一人暮らしで寂しいし、猫を飼ってみようかな?
猫ちゃんの愛らしい姿やしぐさに癒される生活、憧れますよね!
実際に猫を飼っている人からは「一緒に過ごす時間が心の支えになる」という意見を耳にします。
一方で「思った以上に苦労が多くて後悔した」という声があるのも事実です。
一人暮らしで猫との生活を送るには時間や手間、費用がかかります。
生活環境やライフスタイルによっては、憧れた生活とほど遠くなることもしばしばです。
この記事では、一人暮らしで猫を飼う際に後悔する理由と対策、準備するべきものやおすすめの猫の種類を解説します。
これから猫を飼おうと考えている方や、すでに猫との生活を始めている方が、より幸せな猫との生活を送るためのヒントが分かりますよ。
- 一人暮らしで猫を飼って後悔する理由
- 猫を飼うためにそろえておきたいもの
- 一人暮らしでも飼いやすい猫の種類
憧れの猫との生活を、もっと楽しく充実したものにしましょう。
一人暮らしで猫を飼って後悔する理由とは?
猫の飼育数は、年々増え続けてます。
その理由として、「散歩の必要がない」「狭い部屋でも飼える」「犬より費用も手間もかからない」といった理由がよく聞かれます。
しかし、正しい知識を身に付けないと猫との生活は簡単ではありません。
覚悟を持ってお迎えすることが大切です。
- 部屋が散らかる、傷つけられる
- トイレのにおい、嘔吐などの汚れ
- 飼育費用と定期的な病院訪問
- 猫アレルギー
- 長期間家を空けられない
このような理由が挙げられます。
それぞれについて対策を解説していきましょう。
部屋が散らかる、傷つけられる
猫が動き回ったり、遊んだりすることで部屋の中が散らかるのが悩むポイントの1つです。
散らかった部屋を一人で片づけるの手間がかかりますよね。
壁や家具で爪をといでしまったり、引っ掻いたりしてボロボロになってしまうこともあります。
また、一人暮らしだと遊ぶ相手が飼い主さんしかいないので、飼い主さん自身が引っ掻かれてけがをしてしまうことも考えられます。
以下の対策を試してみましょう。
爪とぎ対策 | ・爪とぎグッズを用意して、定期的な爪切りを行う ・爪とぎ防止のスプレーを使う、家具にカバーをかぶせるなども効果的 |
散らかし対策 | ・猫が遊びたくなるような小物を置かない、または猫が届かない場所に移動する ・ゴミ箱は猫が開けられないタイプのものを選ぶ |
ストレスケア | ・運動不足解消のため、一緒におもちゃで遊ぶなどエネルギーを発散させる ・段ボールなどで隠れ家を作って、猫が安心できる場所を用意する ・自動で動くおもちゃなどで刺激を与える |
猫の行動は、好奇心やストレスで起こることが多いです。
適切な環境を整えてあげましょう。
トイレのにおい、嘔吐などの汚れ
猫の排せつ物のにおいが家具や部屋に付いてしまうのも悩みどころですね。
猫は毛玉を吐くことがあるので、汚してしまうと後片付けも一苦労です。
お仕事から帰ってきて、休むもなく汚れた部屋を片づけなければ……なんてこともあるかもしれません。
そこで、具体的な対策やお掃除の手順を紹介します。
- においにくく扱いやすい猫砂を選ぶ
- トイレの掃除頻度を上げる
- 風通しの良い場所にトイレを設置する
- 消臭グッズを活用する
トイレの猫砂は、炭入りや消臭成分を配合したものなどの消臭効果の高いものを選びましょう。
固まりやすい砂にすると、掃除が楽になります。
1日に1~2回、汚れた砂や排せつ物をこまめに取り除きます。
トイレ本体は、週に1回程度洗剤で洗浄して、完全に乾かしてから使用しましょう。
そして風通しの良い場所にトイレを置いて、換気を心がけてください。
トイレの周辺に、消臭剤を設置したりトイレ専用のカバーを利用したりするのもおすすめです。
- 嘔吐物の片づけ方
- 汚れのふき取り方法
- 嘔吐防止策
- 固形物をペット用の使い捨てシートや、ティッシュなどで取り除く
- 残った液体部分は、水を含ませた布で軽く吸い取る
- 中性洗剤を水で薄めたものを布に含ませてふき取る
- 乾いた布でふく
カーペットの場合は、酵素系のクリーナーを使ってふき取るとにおいやシミを分解できます。
嘔吐の防止策として消化の良いフードや毛玉ケア用のフードに変えてみましょう。
また、猫は空腹になると胃液が逆流して吐いてしまいます。
食事の時間を分けるなど調整して、空腹の状態が長くならないようにするのも効果的です。
一人暮らしの飼い主さんは、自動給餌機を使うのがおすすめです。
猫のトイレや嘔吐は、日々のケアと工夫で管理できます。
