サイコロを振り、出た目の数だけコマを進めて遊ぶ「すごろく」。
日本には飛鳥時代に中国から伝来したといわれており、昔から親しまれている伝統的なテーブルゲームですよね。
サイコロを振った際の出た目や、止まったマスの指示といったように、運だけでなく戦略やコミュニケーションも大切になる遊びです。
家族で遊べて、お子さまの知育にもうってつけのすごろく。
手作りすればさらに愛着も湧き、アイデアを出す時間も楽しくなりそうですよね。
しかし、いざ作ろうと思った時、こんな疑問を持ったことはありませんか?
読者さますごろくのマスの数って、どれぐらいがいいんだろう?
この記事では、すごろくのマス数を決めるポイントや、年齢別のおすすめ数まで解説しています。
- すごろくのマス数を決めるポイント
- 遊ぶ年齢や時間によるおすすめ数
- 盛り上がるマスのアイデア
- 手作り時のポイントやテンプレート
ちょうど良いマス数の目安を知って、家族で盛り上がれるすごろくを作って楽しみましょう!
ぜひ最後までお読みください。
すごろくのマス数を決めるポイント


市販されているすごろくのマスの数は、少ないものからたくさんあるものなどさまざまですね。
そもそもマスの数は、どのような基準で決まっているのでしょうか。
ポイントとなるのは以下の点です。
- ゲームの目的
- 対象年齢
- サイコロやルールとのバランス
それぞれ解説していきますね。
目的とマス数の関係
マスの数は、ゲームの目的と対象年齢に合わせることがポイントです。
どういった目的ですごろくを遊ぶのかが明確だと、マスの数の決め手になりますよ。
例えば、以下のような目的が挙げられます。
- 数を学ぶ、数えること……「◯マス進む」「◯マス戻る」といった足し算引き算のマスを増やす。
- 短時間で決着をつける……全体のマス数を少なくする
- 長時間遊ぶ、協力プレイ……マス数を増やし、難易度を上げる
学習、遊ぶ時間、プレイスタイルなど目的はさまざまなので、それぞれに合ったマスの数にしましょう。
また、遊ぶ対象年齢も、マスの数を決めるにあたって重要な点になります。
- 幼児向け……20マス前後。短時間でゴールできるようマスの数は少なくする。
- 小学生向け……30〜50マス。幼児向けより多く、飽きさせないような内容に。
- 大人向け……50マス以上も可。難易度を上げるため、イベントのマスを増やし全体的に多くする。
家族で遊ぶ用なら、30〜40マス程度がちょうど良いバランスでしょう。
あくまで目安のため、一度遊んでみて、適したマスの数に調整してみてくださいね。
サイコロやルールとのバランス
すごろくのマスの数は、ただでたらめに決めてはいけません。
進み方が早すぎるとじっくり楽しめず、遅すぎても途中で飽きが来てしまうでしょう。
ゴールまでのマスの数に対して、進むマスの数が適切になるよう調整することが大事なポイントとなります。
マスだけではなく、使うサイコロの数も考慮すると良いですよ。
例えば、使うサイコロが1個なら全体的に進むペースはゆっくりになりますよね。
これを2個にすれば一気にスピードアップします。
「1回休み」のような戻るマスを増やすと、遊ぶ時間が長くなります。
逆に、「もう一回サイコロを振る」のような進むマスを増やせば、テンポ良くゲームが進みますよね。
サイコロの数に応じて、進むマスや戻るマスを効果的に活用しましょう。
ただしイベントマスは、矛盾が生じないように確認しながら配置してください。
例えば、「6マス進む」の指示でたどり着いたマスに「5マス戻る」といった指示があると、総じて1マスしか進んでいないことになります。
こうした矛盾するようなルールがないかを確認するためにも、できたすごろくは一度テストプレイを行なってみてくださいね。
年齢別おすすめのマス数目安


