冬に旬を迎える金柑は、果実が太陽のようにオレンジ色に輝き、見ているだけでも元気になりそうですよね。
しかも、ビタミンCをはじめ栄養価も豊富で、風邪をひきやすい冬にぴったりの果物です。
そんな金柑のおすすめの食べ方は、ずばり甘露煮。
皮ごと煮ることで、金柑の恵みをまるごと味わうことができます。
読者さま甘露煮を作ってみたけれど、皮にシワが寄ってきれいに仕上がらなかった……
このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
たしかに、金柑の甘露煮をつややかに仕上げるためには、いくつかのコツが必要です。
でも実は、圧力鍋を使えば、簡単に美しくつやつやに仕上げることができるのです。
本記事では、圧力鍋を使って、つやつやで皮までやわらかい金柑の甘露煮レシピをやさしく解説。
美味しさが長続きする保存方法や圧力鍋初心者さんでも失敗しない調理のコツ、そしてつやつやに仕上げるポイントも併せて紹介します。
忙しい日でも簡単・時短で手作りの満足感が味わえる、金柑の甘露煮の作り方を一緒に見ていきましょう。
- 圧力鍋のメリット&デメリットと安全な使い方
- 材料の選び方の下準備のコツ
- つやつや金柑の甘露煮のレシピ基本編と応用編
- 美味しさを保つための保存方法とアレンジ



どうぞ最後までお読みくださいね!
圧力鍋で作る金柑の甘露煮の魅力


圧力鍋はとても魅力的な調理ツールです。
ここでは圧力鍋を使うメリット・デメリットを整理して、安全安心な使い方を紹介します。
圧力鍋を使うメリット
金柑の甘露煮を作るときに圧力鍋を使うメリットを3つお伝えします。
短時間の調理でも、じっくり煮込んだような深みとコクが出ます。忙しい方にもぴったりです。
高温・高圧の力で皮の繊維がほぐれ、金柑全体がふっくらします。
種もやわらかくなるので、種を取り除く手間が省けます。
密閉された高温環境の中で糖分の膜ができ、しっとりとした光沢感がうまれます。
圧力鍋を使うデメリット
一方、使いづらいと感じるデメリットも存在します。
高温・高圧で一気に火を通していくため、加圧時間が長すぎると果肉が崩れたり、皮が破れてしまいます。
金柑の甘露煮は2~3分の加圧で十分。
詳しいレシピは後ほどお伝えしますね。
密閉構造のため、途中で状態を確認したり味見をすることができません。
加熱前に砂糖や水分量をしっかり確認しておくことがポイントになります。
ピンやおもりの動き、圧のかかり方や蓋を開けるタイミングなど、慣れるまでは緊張するかもしれません。
でも一度コツさえつかめば、失敗が少なく安定した仕上がりになります。
圧力鍋で失敗しないためのポイント
圧力が低下してピンが下がっても、すぐに蓋を開けないようにしましょう。
すぐに開けると急速な温度変化が起こり、金柑の表面にシワが寄る原因になります。
ベストなのは、加圧したあとに火を止め、蓋を開けずにそのまま一晩自然放置すること。
その間、果肉にじっくり味が染みわたるのはもちろん、圧力鍋内の温度・圧力が下がりきり、安全に取り扱うことができます。



圧力鍋は開けるタイミングが分からなくて敬遠してたけれど、この方法なつやつやで美味しい金柑の甘露煮ができそう!



筆者も最初は躊躇していましたが、少しずつ慣れてきて失敗なく作れるようになりましたよ。
ぜひチャレンジしてみてください!
圧力鍋を使うメリットやポイントが分かったところで、次のパートでは金柑の選び方から下準備の方法を見ていきましょう。
味と見た目が決まる!材料選びと下ごしらえ


金柑の甘露煮は少ない材料で仕上げるシンプルな料理ですが、そのぶん材料選びと下準備が大切です。
ここからは、金柑をはじめ材料の選び方と下ごしらえのコツをお伝えします。
金柑の選び方と下ごしらえのコツ
まず、金柑を選ぶときのポイントは以下の3点です。
オレンジ色が濃く、表面にはり・つやがある。
粒が大きめで、大きさが揃っている。
表面にキズがなく、ヘタがきれいでしっかりしている。
次に、下ごしらえのポイントは以下の2点です。
切込み・・・タテに数本、浅い切込みを入れておく。
下茹で・・・圧力鍋にかける前に3分ほど下茹でをする。
ひとつずつ説明していきますね。
切込みを入れる理由は、アクや苦みを抜き、砂糖が浸み込みやすくするためです。
また、煮たときに皮が少し開くことで、ふっくらきれいな見た目になります。
下茹での目的も同様、アクや苦みを抜くことと、表面の皮をやわらかくして煮崩れを防ぐためです。
皮がやわらかいと食感とつや感もアップします。
甘露煮と相性の良い砂糖/調味料の種類
砂糖は金柑をつやつやに仕上げるために欠かせない存在です。
砂糖にはさまざまな特性があり、水分をしっかり包んで瑞々しいつや感をキープしたり、加熱によってとろみを加えてくれたりと、金柑の甘露煮作りにすぐれた効果を発揮してくれます。



ここで質問です。
砂糖にもいろいろな種類があって、何を使えばいいのでしょうか?



