読者さま七夕の由来を子どもたちに伝えたいな!
七夕は、織姫と彦星が天の川を渡って1年に1度会える日とされており、華やかな飾り付けをしたり、短冊を書いてお願いごとをしたりする、日本の伝統行事です。
多くの幼稚園や保育園で七夕に触れる機会がありますが、七夕の由来をどのように伝えたらよいか難しいですよね。
子どもたちに七夕の由来を伝えるためにオススメなのが、紙芝居です。
紙芝居は、物語が絵で表現されており、語り手次第で工夫ができるため、内容を分かりやすく伝えることができます。
この記事を読むと、紙芝居を使って七夕の由来を伝える方法が分かります。
具体的な内容は次の4つです。
- 先生が知っておきたい七夕の知識
- 年齢別 紙芝居選びのポイントとオススメ
- 紙芝居を盛り上げる演じ方テクニック
- 七夕を楽しむ紙芝居後の展開
ぜひ、最後までお読みください。
先生が知っておきたい七夕の知識





七夕という行事は知っているけれど、説明できるほど詳しく知りません……



実は七夕には3つのルーツがあるのです!
まずは、七夕という行事がどのようにしてできたのか、理解していきましょう。
七夕の3つのルーツ
現在日本で親しまれている七夕には、中国と日本からなる3つのルーツがあると言われています。
それぞれ見ていきましょう。
中国に伝わる牛郎織女伝説です。
昔、牛の世話をしていた彦星と、機織りをしていた織姫がいました。
2人はたいそう働き者でしたが、結婚すると遊んで暮らすようになってしまいました。
怒った神様は、「2人が前のように働くなら、1年に1度会っても良い」と言い、織姫と彦星は、会える日を楽しみに、真面目に働くようになりました。
日本に伝わる棚機という禊行事。
選ばれた乙女(棚機津女)が、7月7日に清らかな水辺に用意した機織り機で着物を織り、
天から降ってくる水神様に捧げて秋の豊作を祈り、人々の穢れを祓ったとされています。
織姫・彦星伝説の織女(織姫)にあやかり、女性が機織りや書道の上達を星に願う儀式を行っていたとされています。



3つのルーツが合わさって、今の七夕ができているのですね!



ルーツが分かると、より行事を楽しめますね!
七夕を行事として取り上げる狙い
実際に七夕の由来を子どもたちに伝える前に、七夕を行事として取り上げる狙いを理解しましょう。
- 由来を知る
- 七夕に興味を持って、制作や笹飾りを楽しむ
- 飾りをつくる中で創意工夫や表現の楽しさを知る
- 星や宇宙に興味を持つ
狙いを理解すると、年齢に合わせて段階的に伝える内容やその後の活動を考えやすくなります。
年齢別 紙芝居選びのポイントとオススメ


それでは実際に、七夕の由来を年齢別に子どもたちに伝える具体的な紙芝居や、伝えるポイントを見ていきましょう。
0歳〜2歳児向け
0歳〜2歳児は、七夕の由来よりもイメージを理解することを目的にします。
そのため、七夕と星や願いごとを結びつけ、行事を楽しむ工夫をしていきましょう。
具体的な内容は以下の通りです。
・歌+ペープサート
たなばたさまの歌に合わせて、星のペープサートにタッチの触れ合い演出
・パネルシアター
織姫と彦星のお話を視覚的に分かりやすく説明します
紙芝居を集中して見ることが難しい年齢には、視覚的な変化があるペープサートやパネルシアターがオススメです。
特にペープサートはゆらゆら揺れる、消える、近づくなどの動きで、視線が固定されにくい乳児が見やすくなります。
また、2歳児にオススメの紙芝居は次の作品です。
うさぎのみみちゃんと飾りを作ってお星様にお願いをするという疑似体験を通して、一緒にたなばたを楽しみ、行事への興味に繋げていきましょう。
その後、願いごとを先生やおうちの人と考え、短冊に書くと、紙芝居の内容を理解しやすくなります。
3〜4歳児向け
3〜4歳児は、七夕のお話を理解し、「離れ離れは寂しい」「頑張ったから会える」など感情に訴えることを目的とします。
この紙芝居には、織姫と彦星の話が書かれています。
離れ離れになってしまった2人の寂しいという感情に共感したり、頑張ったから会えるという期待感を感じたり、感情の揺れ動きを感じましょう。
また、働かなくなってしまった2人のおかげで痩せ細ってしまう牛などが描かれているため、それはかわいそうだから働かなくてはいけないという感情も沸きやすくなります。
機織り=お洋服をつくる仕事、牛飼=牛さんのお世話をする仕事など、言い換えや付け足しが必要です。
5歳児向け
5歳児は、なぜ笹に短冊を飾るのか、5色の短冊の意味は何かという一歩踏み込んだ内容を理解し、更に七夕を行事として楽しむことを目的とします。
織姫と彦星の伝説だけでなく、笹に飾る理由や五色の短冊の意味が書かれており、由来のナゼ?に答える内容になっています。
そのため、制作にも意味を理解して取り組むことができます。
年齢別にオススメな紙芝居をご紹介しましたが、年齢はあくまでも目安となりますので、対象の子どもたちや伝えたい内容に合わせて、選んでいきましょう。
紙芝居を盛り上げる演じ方テクニック


