最近本当に滝のような雨が多いわね。
そうですね。夏も異常な暑さになってますね。
近年猛暑や大雨など、異常気象が叫ばれる中、地球温暖化とは、関係があるのでしょうか。
地球がだんだん暖かくなっていくから、夏も暑くなって、豪雨も増える、そう考える方が多いと思います。
本当にそうですか?
そして関係があるにせよないにせよ、これからの未来のために、私達には何ができるのでしょう。
そこで、今回の記事では、
- 異常気象とは
- 地球温暖化とは
- 異常気象と地球温暖化の関係、そして私達の未来
に、関してわかりやすくご紹介していこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
異常気象とは30年に一度の天気
異常気象とは、とある地域で30年に1回起こる程度の、めったにない気象のことです。
具体的には、大雨、干ばつ、ハリケーンや台風などを指します。
要するに、気候が平均から大きく偏った状態のことですね。
原則として「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象」を異常気象としています。
国土交通省 気象庁 気候・異常気象について
それではここからは近年話題になっている猛暑と大雨に関してみていきましょう。
年々多くなる、35℃以上の猛暑日
定義では最高気温が35℃以上の日を猛暑日といいます。
実は、1994年頃から、猛暑日を記録する回数が増えているんです。
1993年までは、猛暑日は1日か0日だったんですが、1994年は6日、2018年は7日、2020年は5日、と近年は猛暑日がだんだん多くなっていました。
それって異常気象ですよね。地球温暖化に伴って猛暑日が増えてるんじゃ・・・
一般的にはそう解釈されるんですが、今までその証明は難しかったんです・・・
しかし近年のコンピューターの飛躍的な発展によって、気候シミュレーションから、その答えを導き出せる方法が開発されました。
その結果、地球温暖化がなければ、近年各地を襲ったような猛暑は、起こらなかったということが導き出されましたね。
つまり近年の猛暑日は、地球温暖化が原因!
それではではまとめておきましょう!
- 最高気温35度以上の日を猛暑日という
- 地球温暖化が原因で、猛暑日が多発
大雨とは、災害が発生するくらいの雨
大雨とは、気象用語で災害が発生するおそれのある雨のことです。
最近は、ゲリラ豪雨といわれるような、局地的な集中豪雨も頻発しています。
そう、まさに異常気象よね。信じられないくらいの強い雨が降るの!
ゲリラ豪雨は、突発的で天気予報による予測が困難な、局地的大雨を指す言葉で、正式な気象用語ではないんですよ。
この異常な豪雨も、地球温暖化が関係しているといわれていて、温暖化がこれからも進んだ場合、さらに大雨の発生数は増加する、と考えられているんです。
簡単にいうと、雨は地球の汗のようなもので、大気中の温室効果ガスは、地球が宇宙に熱を逃がすことを妨ぐ毛布のようなもの。
そして温室効果ガスの量が多ければ多いほど、この毛布は厚くなっていきます。
その結果、地球はより多くの水分を蒸発させて冷やそうとし、大量の雨が降るんです。
薄いシーツよりも羽毛布団をかけて寝るほうが、汗をかきやすい、それと同じですね!
- 大雨とは、災害が発生するおそれのある雨のこと
- 近年の集中豪雨も、地球温暖化による可能性が高い
温室効果ガスにより生態系を崩す地球温暖化とは
地球温暖化とは、人為的行動で温室効果ガスが大気に放出され、気温が上昇し続け、自然界のバランスを壊している現象のことです。
これは、あくまで私たち人間が引き起こしたことだから、しっかり見ていきましょう。
地球の表面は、もともと一定の温度を保つようにできています。
一定の温度を保つため、窒素、酸素、二酸化炭素など、様々な構成要素によって大気は成り立っているのです。
しかし私たち人間はたった数百年のうちに、大量の化石燃料である石油や石炭を燃やし続けました。
その結果、二酸化炭素などの温室効果ガスが大幅に増え、余分な熱が宇宙に放出されず、地球にこもった状態になってしまったのですね。
これが地球温暖化ね!でも温室効果ガスって、よくわからないわ。
そうですよね、ではわかりやすく見ていきまししょう。
実は必要な温室効果ガス
まず大前提として、温室効果ガスは、地球にとって必要なものです。
温室効果ガスがなければ、地球の表面温度は、なんと−19℃くらいになってしまうんです。
しかし今まではこの温室効果ガスのおかげで、14℃くらいに保たれていました。
温室効果ガスが必要な物だったなんて、知らなかったわ!
そうなんです。温室効果ガスはダメ!!みたいな感覚ができてしまっているんですが、実は必要な物なんです。
温室効果をもたらす気体は主に二酸化炭素、メタン、フロン類といわれていますが、その中でも二酸化炭素が、最も影響が大きいといわれているのです。
もちろん地球の大気を構成する上では、二酸化炭素は必要なもの。
ですが18世紀中頃の産業革命くらいから、大量の化石燃料が使われ始め、二酸化炭素は地球の構成要素以上の量になってしまいました。
結果として温室効果が高まり、平均気温が上昇して行ったのです。
これが、地球温暖化です。
- 温室効果ガスは地球に必要なもの
- 近年温室効果ガスの極端な増加により平均気温が上昇した
止まらない海面の上昇で世界的被害が出ている
海面の上昇とは、地球温暖化によって水温が上昇し、海水が膨張したり、氷河や氷床が溶けて、海面の水位が上がることです。
海水が膨張ってどういうこと?