しっかりと対策をしましょう。
飼育費用と定期的な病院訪問
猫の寿命を約15年とすると、およそ200万円の費用がかかるとされています。
健康な毎日の生活のためには、定期的な健康診断などの猫の体のメンテナンスも必要です。
具体的にどのような費用がどのくらいかかるのか、目安を挙げていきましょう。
- 初期費用
- 必要なグッズの購入
- 月々の維持費
まず猫を迎えるために、ペットショップやブリーダーから購入するとおよそ10万~50万円がかかります。
保護猫の場合は無料~数万円程度です。(寄付金や健康管理費のため)
猫を拾った場合でも、ワクチン接種や健康診断が必要になりますので、初期費用がかかることを覚えておきましょう。
猫を飼育するためには、最低限必要なグッズを購入しなければなりません。
猫トイレや猫砂、キャットフード、おもちゃや食器などのほか、買うものはたくさんあります。
ひと通りそろえると、およそ2~3万円が目安です。
そして、猫を飼い続けるための月々の維持費がかかります。
フード代やトイレの猫砂代で月におよそ3千円~5千円になります。
おもちゃや爪とぎの交換、ペットの保険なども必要となりますので、費用を把握したうえで、無理なく猫を飼える環境を整えましょう。
- ワクチン接種
- 健康診断
- ノミ・ダニ予防
- 突発的なけがや病気
一人暮らしの飼い主さんは、仕事などの都合で病院を受診できるタイミングが限られてきます。
なかなか受診できずに、猫の体調が悪化して後悔することも……
大切な猫の命を守るため、定期的な病院訪問を心がけましょう。
ワクチン接種は予防したい病気や、猫の体調や生活環境などで摂取頻度の目安は変わりますが、年に1回必要になることもあります。
猫の健康的な生活のために、健康診断も欠かせません。
ワクチンと健康診断は、年1回でどちらもおよそ5千円~1万円ほどです。
ノミ・ダニの予防を動物病院で行うと、初診料や再診料、検査費などの費用も含まれて3千円~5千円ほどが必要となります。
また、突発的なけがや病気などで予期しない費用が発生する可能性もあるでしょう。
高齢の猫になると、介護費用なども考えなければなりません。
手術や入院が必要となると、数十万円かかることもあります。
ペット保険を利用するなどして、月々の費用を把握しましょう。
猫アレルギー
猫を飼う時に注意したいのが、猫アレルギーの問題です。
事前に病院でアレルギー検査をしておくことをおすすめします。
検査で猫アレルギーだと分かりました。
猫を飼うのは諦めた方がいいの?
猫アレルギーを持っていても、原因や症状を理解して対策と工夫をすれば猫と一緒に暮らすことは可能です。
猫アレルギーの主な原因は、猫の唾液や毛などに含まれるFel d 1(フェルディーワン)というたんぱく質です。
猫が毛づくろいをする時に唾液が毛に付着して、それが乾いて空気中に漂うことでアレルギー反応が起こるのです。
症状としては、クシャミや目のかゆみ、のどの違和感、皮膚のかゆみ、呼吸器系のトラブルが挙げられます。
アレルギーの程度には個人差があり、軽い症状から日常生活に支障をきたすほど重くなる場合もあります。
猫アレルギーがあっても、適切な対策をとることで猫と一緒の生活は可能です。
具体的な方法をご紹介します。
- アレルギーが出にくい種類の猫を選ぶ
- 猫をこまめにケアする
- 猫が入れない部屋を作る
- 自身のアレルギーケア
猫アレルギーが出にくいのは、原因物質のフェルディーワンが少なく、抜け毛が少ない種類の猫です。
例えばロシアンブルーやサイベリアンなどは、フェルディーワンの空気中への拡散が少ない種類です。
シャム猫やオリエンタルショートヘアなどの短毛で抜け毛の少ない種類も、アレルギーが出にくいとされています。
週に1~2回ほど、猫のブラッシングをすることで抜け毛を減らすことも有効な対策です。
アレルギー症状は、副交感神経が優位になる就寝時に出やすくなります。
飼い主さんの寝室には猫を入れないように気を付けましょう。
アレルギーが出てしまったら、症状を軽減するために抗アレルギー薬や点鼻薬を使う方法もあります。
お医者さんに相談して、自分に合った薬を処方してもらいましょう。
自分の体調を最優先に考えることが大切です。
症状が重い場合は、飼うことを見送る決断も必要ですよ。
長期間家を空けられない
猫はマイペースな性格が魅力で、お留守番が得意そうなイメージかもしれません。
しかし実際には、飼い主さんの配慮が必要となります。
ペットホテルを使えば、長期間の旅行も大丈夫でしょ?
