢、尿閉
- 発熱
- 内服
- 家庭用ポンプなどデバイス機器のトラブル
普段から、ケアの方法やトラブル時の対処方法について利用者さん、家族へ指導しましょう。
急なトラブルがあると慌てて、パニックになる方もいるため、くり返しの説明が大切です。
メモを貼ったり、一緒に練習をするなど相手の理解度に応じた対応をしましょう。
指導内容についてスタッフ間で共有すると、オンコール時も同様の対応ができ、利用者さんや家族もスムーズに理解できます。
当番日の自宅での過ごし方
いつ連絡がくるかと常に緊張状態でいると、電話が鳴らなくても疲弊してしまいます。
オンコール当番の日を落ち着いて過ごすためのポイントを紹介します。
- 食事は作り置きか、家族でも簡単に調理できるメニューにする
- 家事や買い物は早めに済ませ、就寝も早めにする
- なるべく予定を入れずあえてのんびり過ごす
- 着信音は自分が気付きやすい音、ボリュームにする
- 家族にも予定を共有し、パートナーにも協力してもらう
特に子どもが小さいと、緊急訪問時に留守番はさせたくありません。
パートナーの協力が得られる日に、オンコール当番ができるよう相談しましょう。
オンコールでも毎日連絡が来るわけではありません。
「できる準備はやっている」と少し気楽に考えることも大切です。
訪問看護オンコールがきついのは「仕組み×日頃のケア」で軽減できる
訪問看護のオンコールは、心身の負担が伴う業務ですが利用者さんのトラブルに対応する必要があります。
ひとりで必要なケアを判断したり、緊急対応後は日勤業務をこなしたりしなければなりません。
訪問して状況確認しても判断がつかない場合には、ひとりで抱えず管理者に相談しましょう。
オンコールのきつさは以下の「仕組み×日頃のケア」で軽くできます。
- オンコール対応時の確認、判断ポイントの明確化
- 家族の不安を和らげるケア
- 起こりやすいトラブルを先回りした指導
- オンコール当番の日でも落ち着ける過ごし方
日頃の訪問時から、家族に緊急時に備えた技術指導やトラブル対処法を指導しておきましょう。
きついから続けられないかもしれないと感じている方は、できそうな対策から始めてください。
自身が疲弊することなく、利用者さんと家族の生活を支えていける管理体制や組織作りが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。








コメント