しめ飾りはいつまで飾る?地域ごとの違いから処分方法までやさしく解説!

お正月に欠かせないしめ飾り。

最近は素敵なデザインのものも増え、選ぶのが楽しいですよね!

でも、いざ飾ったものの「いつまで飾るの?」「地域で違いがあるの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。

この記事では、しめ飾りを飾る意味や由来、地域ごとの期間の違い、正しい飾り方と片付け方までをやさしく解説します

新しい一年を清らかな気持ちで迎えるために、ぜひ参考にしてくださいね!

目次

しめ飾りの意味と由来を知ろう

お正月にしめ飾りを飾ることは知っていても、なぜ飾るのかをあなたは知っていますか?

実は、しめ飾りにはいろいろな意味が込められているんです。

しめ飾りの意味を知ると、飾った時の気持ちも変わってくるはずです!

しめ飾りはなぜ飾る?

お正月に飾るしめ飾りは、新しい年の神様(年神様)をお迎えするための大切な飾りです。

年神様は清らかな場所を好むとされていて、しめ飾りはその目印になります

玄関などにしめ飾りを飾るのは、神様に「この家は清らかです。どうぞお入りください」と伝えるためなんです。

筆者

年神様とは、家内安全や無病息災、商売繁盛や幸福といったご利益をもたらしてくれる神様のことです。

しめ飾りの起源と神様を迎える意味

しめ飾りの起源は、日本の神話「天岩戸(あまのいわと)」にあります。

天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩の中から出てきたとき、もう隠れないように岩の前に縄を張ったのがしめ縄の始まりとされています。

しめ縄は神様が降臨する神聖な場所を区切るために使われ、邪気を払う力があると考えられてきました。

このしめ縄が新年の年神様を迎える風習と結びつき、縁起物で飾り付けたものがしめ飾りです

しめ飾りは、神様を迎えるための清らかな場所を示す大切な飾りなのです。

しめ飾りを飾る期間はいつからいつまで?

お正月に向けて準備を始めるのはいつがいいのでしょうか?

一年に一度しか機会がないと、つい忘れてしまうこともありますよね。

しめ飾りを飾る期間についてみていきましょう!

しめ飾りを飾り始める時期

しめ飾りを飾り始めるのは、12月13日の正月事始めからがいいとされています。

この日以降であればいつでも問題ありませんが、29日と31日は避けるのが一般的です

  • 12月29日:「二重苦」と読めるため縁起が悪いとされる
  • 12月31日:「一夜飾り」といわれ、神様を十分にもてなせないとされる

そのため、クリスマスが過ぎた12月26日から28日までに余裕をもって飾るのがおすすめです

筆者

12月28日は「八」が末広がりを意味するため縁起がいいとされています。
縁起物のしめ飾りは12月28日が一番の飾り時です!

いつまで飾る?地域ごとの違い

しめ飾りを外す時期は、松の内が終わる日を目安にしましょう

松の内とは、年神様が家にいる期間を意味しています。

地域松の内の期間しめ飾りを外す日備考
関東地方1月1日〜1月7日1月7日七草粥の日に外す家庭が多い
関西地方1月1日〜1月15日1月15日神様に長く滞在してもらう文化
東北地方1月1日〜1月7日1月7日地域により15日の場合も
北海道1月1日〜1月7日1月7日雪深い地域は少し長めの場合も
九州地方1月1日〜1月15日1月15日地域により7日の場合も
沖縄地域差あり旧暦正月まで飾る地域も独自の正月文化が残る

三重県伊勢地方や熊本県天草地方では、一年中しめ飾りを飾る風習がみられます。
しめ飾りを外すタイミングは地域差が大きく、昔ながらの独特な風習が残っていることがあります。
住んでいる地域の神社や自治体の案内にあわせるのが一番確実です。

縁起がいい片付けのタイミング

松の内の最後の日に片付けるのが一般的です

もし最後の日に片付けるのが難しかった場合、松の内が明けた翌日の朝には外すようにしましょう。

外したしめ飾りは、感謝の気持ちを込めて丁寧に扱ってくださいね!

しめ飾りはどこに飾る?飾る場所と意味

しめ飾りといえば玄関に飾るイメージはあっても、他にどんなところに飾っていいのか迷いませんか?

しめ飾りを飾る場所について調べてみたので一緒に見ていきましょう!

