2024年12月以降、健康保険証が廃止されるっていうけれど、マイナ保険証ってどうなんだろう…?
マイナンバーカードを作ったはいいものの、健康保険証と連携はしていない。
デメリットが多いのではないかと心配していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
この記事を読むとマイナ保険証のデメリットとメリット、今後の対処法がわかります。
どうぞ最後までお読みください。
【マイナ保険証】デメリット4つ
マイナ保険証の主なデメリットは、システムトラブルに関連することです。
デメリットは以下の4つがあります。
1.個人情報が漏洩する危険性がある
2.全ての医療機関や薬局等で使用できるとは限らない
3.機械トラブルが発生する可能性がある
4.公費が反映されない
ひとつずつ説明しますね。
個人情報が漏洩する危険性がある
マイナンバーカードのICチップには、氏名・住所・生年月日・性別・個人番号と本人の顔写真情報の他、公的個人認証の電子証明書など、限られた情報のみが入っています。
マイナンバーカードのICチップには、税や年金といったプライバシー性の
高い情報までは記録されていませんよ。
マイナ保険証では、診療・薬剤情報については、過去3年分が閲覧可能となっています。
閲覧には本人の同意が必要です。
マイナ保険証の個人情報漏洩は、別人の情報を登録してしまうヒューマンエラーによるものが起きています。
別人の情報が登録されてしまい、その人の氏名、生年月日、性別、住所、医療関係情報が閲覧できる状態になっていたミスが過去に起きていました。
個人情報漏洩のリスクがないとはいえません。
今後もリスクはありますが、過去に起きているミスは防止策がとられるので、少なくなっていくでしょう。
氏名、生年月日、性別、住所、医療関係情報が漏洩するリスクはあるので自身でマイナポータルを確認するなど注意しましょう!
全ての医療機関や薬局等で使用できるとは限らない
2024年8月現在、マイナ保険証が利用できる医療機関や薬局は約9割となっています。(*厚生労働省ホームページ「オンライン資格確認の都道府県別導入状況について」2024年5月26日時点のエクセルファイルを参照)
一部対応していない医療機関では、これまで通り健康保険証を持参してください。
全ての医療機関でマイナ保険証が使用できるわけではないんですね。
マイナ保険証に切り替えたため、これまでの保険証は不要になったといえるわけではありません。
特に初めての医療機関を受診する際には、手間ですがマイナ保険証と従来の健康保険証、どちらも持参しましょう。
マイナ保険証は全ての医療機関・薬局で使用できるわけではないので、従来の健康保険証も必要です!
機械トラブルが発生する可能性がある
マイナ保険証をいざ使用しようとした時に、機械トラブルに巻き込まれる可能性があります。
パソコンやスマホを使用している時も、機械の調子が悪く、スムーズにいかず困った経験がある方も多いでしょう。
機械トラブルは、すぐに対処できる場合ばかりではありません。
機械トラブルに巻き込まれたら、どうなるんですか?
マイナ保険証が機械トラブルにより利用できない場合は、申立書を記載する必要があります。
申立書を記載することにより、本来の負担額(通常3割、未就学児は2割、70歳以上等の方は1~3割)で医療費が計算されるようになりますよ。
申立書には患者本人が、氏名、生年月日といったマイナンバカードの券面事項等の他、保険証等に関する事項などを可能な範囲で記入しましょう。
機械トラブルによりマイナ保険証が利用できない場合は、申立書の記載が必要で、より手間が増えます。
公費が反映されない
特定の病気や生活困窮者支援として、国や地方自治体が医療費を「公費」で負担する制度があります。
・乳幼児医療費助成制度
・ひとり親家庭医療費助成
・障害者医療費助成
・小中学生医療費助成 -等
マイナンバーには公費が紐づけされていません。
公費を活用されている方は、別途公費の受給資格を見せる必要があります。
公費を活用している方は、マイナ保険証のみでは公費が反映されない!
