今日の晩御飯は簡単に冷凍コロッケにしようかな。
だけど、破裂したりうまく揚げるのが難しいのよね…
ポイントさえ押さえれば、失敗せずに上手に揚げられるようになるんですよ!
コロッケを手作りするのは時間がかかり大変ですよね。そんな時に便利な冷凍コロッケ。
冷凍コロッケを使えば日々の食事の用意が楽になるけれど、破裂してうまく揚げられないとお悩みではありませんか?
破裂すると油がはねて火傷する危険や、汚れたコンロを掃除する手間もかかります。
実は冷凍コロッケを上手に揚げるには、5つのポイントがあるんです。
この記事では冷凍コロッケの破裂する原因と失敗しない揚げ方、フライパンで調理する方法をご紹介します。
冷凍コロッケをストックしておけば、毎日の献立のレパートリーが増えますよ。
ポイントを押さえて、おいしい冷凍コロッケを味わってくださいね。
冷凍コロッケが破裂する原因
まずは冷凍コロッケが破裂する原因について、しっかりと理解しておきましょう。
原因は3つあります。
- 解凍してから揚げている
- 油の温度が高い
- 表面に霜がついている
ひとつずつ解説していきます。
解凍してから揚げている
冷凍コロッケが破裂する要因となっているのが、蒸気圧です。
コロッケを解凍すると、蒸気圧を上げてしまう以下のことが起こります。
- 中身が加熱されるのが早い
- 中身の水分量が増える
- 形が崩れやすくなる
解凍してから揚げると、衣が揚がる前に中身が加熱され、中身の水分がどんどん水蒸気になります。
その水蒸気の圧力によって衣が破れてしまうのです。
水が水蒸気になると体積が1700倍にもなるんですよ。
そして、水分量が増えれば、もちろん水蒸気圧も増加します。
また、形が崩れると、中身の水蒸気圧のかかり方がバラバラになり、衣が薄い部分から破れやすくなるのです。
油の温度が高い
温度が高いと蒸気圧も高くなるという関係があります。
そのため、油の温度が高いと、中身が温まり水分が蒸発するときの圧力が急激に上昇するのです。
さらに、衣が固まるのが早いため、水蒸気の逃げ場がなくなることでさらに圧力が高くなり、爆発のリスクが増します。
最適な油の温度は170~180℃です。
以下の方法で温度を確認して揚げるようにしましょう。
菜箸を入れる → 菜箸全体からすぐに絶え間なく泡が出てくる
パン粉を落とす → 途中まで沈んですぐに浮き上がってくる
※菜箸の中の水分が反応して泡が出るので、シリコン製の菜箸では上記の方法は使えません。
表面に霜がついている
長い間冷凍庫に保管していると、コロッケにたくさん霜がついてしまうことがありますよね。
霜がついたまま揚げると、霜の水分が油はねを引き起こし、衣が傷つき破裂しやすくなります。
水は油よりも沸点が低く、100℃で沸騰します。
そのため、霜が高温の油に触れると急速に気体になり、膨張することで油はねを引き起こすのです。
霜が爆発する原因になるんですね!
そもそも、霜をつかないようにすることはできないのかしら?
冷凍庫内の食品に霜がつく原因は冷凍庫内の温度変化によるものです。
扉を開けた時に冷凍庫内の温度が上がり、食材の中の水分が気化したり、外気の水分が食品の表面につきます。
その水分が再び凍ることにより霜がついてしまいます。
- 冷凍庫を開ける回数を減らす
- 冷凍庫の扉の開け閉めを素早く行う
- なるべく空気を抜いて、密封して保存する
霜を防いでコロッケが爆発するリスクを減らしましょう。
冷凍コロッケの失敗しない揚げ方
冷凍コロッケが破裂する原因はわかりましたね。
次は、失敗しない揚げ方をお伝えします。
ポイントは以下の5つです。
- 凍ったまま揚げる
- 霜を落としておく
- 油の温度を170~180℃にたもつ
- 一度に多く揚げない
- 表面が固まるまで触らない
凍ったまま揚げる
冷凍コロッケは冷凍庫から取り出したらすぐに揚げましょう。
冷たいままだから中身の温度が一気に上がらず、水蒸気圧が抑えられて爆発しにくくなります。
霜を落としておく
霜がついている場合は、払って落としておきます。
霜がたくさんついて取りにくい場合は、5分ほど常温においてから、キッチンペーパーでおさえるといいでしょう。
油の温度を170~180℃にたもつ
油の温度が170~180℃になってから冷凍コロッケを入れ、油の温度をキープしましょう。
温度が高すぎると破裂しやすくなりますし、中身だけ冷たいままになってしまうこともあります。
逆に、温度が低すぎても、衣がしっかり固まる前に中身が温かくなり、中身が膨張して衣が溶け出し破れやすくなります。
また、衣が油を吸ってしまい、油っぽい仕上がりになり美味しくありません。
美味しく調理するには、温度管理がとても重要なんです。
一度に多く揚げない
早く調理したいからと、一度に多くのコロッケを揚げていませんか?
たくさんのコロッケを一度に揚げると、油の温度が下がってしまいます。
温度が下がると、先ほどお伝えしたように衣が溶け出してしまい、失敗しやすくなります。
3~4個ずつ揚げるようにしましょう。
表面が固まるまで触らない
揚げている最中は、焦げていないかな?と仕上がり具合が気になって、ついつい何度もコロッケを触ってしまいがちですよね。
しかし、何度も触ると衣に傷がつき、破裂しやすくなります。
特に油に入れてすぐは、箸などで触ることは厳禁です。
触りたい気持ちをぐっと抑えて、表面がしっかりと固まったことを確認してからひっくり返すようにしましょう。
冷凍コロッケをフライパンで調理する方法
冷凍コロッケの失敗しない揚げ方をご紹介しましたが、油の準備や片付けが面倒くさいというときもありますよね。
もっと気軽に調理できるように、フライパンで調理する方法をご紹介します。
- 冷凍コロッケをラップをせずにお皿に並べる
- 電子レンジで600Wで2分~3分温め半解凍にする(表面が温かくなる程度)
- フライパンに多めの油(大さじ4程度)を引いて熱し、コロッケを並べる
- 両面がきつね色になるまで揚げ焼きにする
この方法で調理すれば、油も節約できて、もっと簡単に冷凍コロッケを楽しむことができますよ。
冷凍コロッケの揚げ方を知ってもう失敗しない! まとめ
この記事では冷凍コロッケの破裂する原因と失敗しない揚げ方のポイント、フライパンでの調理法をご紹介しました。
冷凍コロッケが破裂する原因は以下の3つ。
- 解凍してから揚げている
- 油の温度が高い
- 表面に霜がついている
失敗しない揚げ方のポイントは以下の5つ。
- 凍ったまま揚げる
- 霜を落としておく
- 油の温度を170~180℃にたもつ
- 一度に多く揚げない
- 表面が固まるまで触らない
フライパンで調理する方法は以下の通りです。
- 冷凍コロッケをラップをせずにお皿に並べる
- 電子レンジで600Wで2分~3分温め半解凍にする(表面が温かくなる程度)
- フライパンに多めの油(大さじ4程度)を引いて熱し、コロッケを並べる
- 両面がきつね色になるまで揚げ焼きにする
ポイントをおさえて、おいしい冷凍コロッケを味わってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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