秋なのに暑い日が続き、「いつ頃から秋の服装ができるのだろう……」とじれったさを感じます。
しかし、秋が待ち遠しい反面50代はさまざまな体の変化もあり、服装についての悩みを抱えることもあるのではないでしょうか。
この記事では、50代の大人女子がおしゃれで快適に残暑を乗り切るための服装のヒントをまとめています。
あわせて、日本の残暑にまつわる基礎知識も取り上げました。
教養を深め、大人としての魅力にさらなる磨きをかけることができるでしょう。
自分らしい秋の服装を見つけることができ、楽しく残暑を乗り切る姿を想像するとワクワクします。
いいなと思える情報がありましたら、さっそく取り入れてみてください。
秋なのに暑い…残暑はいつ頃まで続くの?

「この暑さはいつまで続くのだろう……」と、ため息が出る厳しい残暑が続いています。
日本の秋は、いつ頃からなのでしょうか。
残暑の気温の移り変わりについても、確認してみます。
日本の秋はいつから?
日本の秋がいつからいつまでなのかという捉え方は、3つあります。
以下の表にまとめました。
秋の3つの捉え方 | 時期 |
---|---|
暦 | 立秋(8/7頃)~ 立冬(11/7頃)の前日まで |
天文学 | 秋分9/23頃 ~ 冬至12/21頃まで |
気象庁 | 9月 ~ 11月 |

9月ころから秋だと思っていたことは、間違いではないのですね!
でも、最近の9月は秋とは思えないほど暑くて、なにを着ようかと困っています。
日本の残暑は長くなっている?
そもそも、残暑とはいつからいつまでのことを言うのでしょうか。
立秋(8月8日頃)から秋分(9月23日頃)までの間の暑さ。
気象庁「天気予報等で用いる用語、気温、湿度」
気象庁では、立秋から秋分までの暑さを「残暑」としていることがわかります。
また、気温については次のような記述があります。
最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上の日を真夏日、25℃以上の日を夏日
気象庁「気温について」



ここで、8月、9月、10月の平均最高気温が5年ごとにどう推移しているのかを確認してみました。
すると、日本の残暑は年々暑くなり、さらに残暑を終えても夏日(気温25度以上の日)が多いということがわかったのです。
8月平均最高気温 | 9月平均最高気温 | 10月平均最高気温 | |
---|---|---|---|
2014年 | 31.2度 | 26.9度 | 23度 |
2019年 | 32.8度 | 29.4度 | 23.3度 |
2024年 | 33.6度 | 30.9度 | 24.5度 |
とくに注目したいのは、残暑があけるとされている「9月の平均最高気温」の推移です。
2014年では26.9度の夏日ですが、10年後の2024年には30.9度の真夏日になっているのです。
日本の残暑は、気温だけで見ると確かに長くなっていると言えるのではないでしょうか。



