
夫が転勤になったのですが、仕事を辞めるべきですか?
「夫の転勤に伴い退社します。」
こんな退社の挨拶をよく耳にします。
しかし本当に転勤族の妻は、これまで築いたキャリアを諦めて仕事を辞めるべきなのでしょうか?
筆者は同じ女性として、転勤族の妻の皆様に今のキャリアを諦めてほしくありません。
そこで、会社を辞めるだけではない様々な選択肢とキャリアを築いていけるお仕事を紹介していきます。
- 転勤族の妻の悩み
- 転勤族の妻のメリット
- 転勤族の妻の選択肢
- 転勤族の妻へのおすすめの仕事
ぜひ最後までお読みください♪
あなただけじゃない!転勤族の妻が抱える悩み


「夫が転勤族で、いつまで今の仕事を続けられるか分からなくて…。」
転勤族の妻は悩みを抱えている人が多い印象です。
では、転勤族の妻はどのような悩みを抱えているのでしょうか?
- 仕事を辞めることで今まで築いてきたキャリアが途切れる
- 再就職してもまた辞める時が来るのでは?と不安
- 慣れない環境で新しい仕事を始めるのが大変
転勤族の妻が抱える悩みは上記のようなことではないでしょうか?
特に筆者は「今まで築いてきたキャリアが途切れる」という悩みに深く共感します。
転勤族の夫についていくために仕事を辞めると、せっかくその会社で築いたキャリアが無くなります。
また0からキャリアを築いていかなければならないのはとても辛いことです。
悪いことばかりじゃない!転勤族の妻のメリット


転勤族の妻には、悩みばかりではなく意外なメリットもあるのです。
気持ちが前向きになれる転勤族の妻のメリットをご紹介します。
- 特定理由離職者として援助がある
- 自分1人では住むこともなかった土地へ住むことができる
- 全国様々な場所にコミュニティができる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
特定理由離職者として援助がある
特定理由離職者とは、「やむを得ない正当な理由による自己都合退職した人」のことです。
転勤族の妻は、この会社で勤務し続けたいという意思があるにも関わらずに退職する必要があるため、特定理由離職者に該当します。
では、特定理由離職者にはどんな援助があるのでしょうか?
- 失業手当の受給要件が緩い
- 失業手当の給付制限がない
- 健康保険料や住民税が軽減される
失業手当の受給要件が緩い
一般的な離職者は、離職日以前の2年間で12か月以上勤務していた場合、失業手当を受け取れます。
それに対し、特定理由離職者は、1年間で6か月以上勤務していた場合、失業手当を受け取れます。
特定理由離職者は、一般的な離職者に比べ、失業手当を受け取りやすいのです。
失業手当の給付制限がない
一般的な離職者は、7日間の待期期間の後、2か月〜3か月は失業手当が振り込まれません。
それに対し、特定理由離職者は、7日間の待期期間の後、約5営業日後に失業手当が振り込まれます。
一般的な離職者に比べ特定理由離職者は、失業手当が振り込まれるスピードが断然早いです。
健康保険料や住民税が軽減される
一般的な離職者は、健康保険料や住民税が軽減はありません。
それに対し、特定理由離職者は、健康保険料や住民税が軽減されます。
ただし、この援助を受けるためには自分で住んでいる区に届け出る必要があります。
自分1人では住む機会がなかった土地へ住むことができる
筆者が一番メリットと感じているのは、「自分1人では住むこともなかった土地へ住むことができる」です。
「転勤」という理由がなければ、自ら見ず知らずの土地へ引っ越す機会がないでしょう。
夫の会社の資金援助を受けながら見ず知らずの土地に住めるのは、転勤族の妻ならではのメリットではないでしょうか?



転勤で住んだ土地が気に入り、そこに永住した方を見たことがあります!



