「ゲリラ豪雨ってなに?」「なんで急に雨が降ってくるの?」と突然子どもに聞かれても、どう教えていいのか困ってしまいますよね。
ゲリラ豪雨による災害も引き起こされているので、お子さんが自分の身を守るためにも原因や対策を知っておくことが大切です。
この記事では、ゲリラ豪雨の原因から対策までを簡単に解説しています。
- ゲリラ豪雨とは?
- ゲリラ豪雨はなぜ起こるの?
- ゲリラ豪雨の対策としてできること
予測がむずかしいとされていますが、天気予報や発達した積乱雲を知ることで普段から備えることができるんです。
ゲリラ豪雨とは?

ゲリラ豪雨とは、短い時間に急に降る激しい雨のことです。
この章ではゲリラ豪雨の基礎知識をお伝えします。
- ゲリラ豪雨の正式名称
- ゲリラ豪雨と夕立との違い
- ゲリラ豪雨が危険な理由
正式名称は「局地的大雨」
実はゲリラ豪雨は、正式な気象用語ではありません。
気象庁では「局地的大雨」、または「集中豪雨」という用語を使っています。
どちらもまとまって降る強い雨のことですが、局地的大雨は短時間に降り、集中豪雨は数時間にわたりくり返すという違いがあります。
「ゲリラ豪雨」は2008年流行語大賞のトップ10に選ばれ、豪雨が多発したことによりテレビや新聞で定着した言葉になりました。
ゲリラ豪雨と夕立とは違うの?
ゲリラ豪雨と夕立との違いは季節と時間帯です。
- 夕立は夏の午後に降る雨
- ゲリラ豪雨は季節や時間帯に決まりがない
ゲリラ豪雨は予測がむずかしく、予測できなかった場合を「ゲリラ豪雨」ということもあります。
ゲリラ豪雨はなぜ危険なの?
ゲリラ豪雨によって、水害や事故が引き起こされているのです。
- 河川の氾濫で浸水被害や地下街に水が流れ込む
- 急な増水により、その場にいた人が流される
- 低地の冠水で自動車の走行不能や水没
大量の雨が降ることにより、河川の氾濫が起きて家の中まで浸水してしまいます。
氾濫した水が地下街に流れ込むこともあります。
河川や用水路では、短い時間でも危険な状態になるので注意が必要です。
数分から数十分で危険な状態になり、河川や用水路にいた人が流されることもあるのです。
低い土地や水のたまりやすい場所に冠水が起きて、自動車が走れなくなり水没してしまうこともあるので気をつけましょう。
ゲリラ豪雨はなぜ起こるの?

どうして突然強い雨が降るのでしょうか。
この章では、なぜゲリラ豪雨が起こるのかを解説します。
- ゲリラ豪雨が起こるしくみ
- ゲリラ豪雨の原因
ゲリラ豪雨が起こるしくみ

引用:日本気象協会「ゲリラ豪雨のしくみ」
ゲリラ豪雨は積乱雲が発達することによって起こります。
大気の上が冷たく下が暖かい状況になると、不安定になります。
そこで起きた上昇気流(下から上に向かう空気の流れ)により、発生するのが積乱雲です。
積乱雲が発達すると激しい雨が降り、ゲリラ豪雨となります。
積乱雲の寿命は短く、誕生してから消えるまで30分~1時間です。
しかし、同じ場所に次々と新しい積乱雲が発達していくと、長時間の激しい雨が降り集中豪雨となります。
ゲリラ豪雨の原因
ゲリラ豪雨は昔はなかったと思う方も多いでしょう。
しかし、「通り雨」や「夕立」のように、以前から急に降り出す雨はありました。
ゲリラ豪雨をもたらすのは積乱雲ですが、地球温暖化やヒートアイランド現象の影響もあるようです。
ヒートアイランド現象とは、都市の気温がそのまわりよりも高くなることです。
これがゲリラ豪雨を増やす一因ではないかと指摘されています。
地面がアスファルトやコンクリートでかためられた都市部では、太陽からの熱がこもり、エアコンの室外機や車から出る人口排熱が多くなるのです。
このことにより、上空との温度差が大きくなり、突発的大雨につながりやすくなります。
また、地球温暖化で気温が上がると大気中の水蒸気の量が増えて、大雨が降りやすいといわれています。
ゲリラ豪雨の対策としてできること

予測がむずかしいゲリラ豪雨ですが、身を守るためにできることがあるのです。
この章ではゲリラ豪雨の対策と対処法をお伝えします。
- ゲリラ豪雨は予測できるのか?
- ゲリラ豪雨の前兆
- ゲリラ豪雨に遭ってしまった場合の対処法
ゲリラ豪雨は予測できるの?
天気予報で大気の不安定な状態になるかどうかを確認することで備えることができます!
- 大気の状態が不安定
- 天気が急変するおそれ
- 所により雷を伴い
これらの言葉が出てきた場合は、積乱雲が発達しやすい状況なので天気の急変に気をつけましょう。
気象庁のナウキャストでは降水・雷・竜巻の状況を1時間先まで予測した分布図を発表しています。
5分~10分ごとに最新の情報に更新されるので、こまめにチェックすることが大切です。
こんなときは注意!ゲリラ豪雨の前兆
ゲリラ豪雨の原因は積乱雲なので、発達した積乱雲が近づいてくる前兆を見逃さないようにしましょう。
- 真っ黒の雲が近づく
- 雷が聞こえる
- 急に冷たい風が吹く
発達した積乱雲は分厚くて背が高いので太陽の光を遮り、真っ黒に見えます。
また、下降気流(上から下に向かう空気の流れ)が強まるため、急に冷たい風が吹くことがあるのです。
ゲリラ豪雨に遭ってしまったら
安全な場所に避難することが大切です。
- 建物の中に入る
- 地下にいる場合は地上へ
- 川や低い場所から離れる
まずは安全な建物の中に入りましょう。
地下にいる場合は、水が流れ込むこともあるので地上に移動しましょう。
川や水辺は、強い雨で一気に水かさが増えて危険な状態になるので、絶対に近づかないようにしてください。
低い土地も水が流れ込んで冠水してしまうので避けましょう。
まとめ|ゲリラ豪雨を知って対策しよう
この記事では、ゲリラ豪雨の原因や対策を簡単に解説しました。
ゲリラ豪雨とは、短い時間に急に降る激しい雨のことです。
- ゲリラ豪雨の正式名称は「局地的大雨」
- ゲリラ豪雨と夕立との違いは季節と時間帯
- ゲリラ豪雨は水害や事故を引き起こすので危険
ゲリラ豪雨がなぜ起こるのかもおさらいしておきましょう。
- ゲリラ豪雨は積乱雲が発達することにより起こる
- ヒートアイランド現象や地球温暖化の影響もある
予測がむずかしいゲリラ豪雨ですが、身を守るためにできることがあります。
- 天気予報で大気の不安定な状態になるかどうかを確認する
- 発達した積乱雲が近づいてくる前兆を見逃さない
もしゲリラ豪雨に遭ってしまったら、安全な場所に避難することが大切です。
- 安全な建物の中に入る
- 地上に移動する
- 川や低い場所から離れる
ゲリラ豪雨は天気予報や発達した積乱雲を知ることで備えることができます。
普段から意識して、ゲリラ豪雨から身を守りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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