基本は玄関・神棚・水回り

しめ飾りは玄関や神棚、水回りにつけるのが一般的です

最近では神棚がない家庭も多く、玄関だけに飾るパターンが増えています。

しめ飾りを玄関に飾ると、家に年神様を迎え邪気が入るのを防いでくれます。

飾る場所に悩んだ場合は玄関に飾りましょう

他にも、しめ飾りを簡略化した「輪じめ・輪飾り」を台所やトイレといった水回りに飾ったり、車や自転車に「車飾り」を飾ったりします。

形式的で堅苦しく感じてしまいがちなしめ飾りですが、実はお世話になっている場所ならどこに飾ってもいいんです

ペットのケージや日常で使う道具類などに、無病息災と日頃の感謝の気持ちを込めて飾ったりすることもできます。

筆者

せっかくの伝統文化に触れる機会なので、お世話になっている様々な場所に飾ってみてもいいでしょう。
筆者なら毎日使っているパソコンに飾りたいですね。
飾る時の気持ちが大事です!

場所ごとの意味とポイント

しめ飾りを飾る場所には意味が込められている場合があります。

飾る場所意味ポイント
玄関神様をお迎えする目印目線の高さより上に飾る
神棚神様が宿る場所しめ飾りではなくしめ縄を一年を通して飾る
水回り日頃の感謝
火や水の神様をお祀りする
しめ飾りを簡略化した輪飾りがおすすめ

特に、神様をお迎えする玄関に飾る際には、神様に失礼のないよう目線より上に飾るようにしましょう

基本的にしめ飾りは玄関の外側に飾りますが、マンションなどの集合住宅では規則で外側に飾れない事があります。

玄関の外側に飾れない時には、玄関ドアの内側に飾っても大丈夫です

内側に飾っても、神様を迎える目印と邪気を寄せ付けない結界の役割をしっかりと果たしてくれます。

玄関ドアを汚さず・傷つけずに飾るアイデア

しめ飾りを玄関ドアに飾るにはいくつか方法があります。

  • マグネット式フック

    マグネットがつくドアなら取り外しが簡単で一番おすすめです。
    外側がだめでも内側につくなら紐を外側に垂らして固定する方法でも使えます。
  • 貼ってはがせる粘着フック

    糊残りがないようにはがせるタイプのものがおすすめです。
  • リースフック

    ドアの上部に引っ掛けるようにつけるのでしめ飾りが重いタイプでも安心です。
    事前に設置できるかドアの隙間や厚みの確認が必要です。

マグネットや粘着フックを使用する場合は耐荷重に注意しましょう

飾りが多いしめ飾りは重さがあるので、一つで心配な時にはフックを二つにするなど落ちないように対策が必要です。

しめ飾りの種類と特徴

近年はスタイリッシュな形のしめ飾りも増えてきました。

ここでは代表的なしめ飾りの種類についてご紹介します。

代表的なしめ飾りの種類

しめ飾りの主流は3種類あります。

玉飾り(たまかざり)

関東で広く使われる華やかなタイプ。

丸い形のしめ縄に橙(だいだい)や裏白、紙垂などを飾ったデザインで、縁起物を多く使用して見た目が豪華なのが特徴です。

ごぼう締め(ごぼうじめ)

関西でゴンボと呼ばれ親しまれている厳かなタイプ。

縄を細長く伸ばし、形がごぼうに似ていることに由来しています。

輪飾り(わかざり)

全国的に使われるコンパクトタイプ。

縄を輪の形にしたシンプルなつくりで、マンションでも取り入れやすいです。

ドライフラワーでアレンジしたデザイン性の高いものも増え人気が上昇しています。

しめ飾りに使われる素材の意味

しめ飾りに使われている縁起物にはそれぞれ意味があります。

素材読み方説明
わらしめ飾りの土台。神様を迎えるための「清らかな場所」をつくる役割がある。
だいだい枝から落ちず何年も残る性質から「代々家が続く」ことを象徴する縁起物。
裏白うらじろ裏が白い葉。「裏表のない心」を表し、2枚で1組のため夫婦円満の象徴にも。
ゆずり葉ゆずりば新しい葉に譲るように古い葉が落ちるため、家の繁栄や世代交代を表す。
昆布こんぶ「よろこぶ」に通じる縁起物として飾られることがある。
伊勢海老いせえび腰が曲がるほど長生きするイメージから「長寿」を象徴。
おうぎ末広がりの形が「未来への繁栄」を願う縁起物。

縁起物の意味が分かると、しめ飾りを選ぶ楽しさがさらに広がりますね!

