
アースカラーとくすみカラーという名前をよく耳にするけど、違いが分からない…
アースカラーとくすみカラーは、鮮やかさが低く落ち着いた色味であることは共通しています。
2つの違いは明るさを表す明度です。
アースカラーは明るさが低く、くすみカラーはグレイッシュな色味。
似ている2色でも、実は並べると違いがよくわかります。
この記事では、アースカラーとくすみカラーの違いをさらに詳しく解説し、それぞれの色味に合わせやすい色をご紹介します。
- アースカラーとくすみカラーの違い
- アースカラーとくすみカラーに合わせやすい色
- アースカラーとくすみカラーのデメリット・メリット
コーディネートに取り入れられるように、色見本もご紹介しますね!
アースカラーとくすみカラーを知って、生活に取り入れてみましょう。
【アースカラーとくすみカラー】明度と彩度とは


明度とは、色の明るさを表すものです。
「明るい」「暗い」という表現として使われます。
明るくなるほど「高明度」といわれ、暗くなるほど「低明度」といわれます。
【イメージ図】
彩度とは色の鮮やかさや、他の色が混ざっていない色を表します。
「絵の具をパレットに出したそのままの色」が彩度があるという色となります。
彩度が高くなるほど「高彩度」となり低くなると「低彩度」といわれます。
- アースカラー…明るさを表す明度、鮮やかさを表す彩度が低い
- くすみカラー…鮮やかさを表す彩度が低く、明るさを表す明度は中間的
混同されやすいですが、異なる2色です。
それぞれのカラーを詳しく見ていきましょう。
アースカラーとは


地球の自然界にある大地、植物、空、海…をイメージした色です。
1970年頃のヒッピーブームの影響を受け、自然派志向のファッションカラーとして誕生したとされています。
例えば大地のようなブラウンやベージュ、植物をイメージしたカーキやグリーンなど。
落ち着いた色味が多く、性別や年齢、場所に関係なく取り入れやすいカラーとなります。
最近では、レンガの色に似たテラコッタが人気の色として注目されているんですよ!
アースカラーという色
アースカラーは主張が強くない色味で、大人なイメージがある色味です。
落ち着いた色味から秋冬をイメージするかも知れませんが、1年中使える色味といえます。
流行りや廃りの影響を受けにくく、どの年齢にも問わず使いやすいでしょう。
安心や安定感を与える色味として、多くのインテリアに使用されています。
基盤となるフローリングやドアの色が、アースカラーとなっている住宅も多いのではないでしょうか。
デメリットして、明度、彩度が低いため暗めで、重たいイメージとなってしまいます。
また地味なイメージとなってしまうため、明るい色味と合わせて使用することもおすすめです。
アースカラーの色見本と合わせやすい色


アースカラーは落ち着いた雰囲気を作ることが得意な色彩です。
アースカラー×モノクロ


引用:nissen
白や黒といったモノクロ、モノトーンカラーはアースカラーと同じでどんな色とも合わせやすい色味です。
黒と合わせば引き締まったシックなイメージで、白と合わせば軽やかなイメージとなります。
地味なイメージとなってしまうことがデメリットです。
アースカラー×アースカラー


引用:nissen
アースカラー同士で合わせるとおしゃれなイメージとなります。
カーキ×ブラウン、テラコッタ×ブラウンなど、合わせやすく幅広く組み合わせが完成。
落ち着いた雰囲気を出す際におすすめの組み合わせです。
アースカラー×ビビットカラー


引用:nissen
一見合わなそうな色味同士といえるでしょう。
面積を多く使用するのではなく、アースカラー×アースカラーのさし色として使用すると小物の存在感がでます。
アースカラー×パステルカラー


引用:nissen
明るく優しい色味のパステルカラーは、ベージュやブラウンと合わせるとおすすめです。
やわらかく優しい色味の組み合わせは、品の良さをだすコーディネートに合います。
住宅外壁でも使用されている色
くすみカラーはインテリアや小物に多く使われているように、アースカラーを外壁塗装で使用している住宅も多くみられます。
アースカラーを使用することでメリットが多くあるようです。
住宅地では派手過ぎず周囲になじみ、自然に近い場所であっても景観になじみやすくなります。
住宅の外壁には雨や土汚れ、コケなどが生えやすいです。
普段から清掃もしにくい場所ですよね。
アースカラーは汚れが目立ちにくく、メンテナンスもしやすくなります。
くすみカラーとは


くすみカラーは、色の鮮やかさを落としくすませた色味のことです。
グレーの色味を足すことで、落ち着きがある色味ですよね。
「ニュアンスカラー」「ダスティカラー」「スモーキーカラー」とも呼ばれます。
ナチュラルでありながら、アースカラーよりも豊かな表現が可能です。
その為、多くの人からも支持される色味ですね。
くすみカラーという色
派手すぎない色味から、大人の女性の着こなしにもよく取り入れられていますよね。
心理的にも安定感や落ち着きを与える効果があるといわれています。
特に「くすみピンク」や「くすみブルー」にはリラクゼーション効果が期待されているのです。
デメリットとして、くすみカラーを過度に使用してしますと、ぼやけた印象となってしまいます。
比較的に合わせやすい色味ですが、季節や年齢層を意識して使用することも大事です。
くすみカラーの色見本と合わせやすい色


くすみカラーはやわらかく落ち着いた色味が特徴です。
明るい色はどうしても合わせにくいと思われがちですよね?うまく合わせば、老若男女誰でも合わせやすい色なんですよ!
くすみカラー×黒


引用:nissen
黒と合わせるとメリハリがでます。
くすみピンクと合わせると、ほどよいフェミニンさが残るきれいめなコーディネートができあがりです。
くすみカラー×パステルカラー


引用:nissen
落ち着いたくすみカラーと明るい色を合わせると、さわやかなコーディネートになります。
春にぴったりな明るい色合わせです。
くすみカラー×くすみカラー


引用:nissen
くすみグリーン×くすみブルーだと春らしく、やさしい中にもカッチリとしたイメージを出すことができます。
オフィスカジュアルな服装の色味におすすめです。
くすみカラーはとても人気な色味です。
ファッションだけではなく、インテリアや小物にも多く使われています。
近年では、床や壁にくすみカラーを持ってくることも流行しているようです。
くすみカラーには「抜け感」や「こなれ感」があり、どんなスタイルにもマッチしやすいことから若い世代で人気があります。
ナチュラルで上品な印象をあたえられることから、有名な化粧品ブランドなどで導入もされているんですよ。
アースカラーとくすみカラーの違い|まとめ
今回はアースカラーとくすみカラーの違い、それぞれの色に合う色を解説してきました。
それぞれの色味の違いは、彩度と明度の違いです。
- アースカラーは自然界の色をイメージした色味です。
- 落ち着いた色味で、流行り廃りの影響を受けにくい
- 安心や安定感を与える色味で、インテリアでは基盤の色となることが多い
- デメリットとして地味な印象をもたれることがある
- 住宅の外壁でアースカラーを使用されることが多くなってきている
- くすみカラーは色の彩度を落とし、くすませた色味
- アースカラーより色味が豊富
- やわらかく落ち着いたイメージがある
- 心理的にも安定感や落ち着きを与える効果があるとされる
- デメリットとしては全体的に使うとぼやけた感じになる
2色とも人気があり、ファッションやインテリアに取り入れやすくなっています。
ぜひ、取り入れてお気に入り空間や、コーディネートを楽しんでみてくださいね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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