赤と緑のコントラストが美しいポインセチア。
クリスマスシーズンにぴったりのカラーで12月にはぜひ飾りたい植物のひとつですね。
実は熱帯原産の植物なので、正しく管理しないと12月に真っ赤に色づくポインセチアを楽しめないかも知れません。
肝心の12月に上手く色づかなかったり、葉が落ちたりするんです
クリスマスのイメージがあるからと外や玄関先に飾っていませんか?実は寒さに弱い繊細な植物なんですよ
私も、初めてのポインセチアは玄関に飾ってしまい、クリスマスを待たずに葉が落ちて悲しい思いをしたことがあります。
赤く鮮やかなポインセチアを楽しむために、この記事では基本的な管理方法や栽培のコツを解説します。
ポイントを押さえれば誰でも簡単にお世話できるようになるので、ぜひ最後までご覧ください!
- ポインセチアのお世話の方法
- ポインセチアを12月にしっかり赤くする方法
- ポインセチアを1シーズンで終わらせない方法
ポインセチアの育て方は初心者にも簡単!
ポインセチアをクリスマスに飾ろうと思っていたのに、赤く色づかなかったり葉が落ちてしまったりという経験はありませんか?
ポインセチアはメキシコ原産の植物なので、冬の管理には注意が必要です。
野生のポインセチアはある程度の耐寒性がありますが、品種改良された園芸用のポインセチアは屋内での鑑賞が望ましいです。
赤く見える部分は花びらではなく苞(ほう)と呼ばれる部分。
真ん中のつぼみのように見えるものが花なのです。
現在は赤のほかにもピンクや黄色になるものや斑入りのもあり、見た目も鮮やかで人気がある品種ですね。
苞が赤く色づいたポインセチアを楽しむためには、以下の点を踏まえてお世話してください。
ポインセチアの管理に適した気温
ポインセチアは熱帯域の植物のため、実は寒さに弱い植物です。
冬は日当たりの良い10~20度の室内で管理するようにしましょう。
玄関や屋外の寒い場所で、5度以下になると枯れる原因になります。
寒い地域では屋内でも5度以下になる可能性があるので、置き場には注意しましょう。
できれば10度以上、最低でも5度以上の冷たい風や霜の当たらない環境を用意してください。
窓際など夜に気温が下がる場所は避けるか、発泡スチロールで覆うなどの防寒対策が必要です。
また高温多湿にも弱いので、夏は25度以上にならない場所がおすすめです。
- 冬は日当たりの良い10~20度の屋内で管理
- 5度以下になると枯れる危険性あり
- 夏は25度以上にならない環境で管理
- 夜間など気温が落ちる時間帯は発泡スチロールなどで防寒対策を
12月は水やりの頻度は控えめに
冬のポインセチアは休眠期のため水やりは控えめでOK。
赤く色づいたポインセチアは成長が止まった状態です。
ポインセチアは乾燥には強いですが多湿には弱いため、4~5日に一度表面が湿る程度の控えめな水やりにしましょう。
室内に飾っている場合はエアコンの風にも注意!
葉が乾燥する原因にもなりますので、直接風が当たらないところに置き、葉にも霧吹きで水を与えると良いでしょう。
鉢植えのまま室内で追肥は必要なし!
ポインセチアは鉢植えで管理するのがおすすめです。
冬場は寒くなりすぎない日当たりの良い室内に置き、夏場は暑すぎず湿気の強くない場所に置いてあげましょう。
12月のポインセチアは成長が止まっている時期なので、追肥も必要ありません。
真夏の時期は避け、春から秋にかけて緩効性の液体肥料を与えると良く育ちます。
ポインセチアを12月に赤くする方法
お花屋さんなどで赤く色づいたポインセチアを買ってきた場合は良いですが、冬の前から育てている場合赤くならないことがあります。
ポインセチアが赤くならないのは日照時間を短くし、夜が長く昼が短い冬が来たと思わせる短日処理ができていないことが原因です。
短日処理を行う
ポインセチアは秋には12月に真っ赤にするために短日処理をする必要があります。
夜暗い時間が13時間以上という時期を40日ほど過ごすことで、ポインセチアの苞は赤く色づくようになっています。
12月に真っ赤なポインセチアを楽しむためには9月の終わり頃から始めると良いでしょう。
短日処理を行っている期間、1日でも忘れてしまうとリセットしてしまうこともあるので、毎日欠かさずお世話することが必要です。
夜に暗い環境が無いと、花芽分化が起こらずに赤くならないことが良くあります。
花芽分化とは、条件が揃うと植物が違う方に成長することを言います
短日処理の方法
短日処理の方法は、ポインセチアを暗幕や段ボールなどで覆い、午後5時頃から次の日の朝まで13時間程度光を当てないようにします。
この処理を毎日行い、約2カ月ほどして苞が赤く色づけば短日処理成功です。
- 午後5時~翌朝6時頃まで光を当てない
- 約2カ月ほど毎日行う
- 苞が赤く色づいたら完了!