ぜひ参考にして素敵なしめ飾りを見つけてください。

飾り終えたしめ飾りの処分方法

お正月の間、神様を迎え家を守ってくれたしめ飾り。

役目を終えたら「ありがとう」の気持ちを込めて処分してあげることが大切です

デザインが気に入っていたり、お子さんが作ってくれたりした飾りは処分するか迷ってしまいますよね。

保管しておいて来年も飾りたいと思ってしまうかもしれません。

ですが、清浄な場の目印として年神様を迎えるしめ飾りは、毎年新しくするものと考えられています

基本的に使いまわしは望ましくありません

役目を終えたしめ飾りは処分前に写真をとり、思い出として残しておきましょう。

翌年また新しく作ってもらったり、一緒に製作してみてはいかがでしょうか。

筆者

厳密には新調するべきしめ飾りですが、インテリアとして使いまわして飾るのはありとするご家庭もあります。
どうしても処分したくないしめ飾りがある場合には、使いまわしや処分しなかったことでバチはあたりません。

神社でのどんど焼きに持っていく

神社で行われる「どんど焼き」に持っていくのが一般的なしめ飾りの処分方法です

小正月の1月15日前後に開催されることが多いので、近くの神社などを調べておくといいでしょう。

最近のしめ飾りはプラスチックが多用されていて分別が必要な場合があります。

どんど焼きを行う神社のお願いには注意しておくといいですね!

持っていけない場合の自宅での処分方法

近くでどんど焼きをしていなかったり、都合が合わない場合でも問題ありません。

自宅でもきちんとお清めして手放すことができます

しめ飾りを自宅で捨てる時の手順
  1. しめ飾りを白い紙に乗せる
  2. しめ飾りに塩をふって清める
  3. そのまま白い紙で包み、他のごみとは別の袋で捨てる

住んでいる地域のごみのルールを確認し、必要なら分別して捨てるようにしましょう

丁寧に感謝の気持ちを持つことが大事です。

絶対にやってはいけないNG処分法

面倒だし適当に捨ててしまいたい……と思う人もいるかもしれません。

ここでは、それでも絶対に避けるべき方法をまとめてみました。

  • 無造作に他のごみと一緒に捨てる
  • 外に放置する
  • 神社以外で燃やしてしまう

年神様をお迎えした大切な飾りです。

感謝の気持ちを込めて処分しましょう!

まとめ:地域の風習を大切にして、清々しい新年を迎えよう

この記事では、しめ飾りの意味から飾るタイミング、地域の違いや処分方法をご紹介しました

しめ飾りには大きく二つの意味があります。

  • 邪気を寄せ付けず清浄な場所とする結界の役割
  • 年神様をお迎えする目印

年神様は福をもたらしてくれる神様のことです。

年神様をお迎えする準備と片付ける時期について地域差も踏まえながらご紹介しました。

しめ飾りを飾るタイミング
  • 12月13日の正月事始め以降いつでも飾っていいとされる
  • 避けるべき日は12月29日と12月31日
しめ飾りを外すタイミング
  • 関東…1月7日
  • 関西…1月15日

しめ飾りを外すタイミングは地域差が大きく、住んでいる地域の神社や自治体の案内を確認するのが確実です

しめ飾りを飾る場所は主に以下の3箇所があげられます。

  • 玄関:飾る場所に迷ったら玄関に飾りましょう
  • 神棚:神棚にはしめ飾りではなくしめ縄を飾り、1年飾ったままにします
  • 水回り:日頃の感謝を込めて「輪飾り(輪じめ)」を飾ります

また、特におすすめな玄関にしめ飾りを飾る時に使えるアイテムをご紹介しました。

  • マグネット式フック
  • 貼ってはがせる粘着フック
  • リースフック

しめ飾りを飾る場所が決まったらしめ飾りを選びましょう!

代表的なしめ飾りは3種類あります。

  • 玉飾り:関東が主流のタイプで縁起物が多く飾られ豪華な見た目
  • ごぼう締め:ゴンボと呼ばれ関西で親しまれている厳かなつくり
  • 輪飾り:全国的に飾られ、コンパクトでマンションにも飾りやすく、デザイン性が高いものも多い

最後に、外したしめ飾りの処分方法です。

  • 神社のどんど焼きに持っていく
  • 自宅で捨てる場合は塩をふって清め、白い紙に包んで他のごみとは別の袋で捨てる

しめ飾りは、神様を迎えるための大切な準備です。

自分の住んでいる地域の風習を大切にして、清々しい一年のスタートにしてくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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