読者さまA手帳を買っても、いつも続かない…



やることが多すぎて、頭の中がずっとモヤモヤ…
そんなふうに感じたことがある方は、多いのではないでしょうか。
あなただけではありません。
多くの人が、「手帳を書きたい気持ちはあるけれど、続ける仕組みが作れない」ことで悩んでいます。
そこで注目されているのが、バレットジャーナルという手帳術です。
ミニマリストにも人気で、シンプルな運用がしやすく、どんな暮らしにも合わせやすいのが特徴。
難しいルールはなく、自分のペースで、自由に書けるのが魅力です。
この記事では、初心者さんでもすぐ始められるように、基本ページの書き方や必要な道具、シンプルですぐ使えるテンプレートの記入例をまとめました。
家事や仕事に使える例も、わかりやすく紹介しています。
読み終わるころには、「今日から始めてみようかな」と自然に思えるはずです。
あなたのペースで続けられるバレットジャーナルの魅力を、一緒に見ていきましょう。
バレットジャーナルとは?基本の考え方を簡単に解説


バレットジャーナルの起源と目的
バレットジャーナルは、文章ではなく「・」(バレット)を使った箇条書きで、予定・タスク・メモを1冊にまとめる手帳術です。
もともとは、アメリカ在住のライダー・キャロル氏が、頭の中のごちゃごちゃをシンプルに整理するために考案した方法でした。
特徴は、次の3つです。
- 短い言葉で書くため負担が少ない
- ページを自由に使えるため、続けやすい
- インデックス(目次)で後から探しやすい
誰でも今日から始められる、シンプルな情報整理法です。
シンプルな運用が続く理由
バレットジャーナルがシンプルな運用で続けやすい理由は、次の3つです。
- 自由度が高い
1日1ページ使ってもいいし、忙しい日は1行でもOK。
きれいに埋める必要はありません。
- 不要なルールがない
基本ルールは、次の章で説明する「キー」という記号を使うことや、インデックスを付けることなど、簡単なことばかり。
まずは簡単なルールから始めてみて、慣れてきたら自分でルールを追加・変更するのがおすすめです。
- ノート1冊で完結する
仕事用・家事用・家計用…とノートを分ける必要はありません。
1冊の中でページを分ければいいだけなので、「どこに書いたっけ?」が減ります。



「自由度の高さ×ゆるさ」が、続けやすさの秘密です!
シンプルなバレットジャーナルの始め方


これからバレットジャーナルを始める初心者さん向けに、最小限のステップで始める方法を紹介します。
必要な道具は2つだけ(ノート・ペン)
最初にそろえるのは、この2つだけで十分です。
- ノート
ドット・方眼・罫線どれでもOKです。
サイズはA5が扱いやすいですが、迷ったらA5のドットノートをおすすめします。
お気に入りの1冊を用意すると、毎日ノートを開くのが楽しくなりそうですね。
家にあるノートで、気軽に始めても大丈夫ですよ。
- ペン
書きやすい黒ペンを1本選びましょう。
慣れてきたら、アクセントとして1色だけ他の色を足すと、シンプルなまま見やすくなります。
基本ページ(インデックス・フューチャーログ・マンスリー・デイリー)
バレットジャーナルでは、次の4つのページが基本セットです。
- インデックス(目次)
- フューチャーログ(年間・数か月の予定)
- マンスリーログ(月間)
- デイリーログ(1日ごとのタスク)
ひとつずつ見ていきましょう。
1. インデックス(目次)


ノートの最初の2〜5ページを、インデックスにします。
ここに「何ページが何の内容か」を書いておくことで、後から探しやすくなります。
- ページの上方に「INDEX」と書く
- 左端に「ページ番号」、右側に「内容」を書くスペースを作る
- 6ページ以降に何か書いたら、ページ番号と内容をインデックスに追記する
例(上の画像もご覧ください):
- P6–9:フューチャーログ
- P10-11:10月マンスリー
- P12-13:10/1〜2デイリー
- P14:家事ルーティン表
2. フューチャーログ(数か月~年間の予定)


フューチャーログとは、未来の予定をまとめておくページです。
フューチャーログがあると、先の予定がわかるので、計画を立てやすくなります。
- 見開きページを3〜6マスに区切る(3か月〜6か月分)
- 各マスに「10月」「11月」など月名を書く
- その月にわかっている予定を、箇条書きにしておく
例(上の画像もご覧ください):
- 10月:健康診断、子どもの運動会
- 11月:出張、車検
- 12月:冬休み、帰省、お土産準備
3. マンスリーログ(月間ページ)