ポインセチアの葉が落ちる原因は?来年も咲かせるための管理方法
12月にポインセチアを楽しもうと思ったのに葉が落ちてしまう場合は、管理する場所が寒すぎたり水をやりすぎたりすることが原因です。
寒さに弱い植物なので、冬の間は5度を下回らないように管理しましょう。
日の光が好きなため、室内の日が当たる窓際に置いてあげるのがおすすめです。
12月に楽しんだら、翌年に向けて季節に応じたお世話をしてあげましょう。
ポインセチアの春以降の管理方法
冬は休眠状態のポインセチアですが、温かくなるにつれてまた元気に成長を始めます。
ポインセチアが赤いのは休眠状態である冬の間だけなので、成長を再開したポインセチアは緑色に戻ります。
赤い姿を楽しめるのは冬の間だけですが、次のクリスマスへの準備としてお世話してきましょう。
春になったら気温が10度以下にならない場所で、屋外の直射日光が当たる屋外に出してあげると健康的に栽培できます。
暑さには強いポインセチアですが、暑すぎたり湿度が高すぎる環境は苦手です。
夏場30度を超えるような場合は、出来るだけ涼しい環境で管理するようにしましょう。
乾燥しやすい夏の時期は、1日2回水を与えます。
日差しが好きな植物ですが、強すぎる日光は葉が焼けてしまうことがあるため半日陰に移すのがおすすめです。
秋になったら夜は光を当てない短日処理を行い、再び12月に向けて真っ赤なポインセチアになるよう準備をします。
温度管理さえ間違えなければ、何年も楽しむことができるのでぜひ大切に育ててあげたいですね。
- 暖かくなってきたら直射日光の当たる屋外へ
- 緩効性の液体肥料を与える
- 水やりの頻度も増やし、土が乾いたらたっぷり与える
- 枝が伸びてきたら剪定を行う
- 30度を超える暑い日はなるべく涼しい場所へ
- 盛夏には肥料は与えない
- 土が乾燥するようなら1日2回水やりを行う
- 雨が続くときは軒下などあまり当たらない場所へ
- 強すぎる日差しは葉焼けすることがあるので半日陰がおすすめ
- 緩効性の肥料を与える
- 9月ごろから夜は光を遮って短日処理を行う
来年も綺麗に咲かせるために剪定をしましょう!
温かくなるとポインセチアはよく成長しますので、春と夏に枝を刈り込みさらに大きく育つようにします。
春4~5月の新芽が伸び始めたころに1回目の剪定を行いましょう。
太くしっかりした枝を選び、全体の1/3程度になるように刈り込みます。
15cm程度を目安に、しっかりと刈り込まないと細い枝が伸びて不格好になったり全体を支えられなくなったりしてしまいます。
思い切って刈り込みましょう。
剪定を終えたら一回り大きい鉢に植え替え肥料を与えます。
夏にもう一度行いますが、ここでは全体を整えるように軽い剪定を行ってください。
ポインセチアを12月まで楽しむ育て方のまとめ
赤と緑クリスマスを彩るポインセチア。
肝心の12月に赤くならなかったり、葉が落ちたりという経験は無いでしょうか。
12月にポインセチアを楽しむためには、いくつかのポイントを押さえて管理すれば初心者でも簡単ですよ。
- 10~25度の温度で管理する
- 秋には短日処理を行うと赤く色づく
- 水やりは乾いたころに控えめに。肥料は必要なし。
クリスマスのイメージが強いため寒さに強いと思われがちですが、実は繊細な植物です。
以下の点に注意しましょう。
- 寒さに弱いため5度以下では葉が落ちる可能性がある
- 高温多湿にも弱いため、夏は25度以下の場所で管理。
- ずっと明るい場所にあると赤くならないため、秋は夜間光を当てない短日処理を行う。
温度管理に気を付ければ基本的には初心者でも楽しめるポインセチア。
真っ赤な鉢植えを購入したら、ぜひ毎年大切に育ててあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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