ほうれい線に赤みができる原因は4つある!今日から試せるセルフケア5つを徹底解説!

ほうれい線の赤みが消えず、困っていませんか?

鏡を見て落ち込んでしまっている方や、メイクで隠すのに毎日時間がかかって大変と感じている方もいるのではないでしょうか。

原因や効果のある市販薬を調べていても、どれが良いか分からず途方に暮れてしまっている方もいるかもしれませんね。

この記事では、看護師免許を持つ筆者がほうれい線に赤みができる原因4つとその改善策、今日からできるセルフケアについて詳しく解説していきます。

ぜひ最後まで読んで、健やかな肌作りのための参考にしてください。

目次

ほうれい線に赤みができてしまう原因とは?

口のまわりの赤みやカサカサ、ブツブツなどができる場合、毛細血管拡張症、酒さ、脂漏性湿疹、ニキビなどが疑われます。

それぞれの特徴、原因、治療法について解説していくので、ぜひ参考にしてください。

下記の内容を確認し、ご自身に当てはまるものがあった場合は速やかに医師へ相談し適切な治療を受けるようにしましょう。

毛細血管拡張症

何らかの原因により毛細血管が拡張し、皮膚から持続的に透けて見える状態です。

通常は外観的変化のみですが、まれに痛みやかゆみを伴うことがあります。

以下の症状があった場合は、毛細血管拡張症ではなく別の原因である可能性が高いです。

  • 一時的に肌に赤みがある
  • ニキビなどの炎症が原因で肌に赤みが出た
  • 治療をしていないのに自然に赤みが消えた

原因は大きく分けて元々の体質・遺伝的要因と生活習慣に関連する要因に分けられます。

生活習慣に関連する要因として、次のものがあげられます。

  • 紫外線
  • 温度変化
  • アルコールや刺激物などの摂取

医療機関で受けられる主な治療方法は、レーザー治療・硬化療法・外用薬処方の3つです。

読者様

レーザー治療は費用がかかってしまいそうなので、私には難しそう…。

毛細血管拡張症と診断されれば、Vビームを保険診療で受けることができます。

レーザー治療(Vビームレーザー)

異常な血管を熱によって破壊する医療用の色素レーザーです。

医師の診察で酒さやニキビなどの、炎症を伴わない毛細血管拡張症と診断を受ければ、保険診療で治療を受けることができます

保険適用の場合、3ヶ月以上あけて2~3回施術を受けることになるでしょう。

赤みや痛み、腫れなどの副作用が起きることもありますが、赤みや痛みは2日程度、腫れは1週間ほどで落ち着くことが多いです。

硬化療法

特定の薬剤を注射して血管を閉じる治療法です。

注射された薬剤が血管の内壁に作用し、血管を癒着させ、最終的に消失させる効果が期待できます。

主に大きな静脈に対して行われることが多いですが、小さな毛細血管にも適用されるケースもあるので、治療を受けたい場合は医師に相談をしましょう。

治療は複数回行われることもあります。

外用薬

症状の軽減や皮膚の保護を目的に用いられます。

特にかゆみや炎症を鎮めるために用いられることが多いです。

即効性は低いですが、日常的に使用することで改善が見込まれます。

※治療の選択肢は、症状の重さや患者の健康状態に応じて異なるため、専門医との相談が重要です。

酒さ(しゅさ)

顔に赤みやぶつぶつが生じたり、ほてりやヒリヒリ感、かゆみを伴ったりすることがある状態です。

中年以降の女性に多く、原因は不明とされていますが、遺伝的要素、皮膚の免疫系の異常反応、紫外線暴露、寒冷・温熱刺激、香辛料などの刺激物の摂取、飲酒、ストレスなどが原因・悪化因子と考えられています。

長期間ステロイド外用をすることで生じるもので、酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん:ステロイド酒さ)というものもありますが、医師の診察がなければどちらなのか判別はできません。