マンスリーログとは、1か月の予定と大まかなタスクを見渡せるページです。
仕事の締め切りや子どもの学校行事、美容院など、日付が決まっている予定を書きます。
書き方は、次のどちらでも構いません。
使いやすい方を選びましょう。
- 【縦型の場合】左側に「1〜31」の日付を縦に並べ、横に予定を書き込む
- 【カレンダー型の場合】いわゆる普通のカレンダー形式でマス目を書き、予定を書き込む
例(上の画像もご覧ください):
- 10/3 健康診断
- 10/10 運動会
4. デイリーログ(1日のタスク)


デイリーログとは、その日やることやメモを書くページです。
1日1ページ使ってもいいですし、忙しい日は1行だけでも構いません。
例(上の画像もご覧ください):
2025/10/1
〇 13:00 オンライン会議
*資料の最終チェック
・洗濯
・ネットスーパー注文
– 子ども、来週遠足。集合時間は?



最初に書かれている記号はなんだろう?



タスクやメモの前に書く記号を、キーといいます。
一般的にバレットジャーナルでは、「・(バレット)」のほか、下記のキーが使われています。
【種類分けのキー】
- 「・」……タスク(やるべきこと)
- 「〇」……イベント(ランチの約束、野球観戦など)
- 「-」……メモ(後でやりたいこと、覚えておきたいことなど)
【強調のキー】
- 「*」……重要(とくに重要なもの)
- 「!」……アイデア(ひらめいたこと、将来的なアイデア)
【状況のキー】
夜、振り返りの時間に記入するキーです。
- 「×」……完了タスク
- 「>」……次の日に変更したタスク
- 「<」……更に未来の予定に入れたタスク(翌々日以降に実行)
タスクが完了したら、「・」を「×」にします。
翌日に延期する場合は、「・」を「>」に変更しましょう。
翌々日以降に延期するなら、「・」を「<」に変更することで、各タスクの状況が一目でわかります。
続けやすくするポイント
バレットジャーナルを三日坊主で終わらせないコツは、完璧を目指さないことです。
- 空白があっても気にしない
- 毎日書かなくても大丈夫
- 書きたいことだけ、短く書く
最初から全部やろうとせず、「今日のタスクを3つだけ書く」くらいから始めるのがいいかもしれません。
シンプルデザインで使いやすくするコツ


この章では、忙しくても続けられるシンプル手帳術のコツを紹介します。
罫線ノート vs ドットノートの違い
どんなノートを選べばいいかわからない場合は、次を目安に選ぶと失敗しにくいです。
- 罫線ノート……文章メインの人向け
- ドットノート……文字・表・図などを組み合わせて、自由に書きたい人向け
迷ったら、さまざまな書き方に対応しやすい、ドットノートで始めてみるのがおすすめです。
色や装飾を減らしてもおしゃれに見せる工夫
装飾をがんばると、描くのが面倒で続かない原因になります。
手をかけなくてもおしゃれに見せるコツは、次の3つです。
- ペンの色は2〜3色までに絞る
基本の黒に加え、サブの色を1~2色にしぼると、ページ全体がすっきり整って見えます。
- 余白をしっかり取る
行と行の間に少し余白を空けたり、見出しの上下にスペースを取りましょう。
読みやすさがぐっと上がります。
- 線と枠を活用する
見出しを四角で囲ったり、重要なところに1本線を引くだけで、十分デザイン感が出ます。
書き方例:家事・仕事・家計の管理ページ
ここでは、忙しい人に役立つ具体的なページ例を3つ紹介します。
1. 家事管理ページ(ルーティン表)


家事の管理には、ページを見開きで使う、チェックリスト型の表がおすすめです。
ノートを横向きにして、1ページの表にしてもいいですね。
- 見開きページの左側に、記録したい家事の内容を書く
- 上に日付を書く
できた日だけチェックを入れていけば、やったことが見える化されて、自己肯定感アップにもつながります。
2. 仕事管理ページ(週間タスク)


仕事を管理するには、1週間単位の見通しを立てるページがあると便利です。
- 見開きページを7つのエリアにざっくり区切る(曜日ごと)
- 各曜日に、その日にやりたいタスクを2〜3個だけ書く
タスクを詰め込みすぎないことが、継続の秘訣です。
あえて少なめに書くことでタスクを完了しやすくなり、終わったときの達成感が高まります。
3. 家計管理ページ(支出ログ)


バレットジャーナルに支出を記録すれば、家計の管理にも使えます。
- 1ページを縦に4列に分けて、下記の項目を記入します。
- 日付
- 費目(食費・日用品・娯楽など)
- 金額
- メモ(必要度・満足度など)
- 支出の内容を記録する
全部の支出を書かなくても構いません。
コンビニや外食など、見直したい項目だけにしぼって書いてもいいですね。



バレットジャーナルは、「なんでもあり」なんですね!



