異常気象対策を始めよう!私たちにできることは?子供と一緒にできる取り組みも紹介

今年も毎日暑すぎる…。地球の未来は一体どうなってしまうの?

気象庁が発表した予報では、今年の夏も猛暑になるとのことです。

近年続く猛暑や豪雨などの異常気象、気になりますよね。

でも、「私たちができる対策って何だろう?」「個人で対策しても、意味がないのでは?」と悩んでいませんか?

実は、災害をもたらす異常気象は、人間の活動が関係しているものがあるんです。

このままの生活を私たちが続けていると、異常気象の発生確率はさらに高まると言われています。

未来の地球では、食べるものがなくなったり、人が住めなくなったりする可能性があります。

この記事を読むと、異常気象の定義や原因、今日から私たちができる異常気象対策がわかります。

子供がいる家庭でも簡単にできることばかりです。

私たちの小さな行動の積み重ねが、美しい地球を次の世代、その次の世代まで守ることに繋がります。

異常気象を正しく知り、今日からご家族と一緒にできるアクションを始めましょう。

目次

異常気象とは?~今世界で起きていること~

そもそも異常気象って何?どんなことが起きているの?

この章では、異常気象とは何か・どんなことが起きているのかを解説します。

異常気象とは

異常気象とは、気温、降水量などの気象要素が平均的な状態から大きく外れた状態のことです。

暴風雨などの短期的なものから、何か月も続く異様な暑さや寒さなど、長期的なものまで含みます。

気象庁のホームページでは、以下のように定義されています。

気温や降水量などの異常を判断する場合、原則として「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象」を異常気象としています。

引用:気象庁 Japan Meteorological Agency

日本だけでなく、世界中で起こる異常気象

異常気象は、私たちの暮らす日本に限ったものではありません。

世界中で、災害を引き起こす異常気象が発生しています。

世界では、どんな異常気象が起きているの?

2023年に日本を含め世界で発生した異常気象の中から、高温・大雨・森林火災についてご紹介します。

高温(7~9月/日本・中国・韓国)

日本では、 気象庁が統計を開始した1898年以降で最も暑い夏となりました。

福島県・石川県で気温40℃を観測し、7~9月は熱中症により全国で104人が亡くなっています。

中国では、中国気象局によると2023年の平均気温は、1961年以降で最も高くなりました。

7月には北西部で最高気温52℃を記録し、熱中症により少なくとも2人が亡くなっています。

韓国では、韓国気象局が統計を開始した1973年以降で最も暑い夏となりました。

猛暑が原因とみられる死者は8月初旬までに23人となり、2022年同時期の約3倍となったそうです。

大雨(9月・リビア)

リビアでは、9月10日・11日の2日間だけで例年の同じ月の9倍以上の雨が降りました。

大雨でダムが壊され大規模な洪水が発生、住宅が流されるなどして12000人以上が亡くなっています

森林火災(8月・ハワイ)

ハワイ州マウイ島では、森林から市街地に炎が急速に燃え広がる火災が起こり、120人以上が亡くなりました。

出火の原因は、古くなった送電線が強風で壊れたことだとみられています。

ですが、気候変動による乾燥や高い気温も要因の一つと考えられています。

異常気象によって、様々な災害が引き起こされ、多くの犠牲が出ていることがわかりましたね。

世界でどんなことが起きているかはわかったけど、そもそもどうして異常気象が発生するの?

そこを知りたいですよね。ここからは、異常気象の原因を解説します。

異常気象の原因は?地球温暖化との関係~未来はどうなる?

この章では、異常気象がなぜ起こるのか、地球温暖化とどんな関係があるのかを解説します。

異常気象の原因

異常気象はどうして起こるの?

異常気象の主な原因は、地球に元々備わっている「自然のゆらぎ」です。

そして地球温暖化による気温上昇の影響で、一部の異常気象の発生確率が高まっています。

自然のゆらぎとは…

たまたま風の吹き方がいつもと違ったり、海流の流れが速まったりといった、自然本来の持つ不規則性

地球温暖化が直接の原因じゃないのね!

個々の異常気象の原因が地球温暖化だとは判断できないんです。ただ、全くの無関係ではありません。

例えば、過度な飲酒は高血圧リスクが高まると言われますが、「高血圧になった人の原因は全て飲酒だ」と断定はできませんよね。

でも、飲酒がどれくらい高血圧の発症リスクを高めたのか、という評価は可能です。

実際に、飲酒量が多い人ほど高血圧の発症リスクが高まることがわかっています。

異常気象と地球温暖化で言い換えると、「異常気象の原因は全て地球温暖化だ」とは断定できません。

でも、地球温暖化がどのくらい異常気象の発生確率を高めたのか、は評価できます。

異常気象と地球温暖化との関係について、気象庁や専門家による調査から明らかになっていることがあります。

世界で発生した猛暑や豪雨など一部の異常気象においては、地球温暖化による気温上昇の影響で大幅に発生確率が高まっているのです。

異常気象の原因&地球温暖化との関係
  • 異常気象の主な原因は自然本来の「ゆらぎ」
  • 地球温暖化によって「ゆらぎ」の幅が大きくなり、一部の異常気象の発生確率が高まっている

地球温暖化対策をすることが、異常気象対策にもつながります。

このまま地球温暖化が進むとどうなるの?

