
ローストビーフが大好きなんだけど、炊飯器で簡単に作れるのかな?



食中毒に注意して調理すれば、誰でも簡単に作れますよ
ローストビーフを炊飯器で湯煎して作りたいけれど、安全性や作り方が分からず困っていませんか。
豪華な見た目でハレの日やおもてなしにピッタリのローストビーフですが、注意しないと食中毒になってしまうことも。
この記事を読むとローストビーフを調理する上での注意点や自宅で作る方法が分かります。
- ローストビーフを作る際の注意点
- ローストビーフを炊飯器で作ることができるのかどうか
- 自宅でローストビーフを作る方法4選
ローストビーフを作るときの注意点を確認し、ご自宅で安全に美味しいローストビーフを作りましょう。
ローストビーフを作る際の注意点と炊飯器調理の安全性


ローストビーフは伝統的なイギリス料理のひとつで、見た目の鮮やかさや華やかさからハレの日やおもてなしにピッタリの料理です。
豪華な見た目から作るのが難しいと思われがちなローストビーフですが、実は自宅でも簡単に作ることができる料理です。
自宅で簡単に作る方法として、炊飯器を使うレシピがインターネット上に多く紹介されていますが、注意をしないと食中毒になってしまうことも。
ローストビーフを作る際の注意点を確認し、安全に美味しく作りましょう。
ローストビーフを作る際の注意点
ローストビーフは食品衛生法で「特定加熱食肉製品」に分類されており、決められた温度と時間で加熱またはそれと同等の効力を有する方法での殺菌が必要です。
殺菌が必要な理由は、牛肉に付着している可能性がある腸管出血性大腸菌(O157など)を死滅させる必要があるためです。
殺菌がしっかりできていないと食中毒になるリスクがあるため注意しましょう。
なお、加熱による殺菌における温度と時間の関係は以下の表のとおりです。
お肉の中心温度 | 殺菌に必要な加熱時間 |
---|---|
50° | 580分 |
51° | 300分 |
52° | 155分 |
53° | 79分 |
54° | 41分 |
55° | 21分 |
56° | 11分 |
57° | 6分 |
58° | 3分 |
59° | 2分 |
60° | 1分 |
63° | 瞬時 |
注意点として、表の左側の温度は”お肉の中心温度”ということです。
湯煎する際のお湯の温度ではないのでご注意ください。



お肉の中心温度を測るのは難しそうですね
炊飯器調理の安全性
炊飯器でローストビーフを作る場合は、炊飯器に低温調理機能があれば安全に作ることができます。
低温調理機能がない場合は保温機能を使うことになりますが、炊飯器によって保温の温度が異なるため、お肉の中心まで十分に加熱できない可能性があります。



炊飯器の保温の温度は一般的に60度から75度とされています。
食中毒対策のため、低温調理機能がない炊飯器ではローストビーフを調理しないようにしましょう。
低温調理とは
炊飯器の低温調理機能があれば安全にローストビーフを作ることができると紹介しましたが、そもそも低温調理とはどういったものでしょうか。
低温調理とは、焼く・煮る・蒸すに次ぐ”第4の調理法”と言われており、食材を低温度で長時間加熱(湯煎)する調理法です。
低温調理は食材を湯煎するだけなので簡単にできますが、加熱の温度を間違えると食中毒を引き起こす可能性があります。
低温調理を行う場合は低温調理器や炊飯器の低温調理機能などの専用機器を使い、しっかり温度管理ができる環境を整えましょう。
ローストビーフの作り方4選


自宅でローストビーフを作る方法は以下の4つです。
- 炊飯器の低温調理機能で作る方法
- オーブンで作る方法
- 低温調理器で作る方法
- 電子レンジで作る方法
いずれの方法もお肉の中心温度と加熱する時間が重要になります。
調理するお肉の大きさを必ず確認した上で調理しましょう。



安全に美味しいローストビーフを作りましょう!
炊飯器の低温調理機能で作る方法
紹介するレシピ:Nadia「炊飯器の低温調理で作る【ローストビーフ】」
- 牛肉(塊) 250g(肉の厚さ 3.5cm以内)
- 塩小さじ 1/3
- たまねぎ 1/2個
- にんにく 1片
- オリーブオイル 大さじ1(牛脂でも可)
- A 酒、みりん 各大さじ2
- A しょうゆ 大さじ2
- A 肉汁 大さじ1
- A はちみつ 小さじ1〜2
- 粒マスタード 適宜
- B 本みりん、酒 各大さじ1
- B しょうゆ 大さじ2
- B わさび 小さじ1/2〜1(お好みで調整)
- ベビーリーフ 適量
- ミニトマト 2個
- ジッパー付き食品保存袋に牛肉を入れて袋の空気を抜いて口をしっかり閉じる。
- 内釜に1を入れ「低温調理」の水位線に水加減する。 低温調理モードを選択し、【65℃】【110分】で加熱する。
- 2を氷水につけ粗熱を取る。 (表面に焼き目を付けるのにフライパンで焼くため、肉の温度が上がって内部に熱が通り過ぎてしまわないように一気に肉の温度を下げる。) 粗熱が取れたら肉を袋から取り出す。(肉汁は玉ねぎソース用に取っておく。)
- にんにくの根元を切り落とし、皮をむいて半分に切る。中心の芽を取り、包丁でつぶす。 フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ弱火で熱し、にんにくの香りが出るまで炒める。香りが出たら中火にし3を入れ、肉の表面全面に焼き色をつける(1面あたり1分程加熱)。
- ペーパータオルで余分な脂を拭き取り、粗熱が取れたらラップで包んで冷蔵庫で30分〜1時間休ませる。
- 【たまねぎソース】
たまねぎはすりおろし、工程4のフライパンに入れてサッと炒める。
A 酒、みりん各大さじ2、しょうゆ大さじ2、肉汁大さじ1、はちみつ小さじ1〜2を加えて煮詰める。
※はちみつを使用しているので1歳未満のお子さんには食べさせないでください。
【わさびソース】
B 本みりん、酒各大さじ1、しょうゆ大さじ2、わさび小さじ1/2〜1を混ぜ合わせる。 - 食べやすい厚さに切り、器に盛る。 粒マスタード、たまねぎソース、わさびソース、ベビーリーフ、ミニトマトを添える。
オーブンで作る方法
紹介するレシピ:DELISH KITCHEN「おもてなしにぴったり♪基本のローストビーフ」