転勤でお気に入りの場所と出会えるのはとてもラッキーですね!
全国様々な場所にコミュニティができる
同じ土地にずっと住み続けていると、交流コミュニティはどうしても限られてきます。
一方転勤族の妻は、夫についていくのが不本意だったとしても、その場所に新たなコミュニティを形成できます。
コミュニティが増えると、自分の視野も広がり、困った時に助けてくれたりする人が増えます。
全国様々な場所にコミュニティを形成できるのは、転勤族の妻のメリットと言えるでしょう。
キャリアを諦めないための転勤族の妻の選択肢


メリットはありますが、せっかく築いてきたキャリアを捨てたくはないですよね。
では、転勤族の妻がキャリアを諦めないためにはどうしたら良いのでしょうか?
筆者が考える、転勤族の妻がキャリアを諦めないための選択肢は以下の2つです。
- 環境を変えずに状況を変える
- 新たな環境でキャリアを築いていく
1つずつ細かく確認していきます。
環境を変えずに状況を変える
環境を変えないというのは、現在働いている会社を辞めないという意味です。
具体的な選択肢は以下の2つです。
今の会社に在宅勤務を依頼する
キャリアを諦めなくてもいい一番の方法はやはり、今の会社を続けることです。
この方法は、会社にとってもメリットが多いのです。
会社にとってのメリットは以下の2つです。
- 退職者を出さなくて済む
- 転勤族の夫を持つ女性でもキャリアを築きやすい会社として実績ができる
転勤族の夫を持つ女性でもキャリアを築きやすい会社として実績ができると、女性のより良い人材を採用できる可能性が高くなります。
新しい社員を雇って0から教えるよりも、在宅勤務になったとしても経験のある社員に残ってもらう方が会社としても助かるのではないでしょうか?
会社にとっても十分にメリットがあるため、「辞めるしかない」と思わずに一度会社に依頼してみてください。
今の会社を続けるため夫と別居婚する
筆者の務める会社は、女性の割合が多く、夫と離れ単身で仕事を続ける女性が多いです。
「別居婚」というとマイナスな意味に捉えられがちですが、今しかできない仕事に全力を注げるため、前向きな別居婚になります。
女性は今後、出産や子育てなどのライフイベントの変化も出てくるかもしれません。
その前に、後悔しないくらい全力でキャリアを築けるとても良い選択肢と言えます。



別居婚は、マイナスな意味しかないと思っていました。



筆者の周りには、前向きな別居婚をしている女性がたくさんいますよ!
新たな環境でキャリアを築いていく
夫に何度転勤の辞令が下りても、キャリアを継続できる選択肢をご紹介します。
次の章では具体的な仕事をご紹介しますので併せて読んでくださいね♪
出社がない在宅の会社を探す
コロナ禍を経て、在宅勤務できる会社がぐんと増えました。
筆者の友人は完全に在宅勤務のため、会社がある都内を離れ、山梨に住みながら仕事をしています。
在宅の仕事であれば住居を勤務地に合わせる必要がないため、今後夫の転勤があっても辞める必要はありません。
そのためキャリアを諦めなくて良くなるでしょう。



完全在宅の会社はだいぶ減ってきているのではないですか?



確かに減ってはきていますが、まだまだありますよ!
全国に支店がある会社を探す
全国に支店がある会社であれば、夫の転勤に併せて異動ができます。
異動だと、異動先で今まで築いたキャリアに応じたポジションが任されます。
また、新たな環境でお仕事できるという良さもあります。
全国に支店がある会社は大手が多いです。
資格を取得しどこでも働ける仕事を見つける
資格さえ持っておけば、全国どこでも働ける機会がぐんと増えます。
筆者の先輩は、看護師の資格を持っており、新卒から看護師として勤務していました。
数年後、看護師を辞め1年間の海外留学に行きました。
帰国後、別の病院でまた看護師として勤務しています。
このように、どこでもいつでも働けるのが、資格を持っておくメリットと言えます。
転勤族の妻へのおすすめの仕事


