
冷凍コロッケを揚げると、爆発してぐちゃぐちゃになるからあまり作らなくなった……



冷凍コロッケの爆発で油が跳ねて、やけどしたことがある
大人にも子どもにも大人気なコロッケ。
コロッケを作るのは時間も手間もかかるので、どうせならまとめて作って冷凍している方もいらっしゃるでしょう。
冷凍して、あとは揚げるのみにしておけば、疲れた日の夕ご飯や、家族のお弁当のおかずに大活躍ですよね。
爆発さえしなければ、もっと頻繁に作りたいのに……と敬遠されている方も多いでしょう。



大丈夫です!
主婦歴11年の筆者が冷凍コロッケの安全でおいしい揚げ方をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- 冷凍コロッケが爆発する原因
- 爆発しない冷凍コロッケのつくり方
- 爆発しない冷凍コロッケの揚げ方
最後まで読めばコロッケの安全でおいしい揚げ方を知って、家族の喜ぶ顔が見られるでしょう!
冷凍コロッケが爆発するのはなぜ?


冷凍コロッケが爆発する原因は2つあります。
- 水分の急激な加熱
- 水分と油の温度差
1つずつ説明していきますね。
水分の急激な加熱
冷凍コロッケの中には水分が含まれています。
凍った状態のコロッケを油に入れると、中の水分が加熱されることによって水蒸気に変化します。
このとき水蒸気は逃げ場がなく、コロッケの外側に出ようとして、爆発してしまうのです。
水分と油の温度差
油の温度が適切でないと爆発の原因を引き起こします。
温度が高いとタネの水分が急激に加熱されて、圧力が高まり爆発してしまいます。
また温度が低すぎても、表面の衣が固まる前にタネの水分が流れ出てしまい、衣がふやけて破裂しやすくなる可能性も。
つまり爆発の原因は水分と温度です。



ということは水分と温度に気を付けたら、冷凍コロッケを上手に揚げられるのですよ!
爆発しない冷凍コロッケのつくり方


コロッケを爆発させないためにはタネのつくり方にコツがあります。
- タネの水分を飛ばす
- タネの厚さを均一にする
- 衣を均一につける
- 冷凍前にしっかり冷やす
1つずつみていきましょう。
ジャガイモは水分を残さないために、熱いうちにつぶしておきましょう。
冷めると粘りが出て、中に水分が残ってしまいます。
ジャガイモはゆでるより、電子レンジで加熱すると水分が残りにくいです。
またひき肉や玉ねぎなどの具材も、フライパンでしっかり炒めて水分を飛ばしておきましょう。
タネの厚さは均一に成型しましょう。
厚みがバラバラだと、気圧のかかり方にムラができてしまうため爆発しやすくなります。
気圧のかかり方が全体に均一だと、崩れにくくバラバラになりません。
衣も端まで均一につけましょう。
タネの厚さと同様に、気圧のかかり方が全体に均一になることで、崩れるのを防ぎます。
コロッケの端は衣がつきにくく、薄くなりやすいので、端まで衣をつけましょう。
冷めていないときに冷凍すると、霜がついて水分量が増える原因になります。
おすすめは冷蔵庫で冷やすこと。
冷凍前にしっかり冷やすことで水分量が増えるのを防いでくれます。
上記の4つのステップでつくることで、タネの水分を減らして爆発のリスクを抑えられます。
次の章では揚げ方について詳しくみていきましょう!
爆発しない冷凍コロッケの揚げ方


爆発しない冷凍コロッケのタネのつくり方を4つのステップで解説しました。
ここからは実際に、どのように揚げたらコロッケが爆発しないのかをみていきましょう。
ポイントは4つです。
- 冷凍のままで揚げる
- 油の温度は中温を保つ
- 少ない数で揚げる
- 何度も触らない
1つずつ説明しますね。
冷凍のままで揚げる



