
浴槽の黒ずみが取れない……。
どうやって落とせるのかしら。
こまめにお風呂の掃除をしていても、発生してしまうしつこい黒ずみ。
頑固な汚れを落とすのに苦労している方は、多いのではないでしょうか。
その悩み、もしかしたらお掃除の方法が間違っているのかもしれません!



浴槽の黒ずみは原因を知って適切に対処すれば、きれいに落とせるのですよ。
お風呂はからだをきれいにするだけでなく、心も癒やしてくれる場所です。
この記事を読むと、浴槽の黒ずみを落として、快適なお風呂の時間を過ごせます。
- 浴槽の黒ずみの原因
- 【汚れ別】黒ずみの落とし方
- 浴槽の黒ずみに効く便利な掃除アイテム4選
- 浴槽の黒ずみの予防法
ぜひ最後までお読みください。
浴槽の黒ずみの原因


浴槽の黒ずみの原因は主に5つあります。
- 水アカ
- 湯アカ
- 石けんカス
- 皮脂汚れ
- カビ
それぞれ掃除方法が違うので、原因別に掃除方法を変える必要があります。
水アカ
水道水に含まれているミネラル成分が浴槽に残ると、水アカになります。
浴槽に白くて、うろこ状のようなものがあれば水アカが残っています。
残った水アカにミネラル成分や皮脂がどんどん蓄積されていくと、だんだん黒ずみに変化するのです。
水アカはなかなか落ちないので、しっかり対処することが必要です。
湯アカ
湯アカと水アカは似ているようですが、実は全く違う性質です。
水アカは、水道水に含まれているミネラル成分が浴槽に残ったもので、アルカリ性の性質をもちます。
対して湯アカは、水道水に含まれているマグネシウムと石けんカスが混ざって固まったものであり、酸性の性質をもっています。
茶色くて、ザラザラしている汚れが湯アカです。
石けんカス
浴室ではからだや頭を洗う際に石けんカスが飛び散ります。
シャワーだけで済ませた場合にも、飛び散った石けんカスが浴槽内に付着して黒ずみになってしまうことも。
石けんカスは基本的にアルカリ性ですが、酸性のものもあります。
以下が両者の違いです。
金属石けん(アルカリ性) | ・白っぽい ・水道水のミネラル成分が石けんと混ざり合った汚れ |
酸性石けん(酸性) | ・黒ずんでいて粘つきがある ・石けんと皮脂が混ざり合った汚れ |
皮脂汚れ
浴槽にからだを入れたときに流れ出る皮脂が、浴槽に付着したままになると黒ずみの原因になります。
浴槽にお湯を張っていた高さのところを触ってみましょう。
ベタベタするような汚れがあるのが皮脂汚れです。
皮脂は油なので、水で落とすのは大変です。
時間がたつと酸化してしまうので、汚れが落ちにくくなります。
カビ
湿気が多く、皮脂や石けんカスがあるお風呂はカビが好む場所であり、とても繁殖しやすいです。
黒カビは一度繁殖すると落とすのが大変なので、早めに対処しましょう。
【汚れ別】黒ずみの落とし方


黒ずみは、汚れの性質と反対の性質の洗剤を使うと、汚れを落とせます。
汚れによってどの性質をもっているかを理解することが大切です。
性質 | 洗剤 | |
石けんカス(金属石けん) | 水アカアルカリ性 | 酸性の洗剤、クエン酸で落とす |
石けんカス(酸性石けん) 湯アカ カビ | 皮脂汚れ酸性 | アルカリ性の洗剤、重曹で落とす ※しつこいカビの汚れには塩素系漂白剤が有効 |
水アカ・石けんカスの汚れ
水アカ、石けんカス(金属石けん)はアルカリ性の性質をもっているので、酸性の洗剤やクエン酸を使って汚れを落としましょう。
今回はクエン酸スプレーを使った方法をご紹介します。
- 200mlの水に小さじ1杯のクエン酸を入れて混ぜる
- キッチンペーパーを黒ずみの部分に当て、クエン酸スプレーを吹きかける。
- そのまま1時間ほど放置する。
- キッチンペーパーをはがし、スポンジで優しくこする
- シャワーで洗い流す
酸性の洗剤は浴槽を変色させるリスクがあるので、ご自宅の浴槽の素材を調べてから使用しましょう。
特に賃貸では注意が必要ですので気を付けてください。
皮脂・石けんカス・湯アカの汚れ
皮脂、石けんカス(酸性石けん)、湯アカは酸性の性質をもっているので、アルカリ性の洗剤や重曹を使った掃除方法が効果的です。
今回は重曹を使った方法をご紹介します。
- 500mlのぬるま湯に重曹小さじ2杯を混ぜて溶かす。
- 黒ずみに重曹スプレーを吹きかける。
- 3~5分放置して、スポンジで優しくこする。



