白いポインセチアをもらったけど、育て方がわからない!
上手に育てるにはどうすればいいの?
育て方がわからないと、不安ですよね。
でも様子を見ながらお世話すれば大丈夫ですよ!
寒くなってくるとお店で見かけるポインセチア、白や赤などの色合いでクリスマス気分が高まりますね!
誰かからプレゼントしてもらったり、自分用に購入を考えることがあるかもしれません。
ポインセチアは育て方にちょっとしたコツがありますが、うまくいけば5年ほど楽しめると言われていますよ。
あなたの暮らしにポインセチアがなじむよう、ガーデニングコンシェルジュの筆者が徹底解説!
この記事では育て方の3つのコツと、困ったときの対処法をお伝えします。
どうぞ最後までお読みください。
ポインセチアは白、赤などいろいろ│育て方は同じ?
ポインセチアには定番の赤や最近増えてきたピンクなどの他、白いものもあります。
育て方は白も赤も同じです。
あたたかみのある赤もいいですが、「あなたの祝福を祈る」という花言葉を持つ白いポインセチアもすてきです。
白く色づくのは「苞(ほう)」、花じゃないんです!
ポインセチアの白や赤に色づいた花のように見える部分は、葉が変形した「苞(ほう)」と呼ばれる部分。
花は苞の中心部の小さな黄色い部分です。
白や赤に色づく苞はとても目立つので、お店で見かけると冬の訪れを感じます。
ポインセチアの特徴とは
ポインセチアはメキシコ原産の低木で、発見者のポインセット氏の名前がその名の由来です。
日本ではクリスマスシーズン前に鉢植えが店頭に並びますが、地植えだと高さが数mになることもあります。
品種改良で耐寒性をアップした種類も出てきていますが、園芸品種は寒さにそれほど強くはありません。
乾燥に強く、湿度が高い状態は苦手ですので、水やりの仕方がポイントです。
適切なタイミングで肥料を与えて、植木鉢を置くところに気を配れば、5年程度は楽しめると言われています。
地域によって時期は前後しますが、目安としての栽培カレンダーは次のとおりです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
肥料 | ||||||||||||
植え替え ・剪定 |
育て方のコツ3つ:水やり、温度管理、肥料
ポインセチアは暑い地域が原産であることと、乾燥に強く過湿に弱いことをご紹介しました。
育て方のコツは3つあります。
- 水やり
- 温度管理
- 肥料
水やり
ポインセチアは水を与えすぎると根腐れするため、乾燥気味に管理します。
水やりは午前中がベストです。
その理由は、冬は気温が高い時間帯に与えたいため、夏は気温の高さで水温が上がるのを防ぐためです。
水やりの仕方は、鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えて、受け皿の水は捨てます。
ただし剪定後には吸水力が低下するので、土が湿る程度に与えればOKです。
時期 | 普段の水やり | 備考 |
11月~3月 | 土の表面がしっかり乾いてから与える | 乾燥が心配なら、葉っぱに霧吹きで水を与える |
4月~10月 | 水切れしないように与える | 朝だけで足りないときは、夕方にも与える |
温度管理
ポインセチアの原産地はメキシコなので、寒さには強くなく、日当たりの良さを好みます。
ベランダで育てる場合、床に置くとコンクリートなどの冷気や熱気をじかに浴びてしまいます。
対策としてレンガやブロックの上に置くのがいいでしょう。
時期 | 温度管理の方法 | 備考 |
気温が10℃を下回るとき | 室内の日当たりの良い場所に置く 暖房が直接当たらないようにする | 夜間は部屋の中央に置く、箱をかぶせるなど保温する |
春に気温が上がってきたら | 少しずつ外の環境に慣らす | 夕方冷えるときは室内に入れる |
夏 | 午前中に日に当たり、午後は日陰になるのが望ましい | 日差しの調節が難しければ、すだれなどで直射日光を弱める |
肥料
ポインセチアの休眠期(苞が色づいている間)や、剪定後の1~2週間は肥料は与えません。
春になり新芽が伸びてきたら肥料を与えます。
肥料の与えすぎはダメージの原因になりますので、注意書きを見て使用してください。
肥料の種類 | 与える目安 | 特徴 |
固形 | 1~2か月ごと | ゆっくり効く |
液体 | 1~2週間ごと | はやく効く |
葉っぱが変!?【困ったときは】
ポインセチアを育てるなかで、葉っぱの様子が変になってしまうことがあるかもしれません。
早めに対処できれば復活できるかもしれないので、まずは落ち着いて様子を観察してください。
葉っぱの元気がない原因として考えられるのは、水が多すぎたり少なすぎたりすること、気温が低いこと、日照不足、病害虫などです。