ここからは、年齢別におすすめのマスの数を解説していきます。
マス数だけでなく、実際にすごろくを遊ぶ対象の年齢によって工夫すべき点も変わります。
学習用やパーティー用など、用途も重要なポイントになるので、手作りする際の参考にしてくださいね。
幼児向け(10〜20マス程度)
小さな子どもは集中できる時間が短いため、短時間でゴールできる少ないマス数にしましょう。
ポイントとなる点は以下のとおりです。
- ゴールまで5〜10分程度で終わる構成にする
- 複雑な指示を入れずシンプルなルールに
- マス数が少ない分、絵柄を取り入れ、コマのデザインを楽しいものにする
また、使用するサイコロはひとつにしましょう。
数が数えやすく、小さな子どもでも理解しやすいためです。
小学生向け(30〜50マス程度)
文字が読める年齢の子ども向けのすごろくなら、クイズ形式のお題をマスに組み込んだり、学習要素を加えたりすると良いでしょう。
取り入れてみてほしいポイントは、以下のとおりです。
- 知識を深められるよう学習要素を取り入れる
- 学習やクイズなど、物事を覚えるための特定のテーマがあるものにする
- マスに書かれた指示を読んで進める、ストーリー性のあるものにする
「九九を答えたら3マス進む」「〇〇がテーマの漢字を5つ書けたら進む」など、遊びながら学べる工夫を取り入れると、ただ遊ぶだけよりも楽しさが倍増しますよ。
「進む」マスを増やすため、幼児向けよりもマス数を増やしましょう。
大人向け(50マス以上も可)
家族全員や大人数で遊ぶ時におすすめのすごろくは、イベントのマスを多くすると盛り上がります。
作る際は、以下のポイントを参考にしてみてください。
- ミッションなどのイベントマスを多めに
- 協力プレイ、情報戦、心理戦のできるもの
- 30分〜1時間程度でじっくり遊べるものにする
単純にマスを増やすだけでなく、増やすことに伴ってお題もさまざまなものを入れましょう。
景品を用意したり、じっくり楽しめるものにしたりすることで、パーティーの余興にもおすすめです。
盛り上がるマスのアイデア紹介


すごろくは、スタートからゴールまでマスを繋いで作っていきます。
よくあるマスの内容例を以下にまとめました。
- スタート
- ゴール
- 空白
- 進む、戻る
- 近道、遠道
- 転送
- 選択(分岐)
- 休憩(1回休み)
このように、必ず置きたいマスと特殊なマスがあり、中でも特殊なマスの内容を工夫することが大事です。
また、遊ぶ時間も考慮してマス数は調整しましょう。
子ども向け、大人向けでそれぞれ盛り上がるマスのアイデアも紹介していきますね。
遊ぶ時間によってマスを調整
短時間で終わるのか、長時間じっくり楽しむのかによって、マス数は変わってきます。
- マス数を20〜30と少なめにする
- 「◯マス進む」「1位の人を◯マス進ませる」のような「進む」マスを活用する
- ゴールを近い位置にする
- マス数を40〜60マスと多めにする
- 「◯マス戻る」のような「戻る」マスを活用する
- 「1回休み」の「休む」マスを増やす
- 分岐を作る
使うサイコロを増やすことで進むスピードを上げるのも、ひとつの手です。
とはいえ、マス数を調整することでも遊ぶ時間を変えられるので試してみてくださいね。
子どもが楽しめるマスのお題例
子どもが楽しめるマスは、簡単な指令やクイズを出すものが盛り上がります。
例えば、以下のような例が挙げられます。
- 隣の人とじゃんけんをして勝ったら進む、負けたら戻る
- 1番と最下位が入れ替わる
- なぞなぞに答える
- 動物のものまねをする
飽きさせないよう、ものまねや体を動かすお題を入れると良いですよ。
ただし、あまり複雑な指示を入れるのは避けましょう。
分かりやすくシンプルなお題にすることがポイントです。
家族や大人向けのユニークなお題例
大人も楽しめるすごろくの場合、マスは上級者向けの指令を出すものにすると良いでしょう。
以下のような例が挙げられます。
- 「思い出を話す」「隣の人を褒める」といったコミュニケーションが取れるお題
- 「好きな歌を1フレーズ歌う」といった盛り上がるお題
- 2つサイコロを使う戦略性のあるもの
ゴールすることだけが目的ではなく、総合得点で順位が決まるルールにしても、違った楽しみ方ができておすすめです。
例えば以下のような、カード要素を加え枚数で競うルールといったものです。
- 一番早くゴールできた人にカードを5枚
- 途中の空白マス(色付きにする)に止まったらボーナスカード
- 全員がゴールした際、カードの枚数が多い人の勝ち!
子どもも大人も笑顔になれるようなお題を入れることで、大人数で遊ぶすごろくも内容の濃いものができますよ。
手作りすごろくのポイントやテンプレート


