ゲリラ豪雨とは何？【自由研究に役立つ】親子で学ぶゲリラ豪雨の原因と身を守る方法

夏休みが始まると、多くの親子で悩むのが自由研究ではないでしょうか。

この記事では、ゲリラ豪雨とは何か、またゲリラ豪雨が起こる原因について解説いたします。

さらにゲリラ豪雨から自分の身を守る方法について知ることができます。

ぜひ親子で自由研究に役立ててください!

ゲリラ豪雨とは？夕立との違いは？

ゲリラ豪雨とはそもそも何でしょうか。

近年、夏になるとテレビやニュースで話題になるゲリラ豪雨ですが、ゲリラ豪雨と夕立の違いは知っていますか？

ゲリラ豪雨とは何なのか、また、ゲリラ豪雨と夕立の違いについて見ていきましょう。

ゲリラ豪雨は正式な気象用語ではない

ゲリラ豪雨とは正式な気象用語ではありません。

気象庁が天気予報などで使う「局地的大雨」を、ニュースや新聞などで「ゲリラ豪雨」と呼んでいます。

ゲリラ豪雨とは、短い時間に狭い範囲で降る激しい雨のことで、場所や時間帯が予測しにくいという特徴があります。

ゲリラ豪雨と夕立の違い

ゲリラ豪雨も夕立も短時間に激しい雨が降るという点は共通しています。

ではゲリラ豪雨と夕立の違いは何でしょうか。

ゲリラ豪雨と夕立の違いは下記の通りです。

ゲリラ豪雨の原因

ゲリラ豪雨には積乱雲が関係しています。

積乱雲とは、夏によく見られる、モクモクと上に発達した、山のような雲のことです。

積乱雲は雷雲(らいうん)とも呼ばれています。

積乱雲について詳しく見ていきましょう。

積乱雲が発生するしくみ

引用：tenki.jp

積乱雲は大気の状態が不安定なときに発生しやすくなります。

大気の状態が不安定とは、地表の気温が高く、上空の気温が低い状態です。

夏に強い太陽の日差しで地表が温められると、空気の温度が上がり、上昇気流が発生します。

上空の気温は冷たいので上昇気流との気温差が大きいと、大気の状態が不安定になり、積乱雲が発達します。

積乱雲が発達すると狭い範囲で大雨を降らせます。

これがゲリラ豪雨の原因です。

積乱雲が発達すると起こる現象

発達した積乱雲は以下のような現象をもたらすので注意が必要です。

発達した積乱雲は、30分～1時間程度上記の現象を引き起こします。

ゲリラ豪雨の前兆は？

ゲリラ豪雨は予測が難しいですが、天気の急変を、前もって知ることができます。

1つずつ見ていきましょう。

空が暗くなる

真っ黒い雲が近づいてくると、まもなく雨が降るサインです。

周囲が急に暗くなるので、雲の動きをよく観察し、自分の方向に近づいてくるか注意しましょう。

遠くで雷が鳴る

ゴロゴロと雷の音が聞こえてきたら積乱雲が近づいています。

また、雷の音だけでなく稲妻が見えるのも、急な大雨になるサインです。

冷たい風が吹く

急な雨や雷をともなう積乱雲は、雨が落ちてくる前に冷たい空気が雲から降りてきます。

積乱雲が近づいてくると、冷たい風が強くなり激しい雨が降ってくるサインです。

急に風が強くなったら竜巻などの突風にも注意しましょう。

ゲリラ豪雨から身を守るための対策と方法は？

ゲリラ豪雨について知っておくことは、自分の身を守る対策につながります。

特にお子様がいる家庭は、お子様の普段の行動範囲内で避難する場所を、日頃から家族で話し合っておくとよいでしょう。

また、スマホアプリを利用して気象情報を把握しておくのもおすすめです。

そのうえで、外出時にゲリラ豪雨に遭遇してしまった時の方法を、お子様と一緒に確認しておきましょう。

ひとつずつ見ていきましょう。

街中にいるとき

地下にいる場合は、路面の水が地下に流れてきます。

急な大雨が降る前に2階以上の建物に避難しましょう。

道路が冠水してしまった場合は、外を歩くのはとても危険です。

大雨でマンホールのふたが開いてしまい、転落の危険があります。

また道路と用水路の区別がむずかしくなり、用水路に落ちて流されてしまうこともあります。

無理に帰宅しようとせず、安全な場所に避難し、雨が止むのを待ちましょう。

アンダーパス(立体交差で、周りよりも低くなっている道路)は、雨水が大量に流れ込むため、すぐに冠水してしまいます。

車が水没して、車内に閉じ込められる危険性があるので、アンダーパスには絶対に入らず迂回(うかい)するようにしてください。

川遊びのとき

ゲリラ豪雨が自分のいる場所で発生していなくても、川の上流で発生すると大変危険です。

ゲリラ豪雨が川の上流で発生すると、たとえ自分がいる所が上流から離れていても、急激に水位が上がり流れが速くなります。

川の上流で積乱雲が発達しているのを見たら、速やかに川から離れてください。

屋外で安全な建物がないとき

ゲリラ豪雨は、雷を伴うことが多いので雷から身を守る方法を知っておくことも大切です。

公園や、グラウンドなど近くに建物がないときには車があれば、車内に避難するのが最も安全です。

車の表面は金属に覆われているので、たとえ雷が落ちても、電気は表面を伝って地面に流れていきます。

ただし金属の部分には触らないようにしましょう。

車もなく、避難できる建物もないときは、周りのものより姿勢を低くすることが重要です。

木や背の高いものがある場合は、4ｍ以上離れたところに移動して、しゃがんで雨が止むのを待ちましょう。

ゲリラ豪雨の原因と対策を知って自由研究に役立てよう

本記事ではゲリラ豪雨とは何かについてお伝えいたしました。

ゲリラ豪雨は正式な気象用語ではなく、「局地的大雨」のことを「ゲリラ豪雨」と呼んでいます。

ゲリラ豪雨と夕立には下記の違いがあります。

ゲリラ豪雨	夕立
・季節に関係なく使われる用語 ・時間や場所に関係なく発生するので予測が難しい ・災害を起こす危険性がある	・夏の午後から夕方に発生する限定的な用語 ・ほぼ予測することが可能 ・災害を起こす危険性は低い

積乱雲は大気の状態が不安定なときに発生しやすくなります。

積乱雲が発達すると狭い範囲で急な大雨を降らせます。

これがゲリラ豪雨の原因です。

ゲリラ豪雨について知っておくことは、自分の身を守る対策につながります。

以下のことを普段から意識しておくと良いでしょう。

そのうえで、ゲリラ豪雨に遭遇してしまったときの方法をご紹介しました。

ゲリラ豪雨について知ることで自分の身は自分で守れます。

また夏休みにぴったりの自由研究のテーマになることでしょう。

ここまでゲリラ豪雨についてお伝えしましたが、「ゲリラ豪雨は怖い」というイメージを持たれたのではないでしょうか。

もちろん、ゲリラ豪雨は危険で注意しなければならないものですが、とてもすてきなものが見えることも……

積乱雲が通り過ぎるころに太陽と反対側の空を見上げてみてください。

実は虹がかかっていることが多いのですよ。

ゲリラ豪雨は怖いだけではなく、すてきな現象をわたし達に見せてくれるのです!

ぜひ自由研究に役立てて、親子で楽しい夏休みを過ごしてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。