エンディングノートは、もしものときに、自分の意思や自分の情報、死後にどのようにしてほしいかを記すものです。
生きている限り、いつ、もしものことが起きても不思議ではありません。
エンディングノートを書くことは早ければ早いほどいいのです。
でも、エンディングノートを手書きで書くのは少し面倒ですよね?
そういう時は、エンディングノートの無料アプリを利用するのがおすすめです。
そこで、今回は以下の内容を解説します。
- エンディングノートとは何か
- エンディングノート無料アプリ3選
- エンディングノート無料アプリを利用する3つのおすすめポイント
- エンディングノート無料アプリを利用するときの5つの注意点
エンディングノートの無料アプリを使うと、いつも使っているスマートフォンやパソコンにまとめられ、データとして管理ができ、作成・編集・削除もいつでもできます。
早速、もしものときのためにエンディングノートを無料アプリで作ってみませんか?
エンディングノートとは?
今、終活が流行っているのをご存じですか?
2012年にユーキャン流行語大賞にランクインしたことをきっかけに終活への関心が高まっています。
終活とは、人生の終わりについて考え、備える活動のことをいいます。
終活の活動の一つにエンディングノートを書くことがあります。
エンディングノートとは何かをまとめると次の3つになります。
- もしものときに備えて自分の希望を記すもの
- 遺言書とは違い法的効力がない
- 自分自身にとっての安心にもつながるもの
エンディングノートという言葉を初めて聞いた方、言葉は耳にしたことがあるけど、詳しく知らない方は、一緒に見ていきましょう。
もしものときに備えて自分の希望を記すもの
もしものときというのは、生きている限り誰にでもあって、突然起きるものです。
エンディングノートは、そんなもしものときに、自分の意思や自分の情報、死後にどのようにしてほしいか書いておくものをいいます。
エンディングノートに書く内容は、アプリによって違いますが、次のようなものがあります。
- 自分のプロフィールや基本情報
- 預貯金や不動産・借金などの財産や負債について
- 延命治療に関する希望
- 介護が必要になったときの希望
- 葬儀やお墓の希望
- 臓器提供の意思
- パソコンやSNSなどの暗証番号
- ペットへの対応
- 自分の人生の振り返り
- 大切な家族への想いやメッセージ
以上のようなことを事前に記しておくと、残された家族が突然の決断を迫られる状況では、エンディングノートが大きな助けになります。
遺言書とは違い法的効力がない
遺言書とは、次のようなものをいいます。
遺言書は、もしものときに自分の財産を渡す相手や不動産の管理を誰に依頼するかといった意思や思いを確実に伝えるために書面に表したものです。
相続に関する法律の規定よりも遺言書の内容が優先されます。
つまり、遺言書には、書いてある内容の実行を強制する法的効力があります。
一方、エンディングノートに法的効力はなく、自分の希望を残された人に伝えてお願いするというものになります。
遺言書とは違い、家族に知っておいてほしい事だけを選んでおくことができます。
自分自身にとっての安心にもつながる
エンディングノートを作りながら、自分の財産の状況を確認したり、これまでの人生でやり残したことやこれからやりたいことなどの整理ができます。
自分のことを書くことで、家族も知らなかったことや思い出を共有することができます。
また、残された人たちへ感謝の気持ちを伝えるのもおすすめです。
友人やお世話になった方へのメッセージや形見分けリストを作り、日頃言えなかった「ありがとう」の気持ちと自分の思いを伝えるのもいいでしょう。
エンディングノートを作ることで、自分の人生で改善が必要な点やもしものときまでに準備するべきことが分かりやすくなるので、自分自身にとって安心にもつながります。
エンディングノート無料アプリ3選
ここからは、エンディングノート無料アプリを3つご紹介いたします。
ご紹介するエンディングノートの無料アプリ3つの共通点は、以下の2つです。
- 必要な情報を記録する
- 必要なときに他者(家族)に開示する
そのほか、毎日の気分が記録できたり、終活に関するコラムが読めたりとアプリによって異なります。
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
みんなのエンディングノート
引用元:みんなのエンディングノート
みんなのエンディングノートは、アプリで簡単にエンディングノートが作れます。
とても使いやすいシンプルな入力画面で、情報入力が簡単にできます。