良い質問ですね!代表的な砂糖を3つ紹介しましょう。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 上白糖 | ソフトな甘み。どんな料理にもぴったり合う。 |
| グラニュー糖 | 淡泊ですっきりした甘み。コーヒー・紅茶、お菓子と相性◎ |
| きび砂糖 | 濃厚でほどよくコクがある。どんな料理にも合うが特に煮物との相性◎ |
結論はどの砂糖を使ってもOK。
それぞれの特徴をふまえて、お好きな砂糖を使ってみてください。
隠れた名脇役!酢の効果
意外かもしれませんが、砂糖のほかに大切な調味料が、酢です。
酢の酸は色素に働きかける特性を持つため、オレンジ色がより鮮やかに発色し、見た目も美しく仕上がります。
さらに味わいにコクとさっぱり感を加えてくれて、防腐効果も期待できる優れものです。



酢を入れたら酸っぱくならないのでしょうか?



大丈夫!
少量であれば酸は加熱によって揮発するので酸っぱくなりません。
これで材料選びと下準備はバッチリですね。
次のパートでは、金柑の甘露煮をつやつやに仕上げるレシピを見ていきましょう。
圧力鍋で作る金柑の甘露煮レシピ


いよいよ実践です。
ここでは、基本のレシピと冬にぴったりの応用レシピの2つを紹介します。
これでOK!つやつや金柑の甘露煮レシピ 基本編


まずは基本のレシピから紹介します。
先ほどお伝えした下ごしらえのポイントも復習しておきましょう。
- 金柑・・・500g
- 砂糖・・・250g (金柑の重量の50%が目安)
- 水・・・120ml(ひたひたになる程度)
- 酢・・・小さじ1~2
- 金柑は洗って水気を切り、ヘタを取る。包丁の角を使うと便利です。
- タテに数本、浅い切込みを入れておく。
- 熱湯で3分ほど下茹でをして、ザルにあげておく。
- 圧力鍋に、金柑・砂糖・水・酢を入れる。
- 中火にかけて圧がかかったら2~3分加熱する。
- 火を止めて、ピンが下がったら蓋をしたまま一晩放置する。
- できあがり!
金柑・砂糖・水・酢で作る基本の甘露煮レシピを紹介しました。
圧力鍋で手早く加熱・加圧したあとは、そのまま一晩放置でOKです。
余熱と密閉効果で、手間なくふっくら・つやつやな甘露煮ができあがります。
スパイスの恵みでもっと美味しくなるレシピ 応用編
次に紹介するのは、スパイスの王様といわれるシナモンとはちみつを加えたスペシャル・レシピです。
冬らしいほっこりした甘さが味わえますよ。
- 金柑・・・500g
- 砂糖・・・170g
- 水・・・120ml(ひたひたになる程度)
- 酢・・・小さじ1~2
- シナモンスティック・・・1本(または粉末シナモン小さじ1/2~1)
- はちみつ・・・65g
- 金柑は洗って水気を切り、ヘタを取る。包丁の角を使うと便利です。
- タテに数本、浅い切込みを入れておく。
- 熱湯で3分ほど下茹でをして、ザルにあげておく。
- 圧力鍋に、金柑・砂糖・水・酢・シナモンスティック(または粉末)を入れる。
- 中火にかけて圧がかかったら2~3分加熱する。
- 火を止めて、ピンが下がったら蓋をしたまま一晩放置する。
- 翌朝、蓋を開けて弱火にかけ、煮汁が温まったら、はちみつを追加。
- 軽く混ぜて2~3分温めたら火を止める。(沸騰させないように)
- そのまま冷まして味をなじませる。
- できあがり!
はちみつは最後に入れて、金柑の中に香りとつや感を閉じ込めましょう。
ただし、沸騰させると風味が飛んでしまうので要注意です。



基本編も応用編もとっても簡単ですね!
シナモンとはちみつを入れる応用編は冬のごちそうになりそうです!



週末の夜にでもパッと作っておけば、翌日には美味しいブランチのお供やスイーツが完成しますよ。
金柑とシナモンは相性バッチリなので、ぜひ試してみてくださいね。
最後に、つやつや仕上げのポイントをまとめておきましょう。
砂糖と酢はつやつや仕上げに欠かせない。
浅い切込みと下茹でを忘れずに。
加熱・加圧時間は2~3分でOK。それ以上だと煮崩れの原因に。
加熱・加圧後の急速な変化は大敵。空気に触れないよう煮汁につけたままゆっくり冷ますこと。
翌日~2日後くらいが一番の食べごろ。つや感と甘みが安定してワンランク上の仕上がりに。
適切な保存方法と楽しみ方のバリエーション