ここでは、前章「新たな環境でキャリアを築いていく」が実現できる具体的な仕事をご紹介します。
今後、夫に転勤があっても、もうキャリアを諦めなくて良くなりますよ♪
- 出社がない在宅の仕事
- 全国に支店がある会社での仕事
- 資格があればどこでも働ける仕事
出社がない在宅の仕事
以下の職種は、出社がなく在宅勤務が多いです。
- Webデザイナー‥企業や学校のWebサイトのデザインや制作を行う
- システムエンジニア‥コンピューターシステムの設計、開発、運用を行う
- Webプロデューサー‥WebサイトやWebサービスの企画、設計、運営を行う
- Webディレクター‥Webサイトの企画立案から運用までを行う
- マーケター‥企業の製品やサービスを売るための仕組み作りを行う
- 編集‥書籍、雑誌、Webサイト、アプリの企画、制作を行う
- 校正‥本、雑誌、ウェブサイトなどの媒体に掲載される文章のチェックを行う
- オペレーター‥コールセンターで電話対応を行う
- アポインター‥個人や企業に電話をかけ、商品の提案を行い契約に繋げる
- SEOコンサルタント‥個人や企業のウェブサイトの検索順位向上を図る
- SEMコンサルタント‥検索エンジンマーケティングの戦略立案や運用、分析を行う
これらの職種は主にパソコンを使って仕事をするため、在宅勤務が可能になります。
コロナ禍以降とても人気の職種のため、就職まで支援してくれるスクールもあります。
実際に筆者の妹は、Webデザイナーのオンライン養成スクールに通い、今はWebデザイナーとして在宅ができる会社に勤務しています。
ただ、コロナが落ち着いてきたため、「完全在宅」を謳う会社は減りました。
そんな中で、今でも完全在宅を実現する会社は以下の通りです。
引用:リクナビNEXT
- 株式会社ヒューマンクレスト
- 株式会社エンブライト
- 株式会社プレカル
- 株式会社アイ・ディ・エイチ
- TDCX Japan株式会社
- 有限会社ワールドリンクス
- 株式会社Venus Ark
- コアメッド株式会社
- 株式会社LIGO
- 株式会社WAKASUGI
あくまで2025年2月時点での完全在宅の会社になります。
もし上記の会社を志願する際は、採用される前に「今後完全在宅の条件を変えないこと」を提示してみてください。
全国に支店がある会社での仕事
全国に支店があり、且つ支店数の多い会社は以下の通りです。
引用:QuickWork
- ヤマトホールディングス
- 日本生命保険
- 一冨士フードサービス
やはり大手会社だと全国に支店があり、その支店数も多いです。
辞めるのではなく、「異動」はキャリアを諦めたくない転勤族の妻にとって助かる方法です。
ぜひ検討してみてください。
資格があればどこでも働ける仕事
筆者の先輩のように、資格があれば、いつでもどこでも働くことができます。
以下の職業は、資格があればどこでも働くことが可能です。
- 看護師
- 薬剤師
- 教員(幼稚園含む)
- 保育士
- 介護福祉士
- ネイリスト
- エステティシャン
- 調理師
- 栄養士
- 美容師
なかでも、ネイリスト、エステティシャン、美容師は、将来的に独立もできる職業です。
国家試験は年に1回のみの開催になります。
まだ転勤が決まっていないうちに、資格取得のために地道に勉強しておくのも手です。



資格取得には勉強が大変そうですが、取ってしまえば明るい未来が待っているのですね!



そうです!今後のために、資格は持っておいて損はないです!
転勤族の妻もキャリアを諦めない!まとめ
転勤族の妻がキャリアを諦めなくても良い選択肢をいくつかご紹介してきました。
転勤族の妻は、こんな悩みを抱えている人が多いです。
- 仕事を辞めることで今まで築いてきたキャリアが途切れる
- 再就職してもまた辞める時が来るのでは?と不安
- 慣れない環境で新しい仕事を始めるのが大変
悩みもありますが、前向きな気持ちになれるメリットもたくさんありましたね!
- 特定理由離職者として援助がある
- 自分1人では住むこともなかった土地へ住むことができる
- 全国様々な場所にコミュニティができる
転勤族の妻は、仕事を辞めることだけが選択肢のように思われていますが、キャリアを諦めなくても良い前向きな選択肢もありました♪
- 今の会社に在宅勤務を依頼する
- 今の会社を続けるため夫と別居婚する
- 出社がない在宅の会社を探す
- 全国に支店がある会社を探す
- 資格を取得しどこでも働ける仕事を見つける
今後夫に転勤があってもキャリアを諦めなくて良くなるおすすめの仕事もご紹介しました。
- 在宅が多いWebデザイナーやシステムエンジニアとして働く
- 完全在宅ができる株式会社ヒューマンクレストや株式会社エンブライトで働く
- 全国に支店があるヤマトホールディングス、日本生命保険、一冨士フードサービスで働く
- 看護師、ネイリスト、栄養士などの資格を取得し働く
筆者は同じ女性として、転勤族の妻だからと言ってキャリアを諦めてほしくはありません。
この記事が少しでも転勤族の妻の皆様の選択肢を広げられることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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