また洗濯機の中にワカメみたいなのが……これはいったいなに?
洗濯機だけでなく、せっかく洗った洗濯物についていることもありますよね。
汚れたものをきれいにする洗濯機なのに、汚れていては意味がありません。
洗濯機は使っているうちに汚れがたまり、黒いワカメのような物体となって外に出てくることがあります。
この記事では汚れの正体と、効果的な汚れの落とし方を紹介しています。
洗濯槽クリーナーを塩素系と酸素系に分けて説明していますのでぜひ読んでみてください。
今まで洗濯槽クリーナーは適当に買っていた!という方もこの記事を読めば選び方がわかるようになりますよ。
掃除法だけでなく予防法も併せて書いていますのでぜひ参考にしてください。
汚れが付きにくくなると家事が楽になります。
正しい掃除法と予防法で、家事を楽にしましょう!
ワカメのような汚れの正体は?
この汚れの正体は主に「黒カビ」です。
洗濯槽の裏側に黒カビがたまるとワカメのように帯状になってでてくることがあります。
カビはアレルギーなどの原因になることもあるのでしっかりと掃除をし、日常的に対策をしましょう。
以下に原因と対策をご紹介しますね。
黒カビがつく原因
黒カビの原因は水分、皮脂などの汚れ、洗剤の残りカスなどいろいろなものがあります。
カビは高温多湿な場所を好むので、洗濯槽の中は絶好の繁殖場所です。
代表的な原因には以下の3つがあります。
- 衣服についた水分
- 皮脂などの人体から出る汚れ
- 洗剤の溶け残り
以下で詳しく説明します。
衣服についた水分
乾いたように見える衣服でも汗や空気中の水分が含まれています。
特に近年の夏はかなり暑いので少しでも外に出るとたくさんの汗をかきますね。
冬は寒いのでそんなにたくさん汗をかかないだろうと思われがちですが、寝ている間に約コップ1杯分の汗をかくといわれています。
これらの水分が洗濯槽の湿度を上げる原因となり、カビが増えやすくなってしまいます。
衣服についた水分は少量ですが、洗濯機の中は風通しが悪いので十分にカビが繁殖する原因となり得ます。
特にたくさん汗をかいた日や、衣服が濡れた時などはそのまま洗濯機に長時間入れっぱなしにしないようにしてください。
どうしてもすぐに洗濯機を回せない場合は一旦干しておきましょう。
干す場所がない場合は浴室にかけたり、ランドリーラックを設置すると便利です。
浴室にかける場合は換気扇を回すようにしてください。
皮脂などの人体からでる汚れ
着用した衣服には皮脂や皮膚の一部などの汚れがついています。
皮脂は皮膚を守るために分泌されているとても大切なものです。
手のひらと足の裏以外の全身に皮脂腺がありますので、衣服のほぼ全体に皮脂がつきます。
皮膚の一部とは新陳代謝等で剥がれ落ちた角質などです。
皮膚は毎日少しずつ生まれ変わっていますので、多少の角質などが衣服につくことになります。
肌が荒れているときや乾燥しているときは皮膚がけば立ち衣服の繊維にからまることも。
皮脂(脂肪)や皮膚の一部(タンパク質)はカビの栄養分となり、繁殖する原因となります。
手拭き用のタオルなどにも同様の汚れがつき、おまけに水分もあるのでカビのエサがいっぱいです!
気になる方は思い切ってペーパータオルに変えてしまうというのもひとつの解決策です。
毎日だともったいないので、複数人の来客があるときなどに取り入れてみるのはいかがでしょうか。
洗剤の溶け残り
洗剤の溶け残りもカビの栄養分となり、繁殖する原因となります。
カビ(真菌)の中でもスコレコバシディウム、エキソフィアラという種類は洗剤に含まれる界面活性剤を栄養源としています。
界面活性剤を使わなければ栄養源にはなりませんが、ほとんどの洗剤に含まれているのでそれは難しいでしょう。
では洗剤を少なめに入れればいいのでは?と思う方もいると思いますがそれはやめてください。
洗剤を極端に少なくすると汚れが落ちにくくなり、衣服の黒ずみや黄ばみの原因になります。
汚れ自体がしっかり落ちていませんのでその汚れがカビの栄養分となりますので、洗剤を減らすした意味がありません。
洗剤は規定量を超えて使用しても汚れの落ち具合は変わりません。
減らすと汚れがたまりカビの栄養分を増やしてしまいます。
規定量をしっかり守って使うようにしてくださいね。
黒カビ汚れを落とす方法
汚れを落とす方法はいくつかありますが、代表的なものは以下の2種です。
- 塩素系クリーナー(洗濯槽カビキラーなど)
- 酸素系クリーナー(オキシクリーンなど)
それぞれ使用するにあたって注意点がありますので以下で説明します。
塩素系クリーナー
塩素系クリーナーは洗浄力が強く殺菌力があるので日常使いはもちろん、長い間掃除をしていなかった洗濯槽にもおすすめです。
有名なものだと洗濯槽カビキラー(ボトルタイプ)があります。
(袋タイプは非塩素系なので注意)
各洗濯機メーカーからも塩素系のクリーナーが発売されています。
基本的には漬け置きが必要なく、時間がかからないのもうれしいポイント。
縦型・ドラム式の両方に使用できるので便利です。
ただし一部の商品はにおいが強いのでそこがデメリットと言えます。
