読者さま近々入院することになったけれど、限度額適用認定証が必要なの？
マイナンバーカードがあれば必要ないって聞いたけれども分からないことばかりで……。
筆者マイナ保険証や限度額適用認定証、普段利用していないのに急に必要になると手続きが不安ですよね。
でも大丈夫！
こちらの記事では、現役の医療事務員でもある筆者がマイナ保険証のメリットや使い方、限度額適用認定証は要らないのか？について詳しく解説していきます。
最後までぜひお読みください。
限度額適用認定証とは
マイナ保険証があれば限度額適用認定証が要らないの？
答えはYESです。
マイナ保険証には限度額の情報も入っているので別途限度額適用認定証を入手する必要はありません。
こちらの章では限度額適用認定証について解説していきます。
手術など高額の医療費が発生する際に医療機関等の窓口で提示する証明書である。
提示することで窓口での医療費の負担をを自己負担限度額までに抑えることができる。
通常日本では皆何かの健康保険組合に加入をしているので、病院や薬局などで支払う医療費は1割〜3割までと決まっています。
しかし入院や手術、高額な治療薬が必要な際は医療費が高額になります。
このような場合でも、日本には高額療養費制度があるので負担金額は限度額までに抑えることが可能なんですよ。
高額療養費制度とは…
医療費等の負担を軽減させるための制度。
医療機関等で支払う医療費が1か月間の間に上限金額以上になった場合に超過金額が健康保険組合から支給される仕組みとなっている。
上限金額は年齢や年収などに応じてそれぞれ定められている。
読者さまなるほど、でも高額療養費の上限金額って私の場合はいくらかしら？あまりに高い金額だと負担が……。
筆者下記の表をご覧ください。一般的な年収（約370万円〜約770万円の方で10万円ほどと言われています。
読者さま所得によって負担金額の上限が違うんですね！
本来、高額療養費制度で定められた1か月の限度額を超えた支払いがあった場合、その超過した分が後から還付されます。
ですが、一旦窓口では全額支払わないといけない場合があります。
後から限度額を超えて支払った金額が返ってきたとしても、一旦窓口で何十万もの金額を支払うのは負担が大きくなりますよね。
そこで、持っていると安心なのが限度額適用認定証です。
筆者限度額適用認定証をあらかじめ申請して入手しておけば、窓口での負担を自己負担限度額までに抑えられるんです。
限度額適用認定証をあらかじめ申請して入手しておくことで、経済的不安がなく医療が受けられるんですよ。
マイナ保険証で限度額適用認定情報を利用するメリット
読者さまそれじゃあ、限度額適用認定証と今までの保険証があればマイナ保険証がなくてもよいのでは？
マイナ保険証には限度額適用認定証の情報が自動的に入っています。
もちろん、限度額適用認定証だけを入手して現行の保険証と合わせて使うこともできますが、マイナ保険証ならではのメリットもありますのでお伝えしていきます。
限度額適用認定証を申請する手間がない
限度額適用認定証を入手するには、加入している健康保険組合に問い合わせや申請を行う必要があります。
- 国民健康保険の場合は管轄の市役所等（主に自営業やお勤めでない方）
- 社会保険の場合は加入している健康保険組合等（会社勤めをされている方やその扶養に入っている家族等）
申請してから限度額適用認定証を入手するのに早くても数日がかかります。
認定証を入手するまでに支払いがあれば医療機関によっては一旦全額支払を求められます。
ただでさえ入院や治療などでバタバタしているのに申請や問い合わせをするのは想像以上に負担になりますよね。
マイナ保険証があれば、手続きの手間がかかりません。
1年ごとの更新が不要
高額療養費の限度額は所得に応じて変わるため、1年毎の更新が必要です。
マイナ保険証であれば所得区分も自動的に更新されるため更新の必要がありません。
転職や引越し等で保険証が変わった場合も情報を自動更新してくれます。
筆者治療が長引いてうっかり更新忘れ……そんなことも無くなって安心ですよね。
マイナ保険証での限度額適用認定情報の利用方法
では、実際のマイナ保険証での限度額適用認定証としての利用方法をご紹介していきます。
筆者マイナンバーカードがない方は先に入手してくださいね。
申請には少し時間がかかるので気を付けてください。
マイナ保険証の利用方法は簡単です。
一度もマイナンバーカードを保険証として利用したことがない方はマイナ保険証の利用登録をしましょう。
利用登録の方法は3つあります。
医療機関での登録、スマートフォンからの登録、セブン銀行ATMからの登録のいずれかとなります。
こちらの厚生労働省公式HPに登録方法が詳しく記載されていますよ。
筆者スマホで登録なんて難しくて無理……
そんな方は利用される病院や薬局の窓口に持参して登録するのが一番簡単です！
筆者の勤めている医療機関でも、窓口に持ってきて登録される方が多いです。
ここからは医療機関窓口でのマイナ保険証の利用方法を説明しますね。
- マイナンバーカードを医療機関のカードリーダーに入れる
- 本人確認の暗証番号もしくは顔認証
- 初めての場合は、マイナ保険証利用の確認画面で利用に同意する
- 同意の確認：医療情報や健康診断結果・限度額情報の利用についての同意の確認
- 受付完了！
④の限度額情報の利用について同意すると医療機関側で限度額の区分を確認でき、限度額適用認定証を利用した際と同じように扱われます。