公費が反映されているものもあるみたいなので、詳しくはお住いの市町村や利用されている医療機関へ確認をしましょう。
今後は公費も紐づけされていく動きにはなっていくようです。
【マイナ保険証】メリット5つ
マイナ保険証の活用によって、使用者によってお得になったり便利になることもあります。
メリットは以下の5つです。
1.医療費が安くなる
2.医療費が高額になっても自動で支払い額を軽減できる
3.確定申告で医療費控除を行うのが簡単になる
4.就職・転職・引っ越しをしてもそのまま使用できる
5.過去のデータに基づきよりよい医療をうけられる
今後もマイナ保険証の活用を国が進めているので、メリットは増えていくでしょう。
それではメリットをひとつずつ見ていきましょう。
医療費が安くなる
マイナ保険証で受信すると、従来の保険証よりも医療費が割安になります。
割安になる金額は以下の通りです。
- 初診…利用しない:12円 利用する:6円
- 調剤…利用しない:9円 利用する:3円
マイナ保険証にしたほうが、初診や調剤でお得です。
ちりも積もれば山となる、ので少額でも節約になるのはいいですね。
物価高の現在、少しでも節約できるメリットがあるのは魅力的ではないでしょうか。
従来の保険証よりも初診や調剤で医療費が安くなる!
医療費が高額になっても自動で支払い額を軽減できる
医療費には高額療養費という、同月1日から月末までに支払った医療費が一定額を超えた場合、あとで払い戻される制度があります。
マイナ保険証を使用し「限度額情報の提供」に同意すると、限度額を超える分の支払いをしなくてすむのです。
一旦窓口負担分を建て替えた後に、高額療養費の申請をするという面倒な手間が省けるのは便利ですね。
負担が減るのは助かります
出産や手術など、大きなできごとがあった時の手続きが少なくなるのは、マイナ保険証のメリットですね。
ひと月分の医療費が高額になっても、限度額を超える分の支払いをしなくてすみます。
確定申告で医療費控除を行うのが簡単になる
その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費が一定額を超えた場合、医療費控除を受けることができます。
医療費控除を申請して、所得控除が増えれば、支払う税金を少なくすることできるのです。
従来であれば医療費控除を申請するため、領収書から「医療費控除の明細書」を作成する必要がありました。
マイナ保険証を活用すると、マイナポータルで医療費通知情報が管理され、確定申告時に使用するe-taxとマイナポータルの連携で医療費控除の申請が簡単にできるようになります。
計算の手間が大きく省けますね。
マイナポータルと連携されるので、確定申告時に医療費控除の申請が簡単になる!
就職・転職・引っ越しをしてもそのまま使用できる
マイナンバーカードで保険証等利用登録を済ませている場合、就職・転職・引っ越しをしてもマイナ保険証はそのまま使用できます。保険が切り替わった場合、保険者への加入届は必要なので注意してください。
引っ越した場合、新住所への切り替えが済んでいる必要があります。新しくお住いの自治体に2週間以内に転入手続きを済ませないとマイナ保険証も無効になるので注意しましょう。
会社員の場合は就職先での健康保険証の発行を待つ必要がありましたが、マイナ保険証であれば手続きが済んでいれば使用できるのが便利ですね。
夫の仕事で転勤族の私には助かることが多そうです。
就職・転職・引っ越しなどがあっても、マイナ保険証は手続きが済んでいればそのまま使用できる!
過去のデータに基づきよりよい医療をうけられる
マイナ保険証を利用すると、過去の特定検診の情報や薬の情報が閲覧できます。
データに基づいて、自身に合ったよりよい医療を受けられるようになるのです。
確実なデータを元に医療サービスを受けることができるのは患者にとっても、提供する側の医療従事者にとっても安心できるものです。
マイナ保険証で医療サービスの向上が期待できますね。
過去の情報をもとに、よりよい医療サービスを受けることができます。
【マイナ保険証】デメリットは?メリットは?まとめ
この記事では、マイナ保険証のデメリットとメリットをご紹介しましたね。
デメリットは以下の4つでした。
- 個人情報が漏洩する危険性がある
- 全ての医療機関や薬局等で使用できるとは限らない
- 機械トラブルが発生する可能性がある
- 公費が反映されない
一方でメリットは以下の5つでした。
- 医療費が安くなる
- 医療費が高額になっても自動で支払い額を軽減できる
- 確定申告で医療費控除を行うのが簡単になる
- 就職・転職・引っ越しをしてもそのまま使用できる
- 過去のデータに基づきよりよい医療をうけられる
マイナ保険証にもデメリットもありますが、今後改善していくことが多く期待できます。
メリットや今後保険証がマイナ保険証に一本化されていく動きを考えると、今から準備しておくのをおすすめします。
これからぜひマイナ保険証を活用してみてください。
保険証の活用がスムーズにいくよう知識を身につけましょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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