せっかくきれいに美味しく仕上がった金柑を、少しでも長く楽しみたいものですよね。
ここからは、つやつや金柑を長く味わうための保存方法とアレンジ方法をお伝えします。
おすすめの保存容器と保存期間
大切なのは、できるだけ空気に触れないようにすることです。
そこでおすすめなのが、口がせまくて蓋がしっかり閉まるガラス瓶。
煮沸消毒をして乾燥させたガラス瓶に、しっかり冷ました金柑を入れましょう。
出し入れの際は清潔なお箸やスプーンを使ってください。
気になる保存期間は、冷蔵庫で1か月、冷凍庫で3か月が目安です。
冬期ならば冷暗所で3か月は持ちますが、カビが生えたら処分をしてください。
食べ方いろいろ!楽しく食べるアレンジレシピ
そのまま食べるだけでも十分美味しいけれど、ほかの食材と合わせると、より一層甘みや旨みが引き立ちます。
筆者のおすすめは、プレーンヨーグルトにプラスすること。
酸味と甘みのバランスが絶妙で、朝食やデザートにぴったりです。
- プレーンヨーグルト・・・100~150g
- 金柑の甘露煮・・・2~3粒
- 煮汁・・・小さじ1~2 (お好みで)
- 器にヨーグルトを盛る。
- 甘露煮を食べやすく輪切りまたは半分にしてのせる。
- 煮汁を上から回しかける。
ナッツやグラノーラを追加すると食感もアップして気分も華やぎます。
金柑と煮汁をほんのり温めてもGOOD!やさしい甘みが広がり、冷たいヨーグルトの酸味が和らぎます。
ほかにもチーズやパンと合わせたり、お肉のソテーとも相性抜群です。
いろいろなアレンジに挑戦してみましょう。
のどにやさしい!風邪に効く金柑の甘露煮ドリンク
最初にお伝えしたとおり、金柑はビタミンCやビタミンE、ポリフェノールが豊富で、風邪予防や風邪をひいてからも、のどの炎症を和らげる働きがあります。
ここでは、しょうがとはちみつを合わせた、身体の内側から温まる”特製のどケアティー”のレシピを紹介します。
- 金柑の甘露煮・・・2~3粒
- 煮汁・・・小さじ1~2 (お好みで)
- すりおろししょうが(スライスでも可)・・・小さじ1
- はちみつ・・・小さじ1
- 熱湯・・・約150ml
- マグカップに金柑の甘露煮、煮汁、しょうが、はちみつを入れる。
- 熱湯を注いで軽く混ぜ、2~3分蒸らす。
- お好みで金柑をつぶしながら飲む。
夜寝る前や朝起きたときに飲むのがおすすめ。身体の芯から温まります。
しょうがやはちみつの量はお好みで調整してください。



金柑の美味しさを長く楽しむコツが分かりました!
風邪予防にも効きそうですね!



金柑の恵みで冬の寒さを美味しく乗り切りましょう!
ここでは金柑の甘露煮を長く味わうため、適切な保存方法とアレンジレシピをお伝えしました。
栄養たっぷりの金柑は風邪にも効く頼もしい存在です。
金柑のパワーを味方につけて、毎日を美味しく健康に過ごしましょう。
まとめ│つやつや金柑の甘露煮で冬を楽しもう
この記事では、圧力鍋を使って仕上げるつやつや金柑の甘露煮について紹介しました。
まず、圧力鍋のメリットは次の通りでしたね。
ほかにいくつかの注意点はあるものの、一度コツをつかんでしまえば、失敗なく安定した仕上がりになります。
次に、金柑を選ぶときのポイントの復習です。
オレンジ色が濃く、表面にはり・つやがある。
粒が大きめで、大きさが揃っている。
表面にキズがなく、ヘタがきれいでしっかりしている。
そして、下ごしらえ~仕上げまで、つや感を出すためのポイントはこちらでした。
砂糖と酢はつやつや仕上げに欠かせない。
浅い切込みと下茹でを忘れずに。
加熱・加圧時間は2~3分でOK。それ以上だと煮崩れの原因に。
加熱・加圧後の急速な変化は大敵。空気に触れないよう煮汁につけたままゆっくり冷ますこと。
翌日~2日後くらいが一番の食べごろ。つや感と甘みが安定してワンランク上の仕上がりに。
紹介したレシピを作るときの参考にしてくださいね。
そして、美味しさを長く保つための保存方法と保存期間をお伝えしました。
保存に最適な容器はガラス瓶。
便は煮沸消毒をしてしっかり乾燥させること。
保存期間は、冷蔵庫で1か月、冷凍庫で3か月が目安。
カビが生えたら処分する。
最後に、金柑の甘露煮を使ったアレンジレシピとして、プレーンヨーグルトに混ぜたり、風邪に効く特製のどケアティーの作り方をご紹介しました。
肌寒い夜や朝起きたタイミングなどに、ぜひお試しくださいね。
忙しくても手作りの満足感は格別。
圧力鍋なら、手早く簡単につやつや金柑の甘露煮ができあがります。
味も見た目も華やかな金柑で、冬を美味しく幸せに過ごしてみませんか。



ぜひご家庭の食卓に取り入れてみてくださいね!
金柑は美容にも効果があることをご存じですか?
金柑の美容効果を取り入れたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。


最後までお読みいただきありがとうございました。










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