水が多すぎる・少なすぎる
ポインセチアは湿度が高い土を嫌うので、水をあげすぎてしまうと根腐れします。
日当たりがよくあたたかい場所に置いているのに青い葉っぱが落ちてしまうときは、水やりはせずに様子を見ます。
逆に葉っぱが乾燥しているときは水不足かもしれないので、土が乾いていたらたっぷり水を与えてください。
気温が低い
気温が低くなると、ポインセチアの葉っぱは黒くなって枯れます。
外気温が下がってきて室内で育てているとき、夜は冷えるので部屋の中央に移動するなどして寒さ対策をしましょう。
暖房の風が当たらないように気を付けてください。
日照不足
ポインセチアは日光を好む植物です。
日照不足だと葉っぱが黄色くなるので、日の当たる場所に移動させます。
冬の窓際で日光浴させた後は、冷えから守るため部屋の中央に移動するなどの対策をしましょう。
病害虫
ポインセチアに発生する主な病気や害虫がいくつかあります。
- 病気:灰色カビ病、斑点病など
- 害虫:アブラムシ、オンシツコナジラミ、カイガラムシなど
葉っぱの裏や付け根などに発生することもあるので、日頃からのチェックが重要です。
適切な水やりで乾燥や過湿を防ぐことが、病気の予防につながります。
害虫を見つけたら歯ブラシで払うなどしてから薬剤を散布します。
春からの手入れと増やし方、秋の短日処理
冬が過ぎ、春になって気温が上がってくると、ポインセチアは成長期に入ります。
土が乾いてからの水やりに加え、肥料を与え始め、気温上昇に合わせて外で管理します。
春からのお手入れとして植え替え・剪定、増やし方として挿し木、次の冬に苞を色づかせるための短日処理(たんじつしょり)について説明します。
植え替え・剪定
3月~5月は植え替えや剪定の時期です。
- 1~2年に一度、新しい草花用の土を使って行う
- 根っこを傷つけないように注意し、傷んでいる根っこは取り除く
- コンパクトに育てるときは鉢はそのまま、大きくしたいときは鉢を一回り大きくする
- ポインセチアは低木なので、剪定しないと間延びした印象になる
- 高さが半分になるくらい枝を切ってOK
- 白い樹液に触れるとかぶれる可能性があるので、手袋をして作業し、手洗いも忘れずに
8月頃になって枝が込み合っていたり伸びすぎていたりするようなら再度剪定します。
夏の剪定は葉っぱが密集することによるむれを防いで、全体の形を整えるために行います。
挿し木
ポインセチアは挿し木という方法で増やせます。
剪定で切り落とした枝が使えるので、チャレンジしやすいです。
- 枝の断面を洗って1時間ほど水につける、葉っぱは半分に切っておく
- 挿し木用の土に差し込み、直射日光を避けて乾燥に注意しながら管理する
- 1か月ほど経ったら、草花用の土に植え付け、通常通りお世話する
短日処理
次の冬に向けて苞を白く色づかせるためには「短日処理(たんじつしょり)」が必要です。
外で仕事をしているとなかなか大変ですが、色づいたときには感動もひとしおです。
- 夕方から翌朝まで、毎日13時間以上光が当たらない時間を作る
- 箱をかぶせても光が入るときは、バスタオルなどで隙間をふさぐ
- 9月か10月頃から始めて、苞が色づくまでの1か月半ほど続ける
まとめ
この記事では、白いポインセチアの育て方について取り上げました。
冬のイメージのあるポインセチアが実はメキシコ原産であること、寒さにはあまり強くないことをご紹介しました。
そんなポインセチアの育て方のコツは3つです。
- 水やり:乾燥を好むので、根腐れに注意する
- 温度管理:日当たりと寒さに気を付ける
- 肥料:春~秋、固形肥料は1~2か月ごと、液体肥料は1~2週間ごとに与える
育てるうちに葉っぱが変になってしまったときは、慌てずよく観察して対処します。
- 水の量:与えすぎると根腐れ、足りないと乾燥する
- 気温が低い:葉っぱが黒くなってきたら注意!暖かい場所に移動する
- 日照不足:黄色く変色するときは日光に当てる
- 病害虫:与える水の量に注意!虫がついたら駆除して薬剤散布を
春以降の植え替え・剪定、挿し木、短日処理などのお世話もご紹介しました。
ぜひ次のシーズンもポインセチアと一緒に過ごしてみてください。
残念ながらもしもうまくいかなくても、相性が合わなかったのだと考えましょう。
植物をお世話をすることはリラックスにつながりますから、一緒に過ごせた日々はきっと癒やしになっているはずです。
ポインセチアとの生活、楽しんでみてくださいね!
ポインセチアの室内での育て方はこの記事が参考になりますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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