気温が下がり、緑が少なくなる冬。
そんな季節でも、鮮やかな赤と緑のポインセチアは目を楽しませてくれます。
そういえば最近、白いポインセチアを見かけたわ。
ポインセチアには、赤、白、ピンク、黄の4種類があります。色別の花言葉もあるんですよ。
じつは寒さに弱いポインセチア。
家にこもりがちな冬に、おうちの中で楽しむにはぴったりな植物です。
他にも冬に見ごろを迎える植物の花言葉を4つ紹介します。
花言葉としてこめられた想いを知ると、植物とともに過ごす冬のひとときが更に楽しくなりますよ。
- ポインセチアの由来や呼び名、特徴
- 色別の花言葉と、英語版の花言葉
- ポインセチアの育て方
- 冬に楽しめる植物の花言葉
ポインセチアの由来と呼び名
「ポインセチア」という呼び名は、アメリカの初代メキシコ駐在大使だったポインセット氏(Joel Roberts Poinsett)の名前に由来します。
ポインセット氏がメキシコで自生していたポインセチアを見つけ、帰国の際アメリカに持ち帰ったことで普及しました。
- 猩々木(しょうじょうぼく)
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猩々というのは、中国の伝説の生き物です。
日本には、赤い面に赤い装束で舞い踊る「猩々」が登場する能の演目があります。
ポインセチアの赤色がこの猩々に似ていることから猩々木という和名がつけられました。
しかし、ポインセチアと呼ばれることが多くあまり定着していません。
- ノーチェ・ブエナ
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原産地メキシコでは、クリスマスイブを意味する「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれています。
また、赤と緑に、樹液の白をあわせた3色がクリスマスカラーであることから、「クリスマスフラワー」とも呼ばれるそうです。
特徴
学名はEuphorbia pulcherrima、最も美しいユーフォルビアという意味を持ちます。
ユーフォルビア(Euphorbia)とはトウダイグサ科トウダイグサ属の総称、プルケリマ(pulcherrima)は「最も美しい」という意味です。
ポインセチアにぴったりの学名ですね。
科名 | トウダイグサ科 |
属名 | トウダイグサ属 |
学名 | Euphorbia pulcherrima |
英名 | Poinsettia |
原産地 | メキシコ、中南米 |
タイプ | 常緑性低木 |
常緑性ですが、寒さに弱いので10℃以下になると葉が落ちて枯れてしまいます。原産地の温暖な気候では、3~4mほどに成長するそうですよ。
花について
花に見える赤い部分は、じつは花ではありません。
赤い部分は葉が変色したもので、「苞(ほう)」といいます。
実際の花はというと、苞の中心にある小さな粒状の部分なのです。
本当のお花は目立たないのね。
樹液に注意
ポインセチアの白い樹液には、「フォルボール」という成分が含まれています。
強い作用がある成分ではありませんが、肌が弱いと炎症を起こす場合があります。
手入れをする際は手袋をして、樹液が皮膚についてしまったらすぐに水で洗い流しましょう。
また、犬猫などの動物が誤って食べてしまうと、下痢や嘔吐などを引き起こすことがあります。
小さなお子様やペットが樹液に触れないよう、置き場所には十分注意しましょう。
ポインセチアの花言葉
ポインセチアには、赤、白、ピンク、黄の4種類があり、それぞれに花言葉がつけられています。
ポインセチア全般の花言葉としては、赤色と同じ「祝福する」「私の心は燃えている」「幸運を祈る」「聖夜」があります。
青いポインセチアも販売されていますが、これは白のポインセチアに青の色素をつけたものです。
そのため、青いポインセチアとしての花言葉はありません。
赤
1番よく見る赤色のポインセチア。
植物用のラメが振られたものもあり、クリスマスシーズンの象徴的色合いです。
赤色のポインセチアの花言葉
- 祝福する
- 私の心は燃えている
- 幸運を祈る
- 聖夜
白
美しい白色のポインセチアは、単体でも、他の色と組み合わせても存在感抜群です。
白色のポインセチアの花言葉
- 慕われる人
- あなたの祝福を祈る
ピンク
一言でピンクといっても、個体ごとに色の濃淡はさまざまです。