葬儀やお墓、連絡先や相続などの項目ごとに分けられているので、自分が伝えておきたいことから少しずつ作っていくことができます。
入力した内容は、クラウド上でも保存されるので、データが紛失したり破損する心配もありません。
わたしの未来~終活準備ノート
引用元:株式会社カラダノート
「わたしの未来〜終活準備ノート」は、終活を始めたばかりの方におすすめのアプリです。
相続・遺言・葬儀についてなどのコラムが定期的に公開されるので、終活の正しい知識や法律について学ぶことができます。
自分が残したいこと、伝えたいことを整理するためのリスト作成機能もあります。
例えば、「中身を見ないで捨ててほしいもの」のリストも簡単に作成でき、心の整理をサポートしてくれます。
毎日の気分や歩数なども記録できるので、終活しながら日記を書いたり健康管理に使える点も嬉しいですね。
そなサポ
引用元:そなサポ
そなサポは、全ての機能が無料の終活アプリです。
大切な資産や継承者を事前に登録することで、相続をスムーズに行えるようにします。
資産を受け継ぐ相手へ動画メッセージを残すことができるほか、定期的に健康確認機能がある点も大きなポイントです。
週に1度、設定した時刻にアプリが健康確認を行って、家族に通知してくれる「見守りサービス」もあります。
さらに、3週間以上健康の確認が取れなかった場合、お客様センターから連絡がきます。
連絡がとれなかったときには、アプリで設定されている継承者にメールで資産情報が知らされます。
遺産相続に役立ちながら、孤独死の不安も解消できます。
エンディングノート無料アプリを利用する3つのおすすめポイント
エンディングノート無料アプリを利用するおすすめポイントは次の3つです。
- 無料で使えるので始めやすい
- いつでも修正や削除ができる
- 写真・動画・音声も残すことができる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
無料で使えるので始めやすい
エンディングノート無料アプリのおすすめポイントは、無料で使えるので始めやすいところです。
いつも使っているスマートフォンやパソコンにアプリをインストールすれば準備完了です。
あとは、項目に従って入力していきましょう。
続けられるか不安という方は、お金のかからないアプリでの作成をおすすめします。
いつでも修正や削除ができる
アプリで書いたものは、時間や場所を選ばず、いつでも修正や削除ができます。
アプリだと一通り作成したあとに、読んでみて気になるところをいつでも書き直したり削除できるのは、とても便利といえます。
終活は、とても時間をかけて行うものです。
途中で考えが変わって、書き換えたいときもアプリだと、すぐにできるのでおすすめです。
写真・動画・音声も残すことができる
手書きの場合、文章の他に写真・動画・音声を残すとなると、カメラやビデオなどの機材を準備する手間がかかります。
その点、アプリの場合は、スマホやパソコンに保存してあるものを使うことができます。
新しく撮影したいときは、その場で撮影をしてアプリに取り込みます。
文章のほかに写真・動画・音声があると、思い出をより鮮明に思い出せるのでおすすめです。
エンディングノート無料アプリを使うときの5つの注意点
エンディングノート無料アプリを使うときの注意点は、以下の5つです。
- 端末の不具合や故障でデータが見られなくなる可能性がある
- アプリが終了することも想定しておく
- アプリの全てが無料で使えるとは限らない
- 定期的な見直しが必要になる
- エンディングノートを作っていることを伝えておく
1つずつ詳しく見ていきましょう。
端末の不具合や故障でデータが見られなくなる可能性がある
スマートフォンやパソコンの不具合や故障で、せっかく作ったデータが消えてしまい見られなくなる可能性があります。
また、不具合や故障の修理に出したとき、利用している端末を初期化することで、データが消えてしまうことも考えられます。
アプリで書くときは、万が一のことを考えてバックアップをしっかりとしておきましょう。
アプリが終了することも想定しておく
次々と新しいアプリができる一方で、アプリが終了してしまうことがあることも注意点の一つです。
アプリがある日突然、使えなくなったりはしませんが、頻繁に利用していないと終了の案内に気がつかない恐れもあります。
サービスが終わる日までに間に合わず、データをほかのアプリに移行しバックアップを取ることができないという事態を避けなければなりません。
最も困るのは、家族がアプリを見ようとしたときにサービスが終了していたと知った場合です。
アプリが終了しても大丈夫なように、他のアプリにも登録しておいたり、最低限の内容を手書きで残しておく対策をしておきましょう。