- 牛ももブロック肉 500g
- にんにく 1かけ
- サラダ油 大さじ1
☆肉用
- 塩 小さじ1
- こしょう 少々
仕上げ用
クレソン 適量
- にんにくは横に薄切りにし、芯を取り除く。
- 牛肉は常温に戻す。☆をすりこみ、10分ほどおく。
- フライパンにサラダ油を入れて弱火で熱し、にんにくを入れて香りが立つまで炒めて取り出す。中火にし、牛肉を入れて焼き色がつくまで1分ずつ転がしながら全面を焼いて取り出す。アルミホイルを2重に敷き、牛肉をのせ、にんにくをちらして包む。
- 天板にクッキングシートを敷き、3の牛肉をのせる。140℃に予熱したオーブンで25分〜30分ほど焼く。途中上下を返す。
- オーブンから取り出し、アルミホイルに包んだまま肉汁が落ち着くまで30分ほどおく。
- 食べやすい大きさに切る。器に盛り、クレソンを添える。
低温調理器で作る方法
紹介するレシピ:DELISH KITCHEN「しっとりやわらか♪低温調理器で作るローストビーフ」


- 牛ももブロック肉 400g
- 玉ねぎ 1/2個(100g)
- にんにく 1かけ
- 塩 小さじ1/2
- こしょう 少々
- オリーブオイル 大さじ1
☆ソース調味料
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 砂糖 小さじ1
- しょうゆ 大さじ2
- 牛肉は常温に戻し、キッチンペーパーで水気をふきとる。塩、こしょうを全体にすりこむ。
- 保存袋に1の牛肉を入れ、空気を抜いて復路の口を閉じる。
- 鍋に低温調理器をセットしてたっぷりの水を入れ、温度を57℃、時間を3時間に設定する。設定温度に達したら2を鍋に入れて加熱する。加熱が終了したら袋ごと取り出す。
- 玉ねぎはすりおるす。にんにくは縦半分に切って芯を取り除き、すりおろす。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、3の牛肉を入れる。全面に焼き色がつくまで転がしながら焼き、取り出して粗熱をとる。
- 5のフライパンに保存袋に残った肉汁、玉ねぎ、にんにく、☆を入れて中火で熱し、煮立ったら混ぜながら2〜3分ほど煮詰める(ソース)。
- 5の牛肉を食べやすい大きさに切って器に盛り、ソースをかける。
電子レンジで作る方法
紹介するレシピ:クラシル「時短!レンジで作るローストビーフ」


- 牛もも肉(ブロック・厚さ4cm) 300g
- (A)しょうゆ 大さじ2
- (A)料理酒 大さじ2
- (A)すりおろしニンニク 小さじ1
- (A)すりおろし生姜 小さじ1
- (A)はちみつ 大さじ1
- (B)塩 ひとつまみ
- (B)粗挽き黒こしょう ひとつまみ
添え物
- ベビーリーフ(ミックス) 30g
- レモン(くし切り) 1切れ
- ジッパー付き保存袋に牛もも肉、(A)を入れ、袋の上から手でよく揉みこみ、30分程置きます。
- キッチンペーパーで水気を拭き取り、(B)をふって全体になじませます。耐熱皿にのせてふんわりラップをかけ、600Wの電子レンジで3分程加熱します。
- 一度取り出して裏返し、ふんわりラップをかけ、600Wの電子レンジで3分程加熱します。
- 粗熱を取り、5mm幅に切ります。
- 器にベビーリーフ、レモンを添え、4を盛り付けて完成です。
ローストビーフを美味しく安全に作ろう
この記事では、ローストビーフを作る際の注意点や炊飯器調理の安全性を紹介しました。
ローストビーフを作るときは、十分な加熱やそれと同等の効力を有する方法でお肉に付着した菌を殺菌することが大切です。
また、炊飯器で作るときは、炊飯器の低温調理機能を使って調理してください。
低温調理機能がない場合は保温機能で調理することになりますが、炊飯器によって保温の温度が違うため、十分に加熱できず食中毒を引き起こす可能性があります。
炊飯器に低温機能がない場合は、以下の方法で安全に調理をしましょう。
- オーブンで作る方法
- 低温調理器で作る方法
- 電子レンジで作る方法
正しい調理法を知って、美味しく安全にご自宅でローストビーフを作りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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