読者さま子どもが急に熱が出てしまったけど家で見ていたほうがいい?
病院に行ったほうがいい?
子どもの体調は急に変化しやすいものです。
急に嘔吐したり、機嫌の悪さが続いたりして対応に困ったこともあると思います。
ネットで調べても情報が多過ぎて結局どうしたら良いか分からないという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ここでは、子どもの発熱時にすぐに行動できるよう対応方法を解説しています。
基本的な対応を知り、子どもの体調の変化にも慌てず行動できるようにしていきましょう。
子どもが発熱したときの基本対応


発熱となるとついつい熱の高さに注目してしまいがちですが、実は熱の高さだけが重要ではありません。
全身の状態を確認することが大切となります。
ここでは、子どもの発熱時に見るべきポイントや、基本的な対応について解説します。
最初に確認すること
一般的に体温が37.5℃以上ある状態を発熱といいますが、体温の高さが病気の重症度を決めるわけではありません。
体温だけでなく、顔色や機嫌、呼吸の様子も確認しましょう。
呼吸の様子はお腹や胸の動きを見ることで把握できます。
お腹や胸の動きが早かったり、呼吸に合わせて肩など全身が動いたりするときは正常な呼吸ではありません。
ぐったりしていないか、水分が取れているかなどを確認することも大切です。
発熱の続いた日数や、発熱のパターンは診断において重要な情報になります。
いつから発熱が続いているのかは把握しておくようにしましょう。
発熱したらすぐにやること
子どもの発熱を確認した時、まずは下記の通り対応しましょう。
- 衣類や室温を調節して、暑がりすぎ、寒がりすぎを避ける
- こまめに水分をとらせる
- 無理に食べさせず、まずは休ませる
子どもはまだ体温の調節機能が未熟なため体温が外気温の影響を受けやすいです。
また、衣類の中に熱もこもりやすいです。
子どもは自分で調整することは難しいため、保護者が子どもの様子に応じて体温を調整できるようにしましょう。
発熱時は大量に汗をかいたり、いつも通りの食事がとれなかったりして、脱水になりがちです。
食事を摂れないときは、無理に食事をとる必要はありませんが、水分は少しずつとるように意識します。
吐き気があるときは、吐かない量を頻回に摂取できるようにしましょう。
嘔吐や下痢のときは水分だけでなく、体内の電解質も失うため、スポーツドリンクや経口補水液などもおすすめです。
熱の高さだけで判断し過ぎないこと
先述しましたが、熱が高いことと重症度が一致するわけではありません。
そもそも子どもの平熱は大人よりも高く、中には平熱が37℃前半の子もいます。
そのため、熱の高さだけで判断しすぎないことが大切です。
子どもは高熱であっても比較的元気なこともあります。
一方で、微熱であってもつらそうにしている場合は注意が必要です。
発熱しているときは体温だけでなく、呼吸状態、食欲、顔色、機嫌などの全身の状態もみて判断することが重要になります。
子どもの発熱で受診を考える目安


