秋から始める防寒対策アイデア５選｜簡単にできることと暖房器具の効率的な使い方

秋は朝晩と昼の気温差があるので、家族が風邪をひかないか心配になりますよね。

自宅にいるのにときどき、どこからか寒さを感じることはありませんか？

服を重ね着して調整するけど、暑くなって脱いでみたり……

室内の温度を一定に調整するのは意外とむずかしいものです。

室内で寒さを感じる原因は窓と床にあります。

室内の暖かい空気は50％以上が窓から逃げてしまいます。

また、床からも冷気が入ったり、熱が逃げてしまったりするので対策が必要です。

本記事では窓と床から感じる冷気の原因を知り、比較的安くそろえられるアイテムで簡単にできる防寒対策のアイデアを紹介しています。

それだけではありません。

自宅にある暖房器具を効率よく使うためのお手入れ方法や設定方法を5つご紹介します。

読み終えるころには、冬でも暖かい部屋で家族が元気に楽しく過ごせる防寒対策術を身につけることができますよ。

どうぞ最後までお読みください。

窓と床から感じる冷気の原因

部屋で寒さを感じる原因は、窓と床にあります。

なぜ窓と床から冷気を感じるのでしょうか。

理由は以下の5つです。

冷気が入る理由がわかると対策もしやすくなります。

窓はガラスの性質と窓サッシの隙間が原因

窓を閉めていても、室内の暖かい空気が外へ逃げる原因は2つです。

ガラスは熱が伝わりやすいことが理由のひとつです。

外が寒いとき窓に近づくと冷たい空気を感じませんか。

ガラスを通して外の冷たい空気は中に、室内の暖かい空気は外に移動している証拠です。

窓ガラスのサイズが大きいほど室内は冷やされてしまいます。

窓サッシには小さなすき間があるので、空気の通り道となります。

風が強い日は風の音が聞こえてきませんか。

わずかなすき間を空気が通っている証拠です。

床は冷気の性質・フローリング・床下換気口が原因

床が冷える原因を3つお伝えします。

室内ではコールドドラフト現象がおきています。

窓で冷やされた空気は重く床にたまりやすいです。

足元の寒さを感じるときは、冷気が床にたまっているのかもしれません。

次に、フローリングは合板素材なので直接肌がふれると冷たく感じます。 

木のおもちゃを持つと、木のぬくもりを感じます。

木材の中には空気の層があるためです。

木を薄くすることで空気の層はなくなり冷たさを感じるようになります。

3つ目は床下換気口があると床から冷気を感じる原因になるからです。

床下換気口は常に換気しているので、冬場は冷気も一緒に入ります。

20年程前から住宅全体をつなげて換気する構造が主流になっているので、床下換気口はほとんどなくなりました。

秋からの防寒対策アイデア｜窓際の簡単対策4選

防寒対策を秋からする良い点は、アイテムの粘着度があがる環境だからです。

気温が低すぎると粘着度が低下して、はがれてしまう原因になるので秋のうちから対策をしましょう。

冷気が入らないようにする窓の簡単な防寒対策を4つご紹介します。

誰にでもできる簡単な方法なので、作業する時間も30分で済みます。

部屋の暖かさを継続して、服を脱いだり着たりする手間を減らしましょう。

窓ガラスに断熱シートを貼る

窓ガラスから空気が伝わるのを遮断する方法です。

断熱シートは100均で購入ができます。

縦180㎝×横90㎝、縦90㎝×横45㎝などサイズがあるので窓のサイズを事前に測定してから購入しましょう。

窓より大きいサイズを購入しカットしてから使用します。

カットするときは鍵部分のカットを忘れないでください。

窓に水を吹きかけて貼るので失敗しても、何度でも貼りなおすことができます。

断熱シートは不透明なので、貼ったあとは外の景色が見えなくなります。

外の景色を見たい場合には、冷気がたまる下半分にするなど工夫をしましょう。

・シートをカットするときは鍵の位置も確認する
・シートが完全に乾燥するまでは触らない

メリット	デメリット
100均で購入できる 剝がれてきても霧吹きで貼りなおせる	外の景色が見えない 貼り付け完了まで時間がかかる

窓際に断熱ボードを置く

窓際の冷たい空気が部屋に広がらないようにする方法です。

断熱ボードが窓際で冷気をシャットダウンしてくれます。

100均で購入できますが110円では買えないので、金額を確認しましょう。

100均で縦30㎝×横200㎝、縦50cm×横200cmと横に長いサイズが購入できます。

