部屋を片付けられないのは病気?うつ・発達障害など原因別に対処法をご紹介

読者さま

どうしても部屋を片付けられない、もうダメだ。

読者さま

うちの子、何回言っても片付けが進まない…このままじゃゴミ屋敷になっちゃうわ。

片付けなくてはいけないことはわかっているのに、いつまでも片付けられない自分や家族に不安を感じていませんか?

実は、部屋を片付けられないのは病気や発達障害と関係していることがあります。

病気や発達障害と関係している場合は、ただやみくもに片付けをしよう・させようとしても上手くいきません。

でも、部屋が片付かないままでいると、気分が下がってしまいますよね。

「自分はダメな人間だ…」と落ち込んで自信をなくしてしまい、精神的に追い込まれてしまうこともあります。

また、片付けられない状態が悪化すると安全面や健康面での危険が発生することも。

この記事を読むと、部屋を片付けられない原因とその対処法、片付けないままでいることのリスクがわかります。

筆者

自分を責めないで!自分に合った対処法を見つけて、お部屋をすっきり気持ちのいい場所に変えましょう。

目次

片付けられないのは病気?考えられる原因3つ

読者さま

はあ、今日も片づけができなかった…。私って病気なのかな?

筆者

人によって、それぞれ片づけられない原因は違います。まずは、自分がどの状態に当てはまるかを確認してみましょう。

この章では、片付けられない原因を大きく3つに分けて紹介します。

片付けられない原因
  1. 性格・行動のクセによるもの
  2. 精神的な病気の症状
  3. 発達障害の特性

性格・行動のクセによるもの

読者さま

あ、無料で試供品がもらえるキャンペーン!絶対行かなきゃ!

筆者

ちょっと待って!そういった行動のクセが、片付けられない部屋を作っているかも!

片付けられなくなってしまう性格や行動のクセにはどのようなものがあるのでしょうか?

以下4つを順番に解説します。

片づけが苦手な人によくある性格・行動のクセ
  1. 「もったいない」と感じて物を捨てられない
  2. 新しいもの・無料品・限定品が好き
  3. 孤独をもので埋めている
  4. 何事も後回しにしてしまう

「もったいない」と感じて物を捨てられない

物を捨てることに罪悪感を覚える人や「もったいない」と強く思う人は、なかなか部屋から物が減りません。

物を大切に使うのは良いことですが、何も捨てないまま物を買い足していると無限に物が増えてしまいます。

特に女性は男性に比べて服飾系の小物や雑貨を多く持つ方が多いため、より物が増えやすくなります。

片付けるコツは第2章でも紹介しますが、「1年着なかった洋服は捨てる」など捨てるルールをあらかじめ決めておくと効果的です。

読者さま

もったいないと持って取ってあるけど、使ってないものたくさんあるな…。

新商品・無料品・限定品が好き

新商品・無料品・限定品に目がなく、毎日「今日は何を買おう」と考えてしまう人もいるのではないでしょうか?

筆者

実は筆者も「無料・限定」には弱いんです…。

買い物をすれば、当然部屋に物が増えていきます。

単純なことですが、買い物が原因でゴミ屋敷のような部屋になってしまう人もいるのです。

読者さま

コスメや雑貨などの小さな買い物でも、積み重なると相当な量になるものね。

孤独感をもので埋めている

「自分は一人ぼっちだ」と孤独や寂しさを強く感じると、物で心の穴を埋めようとする心理が働きます。

実家から一人暮らしに変わったときや、何らかの喪失体験をしたときなどに起こりやすい反応です。

その結果、物が増えるだけでなくゴミまでため込んでしまうこともあります。

後回しにする癖がある

読者さま

片付けなきゃ…でも疲れてるから今度でいいか

片づけをやらなきゃいけないことはわかっているけれど、「今じゃない」「元気なときにやろう」と後回しにしていませんか?

後回しにすると、部屋はより散らかり、片付けのハードルはどんどん上がります。

その結果、片付けることがもっと難しくなってしまうのです。

精神的な病気の症状

日本都市センターが2018年に行った調査では、ゴミ屋敷の原因の約25%が精神的な病気という結果が出ています。

もしも、部屋が以下のような状態になっている場合は、何らかの病気の症状が出ている可能性があります。

こんなお部屋になっているときは要注意!