発熱時の基本的な対応ができても、今すぐ病院を受診するべきかどうかを判断することはなかなか難しいものです。
受診したくても、病院は待ち時間が長く、体調の悪い子どもを連れて病院にいくことも大変です。
ここでは、緊急度別に病院受診する目安を解説していきます。
目安を参考にし、今すぐ受診するべきかどうかの判断材料にしていきましょう。
早めに受診したい症状
下記の症状が見られる場合は早めに病院を受診するようにしましょう。
- 水分がとれない
- 何度も吐いている
- ぐったりしていて反応が弱い
- 呼吸が苦しそう
これらの症状がある時は体温の高さや発熱の有無に限らず、近くのクリニックなどを受診しましょう。
特に水分は生命維持に非常に大切です。
年齢ごとの1日の水分摂取量の目安は以下の通りです。
1歳:120〜135ml/kg
2歳:115〜125ml/kg
4歳:100〜110ml/kg
6歳:90〜100ml/kg
水分をとれていても吐いたり、下痢をしたりが続いている場合は受診します。
また、おしっこが半日以上出ていない、色が濃いなどの症状がある場合も脱水のサインなので受診するようにしましょう。
ぐったりして反応が弱いときは、高熱により意識がもうろうとしている可能性があります。
子どもは体温の調節機能がまだ未熟なため、急に熱が上がりけいれんを引き起こす危険性もあります。
早めに受診し、必要な検査受け、適切な治療を受けるようにしましょう。
乳児での発熱は特に注意しましょう。
RSウイルスなど、乳児でかかると重症化しやすいものもあります。
幼児でも、喘息を持っている子は発熱によって呼吸症状が悪化することもあります。
熱があって、呼吸が苦しそうにしているときは早めに受診するようにしましょう。
夜間や休日で近くのクリニックが開いておらず、判断に迷う場合は小児救急電話相談(#8000)で相談できます。
看護師や医師が電話で受診や家庭での対処法について相談に乗ってくれます。
緊急時に慌てないために覚えておくと良いです。
すぐに相談したい危険サイン
下記の症状が見られるときは、緊急度が高い症状になってきます。
- けいれん
- 顔色が悪い、唇の色がおかしい
- 強い腹痛や激しい頭痛を訴える
- 呼びかけへの反応が悪い
こういった症状が見られるのは、脳や全身に何かしらの異常が生じているサインです。
血流が滞ったり、呼吸が苦しいときに顔色が悪くなったり、唇の色がおかしくなったりします。
強い腹痛や頭痛は臓器が炎症していたり、出血したりしている場合に見られます。
けいれんや呼びかけへの反応が悪いのは脳の異常が考えられます。
いずれも後遺症を残さないためにも、早期の治療が必要です。
これらの症状が見られるときは、無理に動かしたり、移動したりするのはやめましょう。
状態が急変することもあるので目を離さないようにします。
子どもの様子を見ながら救急車も要請します。
周囲に他に助けを求められる場合は救急車の要請を依頼しましょう。
様子を見やすいケース
下記の症状の場合は自宅で様子を見ていても問題ありません。
- 水分がとれている
- 比較的機嫌が良い
- 呼吸が安定いていて眠れている
こういった症状の場合は無理に受診せず、自宅で様子を見ていても良いでしょう。
ただし、発熱が続く場合は受診します。
目安として2日以上発熱が続いたり、解熱剤を使用しても熱が下がらなかったりする場合は一度受診しておくと安心です。
子どもの発熱対応で慌てないために知っておくこと


基本的な対応が分かっていても、子ども発熱という慣れない事態に慌ててしまうこともあると思います。
事前に準備しておけることを知り、予期せぬ事態に対応できるように備えておきましょう。
夜間・休日に備えておく
急な受診があると、子どもの対応に精一杯になって、必要なものを忘れてしまう可能性もあります。
そのため、すぐ動けるよう保険証や医療証をまとめておきましょう。
夜間や休日は、いつものかかりつけが開いていないことも多いのではないでしょうか。
クリニックの中には、日・祝日も診療をしているところもあります。
事前に調べた受診先をメモして、保険証などと一緒にまとめておくと安心です。
家族間で、発熱時の対応と、保険証や体温計の場所などを共有しておくことも大切です。
先ほども書きましたが、小児救急電話相談(#8000)では医師や看護師が電話で相談に乗ってくれるため、覚えておくと良いです。
受診時に伝えるポイント
受診時に医師に伝えるポイントは下記の通りです。
✔️ 熱が出た時間
✔️ 最高体温
✔️ 水分や食事の摂取状況
✔️ せき、鼻水、嘔吐などのほかの症状
子どもは自分で体調を伝えることは難しいため、保護者からの情報は診断するときにとても重要なものとなります。
これらのポイントを押さえて、受診時に確実に伝えられるよう備えておきましょう。
子どもの発熱対応は全身状態を見ることが大切!
今回は、子どもの発熱時の基本的な対応や受診の目安、事前に備えておくことについて解説してきました。
子どもは自分で体調の変化や痛みなどを伝えることが難しいです。
また、高熱であっても機嫌が良いこともあるため体調の変化に気づきにくさもあります。
体温の高さだけが、発熱の重症度を決めるものではありません。
普段の子どもの様子を知り、発熱時は熱の高さだけでなく全身状態を見ることが大切です。
発熱時に慌てないために事前に備えておけることは準備をし、家族と対応方法を共有しておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考文献
- 厚生労働省:発熱時の対応
- 厚生労働省:栄養に関する医療ケア
- 厚生労働省:RSウイルス感染症




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