液体は基本的に、加熱すると気体になる前に膨張します。海水も例外ではありません。
現在、地球温暖化により海面の上昇は進行しており、1901年から2010年の110年間では、約19cm上昇してしまいました。
すでに海抜の低い島国では、畑や井戸に海水が入り込み、作物や飲み水の確保が難しくなっているんです。
フィジーやツバルでは、すでに深刻な問題になっていますね。
日本でも被害はすでに出ており、沖縄では海面や水温の上昇によってサンゴ礁の消失が起きています。
そして日本の砂浜の約9割が、今後1mの海面上昇で失われてしまうんですよ。
事態は気づかないうちに、とても深刻になっているんですね。
- 地球温暖化による水温の上昇で起こる
- 日本や世界各国で、すでに海面の上昇による被害は出ている
異常気象と地球温暖化の関係は無いとは言えない、そして私達の未来は?
異常気象と地球温暖化は関係が無いとは言えない。
ここまでの内容で、そういえますね。
では、私たちにできることは、何があるのでしょうか。
人間の身勝手から、地球温暖化が始まったと言っても過言ではないので、未来のために、行動を起こすことが必要です。
具体的に私たちは何をすればいいのかしら?
そんな難しいことはありません。それをいかに続けていくかが、大切なんです。
それでは見ていきましょう。
異常気象と地球温暖化の関係
異常気象と地球温暖化は、関係無いとは言えません。
ただ、まだ科学的に根拠が不確かなものもあるため、100パーセントとはいえませんが、地球の温暖化が起こらなければ、昨今の異常気象は起こらない確率は極めて高いのです。
近年の猛暑やゲリラ豪雨は、地球温暖化がなければ、起こる確率はとても低かったのです。
そしてこの異常気象は、さまざまな分野に影響をもたらしています。
大雨による土砂崩れや浸水だけではなく、農作物への影響や世界経済への影響がありますね。
直接的ではなく、間接的な被害を、すでに私たちは受けています。
農作物はその地域に応じたものが栽培されていますが、普段とかけ離れた気候に見舞われると、作物が取れなくなったり、品質が低下したりします。
また、農作物の収穫高の減少だけではなく、海産物などの減少が考えられ、結果的に作物の売上が落ち、経済に打撃を与えていきました。
日本は島国であり、多くのものを輸入に頼っています。
食料自給率が低いために、気づいていないことがたくさんあるのです。
すでに日本は異常気象からくる、多くの問題に直面しているのですね。
- 異常気象と地球温暖化は関係がある
- 温暖化により、農作物や世界経済の影響もある
では、具体的に私たちに何ができ、どう続けていけばいいのかを、見ていきましょう。
未来のために行動を起こすこと、続けること
簡単にいうと、二酸化炭素を出さない生活をすればいいのです。
でもこれが現代の人類の生活にとって、一番難しいこと。
よく家電は省エネを意識して使おうとか、マイバックを持って買い物をしようとかいわれますが、なかなか続いている方は少ないと思います。
人間は習慣づけることがとても難しい生き物。
どうやったらその省エネに対する行動が続くのかを、考えていかなくてはいけませんね。
そう、どうしたら続けられるのかしら。
そこなんです。だからレジ袋を有料化したり、ある意味ペナルティをかけていくしか無いんです。
近年レジ袋など、プラスチックに関して有料化が進んでいたり、コンビニエンスストアで、お箸やスプーンをいわないともらえなくなっていたり。
多少のペナルティをかけないと、省エネ活動はなかなか続きませんね。
ペナルティをかけなくても、ある程度自分の意識で、続くようにしてゆくことが大切ですよ。
本当に簡単なことでよくて、例えばエスカレーターを階段に変えたり、クーラーの温度を一度だけ上げたり、そしてその行動を長く続ける。
皆さまも、これからもずっと豊かな生活を続けていくため、ちょっとした省エネ活動を続けていきましょう。
異常気象と地球温暖化は関係ない?未来に向けて私たちが続けること。まとめ
今回は、近年問題になっている、異常気象と地球温暖化に関して考察し、さらにその二つが関係ないとは言えないという結論を出しました。
- 30年に1回起こる程度の滅多に無い気象
- 長く続く猛暑やゲリラ豪雨といわれる大雨などがある
- 温室効果ガスの極端な増加により、気温が上昇し続け、自然界のバランスを壊している現象
- 温室効果ガスの中でも二酸化炭素の削減が課題
- 海面上昇によるサンゴ礁の消失
また、地球温暖化を食い止めるために、私たちが何をすればいいのか、どうすればその行動が続くのかも書いていきました。
- 異常気象と地球温暖化は関係がないとはいえない
- 温暖化により農作物や世界経済の影響もある
- 二酸化炭素排出量削減のため、簡単な省エネ活動を長く続けることが大切
これからも、環境について学びながら、私たちにできることを続けてゆきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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