PMSや更年期で悩んだりしたことはありませんか。
今では、更年期前の30~40代から始まるプレ更年期もあります。
症状も様々で軽い症状もあれば重い症状もありますよね。
そこで提案したいのが漢方薬です。
漢方薬は、1つの症状だけではなく、複数の症状ににも効果があらわれてくれることです。
それによって、体が改善されPMSや更年期の症状が改善され、生活の質がよくなります。
この記事では、PMSや更年期について漢方薬の力よってホルモンバランスを改善することを解説します。
どうぞ最後までお読みください。
漢方薬とはいったいどういうものか
漢方薬はその人の体質や症状に合わないと、効果を発揮することはありません。
そして、1人1人の病状だけではなく、体質をみて漢方薬は処方されます。
漢方薬が処方される基準には「証(しょう)」と「気・血・水(き・けつ・すい)」があります。
「証」?「気・血・水」?
難しいですね!一緒に見ていきましょう。
証とは何か
証とは、体力や病気に対する免疫力を基準にしているものです。
また、証の中でも3種類に分類されます。
それが、「実証(じっしょう)」と「虚証(きょしょう)」、「中間証(ちゅうかんしょう)」です。
筋肉ががっちりしていて、血行がよく、肌つやがあります。
声が大きく胃腸が強く、暑がりです。
体力がなく、華奢で、顔色が悪く、肌荒れしやすいです。
そして、声が小さく胃腸が弱く、寒がりです。
この証は、実証と虚証の性質を半分半分持っている証です。
気・血・水とは何か
不調の原因の基準にするもので、この3つの要素が体内でじょうずにまわることによって、健康が保たれているとされています。
気虚(ききょ)…気が消耗し、気力がない状態です。
疲労感、食欲不振など
気滞(きたい)、気うつ…気が体内をめぐらずに、とどこおっている状態です。
頭痛、息苦しい、お腹がはるなど
気逆(きぎゃく)…気の働きが不安定になり、からだの上にあつまる状態になります。
のぼせ、発汗、不安感など
お血(おけつ)…血の流れがとどこおります。
月経異常、便秘、色素沈着など
虚血(きょけつ)…血の流れが行きわたっていないことです。
貧血、脱毛、血行不良など
水毒・水滞(すいどく・すいたい)…余分な水が多くめぐり、代謝が悪くなっている状態です。
むくみ、めまい、頭痛、下痢など
「気・血・水」のバランスがくずれると、こんなに体調が悪くなるんですね。
だから、「気・血・水」のバランスは大切なんですよ。
PMSと漢方薬
PSMは生理前症候群といわれ、女性ホルモンに急激な変動によっておこる症状です。そして、その期間におこるその症状はさまざまあります。
処方される漢方薬も「血」をめぐらせるものや補うものが多いです。
PMSの原因と症状
PMSは生理周期に伴い女性ホルモンの分泌が変わることが原因といわれています。
排卵後から生理期間までのあいだに女性ホルモンに急激な変動があるからです。
そこで眠気や気分の落ち込み、過食という精神的なもの、体のむくみやめまい、腹痛、肩こりという身体的なものが人それぞれの症状としてでてきます。
オススメの漢方薬
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
実証で、とどこおった「血」をめぐらせます。
月経不順、月経異常、月経痛、肩こり、めまい、しみに効果的です。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
中間証で、「気」のめぐりを整え、「血」を補い、めぐらせます。
のぼせ感や肩こり、疲労感、いらだち、月経不順、月経困難に効果的です。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
中間証で、「血」と「気」のとどこおりに効果的ですが、便秘がない人が服用すると下痢になる可能性があります。
月経不順、月経困難、月経痛、腰痛、便秘、頭痛、めまいに効果的です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
虚証で、「血」を補い、「水」のバランスをととのえます。
月経不順、月経異常、月経痛、めまい、肩こり、足腰の冷え症、むくみ、しみに効果的です。
更年期と漢方薬
更年期は閉経した10年間が更年期と考えられており、原因もホルモンバランスの乱れです。
更年期の症状が多岐にわたります。
そのため、処方される漢方薬も「気・血・水」のバランスをととのえるものが多いです。
更年期の原因と症状
