クリスマスシーズンになると、町に並ぶ美味しそうなシュトーレン。
普段あまり食べる機会のないお菓子だからこそ、この時期にはシュトーレンの美味しさを最大限楽しみたいですよね。
シュトーレンに合わせる飲み物によって、シュトーレンの美味しさが倍増するのをご存じですか?
特に、シュトーレンとお酒の相性は抜群!
シュトーレンの豊かな風味とお酒の香りや味が、とても合うんです。
この記事では、シュトーレンにぴったりのお酒や、その選び方をご紹介します。
シュトーレンの美味しさを最大限に引き出すペアリングのコツをチェックして、今年のクリスマスをさらに素敵に彩りましょう!
シュトーレンとお酒が合う理由
シュトーレンは、お酒と一緒に楽しむことで、さらにその魅力が引き立つお菓子です。
シュトーレンとお酒がなぜ相性が良いのか、その理由について解説します!
シュトーレンは、ドイツの伝統的なクリスマス菓子です。
もともとは、クリスマス前の断食期間中に食べられていたという歴史を持ち、発酵した生地にドライフルーツやナッツ、スパイス(シナモンやナツメグ)や洋酒を加え、焼き上げて粉糖をまぶして作られます。
保存性が高く、アドベント期間と呼ばれるクリスマス・イブの4週間前からイブまでに少しずつ食べる習慣があるので、その間に熟成が進みます。
熟成によって、生地にフルーツの風味が馴染み、さらに美味しくなるのも特徴のひとつです。
ドライフルーツやナッツ、スパイスなど、それぞれの素材が重なり合って深い味わいを作り出すシュトーレンと同様に、お酒も同じように深みや香りを持つため、シュトーレンの特徴とよく調和します。
シュトーレンとお酒は、どちらも複雑で風味豊かな要素を持っているので、組み合わせることで相乗効果を生み、全体的に美味しさが増すのです。
シュトーレンに使われているお酒の種類
シュトーレンにはどんなお酒が使われているの?
作り手のこだわりによって、シュトーレンに使用されるお酒は様々です。
使われているお酒の風味の違いによって、シュトーレンの個性を楽しむことができますよ。
代表的なものをご紹介しますね!
ラム酒
ラム酒はシュトーレンに最もよく使われるお酒の一つです。
ラム酒の甘い香りと深い風味が、シュトーレンのドライフルーツやナッツ、スパイスと絶妙に調和します。
ラム酒は比較的アルコール度数が高め(40%程度)ですが、シュトーレンに使われる量は少量であるため、強すぎる印象はなく、風味をまろやかにする役割を果たします。
ラム酒の豊かな香りが、焼き上げられたシュトーレンの熟成を助け、時間が経つにつれてその風味がより深く感じられるようになるのです。
ブランデー
ブランデーは、ラム酒に続いて使われることが多いお酒です。
ラム酒と比べて少し軽い印象を与えつつ、シュトーレンに豊かな味わいを加えます。
ブランデーの香りがシュトーレンのドライフルーツと好相性で、食べるたびにその深みが感じられます。
ワイン
一部のシュトーレンでは、白ワインや赤ワインを使うこともあります。
白ワインは、シュトーレンのフルーティーな甘みを引き立てる役割を果たし、赤ワインはナッツやスパイスの風味と調和して深みを増します。
リキュール
時にはリキュール(例えばオレンジリキュールやアマレット)を使うこともあります。
リキュールの甘さや個性的な香りが、シュトーレンに新しいアクセントを加えます。
他にも様々なお酒が使われます。
最近は日本でもシュトーレンが浸透してきたので、日本酒を使用した和風のシュトーレンも増えているんですよ。
色々な種類を食べ比べてみるのも楽しそう!
シュトーレンに合うおすすめのお酒は?
シュトーレンに合わせるお酒は、どんなものがいいのでしょうか?
シュトーレンは熟成が進むにつれ、味わいが変化します。
食べるタイミングによってお酒の種類を変えて楽しむのもおすすめですよ!
