クリスマスの時期が近付くと、お花屋さんなどの店先で見られるようになるポインセチア。
キレイな真紅が目を引く観葉植物です。
ポインセチアの赤と緑のクリスマスカラーに、ウキウキしちゃうっていう人も多いのではないでしょうか!
それならこれから迎えるクリスマスの飾りとして、お部屋にポインセチアを用意してみませんか?
観葉植物にはリラックス効果や空気清浄効果なども期待できるので、お部屋におくことはとてもおススメできます。
でも「どうやってお世話するの?」「お部屋でもちゃんと育てられるの?」と思っている人もいるのでは?
そこでポインセチアの育て方の気になることをまとめました。
- ポインセチアについて
- 季節ごとのお手入れ方法
- 短日処理の方法と効果
クリスマスを華やかにしてくれるポインセチアの育て方がわかるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ポインセチアってどんな植物?
ポインセチアは、メキシコの山地で『ユーフォルビア・プルケリマ』を改良して作られた観葉植物です。
野生種は耐寒性がありますが、園芸品種は寒さに弱いので室内で栽培することをおすすめします。
11月頃からお店に並び始めて、赤と緑のコントラストでクリスマスシーズンを華やかに彩ってくれるポインセチアは、さまざまな国で『クリスマスフラワー』として親しまれています。
『クリスマスフラワー』と呼ばれるのには他にも理由があります。
それが花言葉です。
聖なる願い・祝福する・聖夜・幸運を祈る・清純
まさにクリスマスにピッタリ!
”幸せ”を想わせる言葉がならんでいますよね♪
そして、遠くから見てもわかる真っ赤な花びらと、濃い緑色の葉っぱ…
実はポインセチアの赤い花びらに見える部分は「花」ではなく「苞(ほう)」と呼ばれる「葉」で、その苞葉の中心部にあるツブツブが本当の「花」なんです。
最近では、苞葉の色が赤色のもだけではなく白色や黄色やピンク色、斑入りのものなどバラエティーに富んできたので自分のお気に入りを探すのも楽しみのひとつになると思います。
クリスマスに飾れるお花があるなんて、とても素敵!
初心者の私でも育てられるかしら?
はい!
温度管理や水やりなど、お世話についてちゃんと知れば、大丈夫ですよ!
一緒にみていきましょう!
ポインセチアの基本的なお手入れ方法とは?
ポインセチアのお手入れ方法は他の植物とそれほどかわりませんが、季節ごとに少しずつ違うのでポイントを紹介していきますね。
1年を通してのお手入れ方法
ポインセチアはクリスマスの時期に開花する植物ですが、実は夏の植物なので寒さに弱いんです。
また、高温多湿も嫌うので置き場所には注意が必要です。
- 栽培温度は15℃〜25℃で管理する
- 日当たりの良い暖かい場所におく
- 夏の暑い時間帯に水やりはさける
- 風通しの良い場所におく
- 傷んだ葉などを取り除き風通しをよくする
- エアコンの風を直接あてない
水やりは、根腐れを防ぐために土が乾いてからたっぷりと与えます。
肥料は、5月〜10月の生育期に追肥してあげるのがベスト。
冬の追肥はお休みです。
季節ごとのお手入れ方法
季節によって少しずつお世話のしかたが変わるので、ポイントをお押さえておきましょう。
春のお世話
植え替えと剪定をします。
暖かくなってくると赤い苞葉が緑色にかわってきます。
そのタイミングで成長を妨げる根づまりや、病気の原因になる古い土を入れ替えるために植え替えが必要です。
- 3月~5月の暖かい日にする
- 鉢を一回り大きいものに替える
- 「草花の培養土」や「観葉植物の土」を使って、排水性と保水性を保つ
完全に緑色になってからがよいですが、6月までには植え替えと剪定をすませましょう。
ポインセチアは「常緑低木」という木なので、植え替えといっしょに剪定もします。
剪定をしないと間伸びして不恰好になったり光合成できずに枯れたりすることがあるので、定期的に剪定しましょう。
- 根元から3~4本の太めの枝をのこして切る
- 地面から15㎝くらいに切る
- 剪定後は水やりをひかえめに
春は生育期に入る時期です。
ポインセチアを元気に大きくするために、植え替えと剪定はしてあげましょう。
剪定後は新芽がではじめ、美しい新緑が楽しめます。
夏~秋のお世話
生育期であるこの時期は、肥料をしっかり与えましょう。
剪定をしたあとは枝が伸び新芽がどんどん出て成長していくので、栄養がたくさん必要になります。
追肥をして大きく元気に強く育てましょう。
- 5月~10月
- 緩効性の肥料なら約2カ月に1回
- 即効性の肥料なら1週間~10日に1回
栄養のとれた葉は濃い緑色にしげって見栄えもよくなり、夏をさわやかに魅せてくれます。
成長したポインセチアは、9月~11月の2ヵ月間短日処理(たんじつしょり)をしてあげましょう。
短日処理をすると、苞葉がきれいな赤色になりクリスマスを彩ってくれます。
詳しくは、後ほど説明しますね。
室内栽培では、エアコンによる乾燥などの水切れに注意してください。
冬のお世話
この時期にお店で購入する人も多いと思います。
ポインセチアは、とにかく暖かさを重視!