カットしたら折り目を利用して立てるだけです。

ズレるのが気になる方は付属品に吸盤がついているので活用してください。

細かい作業がないので、すぐに設置ができます。

カーテンと壁ではさめるように窓枠以上のサイズにカットする

メリット	デメリット
100均で購入できる(値段は要確認) 置くだけなので設置が簡単	ズレたら手直しが必要

カーテンライナーをつける

カーテンライナーは窓全体を防寒対策することができる方法です。

カーテンより10～15㎝長いことで、下からの隙間風と窓ガラスの断熱効果があります。

100均での取り扱いがないので、購入には3000円程度の費用がかかります。

取り付け後はカーテンの丈が長いので子どもがつまずいたり、掃除の手間がかかったりするので注意が必要です。

材質がビニール製なので開封後はしばらく、ニオイが気になるかもしれません。

窓際の防寒対策で一番効果が期待できるので、電気代が気になる方は節約にもつながります。

メリット	デメリット
窓全体の対策になる  シール残りの心配がない カーテンへの取り付けが簡単	カーテンがズレると手直しが必要 子どもがつまずく 掃除の時は持ち上げる手間がかかる 開封後はしばらくビニール臭がする 購入費用に3,000円程度必要

窓サッシに断熱テープを貼る

窓サッシに断熱テープを貼ることですき間風を予防する方法です。

断熱テープは空気の通りを遮断するほかに、結露の発生予防にもなるのでカビが発生しにくくなります。

100均で購入できる商品は、長さ3.6m×幅3cm、長さ3.6m×幅1.6cmと幅の違う商品がそろっています。

サッシの枠に貼るので窓をスライドして開け閉めするタイプには向いていません。

押し引きするタイプの窓や扉、玄関などへのすき間対策に適しています。

外したあとのテープ残りが気になる方は、シールはがし用のスプレーが100均で購入できます。

結露対策もできるとカビの発生を予防できるので、年末年始の大掃除も楽になりますよ。

メリット	デメリット
100均で購入できる 結露の発生予防になる 押し引き開けするタイプに向いている	スライドタイプは開けづらくなる

秋からの防寒対策アイデア｜床の冷たさへの簡単対策2選

床の冷気に対する対策を2つご紹介します。

床は敷くだけなので、こちらも簡単な防寒対策です。

アルミシートを敷く

アルミシートをマットの下に敷いて断熱する方法です。

アルミシートは断熱効果・保温効果があるので、資源エネルギー庁では省エネ対策として使用の推奨をしています。

断熱マットで効率アップ。

床にじかに敷くと、熱が床に逃げて暖房効率が下がります。電気カーペットの下に断熱マットなどを敷くのが省エネのコツ。

参照元：資源エネルギー庁

床下換気口のある住宅は、床下からの冷気を遮断してくれる効果にも期待ができます。

集合住宅の2階以上に住んでいる方は、下階への防音対策にもなるので子どもが遊んでいても安心ですね。

100均では0.15㎝の分厚いアルミシートが購入できますが、110円では買えないので確認をしてください。

アルミシートは分厚いので上に家具を置くと、ぐらつきの原因になるので置かないようにしましょう。

家族が座って集まるリビングなどに敷いて、家族団らんを楽しく過ごせます。

メリット	デメリット
100均で購入できる(購入金額は要確認) 床の断熱・保温効果がある 下階への防音対策になる	家具を置くと不安定になる

ジョイントマットを敷く

ジョイントマットを敷いて断熱する方法です。

ジョイントマットは1㎝の分厚さがあるので、防寒対策のほかにも下階への防音効果や転んだ衝撃を吸収してくれます。

使用する範囲に合わせてカットできたり、汚れを落としやすかったりするので使いやすいアイテムです。

熱が加わる場所で使用するときには、断熱シートやこたつ用マットを必ず使用してください。

ジョイントマットを長期間使用すると生地が伸びて薄くなります。

サイズが合わなくなったり、薄くなって本来のメリットが得られなくなったりするので定期的に交換をしましょう。

部屋の雰囲気にあわわせた色を敷くだけで、手軽に模様替えの気分も味わえますよ。

メリット	デメリット
100均で購入できる 防音対策になる 転んだ衝撃を吸収する 組み合わせやカットもできる 水洗いができる 色が豊富	熱が加わると反る 長期間使用すると伸びて薄くなる