赤ワイン
赤ワインの中でも特に、フルボディの赤ワインはシュトーレンに使われているドライフルーツやスパイスと相性が良いです。
プリミティーボ、シラー、ジンファンデルなど、重めで果実味のあるものがおすすめ。
シュトーレンが熟成してきたタイミングでペアリングすると、シュトーレンの風味をより深く感じることができます。
白ワイン
白ワインの爽やかな酸味とフルーティーな風味は、シュトーレンのドライフルーツの甘みやスパイスの風味とよく調和します。
さっぱりとした後味がシュトーレンの甘さを引き立て、全体的に爽やかな味わいを楽しめます。
リースリングやシャルドネなど、少し甘口のものが相性が良く、バランスの取れたペアリングになるのでおすすめです。
シュトーレンがまだ熟成していない段階に合わせることで、フレッシュな風味と軽やかさを楽しむことができますよ。
洋酒
ラム酒やブランデーなど、シュトーレンに使用されるお酒は、そのまま飲んでも相性が良いです。
甘い香りやアルコールの風味が、シュトーレンと絶妙に調和し、豊かな味わいを引き出すからです。
ウイスキーやバーボンなどのより力強い洋酒も、シュトーレンのスパイシーさと良いバランスを作り出します。
重くどっしりした風味の洋酒は、シュトーレンが熟成してきたタイミングで合わせるのがおすすめです。
グリューワイン
グリューワインは、シュトーレンと同じドイツ発祥のホットワインです。
赤ワインにフルーツやスパイスを入れて温めたもので、クリスマスマーケットの定番メニューです。
シュトーレンとホットワインのペアリングは、本場ドイツのクリスマスを感じられ、特別な気持ちにさせてくれますよ。
日本酒
意外かもしれませんが、日本酒もシュトーレンとのペアリングにおすすめです。
特に、甘口の日本酒や純米酒、吟醸酒がシュトーレンのスパイシーさやフルーツの風味と相性が良いです。
甘口の日本酒はシュトーレンのまとやかな味わいを引き出します。
また、辛口の日本酒を合わせると、シュトーレンの甘さが引き立ち、さっぱりした後味が楽しめます。
ノンアルコールという選択肢も
もちろん、ノンアルコールの飲み物でもシュトーレンを楽しめます。
おすすめは、ハーブティーやジンジャーティーなどの、スパイシーな飲み物。
お酒に負けず劣らず、シュトーレンとの相性が抜群です。
お酒が苦手な方でも、シュトーレンと飲み物のペアリング効果を実感することができますよ。
シュトーレンに含まれるアルコール量
シュトーレンにお酒が入っている、と聞くと、アルコールの強さが心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シュトーレンに使用されるお酒は少量であり、焼き上げの過程でそのほとんどのアルコールは蒸発します。
しかし、全てが完全に抜けるわけではないため、食べる際には注意が必要です。
妊婦や子供の場合
妊婦や子供がシュトーレンを食べる場合、アルコールが完全に抜けきっていない可能性があることを考慮し、少量の摂取に留めることが推奨されます。
シュトーレンに使われるお酒は比較的少量であり、焼き上げの際に多くが蒸発するとはいえ、絶対に完全にアルコールが取り除かれるわけではありません。
そのため、妊娠中や子供に与える場合は、お酒を使っていないシュトーレンを選ぶか、慎重に食べることをおすすめします。
運転前に食べても大丈夫?
酒気帯び運転の基準は、呼気1リットル中のアルコール分が0.15ミリグラム以上です。
これは、ビールなら中びん1本、日本酒なら1合、ウイスキーならダブル1杯を飲んだ場合に相当します。
シュトーレンに使われるお酒の量は少量であるため、通常は運転前に食べても問題ないとされていますが、シュトーレンに使用されるお酒の種類やその残留アルコールの量によっては、敏感な方に影響を与えることがあります。
運転前にシュトーレンを食べる際は、食べ過ぎず、特にアルコール分が気になる場合は少量にとどめることが大切です。
シュトーレンにお酒は合う!一緒に楽しめば美味しさアップ!
この記事では、シュトーレンがお酒と合う理由や、ペアリングにおすすめのお酒をご紹介しました。
以下にポイントをまとめます。
- シュトーレンとお酒は相性抜群!ペアリングすることで、より豊かな味わいを楽しむことができる。
- 食べるタイミングに応じてぴったりのお酒を選ぶことで、さらに美味しさが倍増!
シュトーレンとのペアリングにおすすめのお酒は次のとおりです。
- 赤ワイン
- 白ワイン
- 洋酒
- グリューワイン
- 日本酒
- (ノンアルコール)ハーブティー、ジンジャーティーなど
また、シュトーレンの熟成具合に合わせてお酒を選ぶことで、シュトーレンの美味しさを最大限引き出すことができます。
- シュトーレンが熟成していない段階では、軽めの白ワインと一緒に楽しむのがベスト。
- シュトーレンが熟成してきた段階では、重めの赤ワインや、深みのある洋酒がぴったり。
シュトーレンに含まれているアルコールは焼き上げる際にほとんど飛びますが、完全になくなるわけではないので、敏感な方は注意が必要です。
妊娠中の方や子供、運転される方など、アルコール分が気になる方は、少量の摂取に留めましょう。
ぜひ、シュトーレンを楽しむ時期や気分に合わせて、最適なお酒を選んで、特別なひとときをお楽しみください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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