年々暑くなっているという感覚は正しかったのですね!
気温と服装の関係


秋の気温の移り変わりに合わせた、服装のヒントをまとめました。
気温30度以上の服装
気温30度以上の日は、レーヨン、リネン、コットン素材の服装がおすすめです。
おすすめ素材の特徴
- レーヨンやリネンは通気性がよく、暑い日もさらりとした着心地の素材
- コットンは汗をかいても蒸れにくく、吸水性と通気性の高い素材
ほかにも、暑い残暑を乗り切るための服装の工夫はさまざまあります。
そのほかの暑さ対策
- 濃い色の服は太陽光を吸収し暑さを感じやすいため、白や淡い色の服を着る
- 長時間外にいる日は、紫外線を吸収する濃い色の服が紫外線対策に効果的
- 冷房による冷え対策のために、薄手のカーディガンなどを羽織る
- 熱中症予防と紫外線対策のためにも、外出時は帽子を着用する
- 風通しがよく快適な着心地の、ゆったりとしたデザインの服(ワンピースなど)を着る
猛暑日、真夏日には涼しさを感じられるような服装がいちばんでしょう。
熱中症や紫外線、冷房による冷えの対策などをし、体調面も考えたコーディネートができると快適に過ごせるのではないでしょうか。
気温25度以上の服装
気温25度以上の服装は、「最低気温が25度以上」なのか「最高気温が25度以上」なのかで考えるといいでしょう。
最低気温が25度以上の日は、日中の気温が真夏のように高くなります。
そのため、次のような服装がおすすめです。
季節は真夏で日中の気温が非常に高いため、暑さに備えた涼しい服装がいいでしょう。
コットンやリネンなど、吸水性や速乾性に優れ、通気性のよい素材が快適です。
いっぽう、最高気温が25度以上の日は、春から梅雨時期にかけて、そして秋も深まる10月ころに多く昼夜の寒暖差があります。
それでは、どのような服装がいいのでしょうか。
日中の気温は高くても、朝晩の気温は下がるため寒暖差を気にかけた服装がいいでしょう。
外出時には、カーディガンやストールなどの羽織りものを持ち歩くのがおすすめです。
日向では少し歩くだけで汗ばんでしまうこともあるため、トップスは、半袖などの涼しいものが快適です。
気温25度未満の服装
気温25度未満は、半袖でも長袖でも過ごしやすいでしょう。
暑さに敏感な方は半袖、寒さに弱い方は薄手の長袖というように、それぞれの体質やその日の体調で選ぶことができます。
どちらにしようかと悩むときには、七分袖もおすすめです。
気温20度未満の服装
気温20度未満は、やや肌寒いと感じる気温です。
長袖トップスに薄手のカーディガンを重ね着するなど、体感温度を調整できるような工夫をすると快適です。
気温16度未満の服装
気温16度未満は、春先、そして秋から冬への季節の変わり目に多い気温です。
室内でのトップスは長袖がいいでしょう。
薄手のニットもおすすめの時期です。
外出時には、寒さ対策に薄手のアウターを持ち歩くようにすると安心です。
気温12度未満の服装
秋の終わりの11月は気温が12度未満の日もあり、肌寒くなります。
風を通さないコート(トレンチコートなど)、マフラーやタイツなどで寒さ対策を。
トップスは厚手のニット、ボトムスや肌着も暖かさに気を配ったものがおすすめです。
ブーツを履く人が、街中に少しづつ増える季節です。
秋はいちばん雨の降る季節
秋は、いちばん雨の降る季節です。
そのため、雨対策も怠れません。
秋の降水量が多いのは、秋雨前線と台風の影響です。
日本への台風の接近と上陸は、毎年8月9月10月が多いという調査結果もあります。
秋の雨対策グッズを確認しておくと安心でしょう。
秋の雨対策グッズ
- 晴雨兼用傘
- レインシューズ
- 耐水コート、耐水ジャケット
- レインカバー
- 耐水バッグ
「秋なのに暑い日」の服装の悩みを3つのアイディアで解決


夏服に、秋らしさを取り入れるためのおすすめアイディアを3つご紹介します。
いまの服装にひと工夫加えて、暑さ対策も秋らしさも同時に叶えましょう。
半袖トップスにはボトムスで秋を先取り
半袖のトップスに、秋らしいボトムスを合わせて秋を先取りします。
ポイントは、ボトムスの生地です。
秋らしい生地
- スエード
- コーデュロイ
- ツイード
- インディゴデニム
服装のなかでも面積の広いボトムスを秋仕様に変えることで、夏から一足先に抜け出したコーディネートができるでしょう。
長袖トップスは素材やデザインにひと工夫を
長袖トップスで秋らしさを取り入れたいときには、素材やデザインにこだわります。
おすすめの素材は、次の2つです。
- レース
- シアー
レースやシアーは、透け感があり長袖でも涼しげな雰囲気を醸し出すことができます。
レース生地のブラウスやシャツは上品で涼しげなコーディネートに仕上がります。
とろりとしたシアー素材のカーディガンは、羽織るだけでこなれ感を上げることができるでしょう。
また、生地は薄手なので手荷物としてもかさばりません。
おすすめのデザインは、3つあります。
- 2WAY
- 七分袖
- 五分袖
2WAYのトップスとは、袖を取り外したり、袖のデザインを変えたりして楽しむことができるものをいいます。
夏でも涼しい素材の2WAY長袖トップスを選べば、半袖トップスとしても長袖トップスとしても着ることができます。
コーディネートの幅も広がるでしょう。
夏らしさ満点の半袖ボーダートップスも、七分袖に変えることで秋らしくなります。
5分袖のトップスも、秋の先取りアイテムとしておすすめです。
色合いを秋らしく
夏の服装でも、色味を変えるだけでずいぶん秋らしくなります。
秋を感じさせる色は、次のようなものです。
- 黒
- 茶
- 赤
- 黄
- オレンジ
- カーキ
たとえば、サンダルに靴下を合わせ、その靴下に秋らしい色合いを選ぶという方法があります。
色を取り入れる楽しみ方は、さまざまあるでしょう。
50代の残暑コーディネートのポイント


