植物のインテリアとして注目されているテラリウムとハーバリウム。
その言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
では、テラリウムとハーバリウムにはどのような違いがあるのかご存知ですか?
どちらもお世話がカンタンで、場所を取らずに置くことができます。
ビンの中に植物を入れるという点では共通しています。
テラリウムとハーバリウムの違いは、中の植物が生きているかどうかです。
この記事の中でさらに詳しくテラリウムとハーバリウムの違いとそれぞれの魅力、始め方をお伝えします。
この記事では、次のことがわかります。
- テラリウムとハーバリウムの違い
- テラリウムとは何か(作り方、置き場所、育て方)
- ハーバリウムとは何か(作り方、注意点、オイルについて)
それぞれの作り方もご紹介しているので、ご自分の好みに合わせて作ることも可能です。
ぜひ最後までお読みいただき、お家のインテリアに取り入れてはいかがですか?
テラリウムとハーバリウムの違い
テラリウムとハーバリウムはともにガラス瓶やボトルの中にグリーンやフラワーを入れて楽しむものです。
テラリウムは【箱庭】、ハーバリウムは【植物の標本】がもとになっています。
楽しみ方の違いは次の通りです。
テラリウム | 陸上の生きている植物を入れお世話をしながら、自分の世界観を楽しむもの |
ハーバリウム | ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどをオイルに入れて楽しむもの |
テラリウムとハーバリウムについてそれぞれ詳しく解説していきます。
テラリウムとは
まずはテラリウムについて詳しくみていきましょう。
テラリウムは『テラ=陸地』と『リウム=場所・空間』を合わせた言葉で、19世紀のヨーロッパで生まれました。
テラリウムの定義
テラリウムは、お好みのガラス瓶やボトルに土を入れ、苔や植物、石などを自由に配置しながら世界を作っていきます。
大きさも様々で、手のひらサイズの小さな瓶から始めることも可能です。
身近にある素材を利用することで、手軽にグリーンインテリアを取り入れられることで人気となっています。
テラリウムの材料・作り方
テラリウムの作り方は次のとおりです。
- ガラス容器の底に土を入れ、形を整える
- 流木や石などを配置し、植物を植えていく
- 飾り用の石などをセッティングする
- 全体に霧吹きをし、軽く湿らせる
水はけが心配な場合は、土の底に根腐れ防止剤を敷き、その上に赤玉土や軽石をおくとよいでしよう。
作り方はこちらを参考にしてみてください。
テラリウムの置き場所
テラリウムは、日光が直接当たると瓶の中が蒸れすぎて枯れてしまいます。
日中の日当たりを考え、最適な場所をさがして置くようにしましょう。
またテラリウムの置き方の特徴には2種類あります。
テーブルに置いて楽しむ置き型と壁につるしてたのしむハンギング型があります。
中の植物やインテリアに合わせて変えてみると楽しみが増えるでしょう。
テラリウムの育て方のポイント
密閉されたガラス容器の中では水分が循環します。
温室効果があるので、テラリウムは長期間水を与えずに植物を育てることができます。
お世話もカンタンそうですし、楽しみ方もいろいろあるんですね。
テラリウムの材料はご自宅にあるもの、100円ショップやホームセンターで買えるので、すぐにスタートできますよ。
ハーバリウムとは
もともと「ハーバリウム(Herbarium)」という単語は「植物標本」を意味しています。
研究を目的とした植物標本やそれを保管する植物標本室のことを指す言葉でした。
では、ハーバリウムについて詳しくみていきましょう。
ハーバリウムの定義
ハーバリウム(Herbarium)は、プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラス瓶やボトルに入れ、専用のオイルに浸したものです。
植物のみずみずしさや美しい発色を長期間楽しめるインテリアになっています。
水やりなどのお手入れも不要で、置くだけで植物を飾れるという点が特徴です。
使われているオイルは発火しにくく、化粧品等の材料としても使われているので皮膚についても安全です。
ハーバリウムオイル
ハーバリウムの中身は、オイルが使われています。
水を使うと花材の腐敗が早まります。
また、水を使うことで花が水面に浮いてきてしまうこともあるためハーバリウム専用オイルの使用をオススメします。
ハーバリウム専用のオイルは透明度が高く粘度が高いため、かたむけたり揺らしたりするとボトルの中で優雅に花が舞う様子が楽しめます。
専用オイルが手に入らない場合は、せんたく糊やベビーオイルを使ってみてください。
オイルを捨てるときは、新聞紙や布などにしみこませて、お住いの自治体のルールにしたがって捨ててください。暑い夏でも自然発火する危険はありません。多くの自治体では燃えるごみとして捨てることができます。
ハーバリウムの作り方
ハーバリウムの作り方は次のとおりです。
1.瓶やボトルを煮沸消毒をする(アルコール消毒でもOK)
2.ボトルの中に入れる花材などの配置を決める
3.ガラス瓶やボトルにオイルを注ぎながら順番に花材を入れる
ハーバリウムを作るときの注意点
- 中の花はドライフラワーかプリザーブドフラワーを使用する
-
花に含まれた水分が原因でハーバリウムにした後、腐敗が進んでしまうことがあります。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使用する場合でも十分乾燥したものを使いましょう。
- オイルを使っているので火元に注意する
-
ハーバリウム専用オイルは発火しにくいものですが、安全のためにもガスコンロなどの火元には置かないようにしましょう。
- 直射日光を避けて飾る
-
直射日光に長時間当たっていると、日焼けや色落ちしてしまうことがあります。
なるべく直射日光を避けて飾るようにしましょう。
- 小さなお子様の誤飲に注意する
-
小さなお子様が誤って蓋を開けて誤飲しないように管理しましょう。
お部屋に飾ると華やかですね。どのくらいもちますか?
水やりなどのお手入れなしで1年以上持つことが多いので安心ですよ。
テラリウムとハーバリウム|カンタンに始める
テラリウムとハーバリウムの違いについてお伝えしてきましたが、実際にカンタンに始める方法をご紹介します。
キットを購入してみる
ひとつひとつ材料をそろえることが難しい場合もあります。
そんなときにはまずはすべてセットになっているキットを購入することもオススメです。
Amazonや楽天などでも多くの種類が販売されており、お好みのものが見つかる可能性が大。
カルチャースクールなどの講習に参加する
お住いの地域にあるカルチャースクールや住民向けの講座にテラリウムやハーバリウムを作成できる講座があります。
また手芸店やホームセンターで教室を開催している場合もあるので確認してみるのもいいでしょう。
専門の講師に直接学ぶとよりわかりやすく、カンタンに学べるでしょう。
講座を受講する
もっとテラリウムやハーバリウムについてさらに詳しくなりたいという方のために【植物雑貨クリエーター養成講座】もあります。
テラリウムやハーバリウムはもちろん、リースなどのフラワーアレンジメント、ドライフラワーやプリザーブドフラワーの作り方も学べます。
他にも適切な管理方法や長持ちをさせるコツもわかるので、修了後はプロとして活躍できます。
興味のある方は、資料請求してみてはいかがですか?
テラリウムとハーバリウムの違いのまとめ
テラリウムとハーバリウムの違いをまとめるとこのようになります。
テラリウム | ハーバリウム |
---|---|
植物を育てる | プリザーブドフラワーを使用する |
水やりが必要 | 水やりは不要 |
置く場所に注意する | 直射日光を避けるとどこにでも置ける |
ご自分にあうインテリア探して、取り入れてみるのも楽しいですね。
ぜひ、試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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