夏になると急な大雨が降りますよね。
「ゲリラ豪雨」や「局地的な大雨」などの言葉を天気予報で聞いたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、ゲリラ豪雨とはなにか?その原因、地球温暖化との関わりを分かりやすく解説いたします。
ゲリラ豪雨と遭遇した際の対処法や、おすすめ天気予報アプリもご紹介しています。
- ゲリラ豪雨とは何か
- 対処方法
- ゲリラ豪雨の原因
- 地球温暖化とゲリラ豪雨の関係性
これからの時期、外にお出かけの際やレクリエーションの際にお読みいただきたいです。
ゲリラ豪雨とは?
気象予報などで「ゲリラ豪雨」という言葉を見聞きしたことはないでしょうか。
気温が上がってくると、急に空が暗くなりザァーと局地的に強い雨が降ります。
その表現によく使いますね。
このゲリラ豪雨とは集中豪雨の一つとされ、正式な気象用語ではありません。
言葉ができた当時は、突発的で正確な予測が困難な様子を軍事用語の「ゲリラ」を使用していました。
にわか雨や集中豪雨、夕立などを総称としての利用です。
最近ではゲリラ豪雨という言葉はあまり使われなくなっています。
どうしてなの?
気象レーダーが発達したことで、ある程度予測できるようになったからですよ。
そうなんだ!
目で見て分かる前兆もあるし、民間の気象会社の予測も加わってより予測しやすくなっているんです!
「ゲリラ」と言う言葉は軍事を想像しやすく、不適切な言葉ではないのか?
と、指摘があり「集中豪雨」や「局地的大雨」などと言いかえて使われています。
ゲリラ豪雨へのアプローチ
ゲリラ豪雨の予測や対策はどうおこなっているのでしょうか。
国の研究機関と民間の機関双方でアプローチし、観測予測を強化し防災・減災へ取り組んでいます。
- 現存する気象レーダーの観測を、30分~10分間隔から5分~1分間隔へ
- 雨雲や風の移動速度や方向を観測するレーダーの増設
- スマートフォン向けアプリより、多数の利用者からリアルタイムの豪雨情報の収集・配信
天気予報アプリ
お出かけの際、天気予報を確認する人は多くいるのではないでしょうか?
少し前までは、テレビや新聞で確認する人も多かったはずです。
今はスマートフォン向けのアプリが配信されているので、そちらで確認する人の方が多いでしょう。
数多くのアプリから有名な2つをご紹介いたします。
最新のテクノロジーを駆使し、2005年より全国のサポーターより観測情報を得て精度の高い天気予報を目指しています。
ゲリラ豪雨アラームなど通知サービスなど各種サービスがあるため、予定がある日の天気予報を確認する際の使用がおすすめです!
アプリダウンロードはこちら:ウェザーニュース
天気予報はもちろん、Yahoo!ニュースとも連携されているため各地の情報を得るのに便利です。
「防災速報」というYahoo!のアプリと連携しておくと、登録地域で今からどれくらいの雨が降るかなど事前に通知がきます。
気象警報や避難情報の通知があるため、これからの季節にセットでダウンロードがおすすめです!
アプリダウンロードはこちら:Yahoo!天気
ゲリラ豪雨に遭遇してしまったら…
引用:tenki.jp
急な豪雨の際、注意事項
・川沿いの場合、急な増水
・山沿いの場合、がけ崩れや土砂崩れ
川で水遊びをしている場合、その場所が晴れていても山沿いでゲリラ豪雨があると一気に増水します。
雷の音が聞こえたり、空が暗くなってきた場合川からはなれること。
自宅にいた場合も床上床下浸水の可能性があります。2階など高い位置へ避難しましょう。
ゲリラ豪雨など一気に雨が降った場合、土砂崩れやがけ崩れのリスクも上昇します。
できるだけ近寄らないようにしましょう。
運転中の注意事項
・止めやすい場所に一時停止
・ゆっくり走行
・高架下やアンダーパス、川沿い山沿いを避ける
「滝のような大雨」と言われる1時間に50ミリ以上の雨に対しては、ワイパーを最大にしても対向車など見えにくくなります。
安全な場所へ車を止め、過ぎ去るのを待ちましょう。
ライトを点灯し、できるだけ車間をあけゆっくりと走行しましょう。
高架下やアンダーパスといわれる、低くなっており水がたまりやすい場所があります。
急な増水や土砂崩れが予想されやすいため川沿いや山沿いの走行にも注意が必要です。
ゲリラ豪雨の原因
引用:ウェザーニュース
夏の強い日差しで地面が暖められると、空気が上昇します。
その際に上空の高い位置に冷たい空気があった場合は要注意!
上昇した空気と上空の冷たい空気がぶつかり急速に積乱雲が発生し局地的に大雨が降ります。
これがゲリラ豪雨の原因です。
ゲリラ豪雨は急に発生するものですが、目で見て分かる前兆があります。
- 急に空が暗くなる
- 冷たい風が強くふく
それまで晴れていても急に空が暗くなり、車のヘッドライトを点灯しないとならない程です。
近くに雨が迫っているサインです!