自宅にある暖房器具の効率的な使い方

部屋の防寒対策ができなくても、自宅にある暖房器具を効率的に使用する方法を5つお伝えします。

効率よく使用することで部屋がはやく暖まったり、電気代が安くなったりと家計にうれしいことがあります。

部屋の防寒対策とあわせることで、保温効果が増し部屋の気温を一定にすることができます。

空気を循環させる

サーキュレーターや扇風機を使用して、部屋の空気全体をまぜて暖かくする方法です。

冷たい空気は下にたまることを説明しましたが、暖かい空気は部屋の上にたまります。

サーキュレーターや扇風機を使って部屋中の空気の暖かさを均一にしましょう。

エアコンの設定とあわせると更に効率的に暖まりますよ。

設置する上で必ず注意しなければならないことがあります。

火を使うストーブには絶対に風を当てないでください。

暖房器具に空気が送られると炎上し、火事の原因につながります。

部屋全体が暖まると、どこにいても暑すぎたり寒すぎたりしないので好きな場所で過ごせますよ。

フィルターの掃除をする

フィルターの掃除をすることで、暖房機能が最大限に活用できる方法です。

フィルターにホコリが詰まっていると、風が通りにくくなります。

風が通りにくくなると暖房効率を上げようとして、余計に消費電力が増えてしまうのです。

消費電力の増加は電気代が高くなったり、二酸化炭素の排出も増えてしまったりするので家計や環境にも優しくありません。

資源エネルギー庁が推奨している、フィルターの簡単なお手入れ方法をご紹介しましょう。

フィルター掃除で効率アップ。

ファンヒーターの性能をフルに活用するには、フィルターのお手入れは欠かせません。掃除機でホコリを吸い取ったり、ぬるま湯で洗ってからしっかり乾かしましょう。

参照元：資源エネルギー庁

フィルターのお手入れはカビの繁殖予防や異臭原因の予防、アレルギー症状の原因対策にもつながります。

フィルターの掃除をするとカビのにおいが解消され、家族も健康に過ごせるのでぜひお試しください。

室外機の吹出口に物を置かない

室外機の吹出口の風通しをよくする方法です。

室外機は暖房設定時に、外からの熱を取りこむ役割をしています。

室外機の吹出口に物が置かれていると空気を取りこむ効率が下がってしまうのです。

構造上、ベランダに室外機が置かれている家庭が多いです。

ベランダに物があふれていると、子どもが踏み台にしてベランダから転落する危険があります。

室外機の周りに不要な物を放置していると、暖房効率が下がるだけでなく子どもにも危険な状態です。

室外機の吹出口や周辺を整理して、危険と寒さから子どもを守りましょう。

湿度を上げる

湿度を上げることで体感温度も上げる方法です。

夏は湿度も高いので暑く感じますが、冬は空気が乾燥することで余計に寒さを感じます。

WHO(世界保健機関)は室温18度以上、湿度40％以上を保つように推奨しています。

寒さもですがウイルスの活動が活発になりやすい目安なのです。

湿度を上げる方法は、いくつかあります。

日頃の家事を工夫したり、家族で楽しめたりする内容なので手軽に工夫できます。

自宅環境や家族構成に合った方法で湿度を上げて、冬のウイルスに負けない空間を整えましょう。

窓側に暖房器具を置く

窓から入る冷たい空気を暖房器具で温める方法です。

窓側に置いておくことで、室内に入ってきた冷たい空気を暖かい空気にかえてくれます。

暖房器具を置く時はカーテンへの引火や周囲の環境に注意しましょう。

暖房器具の上や前面10㎝以内に燃えやすい物を置くことは非常に危険です。

電気ストーブからの火災が毎年発生しているので、東京消防庁も注意喚起をしています。

電気ストーブの前面10cm以内では、ストーブに接していなくても燃えやすい物から発火する可能性が確認されています。

参照元：東京消防庁

東京消防庁のホームページを確認したうえで、暖房器具を窓側に置いて防寒対策をしましょう。

秋から始める防寒対策で家族全員元気に寒さを乗り越えよう！まとめ

本記事では、秋から始める窓と床の簡単な防寒対策と暖房器具の効率的な使い方についてお伝えしてきました。

まず窓と床から感じる冷気の原因についておさらいしましょう。

部屋の暖かい空気は窓から50％逃げたり、床から冷気が伝わったりするので窓と床の防寒対策は重要です。

手軽に購入できる商品とアイデアで簡単に防寒対策ができる方法を紹介しました。

窓際は窓ガラスと窓サッシを対策しましょう。

窓際の対策は部屋の暖かさを保つために重要な箇所です。

床の対策は床下からの冷気を防いだり、床に熱が逃げない対策を2つ紹介しました。

床の対策は防音対策になったり、転んだ衝撃を吸収したりするので子どものいる家庭には外せない対策です。

敷くだけなのでぜひお試しください。

自宅にある暖房器具はお手入れや設定次第で、効率的に部屋を暖められる方法を5つご紹介しました。

暖房器具を効率的に使えると部屋をはやく暖めたり、室温を保てたりすることができます。

消費電力が少なくなると電気代が安くなり、環境にも優しいのでムダを減らせます。

暖房器具は適した環境と設定で使用しましょう。

誤った環境で使うと火災の原因につながるので非常に危険です。

秋は朝晩と昼間の寒暖差がありますが、防寒対策をするには適した季節です。

気温が低すぎると商品の粘着力が低下するので、はがれやすくなります。

多くの商品が180日間(約半年)の使用期限を目安にしているので、最大限活用することができます。

家族全員が元気に冬を過ごせるように、ぜひ秋のうちに室内の防寒対策をして冬を乗り越えていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。