
桜の季節になるけど……河津桜と八重桜ってどう違うの?どこにあるの?
春が近づくと気になる、桜の見頃。
桜と聞くと、淡いピンク色のソメイヨシノを思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも実は、濃いピンクの河津桜や白や緑色もある八重桜といった様々な種類の桜があるんです。
この記事では、そんな個性豊かな桜の違いや、並木道の楽しみ方をご紹介しています。
家族の春のお出かけに、河津桜や八重桜の並木道のお散歩を選んでみてはいかがでしょうか?
きっと楽しい思い出作りができると思います。
ぜひ、最後までお読みください。
河津桜と八重桜の違いとは?


それぞれの美しさがある河津桜と八重桜ですが、開花時期や花びらの形状などにいくつかの違いがあります。
それぞれを楽しむために、まず違いを知ってみましょう。
- 見た目の特徴
- 開花時期と見頃の時期
- 咲く場所の違いと栽培環境
この3点の違いについて、ご紹介します。
それぞれの見た目の特徴は?
まずは一番気になる見た目の特徴について、比べてみましょう。
花の形状:一重咲き、花びらは5枚
河津桜は、ソメイヨシノより濃いピンク色が特徴の桜です。
濃い色がとてもきれいで、天気の良い日は青空によく映えて素敵な写真が撮れますよ。
花の形状:八重咲で花びらが多数重なっている
八重桜は、ボリュームのある華やかな花が特徴です。
品種が多く、ピンク色の濃淡、白、珍しいものでは緑色の花を咲かせるものもあります。
花びらの枚数は品種によって異なっていて、20枚以上あるものが多いそうです。
花びらが重なっていて、一輪の花が大きく豪華な印象を与える花が八重桜です。



八重桜はいろいろな品種があるので、それぞれ見比べてみても楽しいですよ
開花時期と見頃の時期
見た目にも違いがある河津桜と八重桜ですが、咲く時期にも違いがあります。
それぞれが、どんな時期に咲くのか比べてみましょう。
開花時期: 2月上旬
見頃:2月上旬から3月上旬にかけて咲く早咲きの桜
河津桜は一般的なソメイヨシノより早く開花し、一足先に春を感じさせてくれる桜です。
開花時期:3月下旬
見頃:3月下旬から4月下旬にかけて咲く遅咲きの桜
一般的なソメイヨシノより遅く開花し、長く春を感じさせてくれる桜です。
順番でいうと、河津桜、ソメイヨシノ、八重桜の順番で開花時期と見頃迎えます。
場所によってはそれぞれの種類の桜を、代わる代わる楽しめるスポットもあります。
まずは近所の公園などで、どの桜があるのか探してみはいかがでしょうか。



それぞれ違った魅力のある桜なんですね



ふたつ合わせると早咲きから遅咲きまでの約3ヶ月楽しめるんですよ。
咲く場所の違いと栽培環境
それぞれ魅力がある桜、河津桜と八重桜。
どういったところで見られるか、ご存じでしょうか。
次はそれぞれの桜を楽しめる場所を、順番にご紹介します。
早咲きの桜なので、比較的温暖な地域でみられます。
静岡県河津町で発見されたことから、この名前がついたそうです。
河津桜は、カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配種と考えられています。
発祥の地の河津町、河津川沿いにある並木は特に有名な河津桜の名所。
他にも公園や河川敷、並木道など、比較的日当たりの良い場所に植えられていることが多い桜です。
八重桜は温かくなった4月中旬から下旬に見頃を迎える遅咲きの桜ため、比較的全国で見ることができます。
公園や庭園、並木道、学校の校庭でも見られるところもあるのではないでしょうか。
『関山(カンザン)』『普賢象(フゲンゾウ)』『鬱金(ウコン)』など、たくさんの種類があります。