より紙芝居を楽しめるよう、次は演じ方を理解していきましょう。
導入の工夫
導入は、紙芝居を読む上で最も大切です!
紙芝居に注目することができたり、お話を楽しみにする姿勢をつくることができたりと、聞き手の心を掴むことができます。
- 問いかけからの導入:「夜の空にキラキラ光るものは何かな?」「お星さまがいっぱいの川の名前を知ってる?」
- 手遊びとの連動:きらきら星の手遊びを行い、意識を集中させる
対象者の興味を引くことができる内容を考えていきましょう!
めくり方の工夫
紙芝居は絵本とは違い、絵を引き抜く動作があるため、その動きによって演出をすることができます。
まずは、どんな抜き方があるか理解していきましょう。
- 引き抜き:シュッと勢いよく抜くことで、驚きや急変を表現する
- じわじわ抜き:ゆっくり抜くことで、期待感を表現する
- 半分抜き:次の場面に移る前に前の絵を少し残して重ねることで、時間の経過や場面の繋がりを見せる
次に「たなばたのおはなし」を例に、具体的な使用方法を見ていきましょう。
- 神様が怒って天の川をつくるシーン:引き抜きで事態が急変したことを伝える
- 織姫と彦星が1年ぶりに再開するシーン:じわじわ抜きでもうすぐ会えるかもしれないというドキドキを高める
シーンに合わせて、抜き方も工夫してみましょう!
声や間の工夫
一定の声で紙芝居を読むより、登場人物や感情に合わせて声を変えて読む方が、聞き手により内容が伝わりやすいですよね。
「たなばたのおはなし」で具体例をみていきましょう。
- 神様:低めの声で丁寧に、威厳を意識する
- 織姫:少し高めで、前半の楽しそうな声と後半の悲しそうな声でメリハリをつける
- 彦星:働く時は力強く元気でハキハキと、織姫を思うときは優しさを意識する
また、適切な間を入れることで、聞き手がより物語に集中できるようになります。
具体的な使い方をみていきましょう。
- 悲しみの間:2人が離れ離れになり、泣いている場面を見せながら3〜5秒沈黙することで、悲しみを感じる時間になる
- 期待の間:神様のセリフなど、重要なセリフの前に一拍置くことで、言葉の重みが増す
登場人物や感情、強調したい内容に合わせて、声の使い分けや間を意識していきましょう!
視線の配り方
紙芝居を読むときに文章を見続けてしまうと、せっかく伝える工夫をしても、実際に聞き手がどんな表情をして聞いているのか分からなくなってしまいます。
実は、視線も聞き手の受け取り方を左右する1つのポイントになります
- 聞き手の目を見る:語りかけで一人ひとりの顔を見ることで、言葉がしっかり届く
- 視線で誘導する:特定の注目させたいものがある場合、紙芝居の絵を指したり見つめる
紙芝居は演じ手と聞き手で成り立ちます。
聞き手と一緒に楽しむためにも、視線を上手に使っていきましょう!
七夕を楽しむ紙芝居後の展開