すでにたくさんの異常気象が起きているけど、50年後、100年後まで温暖化が止まらなかったらどうなるの?

このまま地球温暖化が進んだ場合、人の住める場所や食料が確保できなくなります。

また、極端な猛暑や強烈な台風によって災害が今よりも多発したりする恐れもあります。

その理由を、まずは地球温暖化が進む仕組みから解説します。

地球の表面はもともと窒素や酸素、二酸化炭素などの大気に覆われており、それによって気温が一定に保たれています。

しかし、二酸化炭素の割合が急激に高まったことで、大気のバランスが崩れてしまったのです。

18世紀半ば、イギリスで産業革命が起こると、それまでの農業中心の社会が工業中心の社会へと変わっていきます。

人は工場や生活で必要なエネルギーを使うために石油や石炭などの化石燃料をたくさん使い始めました。

化石燃料は燃やすと大量の二酸化炭素を排出します。

また、農地の確保や木材の需要の増加などのため、樹木の再生が間に合わない勢いで森林が伐採されました。

森林は光合成で二酸化炭素を吸収しますが、伐採により今まで吸収できたはずの二酸化炭素が吸収できなくなってしまいました。

二酸化炭素は地球表面を温める働きをするので、増えると地球の平均気温が上がる、というのが地球温暖化が進む仕組みです。

人間の活動が、地球温暖化を引き起こしていたのね。

この先も地球温暖化に歯止めがかからなければ、恐ろしい未来が待っています。

このまま地球温暖化が進むと…

  • 2070年までに地球の平均気温が7.5℃上昇
  • 気温上昇・海面上昇により、人間の住める場所が減る
  • 異常気象の発生確率が上がり、熱波や台風、豪雨などの災害が多発するようになる
  • 気象の変化が農作物や畜産物・水産物などあらゆる食糧に悪影響を及ぼし、食糧危機が起こる

地球温暖化や異常気象は、すでに世界中で人々の安全・生活を脅かしています。

今までと変わらずに二酸化炭素を排出し続ければ地球温暖化はますます進み、異常気象の発生確率が高まります。

私たちの次の世代、その次の世代まで地球を守るために、何ができるのでしょうか?

地球温暖化を止めるために~私たちにできること4つ

地球温暖化を止めるためには、温室効果ガスの排出を減らすことが必要です。

温室効果ガスの一種である二酸化炭素は、化石燃料を燃やす際に発生します。

化石燃料の使用を減らすことが地球温暖化防止に繋がります。

経済産業省「エネルギー白書2023」によると、2020年度の日本のエネルギーに占める化石燃料の割合は88.9%

でも、地球温暖化って地球規模の話でしょ?私が何かしたところで、意味あるの?

あります!一人一人が行動を起こすことが、何よりも大切です。

ここでは、毎日の生活の中で今日からできる取り組みを4つご紹介しましょう。

子供がいる家庭でも実践できるものばかりですので、ぜひ参考にしてください。

  1. お家で毎日できることから始めよう
  2. エコ重視で、家電・家・車を選ぼう
  3. 生活習慣を見直そう
  4. 植物を育てよう

お家で毎日できることから始めよう

まずは、家族みんなで毎日取り組めることからご紹介します。

化石燃料は電力を作るときにも使用されるため、節電・節水を心がけましょう。

お家でできる節電
  • できるだけエアコンを使わず、衣服を脱ぎ着して温度調整をする
  • エアコンを使う場合は、夏は28℃、冬は20度に設定する
  • 冷蔵庫を開け閉めする回数を減らす
  • 冷蔵庫はできるだけ物を詰め込まず隙間を開ける
  • 冷凍庫はできるだけ物を詰め込み隙間を開けないようにする
  • 使っていない電気や家電製品のスイッチを切る
  • 旅行などで数日以上家を空ける場合は、家電製品のコンセントを抜く

この猛暑でエアコン28℃かあ…。耐えられないかも…。

熱中症予防のためにも、エアコンを使ってはいけないということではありません。首に付けて体を冷やすクールリングや、扇風機などを組み合わせると28℃でも十分涼しくなりますよ。

また、家庭の蛇口まで水を届けるのにも電力を使います。

節水も心がけましょう。

お家でできる節水
  • お風呂のシャワーを出しっぱなしにしない
  • 手洗いや歯磨きの際、水を出しっぱなしにしない
  • 洗い物をするときは、洗い桶に水をためておく

いかがでしたか?