見かけた八重桜はどの種類なのか、調べてみるのも楽しそうですね。
並木道で楽しめるおすすめスポット


桜を楽しむ風景の中で、特に圧巻なのは桜並木。
鮮やかな色の花がずらりと並ぶ桜は、見事な春の風景といえます。
次は河津桜と八重桜、それぞれの並木道を楽しめるスポットをご紹介します。
河津町(静岡)のおすすめ並木
河津桜を楽しむなら、一度は訪れてみたいのが静岡県の河津町。
河津桜の発祥の地と言われている場所です。
特に河津川沿いの並木道は、約850本の桜が並ぶ名所。
毎年、2月初旬から河津桜まつりが開催されます。
名産品の露店が並ぶため、その時期は観光で訪れる方でにぎわいます。
夜はライトアップされるので、昼とはまた違った雰囲気で楽しむことができますよ。
河津川沿いの桜並木以外でも、町全体に河津桜が植えられています。
町全体を散策して、一足早い春の訪れを満喫してみてはいかがでしょうか。
八重桜が楽しめる並木道
八重桜の名所のひとつで、おすすめのスポットは長瀞の桜。
長瀞町の宝登山のふもとにある通り抜けの桜は、八重桜の品種30種類以上が植えられています。
約500本の桜を楽しむことができ、開花時期のライトアップもおすすめポイント。
長瀞ではソメイヨシノを楽しめる並木道もあります。
そのソメイヨシノの見頃を過ぎた後、4月中旬から下旬頃に楽しめる八重桜。
長瀞駅から10分程度歩いたところにあり、春の散歩コースとしてぴったりの場所です。
穴場的スポットとアクセス情報
河津桜と八重桜、それぞれの名所をご紹介しました。
どちらも有名な場所で、桜の時期は大変にぎわいます。
ただ、小さなお子様とお出かけしたい方は、きっとのんびり桜を楽しめる場所も気になりますよね。
そんな方におすすめの花見スポットは、埼玉にある所沢航空記念公園。
ここは日本における航空発祥の地とされている場所です。
終戦後米軍基地として使用されていた一部が変換され、その跡地に作られた大きな公園です。
飛行機の仕組みを学ぶことができる所沢航空発祥記念館や、スポーツ施設、野外ステージ、日本庭園などがあります。
そんな広域公園ですが、桜の種類も豊富。
ソメイヨシノをはじめ、シダレザクラ、ヤマザクラ、今回ご紹介した河津桜と八重桜も植えられています。
特に八重桜でいえば、御衣黄という珍しい黄緑の桜が見られる場所です。
早咲きの河津桜、有名なソメイヨシノとともに、時期ごとに違った桜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
電車の方:西武新宿線航空公園駅から徒歩すぐ
車の方:関越自動車道所沢ICから国道463号を所沢市街方向へ6km
所在地:所沢市並木1-13 所沢航空記念公園
電話:04-2998-4388



お子様と一緒に行く方は、遊具などもあるのできっと一日楽しめますよ。
家族で楽しむ桜並木の楽しみ方


おすすめスポットをいくつか紹介しました。
桜の時期は外に出かけても心地良く過ごせるので、家族でピクニックなどにもぴったりではないでしょうか。
次は、そんな家族の思い出に役立つポイントをお伝えします。
- 写真撮影のコツとおすすめ時間帯
- お弁当・ピクニックにおすすめの持ち物
- 子どもと学ぶ「桜の自由研究」のの特徴ヒント
順番にご説明しますね。
写真撮影のコツとおすすめ時間帯
せっかくの家族のお出かけ、思い出を写真に残したいですよね。
おすすめなのは、自然な表情を捉えるナチュラルなお写真。
カメラを意識させすぎず、桜を見上げて笑う表情や会話している姿を撮影してみてはいかがでしょうか。
連写にしてみると、動きの中で良い表情がみつけられることもあります。
一度試してみてください。
さらにこだわりたい方へのポイントはこちら。
- 桜とのバランスを考える
- 写真に写る色味を意識する
- 自然の光を利用する
桜並木の下を歩く姿を撮って、桜の美しさの中に家族を溶け込ませる写真なども素敵です。
色味を意識するなら、桜の中に立っていてもなじむような色の服装を選ぶのもテクニックです。
特に白やパステルカラーなどは、桜の色に調和しますよ。
自然の光を利用するなら、時間帯を意識してみてください。
午前中なら柔らかい光で、桜の色も自然に出ます。
ドラマチックな雰囲気を狙うなら、午後からがおすすめ。
日が暮れ始める時間帯は、夕陽に映える美しい桜の写真が撮影できます。
お弁当・ピクニックにおすすめの持ち物
家族でのピクニックは楽しみなイベント。
準備もきっちりしておきたいものですよね。
行ってから、「持ってこればよかった」なんてことにならないように、事前のチェックは大切です。
そこで次はお弁当におすすめのものと、持っていくと便利な持ち物をご紹介します。
- お弁当
春らしさを意識したい方は、色味にピンクと緑を取り入れるのがおすすめ。
おにぎりなら、桜エビと枝豆を混ぜ込んだおにぎり、鮭フレークやネギを混ぜ込んだおにぎりなどが春らしい色味になります。
お野菜なら、春野菜をチョイスしてみてはいかがでしょうか。
ブロッコリーやアスパラガスはお弁当にも使いやすくてぴったりです。
デザートにはいちごなどの旬のフルーツや、お花見にぴったりの三色団子を選んでも、春らしさを感じられます。
その他、家族の好きなおかずを詰めこめば、家族の思い出にぴったりのお弁当ができあがりです。
- 持ち物
持ち物は一般的なピクニックにも持っていくもので充分ですが、追加で持っていきたいものもあります。
河津桜の時期はまだ寒いことも多く、しっかりとした防寒対策をおすすめします。
カイロなどはかさばらないので、もしも寒かった時のために荷物に入れておくのもいいかもしれません。
逆に八重桜の時期になると、温かくなり日差しも強くなる日もあります。
日焼け止めや日よけの帽子など、暑さ対策も必要です。