お気に入りがきっと見つかりますよ。
ピンク色のポインセチアの花言葉
- 思いやり
- 清純
黄色
近年登場した黄色いポインセチア。
元気なビタミンカラーでお部屋も気分もぱっと明るくなりますよ。
黄色のポインセチアの花言葉
- あなたの幸せを祈る
英語版の花言葉
英語での花言葉は色別ではなく、ポインセチア全体の花言葉のみつけられています。
国を超えても、抱くイメージは似ているようですね。
- be of good cheer(元気を出しなさい)
- purity(清純)
- My heart is on fire(私の心は燃えている)
ポインセチアの育て方
ポインセチアは冬のイメージがありますが、寒さには弱い植物です。
また、赤く色づかせるため秋の2ヶ月間ほど、「短日処理」という作業が必要になります。
すこし手はかかりますが、季節ごとに適切な管理をすれば、翌年もきれいな色を楽しめますよ。
冬の管理
寒い時期はほとんど成長しません。
10℃以下になると枯れてしまうので、冬は室内での栽培がおすすめです。
- 水やり……冬は乾かし気味にする。土の表面が乾いたらたっぷりと。午前中の暖かな時間にやると、植物が冷えずにすみます。
- 置き場所……日当たりも必要なので、昼間は窓辺に置き、夜は冷気が当たらないよう部屋の中央に移してあげましょう。
- 肥料……不要です。
春の管理
暖かくなってくると新芽が出てきます。
新芽が成長してくると水をよく吸うようになるので、冬よりも水やりの頻度は上がります。
- 水やり……冬と同じく「土の表面が乾いたら」水やりします。
- 置き場所……夜は室内、暖かい日は外に出して、徐々に屋外の気温に慣らしていきます。
- 肥料……不要です。
寒の戻りに気をつけて、置き場所は10℃以上をキープしましょう。
夏の管理
ポインセチアは高温には強いですが、多湿には弱い植物です。
初夏に植え替えと適切な切り戻しをすることで、日本の環境でも元気に成長しますよ。
- 水やり……朝か夕方にたっぷりと行います。土の中で水温が上がり蒸れてしまうので、暑い時間帯は避けましょう。
- 置き場所……屋外でしっかり太陽にあてます。真夏は午後から日陰に移すなどして、高温になりすぎないようにします。
- 肥料……置き肥を月1回、液肥を週1回程度与えます。
秋の管理
きれいに色づかせるために必要な「短日処理」が始まります。
9月上旬~約2ヶ月の間、夕方5時頃から翌朝8時頃まで段ボールを被せるなどして光を遮り、真っ暗な時間を長くします。
植物に「夜」だと思わせることで、花と苞が形成される大事な作業です。
冬の楽しみのためには準備が必要ってことね!
- 水やり……残暑が残る時期は朝か夕方に、寒くなってきたら午前中にしましょう。
- 置き場所……昼間はよく日に当てて、最低気温10℃を目安に夜は屋内に入れてあげましょう。
- 肥料……完全に色づいて短日処理が終わるくらいまでは、夏と同じく置き肥を月1回、液肥を週1回程度与えます。
冬に楽しめる植物の花言葉
ポインセチアの他にも、冬に出回る植物はいろいろあります。
また、複数の花言葉があるもののなかには、ネガティブな印象を受けるものもあります。
しかしすべてを気にする必要はなく、大事なのは「どんな想いをこめて育てたいか」です。
鉢植えならおうちの中でも楽しめるので、ぜひ育ててみてくださいね。
まとめ
寒い時期でも、おうちに緑があると癒されますよね。
ポインセチアの育て方をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
最後に、今回ご紹介したポインセチアの色別花言葉をおさらいしましょう。
ポインセチアの花言葉
- 赤……「祝福する」「私の心は燃えている」「幸運を祈る」「聖夜」
- 白……「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」
- ピンク……「思いやり」 「清純」
- 黄……「あなたの幸せを祈る」
今までは、色や形の好みで育てる植物を選んでいたと思います。
これからは、選ぶポイントのひとつとして花言葉を加えてみてください。
さらに愛着が増すこと間違いなしですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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