暑い日は、子供が十分に外で身体を動かして遊べなかったな……
涼しい秋に外で思い切り遊びたいけど、何をしたらいいか分からない……
暑さや日焼けが気になり、夏は外遊びをためらってしまいますよね。
「身体を動かしたい!」とうずうずしている子供は多いのではないでしょうか?
涼しくなってきた秋は、たくさん身体を動かして遊べるチャンスの季節です。
秋の外遊びはどうしたらいいか、分からない方もいるかと思います。
本記事では、秋の季節に外遊びや室内遊びでできることやその影響をお伝えします。
それだけではありません。
秋にしか体験できない遊び方のアイデアを保育士歴10年以上の私がご紹介します。
読み終える頃には、子供と一緒に秋の遊び方を知ることができ、きっと秋を楽しんでおられるはずです。
簡単に遊びを取り入れる遊びですので、どうぞ最後までお読みください。
- 外遊びや室内遊びで感じることで子供に対する影響
- 秋の外遊びのアイデア
- 秋の室内遊びのアイデア
【秋を感じる】この季節だからできること
秋だからこそできる遊びはたくさんあります。
遠くへお出かけに行かなくても、外遊びと室内遊びで感じられることをお伝えします。
外遊びで感じることは?
秋に外遊びでできること、それは思い切り全身を使った遊びができることです!
思い切り全身を使った遊びを幼児期に行うと、身体的な成長を促すだけでなく、物事に対して興味や意欲が湧くなど心の発達も促すと言われています。
幼児は心身全体を働かせて様々な活動を行うので、心身の様々な側面の発達にとって必要な経験が相互に関連し合い積み重ねられていく。このため、幼児期において、遊びを中心とする身体活動を十分に行うことは、多様な動きを身に付けるだけでなく、心肺機能や骨形成にも寄与するなど、生涯にわたって健康を維持したり、何事にも積極的に取り組む意欲を育んだりするなど、豊かな人生を送るための基盤づくりとなることから、以下のような様々な効果が期待できる。
幼児期運動指針 – 文部科学省
全身を使った遊びは、子供の身体や心の発達に期待されています。
夏から秋の変化はたくさん見つけることができるのではないでしょうか?
空気、雲の形、虫の声、食…
秋の外遊びは、目や耳、手など全身で秋を感じることができます。
室内遊びで感じることは?
外遊びでたくさん身体を使った後は、室内でも秋を感じる遊びをしましょう。
室内でも身体を動かすことはできますが、子供の走る音、跳ぶ音などは近隣の方に少し気を遣います。
静かに遊んでほしいと思う場合に、指先などの末端運動を取り入れることをおすすめします。
外遊びから持ち帰った『秋』を室内遊びで活用したり、持ち帰らなくても制作をしたりして、『秋』を感じることは十分にできます。
【秋を感じる】子供の遊び!アイデア5選
私が今まで実際に子供たちとした遊びを含め、おすすめの遊びをご紹介します。
子供が秋に興味が出てくるよう、絵本や図鑑などを一緒に見て遊びがワクワクするようにしてみてください。
【外遊び】何が見つかるかな?ワクワク探検!
「秋を見つけに行こう!」ということで、公園やいつもの散歩道を探検しに行ってみましょう。
危険な箇所はあらかじめ把握しておき、必ず安全が確保された上で一緒に探検してください。
子供は何かを集めることが大好きです。
以下の物を準備して、探検にでかけましょう!
- ジップロックや牛乳パックなどの袋
- 紐
ジップロックなどの袋に紐をつけるだけで、かんたん自分専用の探検バッグができあがります。
探検バッグを持って探検すると、よりワクワクが止まりません!
私も保育園に勤務していたころ、子供たちと専用のバッグを持っていき、たくさん木の実や落ち葉などを拾っていました。
秋をたくさん見つけて子供たちはとても楽しんでいましたよ。
いつもの散歩道でも歩いてみると、秋はどこかにあるはずです。
落ち葉や木の実、枝などを見つけて拾って集めます。
子供にあまり興味がなさそうだな、と思ったら、大人も見つけてみます。
落ち葉や木の実だけでなく、虫や雲の形など伝えられることはたくさんありますよ。
大人が子供に対する言葉がけで、子供が興味をもち始めることがあるので、子供と一緒に秋を見つけましょう。
【外遊び】秋博士も夢じゃない!?
秋を探すのが難しい…と感じるときは、図鑑を持ち出してみてはいかがでしょうか?