一気に全てをやらなくても構いません。

どれか一つだけでも、まずは取り組んでみてくださいね。

エコ重視で、家電・家・車を選ぼう

次は、お家の中で1度やってしまえばOKな対策を3つご紹介します。

毎日使う家電の選び方から解説します。

家電の選び方・買い替え方
  • 省エネ家電(少ないエネルギーで使うことができる家電)を選ぶ
  • 使っている家電(特にエアコン・冷蔵庫)を10年以上使っている場合は買い換える

現在の家電は昔の家電よりも省エネ性能がとてもアップしています。

ものを長く使うことは大切だけど、買い換えた方がエコになることもあるのね。

省エネ家電を選べば、エネルギーの消費を抑えられるため電気代の節約にもつながりますよ。

次に、住宅の設備や住宅の選び方についてです。

住宅関係でできること

(賃貸住まいの方向け)

・二重窓がある住宅や、断熱性能の高い鉄筋コンクリート造の住宅を選ぶ

(持ち家住まいの方向け)

・太陽光パネルを設置する

・給湯器をヒートポンプ型にする

電力会社の契約を、再生エネルギーの導入を意欲的に行っているところに変えるのもおすすめです。

そして、車をよく使う方にはぜひ知ってほしい、エコな車の選び方について。

ガソリン車は走る際に二酸化炭素を排出し、地球温暖化を進めてしまいます。

そこで、エコカーと呼ばれる二酸化炭素の排出がゼロまたは少ない車が次々登場しています。

ここでは代表的なものを3種類ご紹介します。

代表的なエコカー3種類
  • ハイブリッド車…現在の主流。ガソリンを使うエンジンと電気モーターを組み合わせている
  • 電気自動車…電気のみをエネルギー源としているため、二酸化炭素の排出がゼロ
  • クリーンディーゼル車…ガソリンより燃費の良い軽油を使用し、二酸化炭素の排出が従来のディーゼル車より少ないもの

私は車をよく使うから、次に買い換えるときはエコカーにしようかな。

生活習慣を見直そう

ここでは、少しの工夫でできる生活習慣の改善方法を4つのポイントでご紹介します。

  1. 調理・食事のポイント
  2. 買い物のポイント
  3. 移動手段のポイント
  4. ゴミの出し方のポイント

調理・食事のポイント

まず、食べ残しをしないことが大切です。

捨てられた食べ物をゴミとして廃棄するためにも電力を使ってしまいます。

食べきれる量を調理、又は購入しましょう。

調理の際は、食材の廃棄率を減らすことを意識してください。

廃棄率とは、食材の中で使われずゴミとして捨てられてしまう割合のことです。

捨ててしまいがちな大根やにんじんの皮、ピーマンの種なども実は食べられます。

食材を上手に使って、廃棄率を減らしましょう。

買い物のポイント

買い物でも、同じくゴミを減らすことが大切です。

買い物に行く前に冷蔵庫の中身をチェックし、不要なものを買わないようにします。

買い物に行く際はエコバッグを持っていきましょう。

使い捨て商品ではなく詰め替え商品を選ぶと、ゴミを減らすことにつながります。

移動手段のポイント

移動の際は、化石燃料を使用する自動車・飛行機の利用を減らすことが大切です。

近所への移動であれば徒歩や自転車で、遠い場所に行くときはできるだけ電車やバスを利用しましょう。

ゴミの出し方のポイント

ゴミの焼却炉では化石燃料を使うため、できるだけゴミを減らすことが大切です。

リサイクルできるペットボトルや段ボールはゴミとは分別して出しましょう。

また、生ゴミはしっかり水切りをしてください。

水分が含まれているゴミは燃やすのにより多くの燃料を使用してしまいます。

植物を育てよう

4つ目に、緑を増やす取り組みをご紹介します。

植物は、光合成の際に二酸化炭素を吸収します。

植物を増やすことによって、温室効果ガスである二酸化炭素を減らすことができるんです。

日々育っていく植物の緑や花は、癒し効果もありますよ。

でも、うちはマンションで地植えできる庭がないな。

庭がなくても大丈夫!ベランダや室内でもできる取り組みをご紹介します。

一番簡単なのは、ガーデニングショップで鉢植えを買ってくること。

室内でも育てられるものを選んで、インテリアのアクセントにするのもおすすめです。

少し手がかかるけれど食費の節約にもなるのは、家庭菜園

今は室内でも育てられるミニトマトなども販売されていますよ。

緑を増やすことができ、収穫したら食べて味わうこともできて一石二鳥です。

「緑を増やして夏の暑さ対策もしたい」という方には、ゴーヤやアサガオなどつる性の植物を使った緑のカーテンがおすすめです。

ベランダの床と天井に突っ張り棒とネットを取り付け、プランターに種をまいて作ることができます。

以上、4つの取り組みをご紹介しました。 個人でも、子供と一緒に家族みんなででも、ぜひ今日から始めてみましょう!

異常気象対策を始めよう!なぜ起こる?私たちにできることは?まとめ

この記事では、異常気象の定義・原因、私たちにできる異常気象対策をご紹介しました。

異常気象対策で一番大事なポイントは、二酸化炭素を排出する化石燃料の使用を減らすことです。

そのために、以下の4つのポイントがありました。

  1. 節電・節水を心がける
  2. 省エネができる家電・住宅・車を選ぶ
  3. 食事や買い物、ゴミの出し方などの生活習慣を見直す
  4. 植物を育てる

一つ一つは小さなことですが、一人一人が続けることで大きな効果が生まれます。

次世代に受け継がれていく地球が、いつまでも美しい場所でありますように。

さあ、今日からできることを初めてみましょう!

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