中身が冷たいままになるのを防ぐために解凍して揚げていました。



解凍してから揚げるのはNGです!
冷凍のまま揚げましょう。
冷凍コロッケを解凍して揚げると、タネの水分が外に流れてしまい崩れやすくなります。
また、衣が水分を吸収し、ふやけて爆発の原因にもなってしまいます。
凍った状態で揚げることでタネの温度が上がるのを防いでくれるので、冷凍の状態から揚げるようにしましょう。
冷凍の状態で揚げることがポイントですが、冷凍コロッケの衣に霜がついたまま揚げてしまうことはNGです。
霜の水分が飛ぶと衣に傷ができ、爆発の原因になりますので必ず霜は取ってくださいね。
油の温度は中温を保つ
冷凍コロッケが爆発しないためには、油の温度を中温にして揚げることです。
高温で揚げると、タネの中の水分の温度が急激に上がってしまいます。
温められた水分は水蒸気になって、圧力が高まり爆発してしまうのです。
反対に低温で揚げると、衣が固まりにくくなり、中の水分が蒸発しやすくなって爆発の原因になります。
また仕上がりもベチャベチャになってしまいます。
では中温とは何度のことをいうのでしょうか。
低温 | 150℃~160℃ |
中温 | 170℃~180℃ |
高温 | 190℃~200℃ |
上記のように中温は170℃~180℃です。
ご家庭に温度計がある場合は使ってもよいですが、温度計を持っていない、わざわざ計るのは面倒という方もいるでしょう。
そのような場合は油に衣の一部を落としてみましょう。
衣が一度沈んでから浮き上がった状態になれば、中温の目安です。
少ない数で揚げる
1度に揚げる数は3個程度にしましょう。



たくさん入れて揚げていました!



時短にもなりますし、たくさん入れたくなってしまいますよね。
でも安全においしいコロッケを作るためには重要なコツです。
冷凍コロッケをいっぺんに多く入れると、油の温度が下がってしまい爆発してしまいます。
中温を保つためにも少ない数で揚げましょう。
何度も触らない
揚げている最中に触れると、衣に傷ができてしまいます。
衣に傷ができると、気圧がかかって爆発の原因になるのです。
表面の衣が固まるまでは触れず、ひっくり返すのは最小限にとどめましょう。



なんだかおいしいコロッケが作れそうな気がしてきました!
冷凍コロッケに関する疑問を解決


ここからは冷凍コロッケに関する、よくある疑問を解決していきます!



油少なめで揚げてもいい?
フライパンで揚げ焼きにする方法があります。
その場合は半解凍してから、コロッケ1個に大さじ1杯の油を目安に揚げ焼きします。
爆発を防ぐために、衣が固まるまでは触らないようにしましょう。
均等に焼けるようにフライパンを傾けて、側面にもしっかり油がいき渡るようしてください。



きれいに揚げたのにコロッケの中身が冷たいままだった……
衣がしっかりと色づいているのに中身が冷たいのは、油の温度が高すぎるのかもしれません。
170℃~180℃の中温を常に保って揚げましょう。



揚げたコロッケも冷凍できるの?
揚げたコロッケも冷凍できます。
揚げたコロッケはしっかり冷ましてから冷凍用保存袋に入れ、冷凍しましょう。
使うときには電子レンジの解凍モードで解凍したあと、オーブントースターで焼けばカラッとしたコロッケが食べられますよ。
1カ月程度、保存が可能です。
忙しい日やお弁当用なら、揚げたコロッケを温めるだけの方が手間もかからず良いですね。
冷凍コロッケを安全においしく揚げよう
大人も子どもも大好きなコロッケ。
冷凍コロッケが爆発しないように調理するのはむずかしいですよね。
冷凍コロッケが爆発する原因は以下の2つです。
- 水分の急激な加熱
- 水分と油の温度差
水分と温度に気を付けてコロッケをつくれば、爆発を防げます。
具体的にどのように気を付ければよいのかは、下記の通りです。
冷凍コロッケを爆発させないためには、冷凍前のタネのつくり方に一工夫しましょう。
- タネの水分を飛ばす
- タネの厚さを均一にする
- 衣を均一につける
- 冷凍前にしっかり冷やす
爆発しない冷凍コロッケの揚げ方は以下の4つです。
- 冷凍のままで揚げる
- 油の温度は中温を保つ
- 少ない数で揚げる
- 何度も触らない
冷凍コロッケはタネとつくり方と、揚げ方に注意すれば爆発せずに揚げられます。
安全においしく揚げられれば、たくさん作って、忙しい日のメニューやお弁当に活用できるでしょう。
我が家も夕飯やお弁当のおかずに大活躍です!
さっそくコロッケをつくってみませんか?
こちらの記事では、冷凍コロッケをフライパンで簡単に調理できる方法をご紹介しています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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