  • 物で床が見えない
  • 物が天井の近くまで積み上がっている
  • ベッドやソファ、机の上が物でいっぱいになっている
  • シンクにお皿が溢れている

片付けられない症状が出る病気や状態としては、主に以下の5つが挙げられます。

基本的に以下のどれかに当てはまる場合は、片付けよりも通院と治療を最優先に行いましょう。

片付けられない症状が出る病気
  1. うつ病
  2. 統合失調症
  3. 認知症
  4. ためこみ症(強迫性貯蔵症、強迫性ホーディング)
  5. セルフネグレクト

一つずつ解説します。

うつ病

うつ病はストレスが原因と言われており、誰でも発症の可能性があります。

うつ病で無気力になった結果、片付けられなくなるということが考えられます。

うつ病の代表的な症状

【精神面】

  • 気持ちがひどく落ち込む
  • あらゆる物事に対して関心がなくなる
  • やる気が出ない

【身体面】

  • 夜眠れない
  • 食欲がない
  • 常に体がだるい

片付けられないこと以外にも上記の症状が出ている場合は、うつ病の可能性があります。

また、後述するADHDやASD(自閉スペクトラム症)などの二次障害として、うつ病を発症することもあります。

うつ病になると、自分を責めたり自分には価値がないと感じたりしてしまいます。

自殺に至るケースもあるため、早期の治療が大切です。

「片付けられない」ということは症状の一つでしかありません。

まずは病院へ行き、うつ病と診断された場合は治療に専念しましょう。

参照:こころの情報サイト

統合失調症

統合失調症の原因ははっきりわかっていませんが、遺伝と環境の相互作用で発症するのではないかと言われています。

統合失調症の代表的な症状
  • 妄想、幻覚、幻聴
  • 会話や行動が支離滅裂になる
  • 注意力が散漫になる
  • 集中力や判断力が低下する

統合失調症の症状が出てくると、日常生活のあらゆる場面で支障をきたします。

部屋の中でいるものといらないものを判断して整理したり、集中して片付けに取り組んだりすることも当然困難です。

うつ病と同様、早めに病院を受診して治療を始めましょう。

参照:こころの情報サイト

認知症

高齢化に伴い、認知症の患者は年々増え続けています。

厚生労働省の研究では、2025年には約5人に1人が認知症になると推測されています。

参照:厚生労働省 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の概要

認知症の代表的な症状
  • 物忘れ
  • 会話時、なかなか言葉が出てこない
  • 判断力が低下する
  • 簡単な計算ができなくなる
  • 性格が攻撃的になる

認知症が進行すると、「これはいる物」「これはいらない物」という判断をすることが困難になります。

また、今日が何曜日かわからなくなったりゴミ置き場の場所を忘れてしまったりして、ゴミ出しができないということも起こります。

使った物が元々どこにあったのか思い出せず、整理整頓ができなくなることもあるでしょう。

認知症と片付け・ゴミ問題は密接な関係があるのです。

第三者のサポートなしに適切に片付けを行うことが困難な場合もあります。

自治体が行っている高齢者向けのゴミ出し支援制度の活用も検討してみてください。

参照:こころの情報サイト

ためこみ症(強迫性貯蔵症、強迫性ホーディング)

通称、ためこみ症と言われる病気は強迫症の関連疾患とされています.

ためこみ症はその名の通り、物を必要以上にためこんでしまう病気です。

ためこみ症の主な症状
  • ゴミをため込む
  • 同じ物をいくつも持ってしまう
  • 物を捨てることが非常に苦痛

これらの症状によって家の中が物で溢れかえり、日常生活がままならなくなります。

テレビのニュースで、道路にまでゴミや物が溢れているゴミ屋敷を見たことがありますか?

ゴミ屋敷の住民は、ほとんどがためこみ症なのではないかと言われているのです。

また、ためこみ症患者の70%以上はうつ病などの精神疾患を併発しているそうです。

ためこみ症が疑われる場合は、病院を受診して専門医による治療を受けましょう。

参照:ひだまりこころクリニックブログ ためこみ症の頻度について

セルフネグレクト

セルフネグレクトは和訳すると自己放任。

自分自身に無関心になり身の回りのことができなくなる状態を指します。

セルフネグレクトになる原因としては、病気や事故による身体機能の低下や、大きなストレスを受ける経験が考えられます。

また、うつ病や認知症など精神疾患の症状の一部として現れることもあります。

セルフネグレクトで発生する問題
  • 掃除やゴミ捨てなどをやらなくなり、家がゴミ屋敷化
  • 入浴をしなくなり、衛生状態が悪化
  • 体調が悪くなっても病院を受診せず、病気が進行する