タスクの整理だけでなく、心の整理ノートとしても役立ちますよ!
バレットジャーナルを習慣化するコツ


この章では、忙しい人向けに、バレットジャーナルを習慣化するコツを紹介します。
書く時間をルーティン化する
習慣化の第一歩として、書く時間を決めましょう。
おすすめは、次のように、既存の習慣と組み合わせることです。
例:
- 朝5分:コーヒーを飲みながら、今日やることを3つ書く
- 夜5分:お風呂に入る前に、今日できたことや、印象に残ったことを3つ書く
コーヒーやお風呂をきっかけに、ノートを書くことを思い出すので、続けやすいですよ。
続けられる仕組みを作る
続けやすくするための仕組みは、次の3つです。
- 完璧主義を捨てる
空白の日や書き間違い、ぐちゃぐちゃな字は、すべて「その日の生活のリアル」と割り切りましょう。
数日空いてしまっても、また次の日から再開すれば大丈夫です。
- できたことや、嬉しかったことを書く
「洗濯した」「子どもの宿題を見た」「期日通りに資料を提出した」など、どんな小さなことでも構いません。
ポジティブな記録は、手帳を開く楽しみにつながります。
- 続けるハードルを下げる
「1日1行書けばOK」と決めてしまいましょう。
書けるときにたくさん書けばいいのです。
もし1日や2日ノートを書き忘れてしまっても、安心してください。
思い出したときに再開できるのも、自由なバレットジャーナルのいいところです。
モチベーションが下がった時の対処法
途中でやる気がなくなってしまうのは、誰にでもあることです。
そんなときの対処法を、あらかじめ決めておきましょう。
SNS上の他人の手帳と比較しない
インスタのバレットジャーナルはアート作品だと思って、眺めて楽しむだけにしましょう。
真似をしたり、比べたりする必要はありません。
自分にはシンプルで実用的な手帳術が合っていると、割り切りましょう。
再開ページを作る
しばらく書いていなかったときは、気分を新たにして再開ページを作るのもおすすめです。
- 新しいページに大きく「RESTART」と書く
- 今の気分、これからまた続けたい理由を、数行メモする
- 次のページからデイリーログなどを書く
バレットジャーナルとデジタルを併用する
予定の管理は、スマホのカレンダーのほうがやりやすい場合もありますよね。
その場合は、紙とデジタルの両方を使い分けてもいいかもしれません。
「予定管理はスマホ」「心の整理やタスクの優先順位づけはノート」といったように、自分に合ったやり方を試してみましょう。
まとめ|シンプルに続けることが一番のコツ
この記事では、バレットジャーナルの基本的な書き方と、シンプルで続けられるページ例や習慣化のコツをまとめました。
- 箇条書きで予定・タスク・メモをまとめる手帳術
- 自由度が高く、ミニマリストにも人気
- ノート1冊で管理が完結する
- 必要な道具はノートとペンだけ
- 基本ページは次の4つ
- INDEX
- フューチャーログ
- マンスリー
- デイリー
- それぞれのテンプレートを見ながら真似するだけでOK
- 朝・夜の5分ずつ、書く時間をルーティン化する
- 完璧を目指さない、できたことを褒めるなど、続けられる仕組みを作る
- モチベーションが下がったときの対処法を決めておく
この記事を読み、「今日からバレットジャーナルを始めてみようかな」と自然に思えたのではないでしょうか。
紹介したページ例を参考にしながら、まずは今日の日付とタスクを3つだけノートに書いてみませんか?
バレットジャーナルは、あなたの毎日を整えてくれる、良いパートナーになるでしょう。
「基本のログの他には、何を書いたらいいんだろう」と迷っている方には、こちらの記事もおすすめです。


最後までお読みいただきありがとうございました。









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