日本は地震大国と言われています。
各地で大きな地震が発生していて、あなたもなんとなく備えなければいけないと思っているのではありませんか。
南海トラフ沖地震をはじめ異常気象、様々な災害は今、この瞬間に起きてもおかしくないのです。
万が一、被災してしまったら、あなたはどのように生活していくのでしょう。
災害は季節を選びません、何をどう備えたら・・・
この記事を読むと必要最低限の防災グッズが分かり、家庭で備蓄したいものが明確になります。
災害時にあれば便利であったものも分かります。
防災備蓄品に慣れることで災害に向けての心構えができ、万が一被災しても違和感は少なく感じるでしょう。
近い将来に災害のリスクが高まっている今こそ、防災について考えてみましょう。
防災グッズを家庭に備蓄する理由と防災グッズリスト
震度6~7の地震が起こった場合、ライフラインは止まります。
復旧に関しては電気が約1週間、水道約3週間、ガスは約1ヶ月くらいかかるとみてよいでしょう。
その間、私達は避難生活を送ることとなります。
救援物資が届くのには少なくとも数日はかかり、届いても乾パンなど満足のいくものではありません。
ここで防災備蓄品があるかないかで、避難生活が全く違ったものになるのです。
被災したらまずは避難所に行った方がよいのかしら?
建物の倒壊、津波に襲われる可能性など命の危険がある場合は速やかに避難所への非難が必要です。
しかし耐震マンションであれば、震度6強くらいであれば倒壊して住めなくなることはないと言われています。
避難所は住むところがなくなった人の場所であり、受け入れ人数も限りがあります。
そのため、在宅で生活が可能な人は、在宅避難(自宅で避難生活を送ること)が推奨されています。
被災後の避難には主に2通りの方法があります。
- 避難所に避難して生活をする
- 在宅避難(自宅で避難生活を送る)
1つずつ見ていきましょう。
避難所に避難する【持ち出し用防災グッズ】
自宅や近辺の建物の倒壊、津波の恐れが分かった時点で一刻も早く避難しましょう。
その時に必要であるのが持ち出し用防災グッズです。
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出典:Panasonic防災グッズリスト
必需品 | 身を守るもの |
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飲料水500㎖×3 常備薬 非常食1日3食 保険証コピー 携帯トイレ1日8回 印鑑 LEDライト 現金 モバイルバッテリー マスク ハザードマップ | ヘルメット 筆記用具 万能ナイフ レインコート 歯ブラシ 携帯扇風機 簡易式マット スリッパ 体温計 消毒用アルコール オールインワンクリーム |
あくまで避難所に行くことを前提としたセットです。
持ち出し用防災グッズは、数日間生きていくうえで必要最低限なもので構成されています。
両手が使えるようにリュックサックにまとめておくのがベストです。
玄関や寝室など、すぐに持ち出して避難できる場所に置いておくのがよいでしょう。
在宅避難【防災グッズを家庭で備蓄する】
自宅で避難生活を送る時に必要な量としては、1人につき最低1週間分の備蓄品が必要となります。
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出典:Panasonic防災グッズリスト
- 水2ℓ×11
- カセットコンロ、ボンベ×9
- LEDライト、ランタン
- 電池式モバイルバッテリー
- 乾電池(単3の場合)×33
- 乾麵(600g)×2
- パックご飯×9
- 缶詰(肉・魚)×9
- レトルト食品
- 即席スープや野菜ジュース
- 果物缶やチョコなどのお菓子
- 簡易トイレ×56回
- 手回し充電ラジオ
- カセット式のストーブ、カイロ
- 電池式の扇風機
在宅避難は集団で生活を強いられる避難所に比べて自宅が避難所になるため、プライバシーも守られ、ある程度の備蓄品のストックも可能となります。
しかし家庭での防災備蓄品が、被災後に全て無事とは限りません。
災害が起こると家具が倒れたり、扉が開かなくなったりして備蓄品が取り出せなくなる場合もあります。
そのような場合に備えて玄関、寝室、リビングなどに分散配置をおすすめします。
いくら分散配置といっても、家族全員分となるとスペースが必要なのでは・・
防災備蓄品の1つである水だけでも、大人1人分1週間分で2リットルのペットボトル11本、これは約2ケース程になります。
この目安には、トイレ用や手洗い用は含まれていないのでそれ以上の備蓄量が推奨されます。
分散配置といえども、どのようにスペースを作ればよいのでしょうか。
次にスペースの確保について説明していきます。
防災グッズを家庭に備蓄する方法~スペースの確保はどうする?