更年期は、成熟期から老年期をむかえる一時的なことで、個人によってはいつむかえるかは違うものです。
だいたい閉経した10年間が更年期と考えられています。
更年期の原因も閉経をむかえたことによっておこる、ホルモンバランスの乱れが原因です。
更年期の症状は、ホットフラシュやイライラ、発汗、落ち込み、肩こり、腰痛など多岐にわたります。
オススメの漢方薬
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
実証で、神経の高ぶりをしずめて、心と体の状態をよくするのに効果的です。
不安感、恐怖感に伴う不眠やどうき、頭痛にも効果があります。
女神散(にょしんさん)
中間証で、「気・血・水」のバランスをととのえます。
ホットフラッシュ以外のほてりだけではなく、不安や落ち込みにも効果的です。
また、めまいや自律神経が弱い人にも効果がでるでしょう。
温経湯(うんけいとう)
虚血で、「血」のじゅんかんをよくし、体全体をあたためる作用があり、ホルモンのバランスも整える効果があります。
冷え性で、手足のほてりや口がかわきやすくなる方にはオススメですですし、下腹部の冷えや痛みにも効果的です。
半夏白朮天満湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
虚証で、「水」を改善し水毒を取り去ること効果があります。
胃腸が弱く、下肢の冷えやめまいに効果的です。
抑肝散(よくかんさん)抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
虚証で、神経の高ぶりをおさえて、筋肉をゆるめることによって心と体の状態をよくします。
イライラ感や不眠などの精神神経症状や手足のふるえ、けいれんに効果的です。
加味帰脾湯(かみきひとう)
虚証で、胃腸を丈夫にし、「血」のお血を改善します。
不眠に適しており、心身の疲労がたまりイライラや不安感などの精神症状に効果がでるでしょう。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の働きをよくして体力を回復させることによって、元気をとりもどすのを助力させるでしょう。
比較的体力が低下し、全身的に倦怠感や食欲不振にこうかがあります。
人参養栄湯(にんじんようえいとう)
虚証で、体力と気力を補うことで元気をとりもどし、冷え症で貧血気味、顔色が悪く、疲労衰弱がひどい時に使います。
「血」をめぐらせることに効果があるので、手足の冷えや寝汗にも効果があり、疲労感、倦怠感、食欲不振などの疲労衰弱にも効果的です。
上起にあげた漢方薬はあくまでもオススメの漢方薬でありますので、詳しく自分に合う漢方薬が必要ならば医師に相談することをオススメしますね。
【まとめ】PMSと更年期の漢方薬
この記事はPMSと更年期との漢方薬の関係について紹介してきました。
下記の方法によって、漢方薬を処方される基準がきまります。
「証」…体力や病気に対する免疫力を基準
「気・血・水」…不調の原因の基準
PMSと漢方薬の使用例は下記にしるすように、「血」をととのえるのが多いです。
排卵後から生理期間までのあいだに女性ホルモンに急激な変動があり、眠気や気分の落ち込み、過食という精神的なものや体のむくみやめまい、腹痛、肩こりという身体的なものが人それぞれ症状としてでてきます。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
更年期と漢方薬の使用例は下記にしるすように、「気・血・水」とさまざまめぐりをととのえるのが多いです。
更年期は、だいたい閉経した10年間が更年期と考えられています。
症状は、ホットフラシュやイライラ、発汗、落ち込み、肩こり、腰痛など多岐にわたります。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- 女神散(にょしんさん)
- 温経湯(うんけいとう)
- 半夏白朮天満湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
- 抑肝散(よくかんさん)抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
- 加味帰脾湯(かみきひとう)
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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