セルフネグレクトの場合は、本人が周囲のサポートを受けることに抵抗を持つケースが多く見られます。

ただ、サポートをしないままでいると状態が悪化し、孤立死に至ることも。

専門家と連携し、本人が同意の上で支援をしていくことが必要です。

以上、病気との関連性を解説しました。

うつ病などの疾患がある場合、片付けられないという問題は氷山の一角に過ぎません。

病気の可能性がある場合は、目の前の片付けをしよう・させようということよりも、病院の受診・治療を最優先しましょう。

本人だけでは治療が難しいことが多いため、家族や第三者の適切なサポートが必要です。

筆者

精神科は家族が代理で受診することもできますよ。

発達障害の特性

「発達障害の人は片付けが苦手」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

日本都市センターが2018年に行った調査では、ゴミ屋敷の原因の約9%が発達障害という結果が出ています。

発達障害は特性の個人差が大きいため、一概に「発達障害の人は片付けが苦手」とは言えません。

ただ、ADHDやASDなど発達障害の方は、その特性ゆえに片付けが苦手な場合があります。

ここでは、片付けと関係する2つの発達障害、ADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)を紹介します。

ADHD(注意欠如多動症)

ADHDは、「不注意」「多動性・衝動性」の特性を持つ発達障害です。

原因ははっきりとはわかっていませんが、生まれつき脳に何らかの機能障害を抱えていると言われています。

大人の場合、具体的にどんな特性があるのか見てみましょう。

ADHDの特性
  • 仕事でケアレスミスが多い
  • 忘れ物・なくし物をよくする
  • 遅刻をしやすい
  • 人との約束を忘れてしまう
  • 物事の優先順位を付けるのが苦手 など
読者さま

ADHDって、子どものイメージがあるけど…

筆者

確かに、多動や衝動性の特性は幼少期に強く表れます。でも、成人しても特性を持ち続ける方もいます。

ADHDの多動性・衝動性の特性は成長に伴い軽くなることがありますが、不注意の特性は大人になっても持ち続けている方が多いです。

そしてADHDの特性と片付けは、あまり相性が良くありません。

忘れっぽい特性から、同じものを何度も購入してしまったり、どこに置いたのかわからなくなったりします。

集中が続かない、細かい作業が苦手といった特性があると、ゴミを正しく分別することや物を仕分けして整理整頓することなどが困難です。

また、目に入ってきたものに気が逸れやすいので、片付けの途中で別の作業を始めてしまうことも。

結局片付けが進まず、「今日も失敗した」という失敗体験を積み重ねて自信を失ってしまう場合もあります。

日常生活に支障をきたすほどの不注意や多動・衝動性がある場合は、医療機関を受診しましょう。

医療機関以外にも、発達障害者支援センターなど相談できる場所があります。

自分の特性を理解し、適切な対処をして片付けの成功体験を積むことが大切です。

筆者

無理に治そうとしなくて大丈夫!まずは自分の特性を理解するところから始めましょう。

参照:NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター ADHD(注意欠如・多動症)

ASD(自閉スペクトラム症)

ASDは、「社会性(対人関係)」「コミュニケーション」「こだわり」の特性を持つ発達障害です。

ADHDと同じく、生まれつき脳に何らかの機能障害を抱えていることが原因と言われています。

大人の場合、具体的にどんな特性があるのか見てみましょう。

ASDの特性
  • 場の空気を読んだり、他者の気持ちを想像したりすることが苦手
  • 「ちゃんと」「きちんと」などあいまいな指示を理解するのが苦手
  • 物の配置や通勤の道順などに様々なマイルールがあり、融通がきかない
  • 本来の予定が変更になったり、いつもとやり方が変わったりすると混乱する

ASDの方の場合、ゴミ屋敷のように見えても本人の中では何らかの規則に沿って物を置いていることがあります。

また、「ちゃんと掃除して」と言われても「ちゃんと掃除をする」状態がイメージできない、ということも起こります。

片付かない状態によって本人や家族が困りを感じるレベルであれば、ADHDと同様に、医療機関や発達障害者支援センターに相談してみましょう。

筆者

ASDの方が持つ「マイルール」を上手く活かせば、片付けはぐっと楽になりますよ!(第3章で後述)

