健康志向の高まりで、腸活にヨーグルトを取り入れている人が増えています。
ヨーグルトって、いつ食べるのが一番腸活に効果があるのかしら?
すでにヨーグルトを食べている人も、このような疑問を感じていませんか?
腸活とは、腸内環境を整える活動のことです。
腸内環境が整うと、内側から体質が改善され、健康状態の向上が期待できるといわれています。
ヨーグルトは腸内環境を整える食品としてよく知られていますが、腸活をより効果的に行うためには、いつヨーグルトを食べてもいいというわけではありません。
実は、朝起きてすぐや空腹時にヨーグルトを食べると、せっかくの腸活の効果が弱くなってしまうことがあるのです。
そこで、本記事では、ヨーグルトを取り入れた腸活を5年以上続けている筆者が、以下のことを解説します。
- 腸活の効果を高めるヨーグルトを食べるタイミング
- 腸活にヨーグルトを食べることで期待できる効果
- 飽きずに続けるためのヨーグルトおすすめアレンジ
食べる時間を工夫することで、今よりも腸内環境を整えやすくなり、あなたの体はよりきれいで健康になりますよ。
「ヨーグルトはいつ食べるのが効果的なのか」を知って、自信を持って腸活に取り組みましょう。
【腸活】ヨーグルトはいつ食べるのが効果的?
みなさんは、ヨーグルトをいつ食べていますか。
腸活としてヨーグルトを食べるなら、食べるタイミングに気をつけることで腸活の効果をより実感できますよ。
腸活の効果を最大限に引き出すヨーグルトを食べるタイミングを解説します。
ヨーグルトは朝?夜?|夜は腸のゴールデンタイム
ヨーグルトは朝食に食べるという人が多いのではないでしょうか。
実は夜に食べる方がヨーグルト本来の効果が期待できます。
なぜなら、1日の中で最も腸が活発に動くのは夜の10時から深夜2時までだからです。
この時間帯は「腸のゴールデンタイム」ともよばれています。
夜にヨーグルトを食べることで、腸のゴールデンタイムにヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌が効率よく働いてくれるのです。
腸活がよりスムーズに行われ、体の中からスッキリきれいになれますよ。
寝る直前にヨーグルトを食べると、太りやすくなるだけでなく睡眠の質が下がってしまいます。
就寝2~3時間前までに食べ終えるようにしましょう。
毎日朝食後にヨーグルトを食べているのに、期待した腸活の効果を感じられていない人は、食べるタイミングを夕食後に切り替えてみてください。
腸のゴールデンタイムを最大限に活用して、腸内環境を整えましょう。
食後にヨーグルト|乳酸菌を生きたまま腸に届けよう
ヨーグルトによる整腸作用を活性化させるためには、ヨーグルト内の乳酸菌やビフィズス菌を生きたまま腸に届ける必要があるといわれています。
しかし、乳酸菌は胃酸に弱く、腸に届く前に死んでしまうことも多くあります。
食事をしたあとは胃の中に食べ物があり胃酸のpH値が中性に近い状態なので、乳酸菌が生きたまま腸に届きやすい環境となるのです。
整腸作用を期待するなら、胃酸が多く出ている空腹時を避け、食後にヨーグルトを食べるのが効果的です。
朝食をヨーグルトだけに置き換えている人がいるかもしれませんが、起床後は特に胃酸の分泌が多いので腸活としてはあまりおすすめできません。
食後のデザート感覚でヨーグルトを食べてみるといいですよ。
食前にヨーグルト|食べ過ぎを防止しよう
空腹時のヨーグルトがまったく悪いわけではありません。
ダイエット効果を期待するなら食前にヨーグルトを食べて空腹感を満たしましょう。
そのあとの食事量が減って食べ過ぎの防止につながります。
また、「骨を強くするにはカルシウム!」と、ヨーグルトに含まれるカルシウムに注目して食べている人も食前にヨーグルトを食べるのがおすすめです。
カルシウムは空腹時の方が吸収率が高いからです。
ヨーグルトの効果は乳酸菌のはたらきによるものだけではありません。
あなたがヨーグルトを食べることに、どんな効果を期待しているのか考えてみましょう。
期待する効果に合わせて食べるタイミングを変えてみてくださいね。
【腸活】ヨーグルトを食べることで期待できる効果
わたし達の腸の中には約1,000種類、およそ100兆個もの腸内細菌が存在します!
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、これらの菌の中で善玉菌とよばれる代表的なものです。
善玉菌:健康を維持、老化を防止することへ影響がある菌
悪玉菌:体に悪い影響を及ぼす菌
乳酸菌は、腸内の善玉菌をさらに増やしたり悪玉菌の働きを抑えたりすることで、腸内細菌のバランスを整えます。
体に良いのは知っているけど、具体的にはどんな効果があるのかしら?
