食品ロス対策ってどんなのがあるの? スーパーでの取り組み事例をご紹介!

読者さま

日本ではどれくらいの食品ロスがあるんですか?

「食品ロス」とは、まだ食べられる食品を捨ててしまうことです。

日本では年間472万t程度が食品ロスとして捨てられています。

1人あたりの食品ロス量としては1日約103gで、毎日おにぎり約1個を捨てているとは衝撃ですよね。

もったいないを減らすため、スーパーではどのような対策がおこなわれているのでしょうか。

この記事を読むと、食品ロスの原因や問題点、スーパーでの食品ロス対処法がわかります

現状を知って、わたしたちができることを考えていきましょう。

どうぞ最後までお読みください。

目次

【食品ロス】原因と問題点

食品ロスは、何が原因でおこるのでしょうか。

また食品ロスによって何が問題となるのか、整理してみましょう。

食品ロスは何が原因でおきるのか?

食品ロスは、企業と家庭どちらでも発生します

筆者

我が家でも賞味期限切れの食品を捨ててしまうことがあります…。

家庭での食品ロスの主な原因は、下記3つです。

家庭での食品ロスの原因

食べ残し:料理を多く作りすぎ、食べきれなくて捨ててしまう

過剰除去:野菜の皮や茎など、食べられる部分も多く切ってしまい捨ててしまう

直接廃棄:賞味期限が切れや味の不一致で、未開封のまま食べずに捨ててしまう

家庭での食品ロスは、食品の管理をこまめに行ったり、使用するときに意識することで防げます。

もったいないを減らし、おいしく食べきれるようにしましょう!

企業では主に下記3つによるロスが発生しています。

企業での食品ロスの原因

商品パッケージロス:印字ミス・流通過程での破損・新製品販売による旧パッケージ撤去等による

過剰在庫・仕込み:予想した販売数や量よりも売れず、売れ残ってしまうもの

お客さんの食べ残し:外食産業でお客さんが商品を多く注文しすぎたことによるロス

企業も食品ロスを減らすため、様々な努力をしています。

食べ残しは消費者である私たちの問題でもあるので、意識してなくしたいですね。

年間427万tの食品ロスですが、企業と家庭それぞれから236万tずつ出ているんですよ。

読者さま

半分の原因は家庭なんですね。

食品ロスの問題点とは?

食品ロスは単純にもったいないですし、主に以下3つの問題点があります。

食品ロスの問題点

廃棄コスト:捨てるにもお金や労力がかかる。生産するにあたってかかった人件費や時間が無駄になる。

環境負荷の増加:ごみが増えると、ごみを燃やすために排出される二酸化炭素が地球温暖化の原因となる。

貧困と食料不足に関係:世界では人口増加による食料不足が危ぶまれており、食品ロスの問題を解消し、食料の不均衡をなくすことは大きな世界問題にも関係する。

筆者

身近でありながら、世界的な問題とも繋がっているのが食品ロスです。

それでは私たちが身近に活用しているスーパーでは、どのような食品ロス対策をとっているのかみていきましょう。

スーパーでの食品ロス対策

ロスを発生させないために、スーパーでも工夫がされています。

ここからは、スーパーでの食品ロス対策をご紹介していきます。

3分の1ルールの見直しを実施

食品業界には、納品や販売期限を決める「3分の1ルール」という商習慣があります。

製造者、販売者、消費者が製造費から賞味期限を3分の1ずつ分ける考えに基づくものです。

例えば賞味期限が3ヶ月の商品であれば、製造して1ヶ月後が納品の期限、製造から2ヶ月後が販売期限となります。

これまでは期限内に販売や納品がされないと、廃棄されやすくなる問題がありました。

近年では、製造から賞味期限までの2分の1にあたる日を納品期限とする「2分の1ルール」に緩和する動きが広がっています。

販売数への上限

食品業界では、欠品を起こすと販売機会をロスすることになるため、在庫を多めに確保しておく傾向がありました。

在庫を多く抱えて売れ残ってしまうと、より多く廃棄するデメリットも一方で抱えてしまいます。

特に季節商品を呼ばれるクリスマスケーキや恵方巻は、過剰在庫になりやすい商品です。

そこで基本は予約制にしたり、販売数を限定する方針に変えるスーパーが近年では増えてきています

実際に土用の丑のうなぎも、近所のスーパーではほぼ予約販売のみのところがありました。

見切り品・訳あり品として販売

割引きシールや半額シールを、スーパーで皆さんも見たことはないでしょうか。

季節外れや規格外の品、賞味期限が近くなった商品は、値段を下げて販売され、廃棄を減らす工夫がなされています。

見切り品・訳あり品を置くコーナーが常設されているスーパーも多くみかけるようになりました。

スーパーとしても廃棄してロスとなるよりも少しでも売上になったほうがいいですし、消費者としても安く買えるのは嬉しいので、お互いにとってWin-Winな販売方法です。

フードバンク・こども食堂等への寄付

フードバンクは、パッケージの破損やミスによって流通できなくなった商品等を、生活に困っている世帯に送り届ける活動です。

こども食堂は、無料または低額でこどもであれば誰でもご飯が食べられる食堂として有名になってきました。

こうした活動に廃棄前の食品を提供し、まだ食べられるものを活用する動きも広まっています。

必要な人の所に食品が行き届く仕組みが、もっと広まっていけるよう情報や連携が大事ですね。

スーパーでの食品ロス対策を知った私たちができることは?まとめ

この記事では、食品ロスは企業と家庭どちらもに原因があることをご紹介しました。

食品ロスによってお金や時間が無駄になり、環境や世界の食糧問題にまで関わってきます。

身近なスーパーでの食品ロス対処法は以下4つでした。

スーパーの食品ロス対処
  1. 3分の1ルールの見直しを実施し、2分の1ルールへと緩和
  2. 販売数の上限を決め、過剰在庫を抱えないようにする
  3. 見切り品・訳あり品として販売し、廃棄を減らす
  4. フードバンク・こども食堂等への寄付する

スーパー側が食品ロスを出さないように工夫する事は大事なことです。

しかし消費者として私たちも意識して買い物の工夫をすることができます。

消費者として工夫できる買い物方法
  • 賞味期限が短い商品から購入するように意識する
  • 食べられる分、使い切れる分のみを購入する

買い物に行く前には、自宅に何があるか把握し、必要なものだけを購入するようにしましょう。

多く買いすぎたり作りすぎたものは、冷凍するのもおすすめの保存方法です。

スーパーでとられている食品ロス対策は積極的に応援し、できることから行ってより良い生活へと繋げていきましょう。

筆者

食品のもったいないを減らす工夫を、一緒にしていきましょう!

豆腐を開封した後の賞味期限はいつまでかご存じですか?

身近の食品の活用方法を知るのも、食品ロス対策には大事なことです。

ぜひこちらの記事をご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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