急な手術でお金がかかってしまう……どうしよう?
一定額以上払わないでいい方法がありますよ!
いざ手術で入院となってしまったとき、お金はいったいどのくらいかかるのか、不安になりますよね。
しかし、医療の制度の中に高額療養費制度があります。
医療費の自己負担が限度額をこえた分が支給される制度です。
また、マイナ保険証を使うと、事前の準備なしで高額療養費制度を利用して医療費を一定額におさえることができます。
今回の記事では、急な手術に役立つマイナ保険証の使い方をご紹介します。
ぜひ、最後まで読んで安心してくださいね。
高額療養費制度ってどんな制度でしょうか?
急に、入院して手術をしましょうと病院で言われたとき、健康のことはもちろんですが、お金も心配ですよね。
日本にはすべての人が公的保険に入るという国民皆保険制度があります。
この制度の中に、高額療養費制度が含まれているんです。
実際の入院・手術費用をみてみましょう。
入院して手術! 費用はいくら?
急に症状が出てしまう病気(けが)には、さまざまなものがあります。
平均的な1回の入院・手術費用の例はこちらです。
急性心筋梗塞 | 2,007,744円 |
脳梗塞 | 1,805,592円 |
脳出血 | 2,436,443円 |
大腿骨頸部骨折 | 2,229,137円 |
急性腸炎 | 293,226円 |
急性虫垂炎 | 603,418円 |
胆石症 | 720,771円 |
こんなにお金がかかるんですか?
実際には、医療にかかるお金は、現役世代なら3割負担ですよ。
ですが、1回の入院で、医療にかかるお金が10万円以上の金額になることは少なくありません。
そのようなとき、年齢と所得で医療費の上限額が決められている高額療養費制度が利用できます。
30代で年収が300万円くらいの私だと、限度額は何円かしら?
その条件なら、ひと月の限度額は56,700円です。
この場合の「ひと月」は、月の1日から末日までのことをいいます。
でも、ちょっとまってください。
高額療養費制度は、病院の窓口で支払いをすませてから申請し、3ヶ月くらいあとに支給されるんです。
- 病院の窓口で支払いをすませて申請
- 支給まで3ヶ月くらいかかる
- 申請がいらない保険者もある
保険者と被保険者
- 保険者:保険料を納付されるがわで、被保険者証(保険証)を発行している組合など
- 被保険者:保険料を納付するがわで、健康保険に加入している人
3ヶ月もまてない……
実は、またなくてもいい方法があります!
手術後すぐに高額療養費の支給を受ける方法
どうすれば、手術後すぐに高額療養費の支給を受けることができるでしょう。
限度額適用・標準負担額減額認定証を手に入れる
保険者に連絡して、限度額適用・標準負担額減額認定証(以下、認定証)を発行してもらいます。
認定証を病院や薬局の窓口に出すと、一定額以上の医療費用がかかりません。
ですが、市役所や健康保険組合に申請する必要があるんです。
入院で大変なのに。
マイナ保険証があれば申請する必要はないんですよ!
マイナ保険証を用意する
マイナンバーカードを保険証として利用登録しましょう。
認定証がなくても、3ヶ月あとまでまたなくても、だいじょうぶです。
高額療養費の限度額をこえると、こえた分は支払う必要がなくなります。
マイナンバーカードを保険証として利用する方法
マイナ保険証をどうやってつくり、使うのか、みていきましょう。
マイナ保険証の作り方と使い方
マイナンバーカードの保有率は、令和6年7月末時点で約74.5%でした。(参照:総務省 マイナンバーカード交付状況について)
74.5%の人は、マイナンバーカードを保険証として利用申請・登録するだけでだいじょうぶです。
マイナ保険証はこんなところでつくれます
病院や薬局は、その日に登録しても使えますよ!
マイナポータルでは、スマートフォンのアプリケーション(アプリ)をダウンロードして登録します。
持っているスマートフォンがアプリに対応していないときなどには、セブン銀行のATMを利用しましょう。
マイナ保険証の使い方
「マイナ受付」のステッカーやポスターがはってある病院や薬局で使えます。
窓口でいつもの保険証を出すときのように、マイナンバーカードを提示しましょう。
マイナ保険証が手術に間に合わなかったら
手術での支払いがその月の限度額をこえてしまったあとにマイナ保険証をつくった場合が気になります。
こんな場合の、手術費用とそのあとの通院費用はどうなるのでしょうか。
手術にかかったお金は支払いが必要です。
翌月以降の通院にかかる医療費には、すぐに限度額が適用されます。
やっぱり、高額療養費の事後申請になるということですか?
病院と相談して、窓口で支払った金額と限度額の差額を病院が払い戻す場合もありますよ。
病院にいく前に、マイナ保険証をつくっておくと安心ですね。
【まとめ】マイナ保険証を使って申請なしで医療費をおさえよう
この記事では、マイナ保険証を利用して高額療養費制度を申請なしで使う方法についてご紹介しました。
明日手術が決まった!という緊急のときでも、マイナ保険証を登録すれば医療費をおさえることができます。
- 入院・手術費用は平均1回10万円以上
- 年齢と所得によって支払う医療費には上限がある
- 上限をこえた分は保険者に申請すれば戻ってくる
- マイナ保険証を窓口に出せば、申請いらずで上限額までの支払いになる
- 病院や薬局の窓口
- スマートフォンアプリ(24時間対応)
- セブン銀行ATM(24時間対応)
病気や怪我のときにお金の心配をしなくていいように、ぜひ、マイナ保険証をつくっておきましょう。
マイナンバーカードのメリット・デメリットについて知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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