参照:NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター 自閉スペクトラム症(ASD)

以上、ADHDとASDについて解説しました。

ADHDとASDは先天的な脳の障害のため、決して親の育て方が悪かったわけでも、本人の努力不足でもありません。

自分がどんな特性を持っているのかを知ると、片付けも自分に合った方法が見つかります。

片付けられないときの対処法

この章では、前章で解説した片付けられない原因ごとに、3つの場合に分けて対策を紹介します。

部屋を片付けられない3つのケース
  1. 性格や行動のクセによって片付けられない場合
  2. 精神的な病気の症状によって片付けられない場合
  3. 発達障害の特性によって片付けられない場合

性格や行動のクセによって片付けられない場合

第2章では、片付けられなくなってしまう性格や行動のクセを4つ紹介しました。

それぞれ、対処法を見ていきましょう。

1つ目は、「もったいない」と感じて物を捨てられない場合です。

捨てるルールをあらかじめ決めておく

  例:ワンシーズン着なかった洋服は捨てる、タオルは半年で買い換える、など

ルールが決まっていれば、罪悪感なく物を捨てることができます。

2つ目は、新商品・無料品・限定品が好きで物が増え、片付けられなくなってしまう場合です。

何か欲しくなっても、その場では買わない

  例:一旦家に帰って考える、ネットショッピングの場合は次の日にもう一度検討する、など

その場の勢いで買わず、一旦検討するクセを付けましょう。

3つ目は、孤独感をもので埋めている場合です。

買い物を意図的に抑え、買い物以外の趣味や娯楽を見つける

まずは家計簿を付ける・クレジットカードを解約するなどして買い物を抑えられるようにします。

それから、買い物以外のストレス発散方法や、人と繋がることができる趣味を見つけましょう。

4つ目は、後回しにするクセが付いている場合です。

簡単な目標を設定し、スモールステップで片づけを行う

  例:「今日は玄関だけ」「今日は机の上だけ」など

「片付けは部屋全部を一気にやらなくてはいけない」と思っていると、取り組むハードルが上がり後回しにしがちです。

あらかじめ「今日は寝室だけ」など自分にとって簡単に思える目標を設定してみましょう。

小さな目標だとしても、達成できた経験を積むことで自信に繋がります。

するとだんだん、片付けが楽しくなってきて後回しにすることもなくなるでしょう。

読者さま

ちょっとした心がけで、片付けられないクセを治せそう!

精神的な病気の症状によって片付けられない場合

第2章では、片付けられない症状が出る病気として以下の5つを紹介しました。

片付けられない症状が出る病気
  1. うつ病
  2. 統合失調症
  3. 認知症
  4. ためこみ症(強迫性貯蔵症、強迫性ホーディング)
  5. セルフネグレクト

これらの病気が疑われる場合はすぐに病院を受診し、サポートや治療を受けましょう。

片付けよりも深刻な、生死にかかわる事態が迫っている可能性があります。

発達障害の特性によって片付けられない場合

前章では、ADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の特性を紹介しました。

本章では、発達障害の特性を持つ方が片付けやすくなるポイントを4つ解説します。

発達障害の特性を持つ方が片付けやすくなるポイント
  1. 片付ける場所を絞る
  2. タイマーで時間を管理する
  3. 物の住所を決める
  4. 片付け・収納のルールを決める