積乱雲が近づくと、急に冷たい風が強くふき竜巻や突風が発生します。
間もなく強い雨が降る前兆で、察知できれば避難などが可能です。
ヒートアイランド現象
ヒートアイランド現象とは都市の気温が周囲よりも高くなり起こる現象です。
ヒートアイランド現象の主な原因として
- 地表面に緑が少なく、コンクリートやアスファルトが多い
- 密集した高層の建物が多いため、風のとおりが悪くなる
- 建物や工場、車からでる排熱の増加
コンクリートが多い都市部では、夏場の表面温度は50℃〜60℃と高温になります。
高層ビルにより風の通りも悪く、緑の少ない大都市では熱がたまりやすいことがわかりますね。
都市部では多くの人が暮らすことから空調や、自動車を使うことにより「人工排熱」も発生します。
このことにより都市全体が熱くなり、上空との温度差がより大きくなり突発的かつ局地的な大雨となるのです。
地球温暖化がゲリラ豪雨の原因?
地球温暖化が原因で異常気象がおきる、と耳にしたことはありませんか。
近年、記録的猛暑の日数が増えており、猛暑になると地表が暖められゲリラ豪雨の原因ともなります。
なぜ猛暑になるのでしょうか?
そこには、地球温暖化や異常気象が関係してきます。
地球温暖化
地球温暖化とは何だろう?と思ったことはありませんか?
学校でならったような気がするけど…
なんとなく分かるような、聞いたことあるような…といったイメージしかありませんよね。
地球温暖化とは
地球は太陽の光によって暖められ、その熱が宇宙へ逃げることを温室効果ガスといいます。
このガスが地球の温度を適度に調節し、生活しやすいようにしてくれているのです。
温室効果ガスが増えてしまうと地球の温度はどんどん上昇し、この状態を地球温暖化といいます。
地球温暖化の原因
温室効果ガスには、二酸化炭素やメタンなどが含まれています。
二酸化炭素は自動車や飛行機を動かす原動力です。
電気を作る際やゴミを燃やす際にも発生し、メタンは天然ガスや家畜が発生の原因とされます。
人類が増えたことにより乗り物を動かしたり、電気の元となる石炭や石油・天然ガスを燃やしますよね。
食料のために家畜をたくさん飼育することが原因となります。
なぜ地球温暖化が、ゲリラ豪雨を引き起こす原因となるのでしょうか。
異常気象とゲリラ豪雨
異常気象とは、気象庁において「ある場所(地域)・ある時期(週・月・季節)において30年に1回以下で発生する現象」と定義されています。
簡単にいえば、過去に経験したことがない現象です。
近年こういった、極端な大雨や高温などの異常気象が増加しているのも地球温暖化が原因と考えられています。
地球温暖化で地球の温度が上昇しているため、平均気温があがるのです。
気温が30℃以上の真夏日や、気温が35℃以上の猛暑日と呼ばれる数も年々増加中。
気温が上昇すると、大気中の水蒸気が増えます。
これにより局地的に大雨(ゲリラ豪雨)が降り、梅雨前線などの停滞前線がある場合は要注意!
長期的に積乱雲に水蒸気が供給され記録的な長雨や豪雨へとつながるのです。
台風とゲリラ豪雨
これからの季節台風が多く発生します。
台風本体が住んでいる場所から離れていても、ゲリラ豪雨のような雨が降ります。
台風は非常に暖かく、湿った水蒸気の集まりです。
水蒸気が日本付近に運ばれる影響で、風の方向や山の位置などいろいろな条件がそろうと局地的に大雨が降ります。
台風の影響で次々と発生した雨雲(積乱雲)が、列をなして長時間同じ場所で停滞する線状降水帯という現象もおこります。
線状降水帯とは
雨雲(積乱雲)が次々と発達し列をなして数時間ほぼ同じ場所を通過、停滞する線状の強い雨の降る降水帯とはを線状降水帯といいます。
2024年5月よりそれまで地方単位で予測していたものが、都道府県別の予測が可能となりました。
その発生メカニズムは未解明な部分が多く防災・減災のために日々研究が進められています。
台風が遠い位置にあるからといっても、ゲリラ豪雨や長時間の大雨が降ることで災害がおきることもあるので要注意です。
ゲリラ豪雨と地球温暖化の関係、原因など調べてみた! まとめ
今回は、ゲリラ豪雨とは何か、その原因や地球温暖化との関係性をお伝えいたしました。
- ゲリラ豪雨とは局地的に降る大雨
- ゲリラ豪雨は気象用語ではない
- 予測は難しいが、国の研究機関や民間の企業が協力し観測・予測を強化している
- ゲリラ豪雨に遭遇してしまった場合、山沿い川沿いからはなれ、近寄らない
- 運転中の場合、止めやすい場所へ一時停止・ゆっくり走行・アンダーパスや高架下に注意
- 夏の日差しで地面が暖められと上昇気流が発生し、上空の冷たい空気にぶつかり積乱雲が発生する
- ゲリラ豪雨には前兆がある
- ヒートアイランド現象が原因で突発的かつ局地的な大雨が降る
- 地球温暖化により地球が暖められ、異常気象やゲリラ豪雨の原因となる
- 台風が日本から離れていても、ゲリラ豪雨がおきることもある
地球温暖化が進むと異常気象などが起きやすくなります。
排気ガスが出ないように自転車に乗ったり、物を大切にすれば燃やすものも減らせますよね。
石油や電気、ガスをできるだけ少なくする努力も地球温暖化の進行を防ぐ手だてです。
これからの季節ゲリラ豪雨が多くなります。原因や前兆が分かれば、お出かけの際に役に立ちますね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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