見る桜によって、追加で持っていきたいものが変わるので、注意してくださいね。
子どもと学ぶ「桜の自由研究」のヒント
せっかくお子様と桜を見に行くのなら、自由研究に取り組むのもおすすめです。
種類の多い桜は、見比べたり、違いを学んだりするのも面白いでしょう。
年齢に合わせた内容で、お子さんと桜の自由研究に取り組まれてはいかがでしょうか。
自由研究を行う上でチェックしたいポイントを、年代別にご紹介します。
- どんな場所にどの桜が咲いていたか記録する
- 花びらの色や形、大きさや数を調べてみる
- 見に行った桜の絵を描く
- 拾った桜の花びらで、押し花を作る
- 近所にはどんな桜が植えられているか調べてみる
- 河津桜、八重桜など種類ごとに咲く時期や色・形を観察、記録する
- 観察日記をつける
- 開花時期と気温の関係を調べてみる
- 落ちている桜を拾って、構造を調べてみる
- 全国でどのように桜が分布しているのか調べる
桜の自由研究は、この時期しかできない学びの機会ですね。
是非お子さんとテーマをきめて、実際に近くで見ながら自由研究に取り組んでみてはいかがでしょうか。
桜並木ドライブコースの魅力


色々な桜の楽しみ方をご紹介しましたが、次はもう一つの桜並木の楽しみ方をお伝えします。
お子様連れで、公共交通機関での移動が大変だなと思うこともあるかと思います。
そこでおすすめしたいのが、桜並木のドライブです。
道路の両サイドに並んだ桜の下をくぐると、まるで桜のトンネルを通り抜けているよう。
幻想的な風景を楽しめます。
車での移動で桜を楽しみたい方に、おすすめしたいドライブコースは静岡県伊豆方面。
車で回れるドライブコースやトイレや休憩施設が整ったスポット、地元グルメなどをご紹介します。
車で回れるモデルコース
河津桜の本場である、静岡県。
特に河津川沿いにある、約4Kmの河津桜の並木は圧巻です。
先ほどご紹介した河津桜まつりの期間は、とてもにぎわいます。
また河津桜まつりの会場まで国道135号沿いを走ると、海沿いの景色も楽しめますよ。
トイレや休憩所が整ったスポット
河津桜まつりを楽しんだあと、休憩に訪れるなら峰温泉大噴湯公園はいかがでしょうか。
噴泉を間近で楽しむことができるスポットで、なんとその高さは30mまで噴き上がるそうです。
おすすめしたいポイントは二つあります。
- 公園内にある足湯でリラックス
- 熱い温泉でゆで卵を作って味わえる
河津桜まつりの会場からも近いので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
地元グルメとセットで楽しむコツ
河津桜まつりの会場周辺には、カフェなどの飲食店も点在しています。
歩き疲れたときにひと息つける場所として、事前に気になるお店をチェックしていくのがおすすめ。
桜まつりの間は混雑するので、いくつかピックアップしておくと安心です。
たくさんあるお店の中から3つ、ご紹介します。
河津桜観光交流館 ODORICO売店
新鮮な野菜や果物、特産品のわさびを使用したお土産などを取りそろえたお店です。
伊豆名産のお土産を購入するなら、ぜひ立ち寄りたい場所。
そして河津桜まつりの時期だけ、「ODORIKO KITCHEN」がオープンします。
わさび丼などの名物や、クラフトビールなどを味わえる食堂です。
その他アジフライ定食や、釜揚げしらす丼などのメニューも。
お花見の後のランチとして、訪れてみてはいかがでしょうか。
所在地:静岡県賀茂郡河津町笹原72-12
電話:0558-32-0330
営業時間:8:00~15:00 (河津桜まつり期間中は8:00~17:00)
わさび園かどや
わさび農家であるかどや。
湧き清水で育てられた新鮮なわさびを使用した、わさび丼が有名です。
いろいろなメディアでも紹介されている名物なんですよ。
他にも生わさび付きのざるそばや、わさび茶漬けなどたくさんのわさび料理が味わえます。
こちらのわさびは、お土産としても販売されています。
生わさびやわさび漬けなど、わさび好きにはたまらないラインナップ。
本格的なわさびを堪能できますよ。
所在地:静岡県賀茂郡河津町梨本371-1
電話:0558-35-7290
営業時間:9:30~14:00
七滝茶屋
七滝温泉エリアにあるお食事処です。
有名なのは、一年中食べられるいちごのスイーツ。
地元産の『紅ほっぺ』という品種で、いちごの生ジュースやゼリーなどいちごがふんだんに使用されたスイーツがたくさんあります。
特にいちごのシーズンには生いちごを使用したパフェなども期間限定で登場。
いちご好きさんにはぜひおすすめしたいお店です。
その他にも10食限定の猪鍋定食や、わさび丼などのお食事メニューもあります。
お花見のあとは観光名所である河津七滝に寄り道して、ご当地グルメを堪能するのもおすすめです。
他にもたくさんの地元グルメや、観光名所がある河津。
ぜひ事前にいろいろ調べて、河津桜とともに楽しんでください。
河津町観光協会のHPが、たくさんの名所・グルメなどを紹介してくれています。



