シュトーレンはなぜ高い?材料や製法を知れば納得!美味しくクリスマスを迎えましょう

シュトーレンはドイツの伝統的なクリスマスの焼き菓子です。

筆者の地元でもクリスマスシーズンになるとドイツ人主婦の方がお店を出したりしています。

そのほかにもパン屋さんやケーキ屋さんで見かけるシュトーレンですが、高いと感じたことはありませんか?

シュトーレンは使われている材料や、時間と手間がかかる製法から値段が高くなってしまうのです。

この記事では、その理由についてひとつずつ解説していきます。

理由を知って納得すれば、より楽しめるかもしれませんよ!

この記事でわかること
  • シュトーレンはなぜ高いのかという理由
  • シュトーレンの材料と製法
  • シュトーレンのおいしい楽しみ方
目次

シュトーレンの材料とは?

シュトーレンには様々な材料が使われており、以下のものが代表的です。

レーズン、カシス、オレンジピール、ドライチェリー、杏、イチヂクなどのドライフルーツ

アーモンド、カシューナッツ、くるみ、マカデミアナッツなどのナッツ

クローブ、シナモン、カルダモン、ジンジャー、ペッパー、ナツメグ、 オールスパイスなどのスパイス

砂糖とアーモンドからできるマジパン

読者様

こんなにたくさんの材料が使われているんですね!

筆者

世界的な異常気象などが原料価格の高騰も価格に影響してしまっています

シュトーレンづくりは1年前から始まっている!

原料に使われているドライフルーツはなんと1年前からラム酒に漬けて準備が始まっています。

シュトーレンは1か月ほど日持ちするお菓子ですが、ラム酒に漬けることでアルコールの殺菌効果でカビの繁殖を防いでくれるのです。

そのため保存料が無くても日持ちさせることができます。

シュトーレンづくりにはかかせないマジパン

ドライフルーツを1年前から仕込むほかにも、材料として入っているマジパンにも手間がかかります。

マジパンとは粉末のアーモンドに卵白と砂糖を練りこんで飴状にしたもの。

材料と手間がかかるためその分価格が上がってしまいますが、入っているとしっとりします。

シュトーレンは日持ちさせるため水分量を減らして作りますが、マジパンが入っていることでパサつきを抑える効果もありシュトーレンには欠かせないものなのです。

シュトーレンづくりには手間と時間がかかっている!

シュトーレンはそれらの材料を生地に練りこみ、じっくりと長時間かけて焼き上げることで水分量を減らします。

そして焼きあがった後は溶かしバターにくぐらせ、グラニュー糖をまぶし、1晩置いたらたっぷりの粉砂糖をかけてコーティングします。

シュトーレンは1年前からの材料の準備と焼き上げの製造工程により、雑菌を抑え外気からも保護され日持ちするお菓子になるのです。

生地自体も乳酸菌と酵母などの複数の微生物を培養させたサワー種が使われているので腐敗やカビに強いものとなっています。

本場ドイツでは細かい規定が決められている

本場ドイツではシュトーレンとして作られるものに明確な製造基準があります。

長い期間楽しむためには痛まないように工夫が必要になるため、以下のように定められています。

  • 小麦粉100%に対してドライフルーツを70%以上、ナッツは10%以上を生地に入れる。
  • 小麦粉の量100%に対して水分量を25%以下にする。
  • 生地の表面を外気から保護するために、小麦粉100%に対してバターを最低30%入れる。

日本で販売されているものはこの基準を満たさなくてもシュトーレンという名前が付けられます。

そのため材料が違ったり、マジパンが入っていないシュトーレン風のお菓子もあります。

その場合は食べてみたらイメージと違ったり日持ちしなかったりというものもありますので、賞味期限には気を付けましょう。

シュトーレンのおいしい楽しみ方

シュトーレンは非常に手間のかかる工程を経て、1~3か月もの長い間保存がきくようにしたお菓子です。

なぜそんなに日持ちするように作られているのでしょうか?

それはクリスマスにむけて少しずつ食べるお菓子だから。

じつはよく知らないで食べている方はぜひこれから紹介する食べ方を参考にしてくださいね!

シュトーレンは4週間かけて少しずつ食べるもの!

本場ドイツではクリスマスを待ち望むアドベント(待降節)の期間、4週間かけて少しずつスライスして食べます。

クリスマスに向けて気分を高めていくものであり、練りこまれたフルーツの風味がだんだん記事に移り味わいが深まっていきます。

4週間かけてすこしずつ味が変わっていく様子を楽しんでいきましょう。

そしてたくさんのフルーツやナッツを使い、バターや砂糖もたっぷり使って作られたシュトーレンは実はかなりの高カロリー!

100gあたり350キロカロリー前後もあるので、そういった意味でも毎日少しずつ食べるのがおすすめです。

シュトーレンの食べ方とアレンジ方法

シュトーレンは周りをバターと粉砂糖で覆うことで酸化を防ぎ、長持ちするようにできています。

切り口が空気に触れないように真ん中から切り出して、切り口を合わせて保管するようにしましょう。

切る前は常温で保管可能ですが、切った後は冷蔵庫で保管するのがベターです。

そのまま切り出して食べるのがベーシックな食べ方ですが、ほかにも少しオーブンで温めたりバターなどを塗ったりする食べ方もあります。

筆者

もともと高カロリーなので合わせるものは注意しましょう!

実はシュトーレンはコスパの良いお菓子!

シュトーレンはよくあるサイズで2000円前後するものが多いです。

ですが4週間かけて楽しむと思えば、1週間で500円程度なので1日で言えば100円以下!

実はコスパのよいお菓子なのです。

製法や材料によって大きさや価格も様々なので、毎年違うお店を試すなどお気に入りの1本を見つけて楽しいクリスマスを迎えましょう!

シュトーレンはなぜ高い?その理由とまとめ

この記事ではシュトーレンがなぜ高いのかについて説明してきました。

シュトーレンは高いと思われがちですが、以下の理由により高くなってしまいます。

シュトーレンはなぜ高い?
  • ドライフルーツやナッツ、マジパンなど様々な材料が使われている
  • 1年前からラム酒に漬けることもあるほど材料の準備にもこだわりがある
  • 焼いてから1晩置いて仕上げるなど、製造にも時間がかかる

1本あたりの価格で見ると高く思えますが、シュトーレンは毎日少しずつスライスして食べるもの。

少しずつ味わいが変化するのを楽しみながら、4週間かけて食べると思えばコスパは良いのです。

材料や製法はそのお店ごとにこだわりがあるので、ぜひお気に入りの1本を見つけてクリスマスまでの期間を楽しみましょう!

今では日本でも一般的になってきたシュトーレン。

その人気の秘密はぜひこちらの記事もご覧ください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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