すごろくは手作りするとマスの内容を自分で考えられるので、作成段階から家族で楽しめます。
まずは、基本的なすごろくの作り方を紹介していきます。
- 大きめの画用紙(A3サイズ程度、裏が白いカレンダーやチラシでもOK)
- カラーペンや色鉛筆
- 小さい折り紙(20枚前後)
- のりやテープ、はさみ
- コマになるもの(ミニカーや人形など)
- サイコロ
- 折り紙にお題やマスの内容を書く
- 画用紙に折り紙を貼っていく
- スタートからゴールを繋ぐようにマスを作る
- カラーペンや色鉛筆で画用紙を装飾していく
誰が遊んでも楽しめるよう、文章は分かりやすいものにしましょう。
他にも、身近にある材料で作るすごろくの作り方の参考動画は以下のとおりです。
はさみやカッターなどを使う際は、怪我をしないよう注意してくださいね。
無料テンプレートや印刷活用
自作するのは時間がない、材料を揃えるのが難しいといった方もいるでしょう。
そんな時はテンプレートを使うと便利ですよ。
ネットで「すごろく 無料 テンプレート」と検索すると、かわいいデザインの台紙がたくさんあります。
おすすめのサイトはこちら。
たくさんのテンプレートからテーマや使用する目的によって選べて、印刷するだけで遊べるのでお手軽ですよね。
すごろくを手作りすると、マスのお題を考えるのも大変です。
煮詰まった時に参考にしてみるのもおすすめですよ。
オリジナルデザインのポイント
せっかくすごろくを作るなら、オリジナリティのあるものだと愛着も湧きますよね。
以下のポイントを参考に、世界にひとつだけのオリジナルすごろくを作ってみましょう!
- 夏休み、ハロウィン、お正月といった季節行事を盛り込む
- 家族の名前や写真を入れてみる
- 色鉛筆やカラーペンの他に、マスキングテープを使ってカラフルなデザインに
イラストを入れる際は、夏休みがテーマなのに桜のイラストが入っている……なんて矛盾が生じないように注意しましょう。
お子さまの工作の経験にもなるので、ぜひ手作りのすごろくにもチャレンジしてみてください。
すごろくのマスの数は遊ぶ年齢や時間で自由に楽しく決めよう
すごろくのマスの数は、「遊ぶ人の年齢」や「遊ぶ目的・時間」によって変えるのがポイントです。
この記事では、すごろくのマスの数の決め方を、目的別や年齢別に解説しました。
目的や時間別のポイントは以下のとおり。
- 短時間で遊ぶ場合は、マス数を少なくする
- 長時間楽しめるものにする場合は、マス数を多くする
- 数を学ぶのが目的なら「◯マス進む」「◯マス戻る」といった足し算引き算のマスを増やす
年齢別の目安は以下のとおりです。
- 幼児向け:10〜20マス程度
- 小学生向け:30〜50マス程度
- 大人や大人数向け:50マス以上
盛り上がるマスの例や、手作りすごろくの作り方も紹介しました。
手作りのすごろくは、マスの数やルールを自由にアレンジできるのが魅力です。
テンプレートも活用しながら、家族で作る際は、ぜひいろんなアレンジを試してオリジナルのすごろくを作ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。










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