重曹は溶けにくいので、ぬるま湯を使いましょう。
酸性の洗剤と同様、アルカリ性の洗剤も浴槽を変色させるリスクがあるので、浴槽の素材によっては注意が必要です。
カビの汚れ
カビは放置すると、落とすことが難しい頑固な汚れです。
皮脂汚れや湯アカと同様,酸性の性質をもっているのでアルカリ性の洗剤で落とせます。
しかし頑固な汚れにはアルカリ性の洗剤では対処できないこともあるので、より強力な塩素系漂白剤を使うと効果的です。
塩素系漂白剤を使った方法をご紹介します。
- 黒カビがあるところの水気を拭き取って乾かす。
- 塩素系漂白剤をスプレーする。
- 10分程放置して洗い流す。
水気がついたまま漂白剤を使うと、成分が薄まり効果が弱まってしまうので、しっかり乾かしてからスプレーしましょう。
流れ落ちやすい場所には塩素系漂白剤に、かたくり粉を混ぜてペースト状にしたものをカビに乗せると、流れ落ちずにカビを除去できます。
かたくり粉を混ぜた場合は、お湯だと固まってしまうので水で洗い流しましょう。



長時間放置すると浴槽を傷めてしまう恐れがあるので、10分程で洗い流してくださいね。
また塩素系漂白剤は酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生し、健康を害するおそれがあります。
塩素系漂白剤は、酸性のものと混ぜたり、一緒に使用してはいけません。
万が一にも吸ってしまったり、触ってしまった場合はすぐにその場を離れる、流水で洗い流すなどしましょう。
気分が悪くなったり皮膚や目に違和感を感じたら、すぐに医師の診察を受けてください。
塩素系漂白剤の取り扱いにはじゅうぶんな注意を払いましょう。
- 酸性のものと一緒に使用しない。
- 換気をしながら、マスクを付けて掃除する。
- ゴーグルやゴム手袋をつける。
- 体調が悪いときは使用を控える。
浴槽の黒ずみに効く便利な掃除アイテム4選


作るのが面倒だったり、もっと手軽に掃除したい!という方におすすめの掃除アイテムをご紹介します。
- バスマジックリン
- お風呂用ティンクル すすぎ節水タイプW
- ウルトラハードクリーナー バス用 防カビプラス
- 激落ちくん ヘッドが曲がる 浴槽クリーナー 伸縮タイプ
それでは順番にみていきましょう。
バスマジックリン


日が浅い汚れなら、どんな種類の汚れにも使える、毎日のお風呂掃除におすすめの中性洗剤です。
酸性やアルカリ性の洗剤より刺激が少ないので、肌やものを傷めるリスクが少なく、安心して使えます。
ただ刺激が少ないぶん洗浄力は劣るので、しつこい黒ずみには洗浄力が高い洗剤を使用するのがよいでしょう。
お風呂用ティンクル すすぎ節水タイプW


弱酸性で、水アカや石けんカスのしつこい汚れを、お酢の成分である「酢酸」が水に溶けやすい成分に分解して落としてくれます。
気になる酢酸のにおいや刺激を押さえる成分を配合しており、優しい香りがします。
すすぎ促進剤が配合されていて、一回のすすぎ時間を短縮してくれるので節水になるのも嬉しいポイントです。
ウルトラハードクリーナー バス用 防カビプラス


スプレーすることで、表面にバリアができて石けんカスなどの汚れを弾いてくれます。
- ひどい汚れにはスプレーした後、数分放置し、スポンジでこすってから水で流す
- 毎日のお風呂掃除にはスプレー後、汚れに泡を浸透させて水で洗い流す
汚れの程度によって使用方法を使い分けてください。
激落ちくん ヘッドが曲がる 浴槽クリーナー 伸縮タイプ


