シュトーレンの砂糖はなぜ溶ける?手作り品をクリスマスまでおいしく楽しむコツを紹介します

シュトーレンはクリスマスを心待ちにしながら少しずつ食べることで有名なお菓子です。

クリスマス前に見かけることも多いかと思います。

ご自分で作った時にまわりの砂糖が溶けてしまい、見栄えも味も変わってしまったとお悩みではありませんか?

クリスマスを楽しい気分で迎えるため用意したのに、砂糖が溶けてしまうと悲しいですよね。

砂糖が溶けてしまうと、おいしくないだけではなくカビが生えてしまうこともあります。

しかし簡単なコツさえつかめば長くおいしく楽しむことができます!

この記事ではシュトーレンの砂糖が溶ける理由と対処法を詳しく解説します。

クリスマスまで砂糖を溶かすことなく、おいしく食べられるポイントが分かりますよ。

どうぞ最後までお読みください。

目次

シュトーレンの砂糖が溶けるのはなぜ?

シュトーレンは粉糖がまぶしてあり真っ白な見た目をしています。

諸説ありますが、イエス様のおくるみをイメージしたお菓子なので真っ白く仕上げたり、雪に見立てているという説があります。

せっかくの真っ白いシュトーレンですので、最後まで見栄えもキープしたいところです。

シュトーレンの砂糖が溶ける理由

シュトーレンは溶かしバターを表面全体に塗り、砂糖をまぶすのが一般的な作り方です。

バターと砂糖には、以下のように日持ちをさせる効果があります。

日持ちする最大の理由
  • バターは生地の水分の蒸発を防いでしっとり柔らかさを保ち腐敗を防止する。
  • 砂糖で全体を覆うことで空気に触れにくくなり、乾燥やバターの酸化を防ぐ。
  • 砂糖には防腐性の効果もあり、カビの発生や細菌類の繁殖を防ぐ効果もある。

砂糖は周りの湿気を吸うことで溶けてしまいます。

シュトーレンは日持ちするとはいえ、いずれ食べ切らなければならない時期が来ます。

それを教えてくれるのが砂糖の溶け具合です

シュトーレンにまぶすのは「粉糖」です。

粉糖の種類によっては白いまま保つことができます。

カギを握る「粉糖」の種類

せっかくまぶした砂糖がベタベタになってしまっては残念です。

実はトッピングに適した溶けない粉糖があるんです。

粉糖の種類を3つに分けて特徴をご紹介します。

①純粉糖 グラニュー糖100%

口溶けがよく温度や湿度に敏感で固まりやすい。

②粉糖(コーンスターチ・オリゴ糖入り)

純糖の表示がなく固くなりにくくするためコーンスターチまたはオリゴ糖が3%前後添加されている。

だが吸水しないわけではないため①と同様湿気に注意する。

③溶けない粉糖 (プードルデコール)

粉糖の粒子に油脂をコーティングし吸湿を防ぐよう加工されている。デコレーション用でよく使われる。冷蔵庫や冷凍庫で保存しても湿気ることがない。

用途により使い分けると便利です。

シュトーレンの砂糖が溶けるのを防ぐ2つの方法

溶ける粉糖と溶けない粉糖があることが分かりましたが、溶けない粉糖だけではおいしさに欠けてしまいます。

どうしたら粉糖が溶けず保存ができるのでしょうか?