紙芝居を読んで七夕への意識や理解を深めたあとは、実際に七夕を楽しみましょう。
ここでは具体的なその後の展開をご紹介します。
制作や活動への繋げ方
紙芝居の後は、子どもたちの素直な感想を聞きながら、次の活動へ誘導できるとよいですね。
「みんなだったらどんな約束をする?」という問いかけや、「織姫様と彦星様はお空から見ているよ。みんなの願い事をきっと聞いてくれるね」という言葉がけで、実際に2人に見守られているような意識になります。
お話のイメージが鮮明なうちに、制作へ移行しましょう。
- 「きらきら星」「たなばたさま」の歌を歌う
- 折り紙で七夕飾りをつくる
- 画用紙や折り紙で織姫と彦星つくり、顔を書く
- 星の形の紙に願いごとを書く
- 色の意味を伝え、短冊に願いごとを書く
- 教室に星型カードを隠し、全員で探して大きな笹に飾る
対象の年齢に合わせて楽しめる内容を考えていきましょう。
七夕をより身近に感じられる声かけ
七夕が制作や活動のためのものではなく、より身近で季節を感じるものになるとよいですね。
ここでは、その後の声かけについてご紹介していきます。
- 自然を意識する:「今日は晴れているからお星さまが見えるかな?」
- 願いごとを意識する:「〇〇が頑張っていること、織姫様と彦星様にも教えてあげようか」
- 行事食を意識する:「そうめんは天の川や織姫の織りを表していて、食べると健康に過ごすことができると言われているよ」
日常の会話でも七夕の話を織り交ぜ、子どもたちと七夕を楽しみましょう!



これで子どもたちと七夕を楽しめそうです!



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紙芝居を使った七夕の由来の伝え方
紙芝居を使って七夕の由来を伝える準備はできましたか?
対象者をイメージしながら、大切なポイントをおさらいしていきましょう。
まずは、七夕を行事として取り上げる狙いを理解しましょう。
狙いは、次の4つです。
- 由来を知る
- 七夕に興味を持って、制作や笹飾りを楽しむ
- 飾りをつくる中で創意工夫や表現の楽しさを知る
- 星や宇宙に興味を持つ
次に、対象者に合わせた紙芝居を選びましょう。
オススメの紙芝居は次の通りです。
- 0〜1歳児:歌+ペープサート、パネルシアター※紙芝居に集中することが難しいため
- 2歳児:「うさぎのみみちゃんたなばたまつり」作:間所ひなこ/教育画劇
- 3〜4歳児:「たなばたのおはなし」作:北田伸/童心社
- 5歳児:「なぜ、たなばたにささをかざるの?」作:礒みゆき/童心社
紙芝居をより楽しむためには、読み手の演じ方が大切です。
演じ方の工夫をみていきましょう。
- 導入の工夫:問いかけからの導入、手遊びとの連動
- めくり方の工夫:引き抜き、じわじわ抜き、半分抜き
- 声や間の工夫:登場人物や感情での声の使い分け、強調したい部分で間をとる
- 視線の配り方:目を見て語りかける、視線で誘導する
紙芝居の後は、七夕を実際に楽しみましょう。
その後の活動例は次の通りです。
- 七夕飾りの制作
- 短冊に願いごとを書く
- 星型カードを探すゲームをする
- 全員で大きな笹に飾り付けをする
- 「たなばたさま」や「きらきら星」の歌を歌う
これで紙芝居で七夕の由来を伝えたり、その後の活動に繋げる準備はできましたね!
上手く演じられないなどの不安もあるかもしれませんが、先生の想いがこもったお話は、子どもたちの心に必ず残ります。
想いをこめて、子どもたちと一緒に七夕を楽しみましょう!
七夕制作は、実は身近な素材でつくることができます。
安全に制作を楽しみたむ具体例を知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。










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