乳酸菌にはたくさんの種類があるので、わたし達の体に得られる効果もさまざまですよ。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌の主な効果は、こちらです。
- 整腸作用
- 美肌効果
- ダイエット効果
- 免疫力アップ
ひとつずつ詳しく説明します。
整腸作用
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内の悪玉菌を抑え、腸のぜん動運動を促します。
悪玉菌が増えると腸の働きが悪くなり便通に悪影響を与えますが、ヨーグルトを食べることで善玉菌が増えて整腸作用が働くのです。
便秘、下痢、お腹の張り・痛みなどお腹の不調を改善することが期待できますよ。
美肌効果
便秘で老廃物が体内にたまってしまうと、肌荒れやニキビなど肌トラブルの元になりますよね。
ヨーグルトを食べて腸内環境が整うと便通が改善され、きれいな肌質につながるのです。
また、ヨーグルトに多く含まれているビタミンB2にも美肌効果があるといわれています。
ビタミンB2は肌の健康維持に不可欠な栄養素で、肌の材料となる脂質、糖質、タンパク質を体内でエネルギーに変えて代謝を高める働きがあります。
ダイエット効果
ヨーグルトを食べることで便秘が改善されると、下腹部のぽっこりも解消されてうれしいですね。
さらに、腸内環境が整うことで腸の動きが活発になり、基礎代謝量が増えるといわれています。
基礎代謝量がアップすると消費カロリーが増えるのでダイエット効果も期待できますよ。
また、内臓脂肪を減らす助けをする乳酸菌が確認されているのをご存じですか?
特定保健用食品(トクホ)として発売されていて、パッケージにもその効果が記載されています。
ヨーグルトをたくさんの種類の中から選ぶとき、特定保健用食品(トクホ)のマークを探したり、パッケージの効果を参考にしたりすると、商品選びの目安になりますよ。
次のように定義されています。
特定保健用食品は、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品です。
特定保健用食品として販売するには、食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受け、許可を得なければなりません。(健康増進法第43条第1項)
出典:消費者庁ホームページ
国の審査で有効性や安全性が認められ許可を受けている食品なので、信頼性が高いですね。
免疫力アップ
免疫とは、病気などから体を守るためのシステムのことです。
腸には免疫システムに働きかける細胞の約70%が存在するといわれています。
そのため、腸内環境を整えることで免疫力アップにつながると考えられています。
プラズマ乳酸菌やR-1乳酸菌など一部の乳酸菌は、免疫細胞の1つである「NK細胞」自体を活性化させる報告もあり、乳酸菌の種類によっては更なる免疫機能の向上が期待できますよ。
免疫力を高めて、風邪などの感染症にかからない健康な身体を作りましょう!
腸活は毎日の習慣が大切!おすすめのヨーグルトアレンジ
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は数日で腸内からいなくなってしまうので、継続して一定量を摂取し続ける必要があります。
でも、毎日同じ味だと飽きてしまって続かないな……
たしかに毎日同じプレーン味ばかりだと、続けるのがむずかしいかもしれません。
しかし、ヨーグルトはトッピングを変えるだけで豊富にアレンジできるのが魅力です。
アレンジ次第で毎日続けやすくなりますよ。
ヨーグルト+フルーツ
ヨーグルトのトッピングにおすすめなのは、なんといってもフルーツです。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、善玉菌のエサとなる食品と一緒に摂取することで、腸活の効果がより高められると考えられています。
善玉菌のエサとなるものは、食物繊維やオリゴ糖を含む食品です。
つまり、フルーツが最適です!
家にあるフルーツをトッピングすれば、季節ごとにさまざまなフルーツヨーグルトを楽しめますね。
フルーツが家にないときは、冷凍フルーツやドライフルーツ入りのグラノーラなども上手く活用してみてください。
ヨーグルト+ナッツ類
ナッツ類は食物繊維、タンパク質、ミネラル、オレイン酸と栄養満点です。
ヨーグルトにふりかければ、食感が良くなるうえ便秘解消にも効果が期待できます。
アーモンド・ピスタチオ・くるみ・ヘーゼルナッツ
筆者は、ヨーグルトに無塩のミックスナッツとはちみつをかけて食べています。
はちみつは、善玉菌のエサとなるオリゴ糖が含まれる食品です。
ナッツとダブルで摂取することで、さらに腸内環境の改善が期待できますよ。
腸活におすすめのアレンジです。
温かいヨーグルト
ヨーグルトを温めるの?!と驚く人が多いかもしれません。
冬場に毎日冷たいヨーグルトを食べ続けるのは、気が進みませんよね。
そんなときは体内から温めてくれる温かいヨーグルトがおすすめです。
100gのヨーグルトであれば500Wの電子レンジで約1分加熱して軽く混ぜるだけ
注意点は温めすぎないこと。
乳酸菌は60度以上で死滅してしまうからです。
乳酸菌は40度前後が一番活動しやすいといわれているので、ヨーグルトも温めすぎずに40度ぐらいにとどめておきましょう。
ぜひお試しください。
まとめ:夜のヨーグルトが腸活には最適
この記事では、腸活の効果をアップするための、ヨーグルトを食べるタイミングについてお伝えしました。
- 夜に食べて「腸のゴールデンタイム」を活用する
- 整腸作用を期待するなら「食後」
- ダイエット効果を期待するなら「食前」
ヨーグルトは、夜に食べる方が腸に働きかける菌が活発に動き、腸活がよりスムーズに行われます。
また、ヨーグルトを食べることで期待できる効果と、毎日続けたいヨーグルトのおすすめアレンジは次のとおりです。
- 整腸作用
- 美肌効果
- ダイエット効果
- 免疫力アップ
- ヨーグルト+フルーツ
- ヨーグルト+ナッツ類
- 温かいヨーグルト
腸活としてヨーグルトを食べるメリットを知ったり、ヨーグルトのトッピングを変えてみたりすると、楽しく長く続けられますね。
ヨーグルトを食べて腸内環境が整うと、体はきれいに健康的になれます。
あなたも腸活の効果を高める夜にヨーグルトを食べて、理想の体を手に入れる第一歩を踏み出してみませんか?
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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