片付ける場所を絞る

「片付け」という言葉一つでは、どこまでやるべきか・何をすべきかのイメージを上手く持てないことがあります。

まず片付ける場所を絞り込むことで、やるべきことが明確になり取り組みやすくなるでしょう。

タイマーで時間を管理する

発達障害の特性を持つ方の中には、注意が逸れやすかったり、逆に一つのことに集中しすぎてしまったりということが起こります。

タイマーを使うことで、「5分だけはやろう」と集中を保ちやすくなります。

また、一つのことに集中しすぎてしまった場合もタイマーが鳴ることで作業の切り替えがしやすくなるでしょう。

時間という明確なものさしを使うことは、発達障害の特性を持つ方には非常にわかりやすくおすすめの方法です。

物の住所を決める

ADHDの特性の一つに、忘れ物やなくし物が多いことがあります。

「鍵はどこに置いたっけ?」などとわからなくなることがある場合は、一つ一つの物(特に貴重品)の定位置を決めることがおすすめです。

定位置を決める際は、「玄関の棚の上」など広い範囲ではなく、「玄関の棚の白いトレー」のように目で見たときもわかりやすい場所にしましょう。

片付け・収納のルールを決める

発達障害の特性を持つ方は、あいまいな指示が苦手な一方、明確化されたルールを守ることは得意な場合が多いです。

「本は積まずに立てて置く」「この収納ケースに入らない量の物は買わない」などのルールを設定してみましょう。

決めたルールは紙に書いて壁に貼るなど、いつでも目に入る状態にしておくとより定着しやすくなります。

部屋を片付けないままでいるのは危険!~考えられるリスク・トラブル

読者さま

片付けなきゃいけないのはわかるけど、危険って言うほどなの?

筆者

あまりにも部屋の状態が悪くなると、自分だけの問題ではなくなってしまうんです。

この章では、部屋を片付けずゴミ屋敷状態のままでいるとどのようなリスクがあるのかを解説します。

考えられるリスク・トラブルは大きく分けて以下の3つです。

考えられるリスク・トラブル
  1. 体調の悪化
  2. 火事のリスクの上昇
  3. 近隣住民とのトラブル・行政からの警告

体調の悪化

物をため込む・ゴミを捨てないなどによる衛生状態の悪化によって、体調面で様々な悪影響が表れます。

私たちの体の健康は、衛生状態と密接に関わっているからです。

例えば、汚い部屋では肌や皮膚のトラブルが起きやすくなります。

口にする食品にもカビや細菌が発生しやすくなり、お腹を壊してしまうかもしれません。

また、溜まったホコリやハウスダストによってアレルギーが出るリスクも高まるでしょう。

歩く場所も確保できない状態だと、転んでけがをすることもあり、高齢者にはとても危険です。

物が多すぎる・ゴミを捨てられないために、自分の体を壊してしまうのです。

火事のリスク上昇

物が多い部屋は、火事のリスクが高まります。

部屋にある物の大半は紙や衣類など、可燃性のものです。

たくさん物があると、少しの火種でも炎が大きく燃え広がってしまうのです。

また、ゴミが家の外にまで溢れている場合は、放火のターゲットにされることもあります。

過去には、ゴミ屋敷で発生した火災により建物が全焼したり、火災によって死亡者が出たりした実例があります。

周囲の民家にまで燃え広がってしまったというケースもあります。

片付けられない状態がゴミ屋敷にまで発展すると、もはや自分だけの問題ではなくなってしまうのです。

片付けられないことが、こんなに大事になってしまうなんて…。

近隣住民とのトラブル・行政からの警告

ゴミ屋敷状態になると、近隣住民とのトラブルが起きたり行政からの警告を受けたりすることがあります。

敷地の外にまでゴミが溢れたり、ゴミから悪臭が発生したりしていると、周囲への影響が出てくるからです。

まず近隣住民から苦情が入ることが想定されます。

それでも改善されないと、自治体から警告を受けたり、罰金の支払いなどのペナルティが課される場合もあります。

体調の悪化や火災のリスクも重大な問題ですが、近隣住民との関係が悪化すると地域で孤立してしまいます。

社会との繋がりが断絶されることで精神的に追い込まれ、孤立死に至るケースもあるのです。

部屋を片付けられないのは病気・発達障害の可能性もあり!原因と対処法は?まとめ

この記事では、片付けられない原因や対処法、片付けないままでいるリスクを紹介しました。

片付けられない原因とその対処法を以下にまとめます。

片付けられない原因とその対処法

  • 性格・行動のクセによるもの→普段の生活での意識を変えてみる
  • 精神的な病気の症状→病院を受診し、治療を最優先
  • 発達障害の特性→専門機関に相談しつつ、自分の特性に合った対処法を

片付けないまま、ゴミ屋敷化したときのリスクは以下の3つでした。

ゴミ屋敷のリスク

  1. 体調の悪化
  2. 火事のリスクの上昇
  3. 近隣住民とのトラブル・行政からの警告
読者さま

私は決まったルールがあると動けるから、「1個買ったら1個捨てる」を実践してみる!

筆者

片付けが上手くいかなくても自分を責めないで!できることから始めてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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