洗濯槽クリーナーは洗濯機の形状(縦型・ドラム式・二層式など)によって使えるものが分かれています。
選んだ商品がご自身がお使いの洗濯機に使えるか確認してくださいね。
塩素系クリーナーには以下のようなものがあります。
酸素系クリーナー
酸素系クリーナーはにおいが少なく、他の用途に使える洗剤も多いので便利に使えます。
洗濯槽専用のものもありますが、通常のオキシクリーンやワイドハイターも酸素系洗剤なので洗濯槽のお掃除にも使えます。
これらはお洗濯用に常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。
それがそのまま洗濯槽の洗浄にも使えます。
使い慣れているものだと安心して使えますね。
酸素系クリーナーを使うときはほとんどの場合、40~50℃くらいのお湯で4~6時間以上の漬け置きが必要です。
お湯を使うときは洗濯槽の耐熱温度を確認し、50℃以上のものは使わないように注意してください。
ドラム式洗濯機には使えないことが多いので、各商品ごとに確認してくださいね。
以下に酸素系の洗濯槽クリーナーをご紹介します。
ジョンソン株式会社/洗たく槽カビキラー(非塩素系)
黒カビ汚れ対策
普段から汚れ対策をしていれば、お手入れがぐっと楽になります。
- フタを開けたままにする
- 洗濯機に洗濯物をいれたままにしない
- 洗剤ケース・糸くずケースの掃除
フタを開けたままにする
洗濯が終わったら、常に洗濯機のフタを開けておくようにしましょう。
洗濯機に「槽乾燥」という機能がついている場合はできるだけ毎日使ってください。
湿度が60%以下になるだけでカビの繁殖を抑制することができます。
60%以下というとだいたい1~2月ごろの湿度と同じくらいです。
多くの方が洗濯機を洗面所や浴室付近など湿度の高い場所に置いていると思うので、お部屋自体の換気も忘れずに行ってくださいね。
もし置き場所の構造などの理由で開けっ放しにできない場合は、ドアストッパーを使うとフタを浮かせておくことができるので試してみてください。
このとき使うドアストッパーは、子どもの指はさみ防止用のスポンジでできたものです。
参考までに写真を載せておきますね。
槽洗濯機を洗濯かごの代わりにしない
洗濯機に洗濯物を入れておかないことも大切です。
ただでさえ風通しの悪い洗濯機の中に洗濯物を入れてしまうと、洗濯槽が乾燥しにくくなってしまいます。
前述の通り、黒カビ予防には洗濯槽を乾燥させることが大切なので常に空にしておきましょう。
洗濯物を入れておくのは別途洗濯かごを用意してくださいね。
置き場所がない!という方は隙間用の細い洗濯かごや、折りたたみ式のものも売られていますので探してみてください。
小さいものでも場所はとられてしまいますが、洗濯物を入れっぱなしにして黒カビワカメが大量発生してしまっては大変です。
もし洗濯槽がカビだらけになってしまい掃除を清掃業者にお願いすることになると数万円の費用がかかってしまいます。
洗濯機はもちろん、お気に入りの衣服を守るためにもぜひ使ってください。
洗剤ケース・洗剤投入口・糸くずケースを掃除
洗剤ケースや糸くずケースは毎回掃除をするのがおすすめです。
糸くずケースのごみは捨てていても、洗剤ケースや洗剤の投入口を掃除している方は少ないのではないでしょうか。
いずれも水分が付着する部分ですのでしっかりきれいにしましょう。
必ず使うたびに掃除をしてくださいね。
洗剤ケースや投入口ははずれる部品もあるので、詳しくは説明書を確認してください。
糸くずケースは掃除をしたあとしっかり乾かすと効果的です。
糸くずケースそのものと、ケースを取り付ける部分周辺のカビを防ぐことができます。
できれば洗剤ケース・糸くずケースのいずれも外した部品はすぐに取り付けず、次に使うときまで干しておきましょう。
私は窓際の隙間に置いて乾燥させていますが、場所がない方でラックや棚ならある方はこちらがおすすめです。
上記のようなラックに干しておくとさらにカビがつきにくくなりますよ。
各ケースの清掃するだけでなく、洗濯槽側の取り付け部分もしっかりきれいにしてくださいね。
洗濯槽のワカメ汚れ!掃除法と対策まとめ
洗濯槽から出るワカメのような汚れは主に黒カビが原因です。
- 衣服についた水分(汗や空気中の水分)
- 衣服についた皮脂や皮膚の一部
- 洗剤の溶け残り
黒カビ汚れの落とし方には主に以下の2つがあります。
- 塩素系クリーナー
- 酸素系クリーナー
塩素系クリーナーには洗濯槽カビキラーなどがあります。
酸素系クリーナーは洗濯槽専用のものや、通常のお洗濯にも使えるオキシクリーンやワイドハイターなどがあります。
汚れがひどいときは塩素系で、においが気になる方や日常の掃除には酸素系を使ってみてください。
洗濯槽をきれいに保つには普段からの対策が大切です。
- 洗濯機のふたは開けておく
- 洗濯機の中は空にしておく
- 洗剤ケースや投入口・糸くずケースは毎回掃除
普段から対策をしてきれいな洗濯槽を保ちましょう!
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