治療方法は以下の3つです。

  1. 悪化因子の除去
  2. スキンケア
  3. 医学的治療

医学的治療で主なものは、レーザーや外用薬(塗り薬)です。

外用薬

使用される主な外用薬は下記の4つです。

  • メトロニダゾール
  • アゼライン酸
  • イベルメクチン
  • トピカルレチノイド

【メトロニダゾール】
菌の増殖を抑え、強い殺菌作用を発揮する薬です。

酒さの原因のひとつと言われているニキビ菌や表皮ブドウ球菌、毛包虫等を殺菌することができます。

【アゼライン酸】
抗炎症作用と抗菌作用を持ち、特に赤みや吹き出物に効果的です。

【イベルメクチン】
抗炎症作用効果のある、抗寄生虫薬です。

特に丘疹膿疱型(ブツブツ)に効果があります。

【トピカルレチノイド】

皮膚のターンオーバーを促進し、毛穴を詰まらせる要因を減らしてくれます。

敏感肌の人には刺激を与えることがあるため、注意が必要です。

内服薬

重度の酒さや外用薬が効果的でない場合、内服薬を処方されることがあります。

主に使用される内服薬は下記の3つです。

  • ドキシサイクリン
  • テトラサイクリン
  • イソトレチノイン

【ドキシサイクリン・テトラサイクリン】

抗菌作用と抗炎症作用を持った抗生物質です。

通常、数週間から数ヶ月間服用することになります。

【ベンゾイルペルオキシド】

アクネ菌を抑制し、炎症を軽減する効果があります。

【イソトレチノイン】

イソトレチノインはビタミンAの誘導体で、酒さのボツボツを抑える抗炎症作用や皮脂の分泌を抑える作用、毛穴の詰まりの原因になる異常な角化を解消する作用がある内服薬です。

肝機能障害、脂質異常症、関節痛や脱毛などの副作用が生じるケースもあるため、医師の厳密な管理が必要になります。

レーザー治療(Vビーム)