猫は繊細で、環境の変化に敏感な生き物なんですよ。
「知らない場所で狭いケージの中に入れられて、知らない人からご飯をもらう」という状況は、猫にとって大きなストレスがかかります。
ペットホテルを使ったり、長期間の旅行に出かけたりするのははあまりおすすめできません。
普段のおうちでお世話できるように、1泊から2泊の近場の旅行にしておきましょう。
一番おすすめなのは、信頼できる家族や友人に猫のお世話をお願いすることです。
普段からその人に猫に慣れておいてもらうと、旅行中も安心してお世話を任せられるでしょう。
自動給餌機や自動トイレ、監視カメラを使うことでもお世話は可能です。
しかしこの方法だと、停電や機械の故障などのリスクも考えられます。
1日に1回くらいは誰かに様子を見に来てもらうことが必須になります。
費用はかかりますが、猫の安全を考えてペットシッターにお願いするのも良い方法です。
一人暮らしで猫を飼うためにそろえるものは?
猫を家族に迎えるためには、生活に必要なアイテムをそろえることが大切です。
基本的な猫用のアイテムはこちらになります。
- キャットフードと食器
- トイレと猫砂
- 爪とぎ
- キャリーケース
- ベッドや毛布
- おもちゃ
- ブラシや爪切り
これらをそろえておけば、スムーズに猫との生活を始めることができます。
トイレは、底が二重構造になっているシステムトイレを用意すると便利です。
上段がスノコやメッシュ状になっており、下段がトレーになっています。
上段でチップと呼ばれる専用の砂でオシッコをろ過して、下段のシートで吸収するため、固まった猫砂を取り除くといった毎日の掃除は不要です。
そして一人暮らしで猫を飼う時は、さらに用意しておくと便利なアイテムがあります。
- ペットカメラ
- 自動給餌機、給水機
- キャットタワー
一人暮らしで猫との生活を快適に送るためには、欠かせないアイテムばかりです。
種類がたくさんありますので、おすすめのものをご紹介します。
ペットカメラ
お留守番中に猫が何をしているか気になりますよね?
ペットカメラがあると、お留守番中の様子を見ることができるので安心です。
「猫がちゃんと食事をとっているか?」「元気に動き回っているか?」など、自分がいない間の猫の行動を把握できるのは、安心感につながります。
音声機能が付いているものであれば、猫に声をかけることもできます。
いたずらを注意したり、猫が寂しそうにしている時に声をかけたりなど、猫とのつながりを感じられるのは大きなメリットです。
猫専用のペットカメラで、レーザーポインターやおもちゃで遊べるところがおすすめ!
自動旋回の精度が高いので、素早い猫の動きでもしっかりとカメラが追跡してくれます。
猫にいたずらされても倒れにくい「転倒防止構造」で、安心して猫の様子を見守ることができます。
多くのペットカメラには録画機能が付いているので、猫の可愛いしぐさや面白い行動を映像で残しておくことができます。
一人暮らしだと不在の間の猫の姿を見る機会が少ないので、後から楽しむことができるのも魅力的です。
自動給餌機、給水機
一人暮らしで特に気を付けたいのが、猫の食事管理です。
仕事などで家を空けることが多い飼い主さんにとって、猫のえさの時間を管理するために自動給餌機は、必須のアイテムです。
仕事中やお出かけの時でも、規則正しい時間にえさやお水を与えることができます。
猫にとって健康維持のためにはとても重要です。
外出時だけでなく、夜間にえさをねだられて起こされてしまうのも飼い主さんにとっては負担になります。
猫が自動で食事をとることができれば、夜間のストレスが軽減されます。
専用のアプリ制御でえさやり、猫の食習慣のチェック、遠隔呼びかけも可能です。
セラミック製のトレーで衛生的、動作音も静かなので猫も安心です。
キャットタワー
お留守番中の猫が退屈しないように、遊び場として用意してあげたいですね。
猫の本能や習性に合わせたアイテムとして、キャットタワーは重要です。
運動不足やストレスの解消のためにも、部屋の広さや猫の性格に合ったキャットタワーを選びましょう。
一人暮らしの部屋においても邪魔にならない、スリムなものがおすすめです。
素材が天然木製で、見た目もかわいらしいのでお部屋のインテリアとしてもピッタリです。
サイズも小さめで上りやすいスロープ付きなので、子猫やシニア猫も安心して遊べます。
ポールタイプのキャットタワーなので、省スペースで設置可能です。
足場の高さや向きも変えられるので、猫の体型や年齢に合わせて調整できるところもおすすめ!