保存方法に気をつける

砂糖は湿気が大敵のため常温保存は向いていません。

冷蔵保存◎
ぴったりとラップに包み、ジッパー付きの袋に入れたあとタッパーなどの密封容器で保存します。
冷蔵室か野菜室に入れてください。

しばらく食べないなら冷凍保存も可能です。

冷蔵保存時と同じようにラップに包みジッパー付きの袋、密封容器に入れます。

解凍するときは、オーブンか電子レンジであたためると風味がたち、おいしく召し上がることができます。

常温で解凍する時は30分〜1時間が目安です。

2〜3ヶ月で食べ切るようにしましょう。

仕上げに「溶けない粉糖」を使う

シュトーレンはまわりの粉糖が生地のバターやラム酒となじんで美味しいコーティングになります。

プードルデコールは溶けないためバターやラム酒となじみません。

おいしさもあり砂糖が溶けないシュトーレンを作るポイントをご紹介します。

砂糖が溶けないおいしいシュトーレンの作り方

①焼き上がったシュトーレンの生地を溶かしたバターを塗りコーティングする

②グラニュー糖をまぶす

③しっかりグラニュー糖がついたらシュトーレンを冷まし、バターを固める

④粗熱が取れたら粉糖をたっぷりまぶす ※溶けない粉糖はまだです。

⑤一度ラップをし、軽く押さえ粉糖をしっかり密着させる

⑥最後の仕上げにプードルデコールを茶こしでかける

粉糖より量は多くなく表面を覆う程度で良いです。

砂糖の層を作ることで粉糖が溶けることを防ぐことができます。

「溶けない粉糖」は体に悪い?他の粉糖との比較

なかなか耳にしないプードルデコールですが、溶けない加工がされていると体への影響が心配ではありませんか?

プードルデコールと粉糖の成分を比べてみましょう。

まずは純粉糖、粉糖の成分を確認します。

粉糖の原材料と栄養成分

純粉糖の原材料:グラニュー糖100%

粉糖の原材料:砂糖・コーンスターチまたはオリゴ糖

粉糖100g中の栄養成分:エネルギー386kcal・ナトリウム1mg・カリウム1mg・炭水化物100g

主に砂糖でできていることが分かります。

次に溶けない砂糖 プードルデコールの成分を確認してみましょう。

プードルデコールの原材料と栄養成分

原材料:ブドウ糖・とうもろこしでん粉・加工油脂

100g中の栄養成分:エネルギー393kcal・たんぱく質0.1g・脂質4.8g・炭水化物87.4g・食塩相当量0.1g

プードルデコールは砂糖より早くエネルギーに変わるブドウ糖が使われています。

油脂コーティングしている分脂質はあります。

ですが最後のコーティングに使うだけにすればそこまで気にするほどではありません。

「溶けない粉糖」はどこで買える?

あまり見かけないような気もしますが、身近なところで購入できます。

「プードルデコール」と記載されてない場合もあります。

油脂コーティングされているか確認して購入してください。

ダイソー:パウダーシュガー 38g 

セリア:溶けない粉砂糖 36g

スーパーでも200g、200円程度で購入できます。

プードルデコールを仕上げに使うだけだったら1本30g程度で足ります。

他に使う予定がない場合は100円均一のものを購入した方が無駄がないです。

シュトーレンの砂糖が溶ける悩みを解決して楽しいクリスマスを!

この記事ではシュトーレンの砂糖が溶ける悩みの解決策をご紹介しました。

シュトーレンの砂糖を溶かすことなく、おいしく長持ちさせるポイントは使う砂糖の種類と手順、保存方法が大切です。

もう一度、ポイントを確認しましょう。

3つの砂糖の種類
  • 純粉糖…グラニュー糖100%
  • 粉糖…砂糖とコーンスターチまたはオリゴ糖が3%程度添加されている
  • 溶けない粉糖(プードルデコール)…油脂をコーティングし溶けないよう加工されている

溶けない砂糖だけ使うとおいしさに欠けてしまうため、おいしさをキープしつつ溶けないシュトーレンを作るには手順が重要です。

①焼き上がったシュトーレンの生地を溶かしたバターを塗りコーティングする

②その後にグラニュー糖をまぶす

③しっかりグラニュー糖がついたらシュトーレンを冷まし、バターを固める

④粗熱が取れたら粉糖をたっぷりまぶす

⑤一度ラップをし、軽く押さえ粉糖をしっかり密着させる

⑥最後の仕上げにプードルデコールを茶こしでかける

溶けない砂糖のみを使うわけではないので、保存方法も気をつけましょう。

ラップで包みジッパー付きの袋に入れます。

タッパーのような密封容器に入れ、冷蔵室か野菜室で保存します。

すぐに食べきれない場合は密封容器のまま冷凍庫での保存もできますが、2〜3ヶ月で食べ切るようにしましょう。

溶けない砂糖、プードルデコールはスーパーでも購入できます。

しかし少量だけ欲しい時は100円均一で購入するのがオススメです。

ダイソーでは、パウダーシュガーという品名で売っていますし、セリアにも溶けない粉砂糖が売っています。

手作りしたシュトーレンをおいしく長持ちさせ、楽しいクリスマスをお迎えください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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