河津町の魅力が伝わるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今年の春は2つの桜を楽しもう
ここまで河津桜と八重桜、それぞれの魅力や楽しめる場所についてご紹介しました。
それぞれ違った魅力があり、どちらも素敵な春を感じさせてくれる桜です。
それぞれの違いは以下のとおりです。
花の形状:一重咲き、花びらは5枚
色:濃いピンク
開花時期: 2月上旬
見頃:2月上旬から3月上旬にかけて咲く早咲きの桜
咲く場所:静岡県河津町をはじめ、比較的温暖な場所
花の形状:八重咲で花びらが多数重なっている
色:ピンク色の濃淡、白、緑色など多種多様
開花時期:3月下旬
見頃:3月下旬から4月下旬にかけて咲く遅咲きの桜
咲く時期は、河津桜、ソメイヨシノ、八重桜の順番。
それぞれの違いを楽しみながら、春を過ごすのも素敵ですね。
河津桜と八重桜を堪能できる並木道を、ひとつずつご紹介しました。
河津桜は、発祥の地とされる静岡県河津町にある並木道がおすすめ。
見頃の時期には、河津桜まつりも開催されるので、ぜひ訪れてみてください。
八重桜の並木道が見られるおすすめスポットは、長瀞町の宝登山のふもとにある通り抜けの桜です。
こちらは30種類の八重桜が堪能できる、お花見の名所です。
お子様と一緒に楽しみたい時は、所沢航空記念公園。
電車の方:西武新宿線航空公園駅から徒歩すぐ
車の方:関越自動車道所沢ICから国道463号を所沢市街方向へ6km
住所:所沢市並木1-13 所沢航空記念公園
電話:04-2998-4388
こちらは遊具やスポーツ施設などもある広域公園。
河津桜や八重桜、その他の品種も植えられていて遊びながら桜を満喫できるスポットです。
お子様連れの方におすすめの場所です。
せっかくのお花見ですから、お子様と一緒に思い出を残したいですよね。
家族で桜を楽しむならこだわりたいポイントは3つ。
- 素敵な思い出を残せる写真撮影
- 春らしいお弁当を持ってピクニック
- お子様と学びながら楽しむ「桜の自由研究」
いろいろな楽しみ方で、素敵な春の思い出を作ってくださいね。
家族でのんびり時間をかけて楽しみたいなら、伊豆方面へドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。
ぜひ訪れてほしい、おすすめスポットは以下のとおりです。
- 河津川沿いの河津桜の並木道
- 見頃の時期には河津桜まつりを開催
峰温泉大噴湯公園
→大迫力の噴泉と足湯を楽しめます
・河津桜観光交流館 ODORICO売店
→特産の野菜やくだもの、お土産物も購入できます
・わさび園かどや
→メディアで何度も紹介されているわさび丼が有名
・七滝茶屋
→一年中楽しめるいちごスイーツが特におすすめ
河津桜も、それ以外の観光地もおすすめスポットがたくさんある河津。
のんびりドライブをしながら、楽しめると素敵ですね。
きっと家族にとって最高の春の思い出になりますよ。
河津桜と八重桜、それぞれに魅力がたくさんあります。
楽しめる時期がずれているので、お花見も長く楽しめますね。
早春から初夏に向けて、季節の移ろいを感じながらそれぞれの桜で春を満喫してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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