アプリの全てが無料で使えるとは限らない
アプリは全ての機能が無料で使えるとは限りません。
インストールや基本情報の入力は無料であっても、より細かく入力していくには、利用料金が発生してしまうこともあります。
インストールする前に無料でできるところと有料になるところを確認してから利用しましょう。
絶対にお金をかけたくないときは、無料で機能が豊富なアプリを選ぶことがおすすめです。
定期的な見直しが必要になる
これは、手書き・アプリどちらでもいえることですが、知り合いや親せきの連絡先を書いた場合、「数年後には連絡先が変わっていた」ということも考えられます。
また、自分が生活していて状況や気持ちに変化が生まれることもあります。
書いた内容が昔のままだと、自分の意向に沿わないということになりかねません。
手書き・アプリともに定期的な見直しをするようにしましょう。
エンディングノートを作っていることを伝えておく
せっかく作成しても、誰もエンディングノートの存在を知らず、自分の伝えたい情報や死後の希望が残された人に伝わらないのは、本末転倒です。
きちんとエンディングノートの存在を家族または信頼できる人に伝えておきましょう。
IDやパスワードなどのログイン情報も一緒に教えておく、または手書きで残しましょう。
エンディングノートを作れる無料アプリ3選!アプリを利用するおすすめポイントと注意点も紹介 まとめ
この記事では、エンディングノートを作れる無料アプリ3つとアプリを利用するおすすめポイントと注意点をご紹介しました。
まず、エンディングノートとはどういうものかを把握しましょう。
- もしものときに備えて自分の希望を記すもの
- 遺言書とは違い法的効力がない
- 自分自身にとっての安心にもつながるもの
この3つは、エンディングノートの基本です。
そして、アプリによって多少の違いはありますが、書く内容の10項目です。
- 自分のプロフィールや基本情報
- 預貯金や不動産・借金などの財産や負債について
- 延命治療に関する希望
- 介護が必要になったときの希望
- 葬儀やお墓の希望
- 臓器提供の意思
- パソコンやSNSなどの暗証番号
- ペットへの対応
- 自分の人生の振り返り
- 大切な家族への想いやメッセージ
遺言書とは違って、エンディングノートは、手書き・アプリともに法的効力はありません。
自分の希望を残された人に伝えてお願いするというものになります。
また、エンディングノートを作ることで、自分の人生で改善が必要な点やもしものときまでに準備するべきことが分かりやすくなるので、自分自身にとって安心にもなります。
次にエンディングノート無料アプリ3つをご紹介しました。
- みんなのエンディングノート
- わたしの未来~終活準備ノート
- そなサポ
みんなのエンディングノートはApple Storeのみですが、ほか2つはApple StoreとGoogle Play Storeのどちらからでもインストールできます。
エンディングノート無料アプリを利用するおすすめポイントは次の3つです。
- 無料で使えるので始めやすい
- いつでも修正や削除ができる
- 写真・動画・音声を残すことができる
無料アプリだと、いつも使っているスマートフォンやパソコンで作ることができるので、始めやすいです。
思いついたとき、外出先での移動時間や休憩時間に書くこと・修正・削除が手軽にできます。
エンディングノートアプリを使うときの注意点は、次の5つです。
- 端末の不具合や故障でデータが見られなくなる可能性がある
- アプリが終了することも想定しておく
- アプリの全てが無料で使えるとは限らない
- 定期的な見直しが必要になる
- エンディングノートを作っていることを伝えておく
スマートフォンやパソコンが不具合を起こしたり、故障してデータが消えてしまうことがあります。
また、アプリが終了することを想定しておく必要があります。
無料だと思っていたら項目によっては、課金が必要になることもあるので、きちんと確認しましょう。
エンディングノートを作っていることを家族または、信頼している人に伝えておくこともお忘れなく。
もしものときは、いつ・どこで起きるか誰にも分かりません。
エンディングノートは、整理しておくことが多いので早めに準備することがおすすめです。
エンディングノート無料アプリを上手に利用して、もしものときに備えておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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