50代のコーディネートをおしゃれにするコツは、「落ち着き」と「上品さ」を意識することです。
そのことを踏まえつつ、残暑を快適に過ごせるような着こなしを叶えるために、いくつかのポイントをご紹介します。
色味を3色以内におさえる
コーディネート全体の色味を、3色以内におさえます。
夏らしさと秋らしさを織り交ぜるうちに、色があれこれ取り入れられ、落ち着きのない印象になってしまうことがあります。
3色以内におさえた方が、落ち着きとまとまりのあるおしゃれなコーディネートになるでしょう。



秋らしいカラーは、全体のバランスを確認しながら取り入れるのがおすすめです。
化学繊維より天然由来の素材を
化学繊維よりも、天然由来の素材で作られた服を選ぶようにします。
快適さと、50代ならではの大人の上品さを同時に叶えることができるからです。
天然由来の素材には、上質さがあります。
また、肌にまとわりつくような気持ち悪さがなく、長い時間着ていても心地良いという強みもあります。
残暑におすすめの天然素材は、次の4つです。
- リネン
- コットン
- リヨセル
- ウール(サマーウールや強撚ウールなど夏に適した素材)
暑さのなかでも快適で、大人の気品も感じられるような素材を選び、残暑のコーディネートを楽しみたいものです。
シルエットを意識する
50代は、体の変化がさまざまあります。
そこで、体型カバーを意識したシルエットのものを選ぶよう心がけてみます。
選ぶときには、できる限り試着を。
自分に似合うシルエットを、見つけやすくなるからです。
理想のシルエットを探すためのアイディア
- ボトムスは裾に向かって細くなるテーパードパンツを選ぶと、腰回りのシルエットをカバーすることができます。センタープレス入りのデザインであれば、より脚がすっきりと見えるでしょう。
- 丈の長いトップスは、気になるお腹やヒップラインのカバーに向いています。ロングカーディガンなどで作られるIラインシルエットは、スタイルをよく見せる効果も。
- メリハリのあるシルエットにしたいときには、トップスとボトムスのボリュームを工夫するのがおすすめです。たとえば、ボリュームのあるボトムスにはコンパクトなトップスをあわせるなどです。
自分の体形に合ったシルエットを見つけることが、残暑コーディネートをおしゃれで快適にしてくれます。
小物でアクセントを加える
50代は、シンプルな装いをすることで洗練された印象を与えられます。
そこで、服装はシンプルにし、アクセサリーで秋を取り入れるのはいかがでしょう。
色、素材、モチーフなどで秋らしいアクセントを加えることができますよ。
秋らしい小物アクセントのアイディア
- その年秋のトレンドカラー
- 温かみのある色(ボルドー、マスタード、ブラウン)
- チェック柄(タータンチェック、アーガイルチェック、グレンチェック)
- パイソン柄
- リーフのモチーフ
- 木の実を連想させるモチーフ
- べっ甲
- フェルト素材
- ファー素材
いつもの夏服に秋を感じさせる小物を取り入れるだけでも、一気に季節感は変わります。
まとめ:暑さの残る秋の服装の悩みは、ひと工夫で解決
日本の秋は、間違いなく年々暑くなっています。
そんな暑さの残る秋の服装の悩みは、夏服にすこしの工夫を加えて鮮やかに解決したいものですね。
- 暦の上での秋は8月から、天文学と気象庁の定義では9月からとされている
- 残暑は、立秋(8月8日頃)から秋分(9月23日頃)までの暑さのことを言う
- 残暑の気温は年々高くなり、近年では残暑があけても気温30度以上の真夏日がある
- 半袖トップスの日は、ボトムスの生地で秋らしさを取り入れる
- 長袖トップスは、シアーやレースの生地にすると秋らしさを取り入れつつ暑さ対策もできる
- 2WAYの長袖トップスは、夏から秋にかけての長い期間着ることができる
- 夏の服装でも、色合いを秋らしくすることで季節を先取りすることができる
- 色味を三色以内におさえる
- 化学繊維より天然由来の素材で作られたものを身につける
- シルエットを意識する
- 小物で秋らしさを取り入れる
秋はお出かけシーズンでもあります。
秋の日帰り旅行になにを着ていこうかとお悩みの方には、こちらの記事もおすすめです。


最後までお読みいただきありがとうございます。
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