クリスマスの時期が近づくとパン屋さんやお菓子屋さんで見かける白い山の食べ物ふと目に留まり
「何だろう…?」と思ったことはありませんか?
あれはお菓子なのか、それともパンなのか…?
手に取り購入してみれば分かるのですが、どうしても食べたことのない物を「購入してみよう!」
と行動に起こすのはなかなか勇気が出ないのではないでしょうか。
この記事では、あの白いかたまりが何なのかその由来を調べてみました。
今年のクリスマスにはぜひ購入してみましょう!
【シュトーレン】白いお山のおいしいパン
発祥の地はドイツ連邦共和国ザクセン州ドレスデンとされています。
最古の記録として残っているのは、1329年にザクセン・ハルト州ナウムブルクの司教に贈呈した
クリスマスの贈り物であるとされています。
一般的に、レモンピール、レーズン、オレンジピールやナッツが練りこまれており
全体を小さな丘のようなかたちをしており、真っ白になるまで粉砂糖がまぶされています。
ドイツでは、クリスマスにはコレ!と言った食べ物です。
ザクセン州ドレスデンはドイツ東部にあり、第二次世界大戦では東ドイツに属していました。
古い町並みが残っており日本でいうところの京都みたいな場所で、バロック建築や
ドイツの歴史にふれられる都市です。
陶器で有名なマイセン窯が造られたことでも有名です。
【シュトーレン】クリスマスまでのお楽しみ!
シュトーレンはクリスマスを待つ約4週間のアドヴェントという期間に少しずつスライスして食べます。
切り方は自由ですが、一般的には最初に半分にし、真ん中からスライスして食べます。
これは、クリスマスまで楽しんで食べる為に空気に触れないように保存できるからです。
クリスマスイブまでの期間アドヴェント
アドヴェントカレンダーなど、日本でもクリスマスの季節になるとコスメやお菓子などの商品が
よく見られるようになりました。
アドヴェントとはイエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことをさします。
「到来」を意味するラテン語で、期間は11月30日の聖アンデレの日に最も近い日曜日からクリスマスイブまでの
4週間をさします。
シュトーレンの故郷とされるドレスデンでも最古のクリスマスマーケットとされるシュトリーツェルマルクトが
11月27日からクリスマスイブまで開催されます。
エルツ山脈地方の玩具やツリーのオーナメントが販売され、街全体へクリスマスの飾りつけをしアドヴェントの期間を
楽しみます。
【シュトーレン】その由来とは?
シュトーレンという名はドイツ語で坑道という意味で、トンネル型の形状からそう名づけられたとされます。
また、白い粉砂糖をふりかけた見た目から白いおくるみに包まれた幼子イエス・キリストをイメージしている
ともいわれています。
シュトーレンはパンの一種?
現在はパンの一種とされていますが、当時のドイツでは宗教上の理由でバターなど乳製品は決まった時期しか
使えませんでした。小麦と酵母を水で練った焼き菓子みたいな物だったとされます。
この当時、カトリック教では断食の期間はバターもミルクも食べてはいけませんでした。
それでは美味しくないと言うことから、1430年ローマ法王へ「使用許可(バター書簡)」を送りましたが
拒絶されてしまいました。
その後の1491年教皇インノセント(Innozenz)8世が、教会の建設費用を出すことを条件 にバターを使っても良い
という「 Butterbrief(バターの手紙)」を発布したことから現在のようにおいしいシュトーレンが
作れるようになりました。
1730年この土地を治めていたフリードリヒ・アウグスト1世(アウグスト強王)が自らの力を誇示するために
ヨーロッパ中から貴族などを招待し盛大な軍事パレードを披露しました。
軍事パレードの目玉として、職人を集めて作った1.8トンのシュトーレンを振舞いました。
その出来事から264年後の1994年当時のような巨大なシュトレンが作成され披露され毎年第二アドヴェント前の
土曜日にはシュトーレン祭りが開催されます。
クリスマスまでのお楽しみ!シュトーレンって何?その由来と意味を調べてみた まとめ
クリスマスの時期になると白い小さな山型のパンみたいなお菓子が販売されます。
シュトーレンといい、ドイツのザクセン州ドレスデンが発祥の地とされ坑道という意味をもつドイツの焼きパンです。
11月の終わりからクリスマスイブまでのアドヴェントの時期に少しずつ食べクリスマスを待ち望みます。
今年のクリスマスにはぜひ購入してイブまでの4週間を楽しみましょう!
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
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