窓辺の明るい暖かい場所に置くのが良いですが、冷気はNGです。
- 窓際の冷気が入る場所からは離す
- 夜は段ボールなどを被せ保温する
- 鉢を発砲スチロールなどに入れて保温する
- 10℃以下にならないようにする
冷気にあたると葉が黄色くなったり、ぽろぽろ落ちて枯れる原因になるので防寒対策をしっかりしましょう。
冬は休眠期に入るので水の与え過ぎに注意し、苞葉を大きくするために肥料は断ちましょう。
水やりは表土が乾いてからですが、水不足も枯れる原因になるので葉水で乾燥を防ぎます。
また、肥料を与えると花を大きくしようとするので、苞葉に栄養がいかず小さい葉になります。
水やりはひかえめにして肥料は断ち、大きく真っ赤な苞葉を育てましょう♪
ポインセチアをきれいに色付かせる短日処理の方法
短日処理(たんじつしょり)をすると、ポインセチアの赤色がより鮮やかに赤く色付き元気に育ちます。
ポインセチアは、短日植物といい昼の時間より夜の時間が長くなると開花する植物のことです。
植物は「暗い時間の長さ」で季節を判別するんですよ!
明るい時間じゃないんですね?ふしぎ!
私たちが生活するうえでは電気で明るくすることは必要不可欠です。
そのようなお部屋でポインセチアを育てるとなると、どうしても明るい時間が長くなります。
そこで、わざと暗い時間を作る短日処理をおこないます。
- 9月~11月(気温が18℃~20℃くらいが望ましい)
- 夕方5時頃~朝8時頃(最低でも13時間)
- 段ボールなどをかぶせて光を遮断する(風通しのため、穴をあける)
- 温度は15℃を下回らないようにする
- 毎日かかさずにする
赤い苞葉は緑色の葉が変色するわけではなく、9月頃から新芽がではじめその新芽が色付きます。
自然環境でも苞葉が赤く色付くことはありますが、短日処理をするとよりきれいにより元気なポインセチアになります。
ぜひチャレンジしてみてください!
クリスマスの花ポインセチアの育て方のまとめ
ポインセチアの魅力は真っ赤な苞葉と濃い緑色の葉のコントラストだと思います。
その魅力を引き出すために季節ごとのお手入れの方法や、ポインセチアのきれいを保つための短日処理の方法などを紹介してきました。
ポインセチアの栽培には、温度や水やりの管理がとても大切です。
ポイントをおさえて、楽しんで育ててあげてください。
- 栽培温度…15℃~25℃
- 置き場所…日当たりの良い暖かい室内。冷気は避ける
- 水やり…春から秋は表土が乾いてから。冬は控えめに
- 追肥…5月~10月
- 植え替え…年に1~2回(春と夏)
- 剪定…定期的にしてコンパクトに保つ
- 短日処理…9月~11月の2ヵ月間
短日処理は、苞葉の赤色をきれいに出すことや元気に冬を過ごすために必要な作業です。
ポインセチアの魅力をめいっぱい引き出してあげてくださいね。
- 9月~11月(気温が18℃~20℃くらいが望ましい)
- 夕方5時頃~朝8時頃(最低でも13時間)
- 段ボールなどをかぶせて光を遮断する(風通しのため、穴をあける)
- 温度は15℃を下回らないようにする
- 毎日かかさずにする
最近ではラメやリボンで飾ったポインセチアも販売されていて、クリスマスのアイテムのひとつになっているようです。
コンパクトにおけるので、ワンルームのお部屋でもかわいく飾れると思います♪
クリスマスのあとはお正月用にアレンジメントすると、またひと味違った雰囲気を楽しめるんですよ。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!
あなたのライフスタイルに、彩りをプラスする一助になれたら幸いです。
コメント