災害が起こった後、全ての部屋に行き来できるとは限りません。
扉が開かなくなったり、破損が激しかったりで踏み込めない場所もあるでしょう。
防災グッズを家庭に備蓄するには、分散配置がおすすめです。
しかし、大人1人分の防災備蓄品だけでもある程度のスペースが必要となります。
防災備蓄品のスペースを確保するには次の2点の方法があります。
- ローリングストック法の実践
- トランクルームを借りる
1つずつ見ていきましょう。
ローリングストック法の実践
家庭での備蓄品は普段から食べる物を少し多めに買って、使ったら買い足すローリングストック法がおすすめです。
買い置きスペースを少し広げる感覚で実践できるので、0からのスペース作りよりも無理がないでしょう。
出典:日本気象協会
ローリングストック法では賞味期限が切れそうな物を使っていくことから、生活の中で非常食に慣れることもできます。
普段から非常食に慣れておくことで、違和感も少なく避難生活を送れます。
災害はいつ起こるか分からないので消費したら、必ず近いうちに補充するようにしましょう。
我が家は狭いから、そんなにストックできないわ・・・
実はスペースがないと思われている家でもローリングストックはできるんです。
キッチンでの買い置きスペース、家具の間のデッドスペースなど備蓄品を収納できるスペースを作ってみましょう。
ローリングストックのスペースの作り方は、こちらの記事を是非お読みください。
トランクルームを借りる
災害時の備蓄品の収納場所として、今、注目されているのがトランクルームです。
家自体の倒壊や、そもそものスペースが作れない時、トランクルームはありがたい存在となります。
またトランクルームは頑丈に作られており、倒壊するリスクが少ない建物です。
そのためトランクルームは災害時の避難場所としても役立ちます。
捨てられない家具をトランクルームに収納するだけでも、災害対策になります。
災害用として借りるのはハードルが高いですが、もともと借りている人は防災備蓄品のスペースを作ってみましょう。
様々な防災備蓄品【あってよかったもの】
ここでは、防災備蓄品を実際の被災地での実体験から見ていきましょう。
家庭での主な防災備蓄品は、次の4種類です。
- 食品
- 衛生用品
- 医療品
- 電気機器
1つずつ解説しています。
食品
出典:あんしんラボ
電気やガスが止まってしまう恐れがある災害時では、少しの水で食べられる「アルファ米」が便利です。
こちらは大変おいしいと話題の尾西のアルファ米で12種類の味が楽しめます。
味のラインナップとして、白飯、わかめごはん、梅がゆ、五目ごはん、松茸ごはん、チキンライスなどバラエティーに富んでいます。
またアレルギー反応を起こす特定原料等27品目不使用であるため、アレルギーの人でも安心して食べられます。
ハサミいらずで開封でき、スプーンもついています。
賞味期限5年、コンパクトで備蓄しやすいのも人気の要因であり、非常食の人気№1に選ばれています。
衛生用品
出典:NHK明日をまもるナビ
大きな災害後は水道、下水道が止まり衛生的にも気になるのがトイレです。
避難所には仮設トイレが設置されますが、在宅避難生活においては簡易トイレが重宝されます。
目安として1人につき1日5回分、1週間分として35個は備蓄しましょう。
便器設置タイプ、携帯タイプ両方揃えるのがおすすめです。
被災地のトイレ問題は必ずと言ってよいほど上位に挙げられ、問題は繰り返し起こります。
被災後、脱水症状により多くの死亡者がでたのが熊本地震です。
これは流すことができないトイレを使用しないように、なるべく水分摂取しないようにしたのが原因とされています。
水分の摂取を控えることで、人の体は様々な不調を起こし、最悪死にいたります。
健康を保つには十分な水分を摂取し、尿として出すのが重要です。
医薬品
災害直後は救命活動が最優先であり、慢性疾患は後回しになります。
慢性疾患を持っている人は予備薬を少なくとも1週間分は用意しておきましょう。
また病院が被災した場合、自分が飲んでいる薬の情報がなくなってしまうのでお薬手帳を作っておくのがおすすめです。
保険証と紐づけされているマイナンバーカードがあれば、お薬情報も分かります。
被災地では本人からの口頭での情報のみになり、薬の提供にどうしても慎重にならざるおえませんでした。
お薬情報があれば、その薬がすぐに提供できなくても代替の薬をスムーズに渡すことができます。
電気機器
現代社会においてスマホは必需品です。
情報はスマホで得ることが多く、とりわけ災害時には必要でしょう。
またインターネットは災害時に強いので、スマホは強い味方になります。
しかし災害後の電気の復旧には、少なくとも1週間はかかります。
そのためバッテリーや、乾電池式充電器、ポータブル電源の備蓄が必要となるのです。
被災者アンケートにおいて、実に80%が「なくて困ったものはモバイルバッテリー」と答えています。
防災グッズ【家庭で備蓄したいもの】まとめ
この記事では、防災グッズを家庭に備蓄する理由とその方法、被災者の目から見た防災グッズを紹介しました。
震度6~7の地震が起こった場合、ライフラインは止まります。
復旧には電気が約1週間、水道約3週間、ガスは約1ヶ月くらいかかるとみてよいでしょう。
その間の避難生活は2つの方法があります。
- 避難所に避難して生活する。
- 在宅避難(自宅で避難生活を送る)
自宅には、避難所に避難するための持ち出し用防災グッズ、在宅避難用の防災グッズを備蓄しましょう。
そのスペースの確保には次の2つの方法があります。
- ローリングストック法の実践
- トランクルームを借りる
被災後の問題点や被災者からのアンケートでは次のような声があがりました。
- アルファ米は大変便利で満足感があった
- 簡易トイレを備蓄する(トイレ問題からの健康被害)
- 普段飲んでいるお薬の備蓄とその情報(お薬手帳の管理)が必要
- モバイルバッテリーの不足
災害が起きないことに越したことはなく、災害が起きる未来を考えたくない人がほとんどかもしれません。
しかし近年の災害を目の当たりにすると、防災グッズを家庭に備蓄するべきではないでしょうか。
防災グッズを備蓄している人は、非常食を実際に食べてみるのもよいかもしれません。
少しでも避難生活を日常に取り入れて、来たるべき災害に備えましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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