湯アカを落としてくれるブラシです。
柔らかく、細い繊維ブラシで浴槽を傷めることなく、掃除できます。
ワンタッチレバーで60~81㎝まで調節できるので、浴槽だけでなく高いところにも使えます。
クリーナーは取り外して洗うことができますし、スペアも売っているので取り換え可能なところも嬉しいですね。
浴槽の黒ずみの予防法


黒ずみを放っておくと健康被害が出ることもあります。
カビは放置していると体内に侵入して、まれにアレルギー症状を起こす場合も。
できたばかりの黒ずみは取りやすいので、できれば毎日掃除をして黒ずみを予防したいですよね。
この章では毎日できる掃除方法をご紹介します。
- 入浴後に水切りをする
- 24時間換気する
- 小物は浮かせて収納する
- 重曹を入浴剤代わりにする
入浴後に水切りをする
水切りワイパーや、吸水クロスを使って、入浴後に水切りをしましょう。
カビは高温に弱いので、入浴後に熱いシャワーを浴槽にかけてから水気を拭き取るのも効果的です。
24時間換気する
湿気が多い浴室は黒カビがすぐに発生してしまいます。
湿度を下げるために、入浴以外のときも換気扇を回したり、窓を開けて24時間換気しましょう。
小物は浮かせて収納する
小物を浴槽のふちに置いているご家庭は多いのではないでしょうか。
浴槽のふちに小物を置いていると、カビやぬめりが発生しやすくなります。
小物はとにかく浮かせて収納するのが鉄則です。
ラックやフックなどを使って床につかないようにしましょう。
重曹を入浴剤代わりにする
重曹を入浴剤の代わりにすると、皮脂汚れが付着するのを防いでくれます。
重曹は人体に害がなく、肌をしっとりさせる効果があります。
黒ずみを予防するだけでなく美容にもよいので、ぜひ試してみてください。
お湯200Lに対して重曹40gを入れてくださいね。
ただし毎日入れると肌荒れを起こすことがあるので、週1~2回を目安にするとよいでしょう。
浴槽の黒ずみの取り方を知ってお風呂タイムを快適に
浴槽の黒ずみには5つの原因があり、性質によって落とし方が違います。
- 水アカ
- 湯アカ
- 石けんカス
- 皮脂汚れ
- カビ
性質 | 洗剤 | |
石けんカス(金属石けん) | 水アカアルカリ性 | 酸性の洗剤、クエン酸で落とす |
石けんカス(酸性石けん) 湯アカ カビ | 皮脂汚れ酸性 | アルカリ性の洗剤、重曹で落とす ※しつこいカビの汚れには塩素系漂白剤が有効 |
カビはアルカリ性の洗剤で落としますが、より頑固な汚れには塩素系漂白剤を使うのがおすすめです。
塩素系漂白剤は誤って使用すると、健康を害するおそれがあるので取り扱いには注意しましょう。
- 酸性のものと一緒に使用しない。
- 換気をしながら、マスクを付けて掃除する。
- ゴーグルやゴム手袋をつける。
- 体調が悪いときは使用を控える。
黒ずみを落とすには、手軽に使える掃除アイテムも活用しましょう。
- バスマジックリン
- お風呂用ティンクル すすぎ節水タイプW
- ウルトラハードクリーナー バス用 防カビプラス
- 激落ちくん ヘッドが曲がる 浴槽クリーナー 伸縮タイプ
黒ずみを作らないコツは、しつこい汚れになる前に予防をすることがカギです。
- 入浴後に水切りをする
- 24時間換気する
- 小物は浮かせて収納する
- 重曹を入浴剤代わりにする
お風呂は1日の始まり、または1日の終わりに入る方が多いのではないでしょうか。
今日も頑張ろう!と活力にしたり、1日の疲れをとったり……お風呂はからだを洗うだけのところではありません。
モチベーションをあげたり、心を癒やしてくれる場所でもあるのです。
浴槽をきれいにすることは日々の生活の向上にもつながります。
黒ずみをきれいにして、快適なお風呂の時間を楽しんでください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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