最近は、図鑑がとてもコンパクトになり、持ち運びやすくなっています。
ミニ虫眼鏡や図鑑で博士になりきり、秋を知る遊びにはピッタリです。
前述した探検バッグを作って持っていくのもいいですね。
探す場所は、いつもの散歩道や公園などあります。
涼しい季節ですので、夏より時間が長く確保でき、たくさんの秋を見つけることができそうです。
安全が確保できれば、川の周辺なども行ってみるといいですね。
秋を見つけたら図鑑にメモをつけたり、写真を撮ったりして記録に残すとどれだけ見つけたか分かります。
「いっぱい見つけたね!」と子供に声をかけ、達成感を一緒に味わうようにしましょう。
【室内遊び】木の実や枝でケーキを作ろう!
外遊びで木の実や枝を集めた後、家に持ち帰り制作ができます。
注意が1点あります。
木の実の中には虫が潜んでいることがあり、24時間以上冷凍庫に保存するか、鍋で煮沸をするなどして虫対策をしてください。
室内で制作をするための準備物も、たくさんの物は必要ありません。
- 拾った木の実や枝
- お菓子などの空き箱
- ボンド
- 器
- 筆
- 雑巾
雑巾は手やテーブルなどが汚れた場合に拭きます。
- お菓子の空き箱に筆でボンドをつける。
- 空き箱の周りに色紙を貼る。
- 木の実や枝にボンドを塗り、空き箱につけていく。
あらかじめ器の中にボンドを入れておきます。
子供が筆で木の実や枝をつけやすいようにするためです。
つきにくい場合は、筆で土台に直接ボンドを塗ったり、指で塗ったりすると子供も自分で取り組みやすいです。
子供が自由に楽しめるよう見守ってあげてください。
【室内遊び】落ち葉で似顔絵やオバケを作ろう!
ケーキなどといった立体の制作の他にも、平面で制作ができます。
- 拾ってきた落ち葉(木の実や枝)
- 画用紙(色画用紙)
- マジックペン
- ボンド
- 筆
- 雑巾
見出しには「落ち葉」とありますが、木の実や枝も加えるといっそうバリエーションが楽しめます。
3歳くらいの子供には、「顔を作ってみよう」と突然伝えてもイメージが湧きにくいです。
まずは子供自身が好きなように並べてみることが大事!
画用紙に置いていくことで、形ができてきます。
「何にみえる?」など声掛けをしてみると、イメージが膨らんでくるはずです。
オバケを作るときは、落ち葉に穴をあけるなど工夫をしてみてもいいですね。
子供が制作をしているときに大切なことは、「こうしたらどう?」などと声をかけないこと。
マジックペンや筆など用具の使い方を伝えたら、あとは子供が好きなように制作していることを見守ります。
拾ってきた木の実をひとつしか付けなかったり、1点に集中して重ねて落ち葉を付けていたりなどしていても、それは子供の自由です。
「自分でできた!」が味わえるように、手が出そうなのをグッとこらえて見守りましょう。
【室内遊び】新聞紙などを丸めて指先も使える!
ここまでは、外遊びで拾い集めた木の実などを活用して室内遊びのご紹介をしました。
木の実など拾い集めていない、というご家庭でも大丈夫です!
ご自宅にあるものでも簡単に秋を感じる制作ができます。
- 新聞紙
- 色画用紙(折り紙)
- テープ
さつまいもや柿、栗などの形になるように新聞紙を丸めます。
色画用紙も一度丸めることで、新聞紙を包みやすくなります。
新聞紙の上から色画用紙を包んでテープを貼り、できあがりです。
果物のヘタのパーツなどは事前に大人が準備して貼り付けすると、いっそうリアルが増します。
この新聞紙を丸めるという行動は、指先の力を使って遊ぶことができます。
制作をした後は、作った果物や野菜をお買い物ごっこで遊んだり、大人が箱を持ち、玉入れのように遊んだりして遊びの展開もできます。
秋に子供との遊び方をたくさんのアイデアで一緒に楽しむ!
本記事では、秋にしか体験できない遊び方のアイデアをお伝えしました。
まず、秋には外遊びと室内遊びが十分にできる季節です。
外遊びでは、身体の発達だけでなく、意欲や興味が湧くという心の発達にも影響があります。
一方、室内遊びは指先の末端運動を促す遊びができます。
その遊びは以下をご覧ください。
- ジップロックやかごを持って、落ち葉、木の実、枝などを拾いに行く
- 公園や道路にある植物や虫を観察して、図鑑やメモに記録する
- 木の実や枝で家にある廃材を使って、ケーキを作る
- 落ち葉や枝で、顔やオバケを作る
- 新聞紙や色画用紙などを丸めて秋の物を作って遊ぶ
体力があり余っている子供と秋には外でたくさん身体を動かし、室内遊びでも秋を感じられますね。
涼しくなってきた秋には、是非子供と一緒にたくさん身体を動かしたり、制作をしたりして遊ぶことができます。
秋に簡単に遊ぶことができるアイデアは、遊びに困らないと思いますので、是非一緒に楽しんでくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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