筆者マイナ保険証の機械の操作が不安な方は、窓口で受付スタッフに気軽に聞いてくださいね。
筆者もいつも患者さまと一緒に操作をお手伝いしています。
一度使えば慣れますので、ぜひ利用してみてください。
マイナ保険証で限度額適用認定情報を利用する場合の注意事項
ここまでマイナ保険証を限度額適用認定証代わりに便利に使える方法をご紹介しました。
いくつか注意事項もありますのでご紹介してきますね。
本人確認の暗証番号・顔認証が必要
マイナ保険証は不正に利用されないために医療機関窓口での暗証番号もしくは顔認証での確認が必要となります。
暗証番号は、マイナンバーカードの作成時に決めた4ケタの数字ですので確認しておきましょう。
本人確認は顔認証でも可能ですが、念のため暗証番号も覚えておくとベターです。
マイナンバーカード自体の更新が必要
マイナンバーカードは5年に一度の電子証明書の更新と10年に一度のカードの切り替えが必要です。
更新の際はお住いの市町村の市役所等での更新をしてください。
筆者5年ごとの更新なので、従来の限度額適用認定証の1年より長く、手続きの手間も少ないんですよ。
マイナ保険証を利用するシステムが未導入の医療機関がある
便利に利用できるマイナ保険証ですが、マイナ保険証を利用するためのシステムを導入していない医療機関が一部あります。
そのような医療機関を利用する場合は、従来の紙の限度額適用認定証が必要となります。
厚生労働省によると2024年時点で約91％の医療機関でシステムを導入している状況です。
入院が可能な設備がある大きな病院ではほとんど導入済のためさほど心配は要らないでしょう。
不安な方はあらかじめ窓口でマイナ保険証が利用できるか確認してください。
マイナ保険証があれば限度額適用認定証は要らない！
こちらの記事ではマイナ保険証があれば限度額適用認定証は要らない？という疑問にお答えしてきました。
マイナ保険証には限度額適用認定の情報も自動的に入っているため、別途限度額適用認定証は必要ありません。
限度額適用認定証とは…
手術など高額の医療費が発生する際に医療機関等の窓口で提示する証明書である。
提示することで窓口での医療費の負担をを自己負担限度額までに抑えることができる。
日本には高額療養費制度があり、入院や手術、高額な治療費が必要な場合でも負担金額は一定金額に抑えられます。
高額療養費制度とは…
医療費等の負担を軽減させるための制度。
医療機関等で支払う医療費が1か月間の間に上限金額以上になった場合に超過金額が健康保険組合から支給される仕組みとなっている。
上限金額は年齢や年収などに応じてそれぞれ定められている。
高額療養費制度で定められた負担の上限金額は所得によって変わりますが、一般的な年収（約370万円～約770万円の方で1月につき10万円ほどに抑えることが可能です。
限度額適用認定証があれば、高額療養費制度で定められた一定金額以上を病院などの窓口で支払う必要がありません。
窓口負担を減らすには限度額適用認定証が必要です。
しかし、マイナ保険証があれば、限度額適用認定証も必要ありません。
なぜなら、マイナ保険証では限度額適用認定情報を利用できるからです。
次に、マイナ保険証で限度額適用認定情報を利用するメリットについてお伝えしました。
- 限度額適用認定証を申請する手間がない（申請後早くても数日がかかってしまう）
- 限度額適用認定証は1年ごとの更新が必要（所得に応じて限度額が変わるため）
次に、マイナ保険証での限度額適用認定情報の利用方法をお伝えしました。
一度もマイナンバーを保険証として利用したことがない場合はマイナ保険証の利用登録をしましょう。
医療機関での登録、スマートフォンからの登録、セブン銀行ATMからの登録のいずれかとなります。
こちらの厚生労働省公式HPに登録方法が詳しく記載があります。
医療機関でのマイナ保険証の利用方法はこちらです。
- マイナンバーカードを医療機関のカードリーダーに入れる
- 本人確認の暗証番号もしくは顔認証
- 初めての場合は、マイナ保険証利用の確認画面で利用に同意する
- 同意の確認：医療情報や健康診断結果・限度額情報の利用についての同意の確認
- 受付完了！
機械の操作が苦手な方も、分からない場合は窓口のスタッフが操作を手伝ってくれますのでご安心ください。
次に、マイナ保険証で限度額適用認定情報を利用する場合の注意事項についてお伝えしました。
- 本人確認の暗証番号・顔認証が必要
- マイナンバーカード自体の更新が必要
- マイナ保険証を利用するシステムが未導入の医療機関がある
本人確認に必要な暗証番号を確認しておきましょう。
マイナンバーカード作成時に決めたケタの数字です。
マイナンバーカードは5年に1度の電子証明書の更新と10年に1度のカードの切り替えが必要です。
マイナ保険証を利用するためのシステムを未導入の医療機関があります。
2024年時点で91％の医療機関でシステムを導入済、入院可能な設備がある大きな病院ではほぼ導入済のためさほど心配は不要でしょう。
筆者マイナ保険証があれば、限度額適用認定証を用意する必要がないので急な入院や手術で慌ただしくても手間がなく便利に利用できますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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