酒さ・赤ら顔の原因である異常な血管を破壊する医療用のレーザーです。

症状の原因である、異常な血管を破壊して、肌の赤みを抑える働きが期待できます。

酒さは基本的に炎症を伴うため、Vビームの照射は保険適用にはなりません

治療間隔は自由診療の場合は1ヶ月に1回程度で、効果を実感できるには5回以上の施術が必要です。

脂漏性湿疹

皮脂の分泌が多い顔、頭皮、胸、背中などに発生する湿疹です。

赤みやかゆみ、カサブタのように皮膚が剥がれるなどの症状が出ることがあります。

誰もが元々体内に持っている真菌と呼ばれるカビ、マラセチアが増えてしまうことが原因の1つです。

その他の原因として、皮脂の過剰分泌・ストレスや不規則な生活・妊娠や思春期などのホルモンバランスの変化・遺伝的な要因など様々な原因があげられています。

外用薬

使用される主な外用薬は以下の3つです。

  • ケトコナゾール
  • クロトリマゾール
  • ステロイド外用薬

【ケトコナゾール】

抗真菌薬の一種で、真菌に感染してしまった皮膚や内蔵を治療するために使用されます。

多くの種類の真菌に対して効果があり、特に皮膚に常在するマラセチア菌に対して有効です。

【クロトリマゾール】

広い範囲に感染した真菌を治療する際に使用する抗真菌薬です。

皮脂腺の多い部分でのマラセチア菌感染に効果があり、炎症やかゆみを軽減することができます。

【ステロイド外用薬】

炎症予防として、低用量のステロイド外用薬が処方されることがあります。

顔の場合は弱~中程度のランクのステロイドで十分効果を発揮してくれる場合が多いです。

ステロイド外用薬は、長期使用を避ける必要があるとされています。
使用する際は必ず医師と相談しながら使用していきましょう。

ニキビ

顔や胸、背中などによくできる赤いプツプツです。

皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖などが主な原因とされています。

不規則な生活、ストレス、食生活(脂肪分の多い食品や糖分の高い食品の摂取)、睡眠不足などもニキビを悪化させる要因です。

治療方法には以下の5つがあります。

  • 外用薬
  • 内服薬
  • ホルモン療法
  • ピーリング
  • レーザー治療

外用薬

外用薬は下記のがあります。

  • ベンゾイルペルオキシド
  • サリチル酸
  • レチノイド
  • 抗生物質

【ベンゾイルペルオキシド】

アクネ菌を抑制し、炎症を軽減する効果があります。

【サリチル酸】

角質を柔らかくし、毛穴の詰まりを防ぐ薬剤です。

軽いピーリング作用があります。

【レチノイド(ディフェリンなど)】

皮膚のターンオーバーを促進し、毛穴の詰まりを防いでくれる薬剤です。

【抗生物質(クリンダマイシンなど)】

抗菌作用があり、炎症を抑える効果があります。

内服薬

主に使用される内服薬は以下の2種類です。

  • 抗生物質
  • イソトレチノイン

【抗生物質(ドキシサイクリン、ミノサイクリンなど)】

アクネ菌や黄色ブドウ球菌を抑制する働きがあります。

中程度から重度のニキビに対して使用する薬剤です。

【イソトレチノイン】

重度のニキビや再発性のニキビに対して使用される内服薬です。

皮脂の分泌を大幅に減少させてくれます。

乾燥関連の症状や頭痛・めまいなどの副作用があるため、医師の厳重な管理が必要です。

ホルモン療法

特に女性の場合、ピルなどのホルモン治療が効果的なケースもあります。

ホルモンのバランスを整え、皮脂分泌を抑える効果が期待できる治療法です。

ピーリング

専門医によるサリチル酸などを用いたピーリング治療で、角質を取り除き、毛穴の詰まりを改善します。

レーザー治療

炎症を抑え、アクネ菌を殺菌する効果が期待できる治療法です。

ほうれい線の赤みを消すためにできるセルフケア

ほうれい線の赤みを消すためにできるセルフケアは下記の5つです。

  • 紫外線対策をする
  • 食生活の見直しをする
  • スキンケアの見直しをする
  • ストレス管理に注意する
  • 気温の変化に注意する

症状を少しでも軽減できるよう、ぜひ参考に実施してみてください。

紫外線対策をする

紫外線対策をすることで皮膚のダメージを軽減することができます。

トラブルを抱えた肌には、無香料で低刺激の日焼け止めを使用しましょう。

敏感肌専用やアレルギーテスト済みの製品を選ぶと安心です。

外出の30分前にたっぷりと塗布し、顔だけでなく首や耳、髪の生え際なども忘れずに塗ってください。

2時間ごとに特に汗をかいたり水に入った後はすぐに再塗布することが重要です。

帽子やサングラス、長袖などを着用することで、直接紫外線から身を守ることができます。

食生活の見直しをする

アルコールやカプサイシンが含まれる食品(唐辛子、香辛料など)は、血管を拡張血管を拡張させる効果があるため、控えましょう

皮膚の健康をサポートする食品として、抗酸化物質を豊富に含む食品(フルーツや野菜)がおすすめです。

特に、ビタミンC、ビタミンE、βカロテンが含まれる食品が推奨されています。

皮膚を保湿し、体内の老廃物を排出するために、十分な水分を摂取することが大切です。

目安として1日2リットルを意識するようにしましょう。

スキンケアの見直しをする

洗顔やスキンケアの際は摩擦を避けましょう

温水で顔を優しく洗い、タオルでこすらずに押さえるように拭き取ってください。

トラブルを抱えた肌は敏感なため、無香料、低刺激性の洗顔料や保湿剤を選ぶのがおすすめです。

ストレス管理に注意する

ストレスを溜め込みすぎると、自律神経のバランスを崩し、肌トラブルを悪化させてしまいます。

趣味の時間を楽しむ、気分転換をする、適度に休息をとるなどストレスをためないように注意していきましょう。

気温の変化に注意する

極端な温度(暑さ、寒さ)を避けることが重要です。

サウナや熱いシャワーは、皮膚トラブルを悪化させる可能性があるので注意してください。

乾燥も、皮膚トラブル悪化の要因になってしまいます。

湿度管理にも気を配りましょう。

冷暖房や加湿器を使用して快適な環境を維持してください

まとめ

今回はほうれい線に赤みができる原因と、今日からできるセルフケアについて解説しました。

ほうれい線の赤みは原因を適切に見極め、正しいセルフケアを行っていくことが大切です。

今回紹介したセルフケアを行うことも大切ですが、医師の適切な診察・治療を受けることも非常に重要です

市販薬を使うという方法もありますが、誤ったケアをすると悪化してしまう危険性もあるため注意しましょう。

今回の記事を参考に、お肌に適切なケアをしてあげてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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