便利なアイテムを上手に使えば、一人暮らしでも安心して猫を飼うことができますね。
一人暮らしでも飼いやすい猫の特徴や種類とは?
猫を飼う時は、猫の性格や飼いやすさを考慮して選ぶことが大切です。
一人暮らしの環境でも飼いやすいのは、どんな猫ですか?
一人暮らしの飼い主さんにおすすめの猫の性格や種類を解説していきましょう。
- おとなしくてあまり鳴かない
- マイペースで留守番が得意
- 短毛で抜け毛が少なく、掃除に手間がかからない
このような条件に当てはまるのは、どんな種類の猫なのでしょうか?
おとなしくてあまり鳴かない
ロシアンブルーは、優雅で落ち着いた性格が魅力の猫です。
一人で過ごす時間を楽しむのが得意な猫なので、一人暮らしの飼い主さんにはぴったりです。
鳴き声も小さく、静かな環境を好みます。
美しい毛並みでゴージャスな見た目が特徴のペルシャは、おっとり控えめな性格です。
騒がしいのを好まないので、のんびりとした時間を与えてくれます。
ブラッシングが必要になりますが、運動量は少なめなので見た目ほど手間はかかりません。
マイペースで留守番が得意
ぺちゃんこの鼻が特徴のエキゾチックショートヘアは温厚で甘えん坊な性格です。
のんびりと過ごすことが好きな猫なので、飼い主さんが長時間留守にしても問題になりにくいです。
丸い顔と、しっかりとした筋肉質なフォルムが特徴の猫です。
穏やかな性格で無駄鳴きも少なく、過度な干渉を求めず程よい距離感を保ってくれます。
忙しい日々の中でも、うまく付き合える家族になってくれるでしょう。
短毛で抜け毛が少ない
しましまの模様が特徴的なアメリカンショートヘアは、明るく活発な性格です。
独立心や自立心が強く、お留守番中もストレスを感じにくいため静かに過ごせます。
短毛で日々のお手入れやお掃除が簡単なところがおすすめです。
ブルーグレーの綺麗な毛並みが特徴のシャルトリューは穏やかで人懐っこい性格の猫です。
一人の時間を楽しむことも、飼い主さんとの触れ合いも大切にできるバランスの良さが魅力です。
短毛で抜け毛が少なく、ブラッシングの負担が少なくなります。
一人暮らしでも猫を飼うことは十分に可能ですが、猫の性格や飼い主さんのライフスタイルに合った種類を選ぶことが大切です。
自分のスタイルにあった猫を選んで、楽しく充実した猫との暮らしを楽しみましょう。
一人暮らしで猫を飼って後悔しないために
後悔する理由と、対策を解説してきました。
これから猫を迎える方も、すでに猫と暮らしている方もぜひ参考にしてください。
- 部屋が散らかる、傷つけられる
- トイレのにおい、嘔吐などの汚れ
- 飼育費用と定期的な病院訪問
- 猫アレルギー
- 長期間家を空けられない
猫との生活には様々な注意点や準備が必要です。
正しい知識や対策を知って、理想的な猫との生活を送りましょう。
- キャットフードと食器
- トイレと猫砂
- 爪とぎ
- キャリーケース
- ベッドや毛布
- おもちゃ
- ブラシや爪切り
基本的なアイテムに加えて、一人暮らしの場合は用意すると便利なアイテムがあります。
- ペットカメラ
- 自動給餌機、給水機
- キャットタワー
便利なアイテムを上手に活用して、快適な猫との生活を目指しましょう。
一人暮らしで猫を飼う時に、おすすめの猫の性格や特徴、種類もご紹介しました。
- おとなしくてあまり鳴かない(ロシアンブルー・ペルシャなど)
- マイペースで留守番が得意(エキゾチックショートヘア・ブリティッシュショートヘアなど)
- 短毛で抜け毛が少ない(アメリカンショートヘア・シャルトリューなど)
憧れの猫との生活で後悔しないために、しっかりとした計画を立てましょう。
愛らしいしぐさや表情に、癒されてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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